「【自信が持てない自分】を分解し、【エフィカシー溢れる自分】へと再構築する計画書」

 

この記事には、自信が持てないマインドの仕組みを分析し、高いエフィカシーを持つ自分へと
再構築していく方法が書かれています。

 

自信が持てないという問題を抱えた人を多く見ます。自信が持てないことの一番の問題は、ゴールが達成できないという点です。ここでは自信を「自分にはゴール達成の能力があると信じること」と考えてみましょう。コーチングでは、このような種類の自己評価のことをエフィカシー(efficacy)と言います。エフィカシーが高いからこそ人は大きなゴールを設定することができ、実際に達成できるような行動を重ねていくことができます。世に言う成功者を想像してみてください。一様に自己評価が高いと感じないでしょうか。もちろん、世の中には「実るほどに頭を垂れる稲穂かな」という言葉があるように、立場のある人ほど謙虚なところがあります。しかし、謙虚であることと自己評価は別の話です。自分を自分で高く評価する、すなわち自信があるからこそ人に高圧的に接する必要もなく、謙虚なのです。そしてそのような人だからこそ、実際に大きなゴールを達成していきます。こういう人とは対極にあるのが、自信を持てない人と言えます。

そもそもの話、人は本来無限の可能性を持っています。しかし、素朴にそれを信じることができないために自身が持てない、すなわちエフィカシーが上がらないのです。コーチングの概念にRAS(reticular activating system)というものがあります。日本語では、網様体賦活系と言います。これはその人が持っている重要性に基づき、大事な情報とそうでないものを識別する脳のシステムです。たとえば、写真家が街を歩けば見えるもの全ては被写体ですが、そうでない人からすればただの何気ない街の一コマでしょう。人は重要性によって見えるものが変わるということです。また、RASの働きの結果として認識されなかったものをスコトマ(scotoma)と言います。RASのシステムを持つ人間である以上、スコトマがあることから逃れられません。そして、スコトマがあるということは、そこに自分のまだ見えていない可能性があるということです。その可能性の中には、自分も気がついていない大きなゴールや、それを達成するための方法、誰も持っていないあなただけの魅力、エフィカシーが高い未来の自分の姿など、宝のようなものがたくさん隠されています。それらの情報は存在しないのではありません。可能性として常にあなたのそばにあります。しかし、あなたの脳の働きにより気がつかず、それゆえ物理的に現実化していないだけなのです。これが人間は本来無限の可能性を持っているということの根拠です。

RASの働とは別の概念として、あなたの無限の可能性を制限する4つの概念をルー・タイスは提示してくれました。すなわち、ハビット(habit)、アティチュード(attiutde)、ブリーフ(belief)、エクスペクテーション(expectation)です。それぞれ見ていきましょう。

ハビットとは無意識の習慣、行動パターンのことです。例えば、朝起きたら必ず一杯のコーヒーを飲む、といったものです。もしかしたら、あなたにとっての朝の飲み物にはもっと素晴らしいものがあるかもしれません。しかし、必ずコーヒーを飲むという行動パターンに縛られたままでいると、その未知の可能性に触れることはできません。

アティチュードとは、無意識の判断のことです。例えば、あなたが映画を見に行くとします。その際に、誰かを誘うかそれとも一人で行くかという選択肢があります。それをよくよく吟味もせずに、いつもどおり一人で行くことにしました。でも、もし誰かを誘っていたとしたら、一人では味わえなかった楽しさを経験できたかもしれません。映画を見た感想を交わすといった楽しみです。無意識の判断に縛られていると、やはりそういった可能性に触れることができません。

ブリーフとは、その人が当然のこととして無意識に持っている価値観、強い意見のことです。たとえば、男性は女性よりも優れているという信念を持っている人がいたとします。その人にとっては、男性が女性より優れていることが重要性を持ちます。すると、先述したRASの働きにより、女性の優れている部分がスコトマに隠れてしまいます。結果として、女性の優れている点を発見することのないまま人生が過ぎ去ってしまいます。


エクスペクテーションとは、無意識に抱いている将来に対する期待、見通しのことです。
将来にきっと悪いことが起こるという見通しをあなたが持っていたとします。するとやはりRASの働きにより、将来に対する希望の兆しがことごとくスコトマになってしまいます。結果として将来性のある選択肢が認知できなくなります。認知できないものは選択しようがないので、現実に将来は悪いものになってしまいます。

以上4つの要素が、あなたが本来持っている無限の可能性を隠してしまいます。そしてこれら4つの要素が何処にあるのかと言えば、それもあなたのマインド(脳と心)の中なのです。お気づきかもしれませんが、4つの要素はすべて人間の脳内にある無意識の働きです。脳の神経細胞に蓄積された情報のパターンが、無意識に機能し、重要なものとそうでないものを決めているだけなのです。あなたの無限の可能性は、まさに可能性として常にあなたのそばにあるということでした。そしてその無限の可能性の発見を阻むのは、脳内にできたあなた自身の認知の偏り、いわば脳のクセなのです。

するとやはり、自信を持つには「自分には本来無限の可能性があるがそれらは脳のクセによって隠されているという事実」を受け入れるだけだということになります。それができれば苦労しないよと感じますか? それでは、実際にまだ見ぬ可能性へとアクセスして体で納得していけばいいでしょう。どうすればいいでしょうか。RASとスコトマの仕組みを理解し、4つの要素の制限を外していけばいいのです。制限を外すどころか、4つの要素を逆手に取って、あなたの無限の可能性を引き出すツールとして利用すればいいのです。ハビットは、意識にあげてあえて違うことをやってみましょう。アティチュードも、意識にあげてあえて違う判断を下しましょう。ブリーフはまず疑ってみて、違う価値観がないものか考えてみましょう。そして、エクスペクテーションは、自分の未来への高い希望として思い切り素晴らしいものに書き換えてしまいましょう。もちろんそれらはすべて、設定されたあなただけのゴール(goal)に基づき、その達成のために相応しい方向へと選択するべきです。あなたの中にある無限の可能性を素朴に確信し、自信にあふれた毎日を送ることができるようになるはずです。

 

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エクスペクテーションと単なる期待の違い


「期待感」にはやっかいな側面があります。

 

コーチングの重要な概念として、expectation(期待、期待感)というものがあります。

人間の持つ無限の可能性を阻害しているもは4つあり、その中ひとつがこの expectation の度合いです。

現在の自分に対する expectation が、自分のパフォーマンスの限界を作っているという考え方です。

逆に言えば、この expectation を高めていくことで、私たちはどこまでも自分のパフォーマンスを高めていくことができるとも言えるのです。

なので、私たちコーチは、クライアントが自らにどのくらい expectation を持っているかを観察します。

そして、クライアントが自身の可能性をもっともっと解放できるように expectation をするのです。

 

一方で、他人に「期待」をする人がいます。

そしてそういう人は、他人が期待通りにふるまってくれなかったら、ショックを受けて落ち込んだり、当の相手を攻撃したりします。

コーチとしての expectation も、クライアントに対する期待をするわけですが、仮に期待通りでなかったとしても、落ち込んだり攻撃したりはしません。

シンプルに、「あなたらしくない」と接するだけです。

何が違うのでしょうか。

 

他人に期待をする人は、コーチが expectation するように、他人が他人自身のゴールのために高いパフォーマンスを発揮することを期待するわけではありません。

他人が、自分の何かを埋めてくれることを期待します。

それは、

「優しい言葉をかけてほしい」

「仕事をふってほしい」

「思い通りの答えを教えてほしい」

「なんでもいいから全肯定してほしい」

「自分のことを好きになってほしい」

「いつなんどきも相手をしてほしい」

「お金をわたしてほしい」

「自分のことを評価してほしい」

といったものです。

つまり、全部自分のためなのです。

自分の何かを埋めるために、他人に期待をするのです。

 

これは、自己評価の低さからくるものであるとコーチングでは考えます。

コーチングにおける自己評価の概念は、2つあります。

エフィカシー(self-efficacy)セルフ・エスティーム(self-steem)です。

いずれも自分で自分のことを評価する指標です。

自分で自分を評価することができていれば、他人にそれを埋めてもらう必要はありません。

だから、他人になんとかしてもらおうという期待を持つ必要がありません。

そういう人は、何事も自分で達成できると信じているし、たとえ達成できなくても自分には価値があると思っています。

他人に期待する人も、本当は、自分で自己評価を上げていく方向へと進むべきなのに、他人に何かを埋めてもらうことを期待します。

それは自分に対する expectation とは真反対の方向でしょう。

期待通りにならなかった場合、その人にとっては実存の危機なわけだから、落ち込んだり攻撃的になったりするのです。

いかに自己評価が重要かということがよくわかるでしょう。

 

コーチは、クライアントにクライアント自身のための可能性が発揮されるよう expectation を向けます。

仮にクライアントの可能性が思ったように発揮されなかったとしても、落ち込んだり、ましてやクライアントを攻撃したりはしません。

なぜならコーチは、コーチ自身が徹底的に自己評価を高めるトレーニングを積み続けているからです。

たとえクライアントが expectation したほどにならなかったとしても、自分にはこの人を導くことができると確信しているのです。

「トレーニング」という言葉に注意してください。

自己評価は、まさにトレーニングのように、毎日の蓄積と、正しい取り組みによって、どこまで高めていけるのです

決して固定的なものではありません。

つまり、あなたもいくらでも変えていけるということです。

私はそれをあなたに「expectation」 しています。