何に対しても焦りやすい、パニックになりがちな人が持つべきプリンシプル



苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

「何をするのにも焦ってしまい、パニックになってしまいます」

このような悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。

こういう人を観察してみると、多くの場合は一生懸命に物事に取り組んでいて、決して手を抜こうとしているわけではないようです。

にもかかわらず、差し迫った期限があったり、責任の重い仕事であったりというチュエーションで、つい焦り、パニックになってしまいます。

そしてそういう場合は往々にして、致命的な失敗をしてしまうものです。

そこでこの記事では、大事な局面ほど焦ってしまい、パニックになってしまう人が普段からどのようなことに心がけておくべきかについて考えます。

なぜあなたは焦ってしまうのか

さっそくですが、何に対しても焦りやすく、パニックになる人はなぜそうなるのかについて答えを書きましょう。

答えは、「準備不足」です。

そんな単純なこと、、、と思われたでしょうか。

しかし、実際に準備不足なのです。

このように言うと、実際の人を例に挙げて反論をする人がいます。

あの人はどんなに急な状況で物事を振られても、即座に一定水準以上の成果を出すことができています、と。

確かにそういった人はいるでしょう。

しかし、そのような人も、その人の中ですでに準備されたものを上手に組み合わせ、まるで即興で一から十まで生み出しているかのように見えるだけなのです。

どんな人であれ、準備がなければ上手に対応する見通しが立ちません。

そうなれば、焦ってしまったり、パニックになってしまうことも無理もないでしょう。

よって、焦りやすくパニックになりやすい人は、普段から準備をするということを心がければよいのです。

その準備に関して、具体的に考察を与えましょう。

ここで言う準備には、二つの種類があります。

マインドのレベル、タスクのレベルです。

マインドのレベルでの準備

まずは、マインドのレベルでの準備について説明しましょう。

コーチングにはマインド(mind)という概念があります。

これは一般に、脳と心(の働き)と理解されます。

本来であればこういった説明にももっと長く丁寧な記述が必要なのですが、ここでは一般に「心と呼ばれているもの」であると理解しておけばよいでしょう。

さらに、コーチングでは、マインド内部の具体的な働きに対しても複数の概念が用意されています。

その代表的なものが、コンフォートゾーン(comfort zone)です。

コンフォートゾーンとは、もともとは心理学の用語であり、コーチングの創始者であるルー・タイスがコーチングの説明原理に採用することで、一般層にも広く浸透した概念です。

コーチングとは、マインドを上手に使いながらゴールに向かって進むための知識・技術のことです。

そのためにはこのコンフォートゾーンという概念が有用だったということです。

さて、コンフォートゾーンの定義は「慣れ親しんだ、安心できる領域」のことです。

この場合の領域とは、物理的なものから情報的なものまで含まれます。

通い慣れた喫茶店や、与えられて数年が経つ役職などがコンフォートゾーンの好例であると言うことができます。

どこでもコンフォートゾーンになるよう準備する

一般に、人はコンフォートゾーン内部ではリラックスし、高いパフォーマンスを発揮することができるとされます。

逆に、コンフォートゾーンを一歩外に出てしまうと、緊張状態になり、冷静に物事を進めていくことができなくなってしまいます。

焦ってしまい、パニックになってしまう人は、四六時中そのような状態であるわけではないでしょう。

このコンフォートゾーンから出てしまっているからこそ、焦り、パニックになってしまっているのです。

たとえば、人前に立って話す場面になるといつも焦ってパニックになるという人がいたとします。

その場合は、「人前に立って話す」という状況そのものがコンフォートゾーンの外側になっているのです。

対策は簡単で、自分にとってことさら焦り、パニックになってしまう場面をコンフォートゾーンにしていまえばいいということになります。

とはいうものの、実際にその場面をたくさん経験して慣れることは大変です。

ここで準備という発想が出てきます。

何度もマインドの中で、その場面を繰り返し、マインドの中でコンフォートゾーンにしてしまえばいいのです。

実は人間の脳は、実際に起こったことと、脳の中で仮想的に起こったことの本質的な区別はつきません。

この性質を利用して、あらかじめ焦りやパニックが予想される場面を、ポジティブな情動とともに脳内で繰り返しリハーサルし、コンフォートゾーンにいれてしまうという手段をとります。

そのための具体的なテクニックとして、アファメーション(affiermation)や、ビジュアライゼーション(visualization)があります。

いずれにせよ、つい焦りったりパニックになりがちな場面を、あらかじめコンフォートゾーンにいれておくというやり方で、安全かつ効果的に準備をすることができるのです。



ゲシュタルトとは

さて、次にタスクのレベルでの準備の説明に入っていきましょう。

まずは、コーチングの用語であるゲシュタルト(gestalt)という概念を理解していただきたいと思います。

ゲシュタルトとは、部分と全体が双方向的に関わりあうことで出来上がるあるひとまとまりのことを意味します。

少しわかりにくいと思いますので、具体的に考えてみましょう。

パソコンを思い浮かべてください。

当然のことながら、パソコンには部品があります。

ディスプレー、スピーカー、キーボード、CPU、HDなどです。

これらが総合に組み合わさり、全体としてひとつのパソコンとなります。

そして同時に、パソコンという全体像があるからこそ、各パーツの機能が決まるとも言えます。

このときパソコンは、部分と全体の関わりあいによって生じるひとまとまりとみることができます。

こういったありようのことをゲシュタルトというのです。

さて、この例はパソコンという形のあるものでしたが、なんらかの行為もひとつのゲシュタルトと考えることができます

「朝の身支度」を例にあげてみましょう。

朝起きてやることを並べてみます。

顔を洗う、トイレに行く、朝食をとる、歯を磨く、髪の毛をセットする、(必要な人は)メイクをする、着替える、、、といった感じでしょうか。

そして、これらが集まって「朝の身支度」というゲシュタルトを形成しています。

焦ったりパニックになることを回避するためには、タスクの集積としてのゲシュタルトを最適な形に準備をしておくという発想が必要になります。

高い視点からゲシュタルトを観察する

ゲシュタルトを認識するためには、抽象度(levels of abstraction)を上げておく必要があります。

抽象度とは、コーチングを学ぶ人にとってはおなじみの概念のはずですが、ここでは「視点の高さ」と理解をしておきましょう。

たとえば、あなたが「朝の身支度」をしていたとします。

その中には本来、様々なタスクがあります。

通常タスクに取り組む際、いま取り組んでいるタスクは「朝の身支度」というゲシュタルトの一部であるという発想はないはずです。

それぞれのタスクをやることにただ何も考えずに流れでやっているだけでしょう。

そして、少しでも想定外の出来事が生じたら、焦ったりパニックになってりしていしまします。

それを回避するために、抽象度という概念が必要になります。

タスクのひとつ上の視点に上がり、「朝の身支度」の視点からゲシュタルト全体を俯瞰して観察します。

すると、タスクがどんな順番になっているか、どこまでが「朝の身支度」に入るかなどと考えることができます。

これは、ただなんとなくタスクを重ねた結果として「朝の身支度」が完了するとというアプローチにはない準備です。

ゲシュタルト最適化し続け、上手に組み合わせて準備する

「朝の身支度」というゲシュタルトを意識できたら、その中にあるタスクを最適化していきます

・この順番が一番いいのだろうか

・同時にやることはできないだろうか

・このタスクはいらないのではないだろうか

など、「朝の身支度」がもっとも最適な形のゲシュタルトになるように調整するということです。

歯磨きと新聞を読むことを同時にやってみたり、髪の毛をセットするのと顔を洗うのを入れ替えてやってみたりと、試してみましょう。

やがて、これが今の段階では最適だという形が出来上がったら、それを無意識に落としていきます

こう書くと難しく思えますが、要するに何度も練習して考えなくても狙ったようにできるようになることです。

このように、ひとつのゲシュタルトを最適な形にして無意識化する作業を、思いつく限りすべてにおいてやってきます

そしてゲシュタルト同士を、上手に組み合わせていきます。

さらに、日常過ごす中で、たまに振り返ってみて前に作ったゲシュタルトをアップデートすることも忘れないでください。

このようにタスクを最適な形で実行することを準備しておけば、あとは基本的にそれをこなすだけです。

しかしそれは、今までのようななんとなく出来上がった流れで行うこととは違います。

最適のゲシュタルトを維持するために、日々観察し、無意識に落とすという高い視点から全体をコントロールするという視点が入っています。

そのような視点を維持すれば、少しくらい想定外のことが起きたとしても、瑣末のことに気をとられず、焦りやパニックが最小限で防ぐことができるはずです

それどころか、あらゆる知的活動のパフォーマンスはどんどんと上がって行くでしょう

いずれもマインドの中の話である

さて、準備をするという観点で二つの視点を紹介しましたが、結局はコンフォートゾーンもタスクもマインドの中での話です

要するに、マインドの中をいろいろな観点から設計し、準備をしておくという発想を持ちましょうということです。

ルー・タイスは、アファメーション、ヴィジュアライゼーションのテクニックを用いて、普段からマインドの準備をしておくことを次のように表現しました。

 

「準備して、準備して、準備してーーーー流れるように動く(prepare,prepare,prepare—-flow)」

私たちはマインドを作り込む方法を手に入れています。

ぜひ、どんな局面でも焦ったり、パニックなったりしないようなマインドの準備をしてみてください。

まとめ

何をするにしてもつい焦ってしまい、パニックになってしまう人は、準備をしておくということでした。

いついかなる状態もコンフォートゾーンになるような準備と、具体的なタスクから構成されるゲシュタルトをたくさん用意し、それを最適化し続けるという準備をしておくことでした。

それらはいずれも、マインドの中での準備ということでした。

参考にしていただけると幸いです。

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