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一人のコーチが考える、コーチが独り立ちするのに大切なこと


今回の記事は、コーチがいかにしてクライアントに見つけてもらい、価値のあるコーチングを提供できるに至るかについて話をしてみたいと思います。

その意味で、この記事を直接的に役に立てていただけるのは、現役のコーチか、あるいはこれからコーチを目指そうとしている方かと思います。

しかしそうは言いつつも、独立して自分の力で世の中に価値を提供したい人すべてにとっても、役に立つ内容になっているのではないかと思います。

 

私のこと

苫米地式コーチングとは何かというと、クライアントがゴール達成できるような脳(体)と心を作るお手伝いをする、というのがその骨子です。

私は、苫米地式認定コーチの資格の勉強をしはじめてから、このコーチングをいかに世の中に届けるかということについて考え続けました。

そしてそれを地道に実行していきました。

その結果、現在の形で情報発信をはじめて3ヶ月ほどでクライアントに来ていただくにいたりました。

この間やったことは、ブログやSNSを使った文字による情報発信のみです(15年12月時点)。

ビジネス交流会のような場所でたくさんの人に会ったり、セミナーを開催したり、ましてや誰かに猛プッシュしてもらったりしたということはまったくしませんでした。

それでもありがたいことに、ブログが役に立ったという声も多数いただいていますし、コーチングとはまた違ったプロジェクトにも多数声をかけていただいております。

そして私自身、ここではまだ発表できないさまざまな企画を水面下で進行中です。

 

三要素

コーチングは極めて有用で、価値の高いものだ、私は苫米地式コーチングを学ぶ中で、そのことへの確信度を高めていきました。

なんとしても世の中にコーチングを届けたいと思った私は、世の中に求められるコーチとして独り立ちするために必要な要素を3つ考えました。

それらは以下の通りです。

1:理論

2:身体性

3:マーケティング

順番に説明していきます。

 

1:理論

どんな仕事にも、その裏側には抽象化された理論が存在します。

その理論とは、程度の差こそあれども、基本的には形式化して厳密に組み上げられたものです。

たとえば、ビルの清掃の仕事があったとしましょう。

清掃の仕事自体は、見よう見まねでなんとなく進めることができるかもしれません。

しかし、より効率的に、より安全に清掃を行おうと思うのなら、その裏側に蓄積された理論を学んでおいたほうがいいはずです。

たとえば清掃で考えるとすると、どの場所から始めることが効率がいいのかというような、より実践レベルに近い知識であったり、メンバーを上手にマネジメントするためのマネジメント理論といった、高度に抽象化されたものであったりするかもしれません。

いずれにせよ、それらの理論や知識があったほうが、より効率的で安全な仕事ができるはずです。

コーチングという仕事は、クライアントの心と深く関わる仕事です。 それゆえ、小さな失敗がクライアントにとって致命的なダメージとなりかねません。

だからこそ、なんとなく、見よう見まねでコーチングのようなものはできるのかもしれませんが、世の中に正しくコーチングを提供することのできるコーチになるためには、知識を身につけ、理論を体得するということが絶対に欠かせないのです。  

 

2:身体性

認知科学以降、脳(体)と心は同じものであると認識されるようになりました。

脳(体)と心は別々に存在している対立的なものではなく、表現の違いのある同じものだと考えるのです。

よく例としてあげられるのは出世魚です。

ブリとハマチは、サイズによって名称が違うだけで実は同じ魚です。

直感的には、脳(体)と心もそのような理解で構わないでしょう。

さて、コーチングとは、クライアントがゴール達成できるような脳(体)と心を作るお手伝いをすることだ、とはすでに書きました。

ここにも書いてあるように、コーチングでは心だけではなく、脳(体)も扱うのです。

とはいえ、直接クライアントの体に手を触れて何かをするというわけではありません。

コーチとクライアントが向かい合っているセッションの場面では、互いの身体もそこにあるのだという当たり前の事実を忘れてはならない、ということです。

そのため、コーチは体に対する人並み以上の洞察と感覚を持ち合わせる必要があるといえます。

私はそのように考え、身体性を深めることが世の中のためになるコーチには必須の要件であると判断したのです。

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3:マーケティング

1、2で説明したことはいずれも、コーチが提供するコーチングの質を高めるという内容でした。

つまりこれらは、商品開発にあたるというわけです。

1、2ををしっかりと高めていくことで、言ってみれば極上の料理が出来上がるというわけです。

ところが、せっかく極上の料理が出来上がっても、あなたの料理が人気のない山奥に置かれているだけであったらどうなるでしょうか。

いかにその料理が極上のものであっても、だれもその料理を食べたいと思わないでしょう。

その料理が良い悪い以前に、その料理の存在を知ることができないからです。

そのため、極上の料理を作ったあなたは、山奥に人を誘導してくるような道を開拓するであるとか、駅前の一等地に店舗をオープンするなりして、世の中の人とあなたの料理が接触できるような仕組みを設計しなければなりません。

この作業がマーケティングにあたります。

マーケティングの手法は実にさまざまなものがあり、ここでは詳細を記すことはできませんが、要するにマーケティングとは、あなたの提供するコーチングを知ってもらう仕組みの設計と考えておけばいいでしょう。  

以上三つの要素を満たすことで、世の中に求められるコーチとしての独り立ちが可能になります。

もちろん、これらすべて要素を完全に満たさなければコーチとしての独り立ちが不可能なのかといえば、そうではありません。

それでも、基本的な戦略として三つの要素を意識しておくことは、多くのコーチにとって役に立つはずです。

もしコーチとしての活動を加速させていきたいとか、これからコーチとして世の中に打って出たいという思いがあるのならば、三つの要素のうちどれが自分に足りないのかというチェックをしながら、今後の戦略を立てるとよいでしょう。  

 

まとめ

この記事では、コーチが独り立ちするために必要な三要素について解説しました。

その内容は、1:理論、2:身体性、3:マーケティングということでした。

これらの中に穴はないか、常に振り返ってチェックすることが大切であるということでした。

参考にしていただけると嬉しいです。

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