人とうまくやっていくために(信念の争い)


人とうまくやっていくために必要なことを考えてみましょう。

信念(ブリーフ、belief)の話が続きました。

信じるものは救われない

強く「信じること」はあなたを向上させる(ただしその質による)

さて、人とうまくやっていくことができないという悩みをよく耳にします。今回はそれについて信念(ブリーフ)という観点からかんがえてみましょう。

最近、『知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ』苅谷剛彦 著 という本を読みました。とてもおもしろい本だったのですが、その中に「文章に対して反論を考える」という内容がありました。文章をそのまま受け入れるのではなく、批判的に読むということです。ただ、これだけではよくある話だなという感じなのですが、面白いなと思ったのは反論する立場を変えて考えてみるということです。つまり、若い男性、女性、教育関係者、会社経営者それぞれの立場から反論を試みるというものです。このことで多様な視点から文章を読むことができるとのことでした。とても良いトレーニングですね。

実際に立場を変えてみると、違った反論がでてきます。なぜでしょうか。それは、ブリーフシステムが違うため、最終的な判断・行動(ここでは反論)の内容が変わるからです。ブリーフシステムとは、過去の経験によって脳内に出来上がった判断・行動を決めるシステムのことです。上記の4つの立場は当然過去の経験がまったく違うことが推察されます。すると、過去の経験にもとづいたその人にとっての重要なものが違うわけです。結果として全く違う反論が生まれます。ですから、立場を変えて反論を考えるとは、人間の判断・行動を決めるシステムであるブリーフシステムを変えて考えると言い換えることが出来ます。

人とうまくやっていくことができないというのは、このブリーフシステムの相違からくる現象だと考えることが出来ます。なにせお互い重要だと思っているものが違うわけですから、衝突が生まれるわけです。では、人とうまくやっていくためには、ブリーフシステムを同じものにする必要があるのでしょうか。それは無理な話です。まったく違う過去の経験をしてきた者同士のブリーフシステムを揃えるなんて現実的ではありません。お互いのブリーフシステムを揃えるのではなく、お互いのブリーフシステムが重要だと判断するものを両方満たす関係を作ればいいでしょう。簡単にいえば、お互いゆずれないものを満たす関係を工夫して創るということです。そんな方法はあるのか、って思いますか。それが必ずあるんです。ポイントは抽象度(視点の高さ)を上げて考えるということです。

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