どうしても空回りばかりしてしまうあなたへ伝えたいこと


 

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苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

あなたの周りにもこんな人がいませんか。  

何事も一生懸命やっているし、それなりに正しいことを言っていたりするのだが、どうにも報われず、空回りばかりしている  

たとえば仕事の中で、チームのことを考えてよくしようと働きかけるのだけど、うるさがられてしまい、一人気を吐く、などという人はいかにもいそうではありませんか。

もしかしたらこの記事を読んでいるあなた自身にも心当たりがあることかもしれません。

この記事では、一生懸命だけど空回りしている人がなぜそのような状態に陥るのか、そして以後どう考えていくべきかについて説明したいと思います。

 

昔の友人

私の友人でこんな人がいました。

彼女は私よりも少し年上の、頭のいい女性でした。

努力家でありながら、人格的にも優れ、ものごとをより良くしていきたいという熱意あふれる人でした。

一言で言えば、いい人だったのです。

彼女はある企業に入社すると、仕事に一生懸命取り組み始めました。

自分の考えを持ちながらも、しっかりと与えられた仕事をこなしていってのです。

実際、それなりの結果を出しながら評価もされました。

ところが、あるときからだんだんと元気がなくなってきたことが、はたから見ていると良くわかりました。

心配になったので、「大丈夫ですか」と声をかけてみたものの、大丈夫だと言い張るのです。

しばらく時間が過ぎたとき、彼女から連絡が入り、話を聞いてほしいと言われました。

私は承諾し、久しぶりに彼女と会いました。

彼女は憔悴しているように見えました。

話を聞いてみると、会社の中をよりよくしようと奮闘しているのだが、どうしても受け入れられない、それどころか、最近では煙たがられるようになってきた、ということでした。

他の道を考えてみてはどうかといったのですが、それはしたくないと答えが返ってきました。

それからしばらく仕事は続けていたようですが、その後彼女は体調を崩し、退職してしまったということでした。  

彼女について知っている情報はこれがほとんどすべてです。

その限られた情報から真実がどうであるかを推測することは難しいかもしれません。

しかし、彼女の例を引き合いにしながら一般論を展開し、その一般論を多くの人に役立てることは可能でしょう。

ということで、以下、彼女の事例を元にしながら分析をしてみたいと想います。

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コンフォートゾーンとは

コーチングの概念で、コンフォートゾーンという言葉があります。

コンフォートゾーンとは、安心できる領域のことを表します。

通常、領域というと物理的なものを想像するかもしれません。 たとえば、自宅、いきつけのカフェ、通い慣れた学校などがそれにあたります。

実は認知科学の成功以降、物理の世界は情報の世界の一部であると考えられるようになりました。

その考えに従えば、このコンフォートゾーンという概念も、物理的な領域だけではなく、情報的な領域も含むものであると考えることができます。

情報的な安心できる領域とはどのようなものでしょうか。

この文章を読んでいるほとんどの方は日本国籍でしょう。

もし、明日からあなたはブラジル国籍になりますよ、と言われたどうでしょうか。

なんとなく据わりの悪い、居心地の悪い感じがするのではないでしょうか。

明日からブラジル国籍になった際のデメリットが、意識の上にあがらなかったとしても、わけもなく拒否したくなるのではないでしょうか。

この例における、「日本国籍」こそが情報的なコンフォートゾーンなのです。 つまり、「日本国籍」は実態のない情報的なものであるのにも関わらず、その状態に慣れ親しんでいるということです。

ここで注目してほしいのは、人はコンフォートゾーンを出ることを本能的に嫌がるという事実です。

これは考えてみれば当然の話で、昨日までそのコンフォートゾーンの中で安全に生命維持ができていたわけで、そこを出るということは生命の危機を意味するからです。

もちろん、ブラジル国籍になったからといって生命の危機が訪れるわけではないでしょうが、無意識はその内容を問わず、コンフォートゾーンを出ることが生命の危機に直結すると判断するということです。

 

コンフォートゾーンに善悪はない

さて、コンフォートゾーンのもうひとつ重要な性質を説明しましょう。

それは、人は好ましいものもそうでないものもコンフォートゾーンにしてしまうということです。

よく聞く話で、ある女性が、付き合う男性がどいつもこいつもろくでなしばかりだ、というものがあります。

はたから見ていると、どうしてこの子はこんなにも男運がないのだ、とかわいそうになってくるくらいです。

本人も、今度こそはと思って選ぶ男性がとんでもなくひどい男ばかりなので、ますます自信を失い、運命を呪います。

このような現象は、コンフォートゾーンの原理で説明することができます。

この女性にとって、自分をひどい目に合わせる男性とお付き合いすることがコンフォートゾーンになっているということなのです。

ひどい男性と一緒にいることがコンフォートゾーンなのですから、今お付き合いしている男性と別れることになったら、コンフォートゾーンの外側に放り出された状態になってしまいます。

そうすると、彼女はあわてて次のひどい男性を探し、お付き合いをはじめるというわけです。

冷静に考えれば、自分をひどい目にあわせる男性といるのは嬉しくないはずですが、そういった男性と一緒にいることがコンフォートゾーンになっている以上、無意識が強烈にその状態を維持しようとします コンフォートゾーンであるかどうかに内容の善悪は関係がないということです。

仮に意識ではその内容が嫌だったとしても、容易には逃れられません。

そのくらいコンフォートゾーンの力は強いということなのです。

 

友人の境遇を分析する

はじめに出した女性の例に戻りましょう。

彼女はどの段階で間違ってしまったのでしょうか。

はじめ彼女は、会社の中で生き生きと仕事に取り組んでいました。

おそらくその頃の彼女は、会社のゴールと自分のゴールが矛盾することのない、バランスのとれた状態だったのでしょう。

ここでゴールとは何かについて確認しておきます。

ゴールとは、心から達成したい目標のことです。

コーチングにおけるゴールの概念は実に厳密で、場合によっては目標であってもそれはゴールとは呼べない、ということもあるのですが、いまは単に目標くらいに考えておけば良いでしょう。

(ゴールについての詳しい説明はこちらを参考にしてください→「コーチング理論から考える正しい目標設定の方法」「コーチング理論から考える一歩先に進んだ目標設定の方法」「コーチング理論から考える目標設定のリアリティーを上げる方法」

個人におけるゴールがあるように、実は会社という法人格にもゴールがあります。

こう聞くと意外かもしれませんが、会社は単なる仲良し集団として存在しているわけではないので、当たり前の話です。

会社のゴールは単純で、利益を上げることです。

社長と取締役は、株主に対して利益を上げる責任を負うことで、経営権を委任されます。

そして利益を上げることは、そのまま会社の基本的なゴールとなるのです。

彼女が生き生きと仕事をしていたころは、この会社のゴールと、彼女の目指しているものや実行していることが矛盾なく両立できたのでしょう。

だからこそ意見を提言しながら実績を出し、評価も上がっていったのです。

ところが、会社の中で仕事をする中で、彼女自身が変化、成長していきます。

その結果、彼女のゴールと会社のゴールがうまく両立しなくなってきたと考えられます。

彼女のゴールと会社のゴールに矛盾が生じ始めたということです。

だからこそ会社と彼女の間に軋轢が生じ始めたというわけです。

 

会社と友人の間にはどのような矛盾が生じたのか

この矛盾のパターンはいくつか考えられます。

以下列挙してみましょう。

 

1:彼女のゴールが会社のゴールを超えてしまった場合、つまり会社の利益とは直接関係のないゴールになってしまった場合

2:彼女のゴールは、会社のゴール(利益を上げること)にかなうはずなのに、それを会社側が理解してくれない場合

3:そのいずれでもなく、単に彼女が間違ったことをいいはじめている場合

 

1の場合は、どういう場合が考えられるでしょうか。

たとえば、会社で扱っているものは環境に悪い商品だったとします。

そして彼女は、地球環境のことを考えてその商品を取り扱うのをやめ、もっと環境にいい商品を扱うべきであるというゴールを持ったとします。

しかし、会社側に地球環境を考えるというゴールがあるのなら話は別ですが、利益をあげることが唯一最大のゴールになっていたとしたら、いかに彼女のゴールがもっともらしいものであったとしても、会社からすればいい迷惑になってしまいます。

つまり彼女と会社のゴールに矛盾が生じてしまうというわけです。

2はどうでしょうか。

彼女が地球環境のことを考えて、地球環境に良い商品を売ることをゴールにしたとします。

さらに、世の中の動きを見ると、そういったエコを売り出していくことで今まで以上の利益をあげていく十分な勝算があったとします。

この場合は、絶対とはいえないものの、会社側の利益を上げるというゴールも満たしてくれそうです。

しかし、彼女の想定している商品のマーケティング手法があまりにも斬新であったり、そもそもあまりにも大きなスケールの地球環境の話であったりするため、会社側がその勝算も含めて理解ができないという事態がありえる、ということです。

この場合も結果的に、会社からすれば彼女は面倒なよくわからないことを言っている人と認定されてしまいます。

3の場合は彼女が間違っていることを正すしかないですし、本論の主旨とずれてしまうのでここでは扱いません。

さて、1の場合も2の場合も、いずれにせよ彼女のゴールと会社側のゴールに矛盾が生じています。

そのせめぎ合いの中で彼女はだんだんと疲弊し、やがては体調を崩してしまったと考えられます。

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友人はどこで間違ったのか

本来ならば、1や2の状態になったところで、彼女は自分の道を探し始めるべきでした。

なぜならば、それ以上その中にいても不毛だからです。

もちろん、いずれは時間をかければいずれは会社側が理解してくれたのかもしれませんが、それにしたって限度があります。

彼女は、たとえば独立して自分のゴールにかなった道をさぐるなどという選択をせず、現状の内側の中でなんとかゴールを達成しようとしてしまったのです。

その結果、彼女のゴールそのものや、考えて行った行動が、会社という組織の中で空回りしてしまっということができます。

このように、現状の外へと進んでいかなくては達成できないゴールを、現状の中で振り回してしまっているため空回りしてしまっている人はとても多いのです。

 

どうしても空回りばかりする人はどうすべきか

では空回りしてしまう人はどうすればいいのかといえば簡単で、さっさと現状の外側に出て、自分のゴールに向かって走り出せば良いのです。

ところが、なかなかそうもうまくいかないようです。

それはさきほどコンフォートゾーンの性質として説明したように、現状の外側に出ることがとても怖いことだからです。

しかし、現状の外に出る不安や恐怖に正対せず、それでも自分のゴールはあるものだから、それを現状の中でなんとか形にしようと四苦八苦しているのが、空回りする人であるのは先ほども確認した通りです。

これでは、現状の中の人も当人も双方が不幸せです。

このようなケースでどうしても空回りしてしまう人は、一度胸に手を当てて考えてみてください。

素晴らしいゴールを持っているあなたは、現状の中で空回りし、疲弊していくべきなのでしょうか。

私はそうは思いません。

勇気を出して現状の外へ飛び出し、思い切りあなたのゴールを追求する覚悟を持ってみたらどうでしょうか。  

 

まとめ

空回りする人は、現状の内側でゴールを振り回しているということでした。

その状況を打破するためには、現状を飛び出す覚悟を決める、というのがポイントでした。

参考にしていただけると幸いです。

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