誰も教えてくれない正しいモチベーションの上げ方


 

苫米地式認定コーチの高嶋芳幸です。

多くの人から寄せられる相談として、

「モチベーションが上がらない」

というものがあります。

何かを成したいと思っている人にとって、実際に行動できるかどうかがその成否を分けることは当然です。

だからこそ、その源泉たるモチベーションが必要であり、それがないから自分はうまくいかないのだ、そのように考えるようです。

確かにこれは正しいのですが、だからといって、ただやみくもにチベーションを上げようとすると失敗してしまいます

なぜなら、モチベーションには常識とは懸け離れた重要な性質がいくつもあるからです。

そこでこの記事では、モチベーションとは何かをしっかりと理解し、その上でモチベーションを上手にマネジメントする方法をお伝えしたいと思います。

自分でモチベーションは管理できると確信しよう

いきなりですが、モチベーションを上げるにはどうすればいいかについて、答えを書きましょう。

それは、

「モチベーションを自分で上げればいい」

のです。

「ふざけるな、それができないのだから苦労しているんじゃないか」

そのように感じられたかもしれません。

しかし、この点に合意していただくことは、極めて重要なのです。

なぜなら、多くの人は、本当の意味でモチベーションを自分でマネジメントし、自在に操るという観点が欠けているからです。

モチベーションとその結果起こる行動を混同してしまい、なんだかよくわからないけれどどこからかやってくる行動するために必要なもの、くらいの理解しかできていません。

人間には、マインドがあります。

マインドとは、脳と心の働きのことであり、人間はこのマインドを通じて何らかの反応を起こします。

マインドは、人間の内部で過去の記憶をベースにシステム化されたものであり、いわば単なる過去の偶然によって出来上がったものです。

だからこそ変えることが十分に可能なのです

当然、マインドの仕組みの理解を前提とし、モチベーションを上手にコントロールする方法さえ覚えてしまえば、モチベーションを上げることは簡単なことです。

だからこそ冒頭の「モチベーションは自分で上げてしまえばいい」という発言につながります。

マインドの仕組みを理解し、自分で上手にコントロールするという観点が、モチベーションには必要なのです。

だからこそまずは、人間にはマインドがあり、それは自ら改変可能だということを受け入れてください。

モチベーションの意味

さて、それでは、モチベーションとは何かについて考えてみたいと思います。

そもそも、モチベーションとはどのように定義されているのでしょうか。

「モチベーション」を辞書で調べてみると、以下のように定義されていました。

動機を与えること。動機づけ。

物事を行うにあたっての、意欲・やる気。または、動因・刺激。「―が上がらない」「高い―を維持する」

goo辞書より引用)

この定義は、モチベーションのある側面を正しく述べているのですが、残念ながらこれだけでは十分ではありません。

また、当然のことながら、モチベーションをどのようにマネジメントしていくかまではまったくわかりません。

そこで次に、コーチングの概念を用いながらモチベーションをとらえていきましょう。

コーチングから考えるモチベーションとは

コーチングでは、モチベーションをコンフォートゾーンに戻ろうとする引力であると考えます。

例をあげて説明しましょう。

いつも行くくカフェでいつも飲むコーヒーの値段が450円だったとします。

このいつも通りの値段には、なにも違和感を覚えません。

普段はこの値段のコーヒーを飲んでいたあなたが、高級ホテルのラウンジに行き、コーヒーを注文しようとしました。

メニューを開いてみると、コーヒー一杯の値段がなんと2200円だったとします。

おそらくあなたは、この数字に動揺し、店を出ようかどうしようか悩み始めるでしょう。

そして実際にそこを飛び出し、いつものカフェに駆け込んでコーヒーを注文しました。

このとき、あなたのマインドの中で起こったことは、以下の通りです。

まず、コーヒー一杯が450円であるという情報状態が、あなたにとっては安心ができ、自分らしく振る舞えるものでした。

その安心できる領域のことをコーチングではコンフォートゾーンと呼びます。

コンフォートゾーンには、その状態を強く維持しようとする力が働きます。

人間は安心できる領域からなかなか離れたがらないということです。

コンフォートゾーンから外れたコーヒーの値段の情報を取り入れてしまった結果、あなたのマインドの内部では、コンフォートゾーンへと戻ろうとするエネルギーが湧きました。

そのような、コンフォートゾーンへと戻ろうとするエネルギー(コンフォートゾーンの側から見れば引力)のことをモチベーションと呼ぶのです。

あなたのマインドが、コンフォートゾーンへ戻りたいというモチベーションを生み出し、実際に高級ホテルのラウンジを飛び出すという具体的行動が生んだということです。

モチベーションには良し悪しはない

ここから分かることは、モチベーションには本来良いも悪いもないということです。

多くの場合、モチベーションという言葉は、自分にとって良い結果をもたらすであろう行動と関連づけて使われるようです。

しかし、モチベーションとは、あくまでコンフォートゾーンへと戻ろうとする引力のことであり、それ自体に良い悪いはありません。

たとえば、仕事をバリバリ行うためのモチベーションが湧かず困っているという人がいたとします。

この人は、モチベーション高く仕事をしない状態を維持していると言えます。

何かのきっかけで、たくさん仕事こなしてしまうことがあったとしても、この人のコンフォートゾーンが仕事をしない状態である限り、慌てて仕事をしない自分へと戻れるよう無意識が調整を行います。

仕事をたくさんしてしまった次の日は、なんだかやる気が起きずいつも以上にさぼってしまった、というようなことが起こります。

こういった、行動の原動力もモチベーションと呼びます。

この場合は、仕事をバリバリ行うという意識上の願望と、モチベーションの使われる方向が一致していないというだけのことなのです。

ステータス・クオ(現状)を維持する方向へと一生懸命モチベーションを使っていると言うこともできるでしょう。

その意味でモチベーションは、どんなにやる気のないように見える人であったとしてもきちんと維持され続けているのです。

ゴールセッティング

さて、そのように考えると、モチベーションのマネジメントを考える際に重要なポイントが見えてきます。

モチベーションはそれ単体で考えるのではなく、モチベーションの結果生じる行動の方向性と合わせて考えることで、はじめて意味があるということです。

自分や環境を変えるためにモチベーションを上げたいと考えているのに、その方向が現状維持では本末転倒でしょう。

では、モチベーションを正しく方向づけるためにはどうすればいいのでしょうか。

コーチングにおいては、そういったモチベーションの方向づけをゴール設定と呼びます

未来に進みたいゴールを設定することにより、モチベーションが湧いた後、どのような方向へそれを使っていくのかを決定することができます。

(*正しいゴール設定のやり方はこちらの記事を参考にしてください→「コーチング理論から考える正しい目標設定の方法」)

ゴールの世界をコンフォートゾーンにする

しかし残念なことに、ゴールを設定しさえすれば、自然にモチベーションが湧き、ゴールへと進むような行動に使われるわけではありません。

ゴールを設定しただけでゴールの世界がコンフォートゾーンになるわけではなく、依然としてステータス・クオ(現状)という強烈なパワーを持ったコンフォートゾーンがあるからです。

その段階においてモチベーションは、ステータス・クオを維持する方向へ使われ続けます。

だからこそ、ゴールの世界がコンフォートゾーンになるような工夫をしなければなりません

コーチングにおいては、ゴールの世界をコンフォートゾーンにするためのツールがいくつも開発されています。

その代表例が、アファメーションです。

アファメーションとは、ゴールの自分の姿を記述した文章を毎日読むことで、そこを慣れ親しんだ安心できる領域、つまりコンフォートゾーンと変えていくためのツールです。

アファメーション自体はとてもシンプルなものですが、非常に力強くあなたの新しいコンフォートゾーン生成を手伝ってくれます。

(*アファメーションの詳しい解説はこちら→「あなたを成功に導くアファメーションの作り方」

アファメーションを駆使してゴールの世界の自分らしさをコンフォートゾーンすれば、極めて自然な振る舞いとしてあなたはその方向へと進み始めるでしょう

そのときには「モチベーションを上げなければ」という悩みは消失しているはずです。

この状態が本来のモチベーションが発揮された姿であり、モチベーションが正しく自分の望む方向へと使われている状態です。

ここに至ってはじめて、モチベーションを上手にマネジメントできていると言えるでしょう。

まとめ

今回の内容は、

・モチベーションはコンフォートゾーンに戻ろうとする引力である

・モチベーションには本来良い悪いはない

・ゴールを設定することで方向づけを行い、アファメーションを駆使しながらゴールの世界の自分をコンフォートゾーンにすることで、正しくモチベーションをマネジメントできるようになる

ということでした。

参考にしていただけると幸いです。


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