教育のプロが教える、子どもに読書の習慣をつける4つのアイデア


 

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苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

読書習慣を身につけて欲しいと子どもに願う親は多いようです。

確かに子どもが読書習慣を身につけることは、極めて重要です。

なぜなら、読書ほど手軽で効果的な知的能力向上のワークは他にないからです。

安ければ数百円で名著と呼ばれる古典が手に入ります。

たったそれだけの投資で、歴史上の天才たちが膨大な時間を投入して考え抜いたエッセンスに触れることができるのだから、これほどコストパフォーマンスの高い投資はそうないでしょう。

だからこそ親はこぞって子どもに読書の必要性を訴えるのでしょう。

ところが、どうすれば読書習慣が身につくのかという肝心の点に関しては、理解が曖昧なことが多いようです。

そこでこの記事では、子どもが読書習慣を身につけることで得られるメリットと、いったいどのようにして読書習慣を身につけていくかについて論じてみたいと思います。  

読書の実態

現代人は本とどのように向き合っているのでしょうか。

財団法人出版文化振興財団が2009年に行った調査に以下のようなものがあります。

『現代人の読書実態調査』 この資料は、成人1550人と中高生1239人を対象に、現代人の読書生活全般に関する実態を調査したものです。

この調査の中で、成人に対して「一ヶ月にどのくらいの本を読むか」という質問をしたそうです。

すると結果は、まったく読まない人が23.7%、1〜2冊が38.4%、3〜7冊が23.8%、8冊以上が4.1%ということでした。

とくに、8冊以上読む人が4.1%しかいないのは驚きでした。

この統計に用いられた標本が、どのような層なのかもわかりませんし、そもそも標本数として少なすぎるかもしれません。

ですが、月に8冊も読めば日本の上位数%に入るくらいの読書家であると判断してよさそうです。

とにかく、この資料からわかることは、本を読む習慣があるという人でも、せいぜい月に数冊程度であるということです。

この数くらいならば、子どもの頃から読書習慣を身につけておけば容易に達成できるのではないでしょうか。  

アメリカのライフハック情報サイトによると

さて、ここからは読書をするメリットを紹介していきましょう。

読書を推奨する動きは、洋の東西を問わず存在するようです。 アメリカの人気ライフハック情報サイト、その名も「lifehack」に次のような記事がありました。 「10 Benefits of Reading Why You Should Read Every Day」 日本語にすると、「読書をする10の利益、なぜあなたは毎日本を読むべきなのか」といったところでしょうか。

以下、記事にあった10の項目を列挙してみます。

  1. 脳に刺激を与えられる
  2. ストレス軽減
  3. 知識習得
  4. 語彙力が増える
  5. 記憶力向上
  6. 分析的な思考が身につく
  7. 集中力が身につく
  8. 書く技術が向上する
  9. 心の平穏が得られる
  10. 無料で楽しめる

どれも大変妥当なものであると言えるでしょう。 興味があれば記事を読んでみてください。  

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読書をするメリットとは

ここで、上記のサイトでは直接的に語られなかったメリットについて追加説明をしていきたいと思います。

1:収入が上がる

実は読書量と収入は明らかに相関関係があると言われています。 こちらの記事によれば、20代から30代のビジネスパーソンは一年間読む本が3.1冊なのだそうです。

これは1ヶ月に換算すると、0.26冊です。 それに対して、年収が3000万円の人は一ヶ月に平均9.88冊の本を読みます。

もちろん、その中にはまったく読まない人もいるでしょう。

そういった人は、読書の代わりに別のインプットがたくさんあるのです。

それはそれとしても、平均値で見れば年収が高いほど読書量が多いと言えます。 このことからわかることは、一定以上の読書量は収入を増加させる可能性があるということです。

子どもがお金をたくさん稼げることは、即幸福を意味するわけではありませんが、稼げる能力を身につけるに越したことはないでしょう。

 

3:言語運用能力

読書をするメリットとして次に挙げられるのは、言語運用能力の向上です。

わたしたちは生まれてからこのかた、膨大な量の言語体験を積んできました。

生まれてからしばらくの間は、主に両親との会話の中で行われます。 だからこそ一番最初に身につく言語能力は「聞く」、そして「話す」ことなのです。

やがて、次のステップとして、「読む」、「書く」という段階に入っていきます。 ところが、ここで大きく差が開くことになります。

「聞く」、「話す」という段階は、生きていればある程度やらざるをえないのに対して、「読む」、「書く」という段階は本人の主体的な取り組みがなければ成立しないからです。

もちろん、学校は半ば強制的に「読む」、「書く」という行為を子どもに与えることはします。

しかしそれでも、能動的に「読む」、「書く」に取り組んだ子の量に比べれると微々たるものであると言えます。

ただでさえ言語運用能力を身につけるには大変な時間と労力がかかります。

通常の大人として生活するレベルにまでいくとしても、小学校、中学校、高校、人によっては大学まで、16年間も時間がかかるのです。

もちろん、よりよく社会へと役割を果たしていこうと思うのなら、もっと時間をかけて言語運用能力を身につける必要があります。

ある時期において、それまでに大量の読書体験がある人とそうではない人との間にある差は、なかなか埋めがたいものがあるでしょう。

 

3:IQが上がる

読書をすることによってIQが上がるのも大きなメリットです。

IQとは、「物事を抽象化して観察し、持っている知識を運用して問題を解決する力」のことです。

本の中には、著者が込めた抽象化された知識がたくさん詰まっています。

それらに直にふれていくことで、物事を俯瞰してみる抽象化の能力や、知識そのものの習得が自然に行われます。

職業上、さまざまな子どもと直に接することが多かったのですが、ときどき子どもとは思えないほどのIQの高さを持っている子に出会うことがありました。

彼ら彼女らは、学校の勉強とは別にさまざまな知識を有し、物事を俯瞰して捉え、手持ちの知識を用いて自分の頭で考える習慣を持ち合わせていました。

そういった子に共通していたのが大の読書家であるということです。

そして、そういった子の多くは、学校や塾の勉強もよくできました。 IQが高いと、俗に言う勉強もよくできることが多いと言えるでしょう。

  以上のように、読書をすることで得られるメリットはたくさんります。

なおのこと子どもに読書習慣をつけてあげたくなったのではないでしょうか。  

 

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子どもに読書の習慣をつけてあげるには

では、子どもに読書習慣をつけてあげるために、親にできることはなんなのでしょうか。 ここでは4つほど提案したいと思います。

 

1:本をたくさん手にとれるような環境を作る

まず1つ目は、本をたくさん手にとれるような環境を用意してあげることです。

子どもの年齢にあわせて変えてあげる必要はありますが、常時100冊以上はいつでも手にとって読めるような環境が望ましいでしょう。

この際に気をつけて欲しいのは、なかなか子どもが興味を持ってくれなくても無理やり読ませるようなことはしないということです。

人間の脳は、やりたくてやっていることに対してのみパフォーマンスを発揮するようにできています。

やりたくてやっている状態のことをコーチング用語で「want to」であると言います。

一方、本当はいやだけど、やらなくてはならないからやっている状態のことを「have to」であるといいます。

言うまでもなく、子どもに読書をしてもらう目的は、読書という行為が楽しいものであると認識してもらい、そこからたくさんのことを学んでもらうためです。

だとしたら読書が「have to」であってはならないのです。 環境を用意してあげたら、あとは本人の自発性に任せるか、本人が興味を持ってくれるような工夫をするにとどめましょう。

 

2:質問から本の世界へと誘導する

2つ目は、本人が本に興味を持ってくれるような工夫と関連します。

まず、日常の習慣として、自分の頭で考えさせる習慣を与えていきます。

子どもはいろいろなものに興味を持ちますから、気になったことを親に質問することはよくあることでしょう。

その際に親が答えてしまうのではなく、子ども自身に考えさせるように質問をするのです。

たとえば、子どもが「車はどうしてうごくの?」と聞いたとします。

このときに「どうしてだと思う?」と聞き返すのです。

そうすると、子どもは自分の頭を使って考え始めます。

そしてそのときに、質問事項に関連するような本の存在を教えてあげればいいのです。

このやり方であれば、極めて自然に本の世界へ足を踏み入れることができます。

 

3:読み聞かせをする

3つ目は読み聞かせをするということです。

物事に興味はあるが、自分で本を手にとって読み始めるような段階ではない場合には極めて有効です。

先ほども書きましたが、言葉を「聞く」という行為は立派な言語体験です。

本を読んであげると、日常の中では聞くことのできない言葉や内容がたくさん吸収できます。

その意味で読み聞かせは、日常会話だけで言語運用能力を高めるよりもはるか高等な訓練であるといえるでしょう。

親が読み聞かせをしっかりやってあげれば、その後に自分で行う読書にスムーズに入っていけるようにもなります。

 

4:親が読書をする

4つ目は、親自身がたくさん読書をして、その姿を見せてあげるということです。

ほとんどの場合、子どもと一番長い時間を過ごすのは親でしょう。

ということは、子どもが最も影響を受けるのは親であると言えます。

その親が楽しんでたくさん読書をしていたら、子どもも同じようになる可能性が極めて高いのです。

この方法を実践すれば、親自身の言語運用能力やIQも上がっていくので、まさに一石二鳥と言えるでしょう。  

 

(*同じ場を共有した人間どうしが影響を与えるという話題の詳しい説明はこちらをどうぞ→「教育のプロが教える、子供に自身をつけさせるとっておきの方法」)  

まとめ

子どもに読書習慣をつけさせるメリットと、そのためにどうすればよいのかという内容の記事でした。

子どもに読書習慣をつけさせるには、1:本のある環境、2:質問から本への誘導、3:読み聞かせ、4:親の読書 の4つが重要であるということでした。

参考にしていただけると幸いです。

 

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