孤独な経営者がコーチを雇うことのススメ(前編)



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苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

フリーランスという生き方を推奨する発言をよく耳にするようになりました。

何者にも縛られない自由な立場で仕事をしていくということは、多くの人にとってあこがれなのでしょう。

ところが、実際に自分で事業を興そうと思う人はまれのようです。

理由はさまざまですが、大変そうで自分にはとても務まらないというものが主流です。

確かに経営者は大変です。

すべてを自由に行うことができる反面、すべてを自分の責任として引き受けなければいけないからです。

その意味で、経営者は極めて孤独な存在だと言えるでしょう。

何人もの経営者と関わってきた経験から、そのことは深く実感することができます。

多かれ少なかれどの経営者も、従業員や家族の無理解に苦しめられていました。

そこでこの記事では、なぜ経営者が孤独に陥るのかについて書いていきたいと思います。

抽象度とは何か

まずは抽象度という概念を理解してください。

抽象度とは、概念の情報量の多寡のことを言います。

たとえば、「コーヒー」と「飲み物」を比べてみます。

「コーヒー」は、「飲み物」であるという情報と「コーヒー」であるという情報を持っています。

その一方で「飲み物」は、「飲み物」であるという情報しか持っていません。

ということで、「コーヒー」よりも「飲み物」のほうが情報量は少なく、抽象度は高いということができます。

ここが間違いやすいので注意してほしいのですが、情報量が少ないほうを抽象度が高いと言うのです。

抽象度が高いと潜在的な情報量は多い

抽象度が高いほうが情報量は少ないと書きました。

ところが、潜在的な情報量は抽象度が高いほうが多いのです。

具体的に考えてみましょう。

さきほどあげた「飲み物」は、確かに「コーヒー」よりも情報量が少ないといえます。

ところが「飲み物」という概念の中には、明言はされていないものの、「コーヒー」、「紅茶」、「ビール」、「水」などたくさんの情報が入っていると考えることができます。

「コーヒー」のことを「飲み物」であるということはできますが、「紅茶」、「ビール」、「水」であるというのは無理があるでしょう。

このように、抽象度の低い「コーヒー」よりも、抽象度の高い「飲み物」のほうが潜在的には情報量が多いと言えるのです。 

抽象度の高い人はたくさんのものを見ることができる

今度は、さきほどの抽象度を、人間がものごとを見る視点の高さと考えてみてください。

抽象度が高い見方ができる人は、抽象度が低い人よりもたくさんの物事を同時に見ることができます。

抽象度が高い人のほうが、潜在的な情報をたくさん見ることができるからです。 「コーヒー」を見たときに、抽象度の低い人はこれは「コーヒー」だと認識します。 しかし、抽象度が高い人は、これは「飲み物」の一部である「コーヒー」だと認識することができます。

ということは、直接そう思うかどうかは別として、「コーヒー」を「紅茶」、「ビール」、「水」といったその他の「飲み物」と関連付けて認識することができるということです。

これが、抽象度の高い人がたくさんの物事を同時に認識できるということのからくりです。  

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経営者の素養

経営者とはどのような人のことをいうのでしょうか。

それはまさに、この抽象度が高い人と言えるでしょう。

経営とは、企業にまつわるあらゆる活動を統一的にコントロールしていく作業です。 営業、企画、会計、財務、広報、法務、財務といった具体的な企業活動を、高い視点で認識し、最も妥当な判断をしていくことが経営です。

その意味で、それぞれの活動を抽象度の高い視点から見ることができるのが、経営者の最低条件と言えるでしょう。

その企業の中において、だれよりも抽象度が高いのが経営者であるはずなのです。  

孤独なのは当たり前

そう考えると、経営者が孤独であるということは精神論的なものでもなんでもなく、構造上当たり前のことであるということでしょう。

だれよりも高い視点を持っているはずの経営者の悩みは、従業員や、ましてや家族には認識されるはずがないのです。

いくら誠実に自分の悩みを打ち明けたところで、そもそも持っている抽象度が違うのだから、理解されるはずがないのです。

「コーヒー」を「飲み物」として理解することくらいなら誰でもできると思いますが、実際に経営者が直面している抽象度の高い世界を、従業員が完全に理解するのは極めて困難なことでしょう。

ということは、そもそも経営の悩みに理解を求めることや、理解が得られないから孤独だといって嘆くこと自体が間違いであることがわかります。

 

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占い好きな経営者

ところで、経営者には占いや風水といった、いささかオカルトめいたロジックを好む人が多いと聞きます。

これは先ほど説明した経営者の孤独からくるものなのでしょう。

いくら説明しても自分の悩みを同じ抽象度で理解してもらえない孤独はつらいものです。

だからこそ、企業の中で展開されるロジックを超越した、超常的な力によって物事を判断したり、進めたりという方法に頼りたくなってしまう気持ちもわかります。

冷静に考えればわかりますが、占いから企業活動における最適な解は得られません。

問題に悩んだ時、解決策を見つけて行動する拠り所となるのは、経営者自身の思考と判断以外にありえないのです。

まとめ

この記事では経営者が孤独になる理由を解説しました。

そして、経営者はその孤独を受け入れ、問題が生じた際には自分で解決策を出していくべきであるとを書きました。

後編では、生じた問題の解決策をどのように出していくかについて、また、経営者がコーチを雇うこと、コーチングを学ぶことの意義を探ってみたいと思います。

《後編はこちら→「孤独な経営者がコーチを雇うことのススメ(後編)」

 

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