「うつ」まで巻き起こす、SNS疲れの原因と対策


 

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苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

現代では、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に参加するのが当たり前になってきています。

Facebook、Twitter、Google+、Instagram、LINEなどがSNSの代表例です。

この記事を読まれている人も、これらの SNSを一切利用していないという人は少ないのではないでしょうか。 SNSには便利な点も多いのですが、その一方でさまざまなトラブルを生み出すという側面もあります。

嫌な人につきまとわれたり、知らず知らずSNSに依存してしまっていたりと、そのあらわれはさまざまです。

結果として「SNS疲れ」に陥り、ひどい場合はうつ病のような状態になってしまう人もいるようです。

そこで今回の記事では、SNSによって起こるSNS疲れの原因と対策について書いてみたいと思います。  

 

SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)とは

まずはSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)とは何かについて確認しておきましょう。

ウィキペディアを見てみると、以下のように定義されています。

 

ソーシャル・ネットワーキング・サービス(英: social networking serviceSNS)とは、インターネット上の交流を通して社会的ネットワーク(ソーシャル・ネットワーク)を構築するサービスのことである。 Wikipediaから引用

 

社会的ネットワークとは社会科学における学問的な用語ですが、ここでは単に人間関係のことであると理解しておけばよいでしょう。  

 

SNSは人間関係の一種である

この定義から考えると、SNSは人間関係の一種であると言えます。 もちろん、通常の人間関係と違う点もあります。

通常の人間関係と違う点とは、それがインターネットを介した人間関係であるということです。

ご存知のように、インターネットはそれまでの時間と空間の限界を大きく超えることを可能にした技術です。

インターネットのおかげで、それまでよりもよりはやく、よりたくさんの情報が行き来することが可能になりました。  

 

SNSによって人間関係の悩みが加速した

人間関係の悩みや、それによってもたらされる疲れはインターネットの以前にも存在したはずです。

しかし、SNSを介した人間関係の悩みは、通常の人間関係よりも大きく、深刻なものになりがちです。

それはさきほど書いたように、インターネットがあまりにも早く、あまりにもたくさんの情報を伝えることができるがゆえなのです。

ひとつのネガティブなことが起こったら、息つく間もなく次のネガティブなことが起こったということがありえます。

その極端なあらわれのことを「炎上」と言います。  

さらに、 SNSに特有の機能が新たな問題を生むという側面もあります。 たとえば、Facebookにおける「いいね」のボタンです。

自分の投稿に「いいね」がつくと嬉しいものですが、そうでなければつらく感じるようになります。 そもそもFacebookが存在しなければ、そういった悩み自体がなかったはずです。

このように、インターネットそのものの性質や、各SNSの機能によって、それまでの人間関係にもあったはずの悩みが加速してしまっていることがSNS疲れの特徴であると言えるでしょう。  

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SNSには良い点もある

もちろんSNSにはポジティブな側面もあります。

たとえば、Facebookでは、リアルの人間関係だけでは繋がれなかった人と知り合えたり、素早く何かを共同に行ったりすることができたりします。

こういったことは、インターネットのもつ性質と、SNSの機能がかけ合わさり、ポジティブな効果を生んだ例と言えるでしょう。

当たり前の話ですが、SNSにはとても良い点がたくさんあるのです。

ということは、SNS疲れに対して、それではSNSをやめましょうという対処の仕方はあまりよくないということがわかります。

なぜなら、SNSをやめてしまうことは、先ほどあげたようなポジティブな点を失うことになるからです。

もちろんSNSの良い点を利用する必要のない人は、SNSを距離をとるという対処の仕方も悪くないでしょう。

しかし実際には、できればSNSの良い点は活用していきたいと思っている人は多いと思います。

では、SNSのポジティブな側面を残しつつ、SNS疲れに対処するにはどのようにしていけばよいのでしょうか。

 

ネガティブを取り除くことは不可能である

ひとつ確認しておきたいのは、外部からやってくるネガティブな情報は決してなくならないということです。

SNSをやっているということは、たくさんの不特定多数の人と接触する可能性が常にあるという状態です。

その中には当然、自分の意にそぐわない対応をする人もいるでしょう。

そういった外部からやってくる自分にとってネガティブな情報をゼロにすることは、事実上不可能です。

なぜなら、外部からくる情報は自分ではないがゆえ、完全にコントロールすることはできないからです。  

 

ネガティブなものへの自分の反応を変えよう

SNS疲れを考えていく上で、ここが大切なポイントになります。

外部からのネガティブな情報をゼロにしようとする試みは不毛であるということです。

もちろん、不適切な言葉を言ってくる人などはすぐにブロックすればいいですし、それを無駄であると言っているわけではありません。

そうではなく、常にネガティブな反応が返ってくるにちがいないSNSへの、自分の反応の仕方を変えて欲しいということです。

もし自分の反応の仕方を変えることがなければ、たとえネガティブな対応をする人を一度はブロックしたとしても、次に現れるネガティブな人、そのまた次の人、ときりのない戦いにいつかは疲弊してしまうでしょう。

ネガティブな情報へのコントロールに翻弄するのではなく、ネガティブな情報へほどほどに対処しつつ、ネガティブな情報に振り回される自分の感じ方を変えましょうということです。  

 

SNSを使う目的

ところで、あなたはいったい何のためにSNSをやっているのでしょうか。

多くの人がこの質問に対してはっきりと答えることができないのではないでしょうか。

友達に勧められたからとか、なんとなく流行っていたみたいだからといった理由が多いと思います。

また、ビジネスのためであるとはっきりとした理由がある方も、それ以上深くこの問いについて考えてみたことはないのではないでしょうか。  

 

SNSに振り回される理由

実はSNSに疲れてしまうほんとうの理由は、ネガティブな情報そのものにあるのではありません。

自分の目的が曖昧なまま参加し、すでにあるなんらかの尺度を刷り込まれ、それに振り回されてしまっているということです。  

具体的に考えてみましょう。  

SNSでは、友人が楽しそうな写真をたくさん載せていて、それを見ているとなんだか自分がみじめな気持ちになる、ということがあります。

嫌な関わり方をする人があらわれて、しんどい気持ちになったとします。

また、自分が投稿してもなかなかだれも反応してくれなくて落ち込む、ということもあります。

これらは自分がSNSにはっきりとした目的をもって参加していないため、いつの間にか評価の尺度を刷り込まれ、それを満たしていないから苦しい思いをする典型です。  

たとえばその人に、SNSに参加したしっかりとした目的があったとしましょう。 仮にそれが「自分の考えを世の中に発信する」というものだったとします。

だとしたら、それを達成していくことが満足であり、他人がいくら楽しそうな写真をあげていたとしても自分がダメージを負うことはないでしょう。

むしろ楽しそうでよかったね、と感じます。  

自分にとって嫌な関わり方をする人が現れたとします。

もちろん嬉しくはないでしょう。

しかし、揺るぎない自分の目標に立ち帰れば、自分の考えを発信しているからこそこんな人もあらわれるのだという気持ちでブロックし、次の瞬間からは忘れているでしょう。  

また、「いいね」がつくかどうかという問題も同様です。

あくまで自分の考えを世の中に発信するのが目的であれば、「いいね」の数は関係がないはずです。

もし、「自分の考えを評価して欲しい、だからいいねがほしい」と思うのであれば、それはまた別の目的です。

しっかりとした自分の目的としてそれを維持できていれば、そのためにどうすれば読んでもらえるか、どうすれば評価してもらえるかを前向きに考えていくことができるでしょう。

少なくとも、「いいね」がつかないことに感情的に振り回されるということはないはずです。  

 

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SNSに疲れないあなたになるために

明確な目的のことをコーチングではゴールといいます。

このゴールが不在で、なんとなくやっているから、あるいはゴールがあってもその強度が低いから、自分にとって何が大切で何がそうではないのかという尺度がわからなくなってしまうのです。

自分の尺度がわからなくなってしまった結果、なんとなく楽しそうな友人の姿や「いいね」の数、つまり、SNSという世界の中でまかり通っている尺度に振り回されてしまうのです。

ということは、SNSに疲れてしまった人がまず最初に確認することは、自分が達成したいゴールであるとわかります。

なんのためにSNSに参加し、どのようにSNSを利用するのかを確認するということです。

もちろん、そういったゴールが存在しない人はゴールを設定する必要があると言えます。

ゴールをしっかりと設定し、そのゴールを達成するためにSNSを使っているという強い評価軸が出来上がれば、それ以外の評価の尺度に振り回されることがなくなります

そうすれば、SNSはあなたのゴールを達成するための心強いツールとして機能してくれるはずです。  

 

《*ゴール設定に関するより詳しい記事はこちら→「コーチング理論から考える正しい目標設定の方法」「コーチング理論から考える一歩先に進んだ目標設定の方法」

 

まとめ

SNS疲れは、自分にとってほんとうは必要ではない評価の尺度を刷り込まれ、それに翻弄されてしまうということがその本質でした。

自分のゴールきちんと設定し、その観点から何が大切で何が大切ではないのかをしっかりと認識し、情報に振り回されないようにする必要があるということでした。

参考にしていただけると幸いです。

 

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