コーチング理論から考える正しい目標設定の方法



苫米地式認定コーチの高嶋芳幸です。

先週末東京にいった際、数年ぶりにある友人と会いました。

学生時代から仲のよかった彼と話してたところ、目標設定に関する話題になりました。

友人は「毎年達成できそうな目標を決めて、そこからいま何をするべきか逆算して計画を立ててるんだ。でも、なかなかうまくいかないんだよね」とぼやいていました。

彼のこの発言を聞いて、そりゃあうまくいかないだろうと考えました。

今回の記事では、彼のこの考え方がなぜ間違いであるのか、また、正しい目標設定はどうすればいいのかについて、説明してみたいと思います。

 

間違った目標設定の仕方

この記事を書くにあたって、目標設定の仕方について書いてあるネット上の記事や本を調べてみました。

その結果わかってきたのは、以下のような目標設定方法が多く見られるということでした。

 

・具体的な目標を設定する

・現実的な目標を設定する

・目標から逆算し、ステップバイステップで進めるイメージを持つ

 

いずれももっともな意見であるように思えますが、正しいコーチングの理論からすると、すべて間違っています

ではどのように間違っているのでしょうか。

 

多くの目標設定方法が間違っている理由

多くの目標設定の方法が間違っている点は、目標を「ステータス・クオ」の中においてしまっていることです。

ステータス・クオとはコーチングの用語で現状のことを意味します。

この場合の現状とは、現在の身の回りの状況のみをさす言葉ではありません。

未来、自分の状況が大きく変わらなくても起こりうる状況はすべて現状と呼ぶのです。

たとえば、あなたが会社に勤めていたとして、今年一年の目標を立てたとします。

この目標自体は達成されれば嬉しいのかもしれませんが、コーチングではこれは現状の中の目標であると考えます。

なぜなら自分が会社を辞めるなど、大きな変化を起こさなくても達成できるものだからです。

うがった見方をすれば、これまでと違ったアクションをとらなくても、運さえあれば待っているだけで達成できる目標だということです。

このような現状の中での目標をたてたとしても、結局のところ無意識は自分を変える必要がないと判断します

だから目標だけはたてても、いつまでたってもうまくいかないという状況がうまれるのです。

 

コンフォートゾーンとは何か

コーチング用語である「コンフォートゾーン」という言葉を説明したいと思います。

みなさん、ふだん行き慣れない店などに行くと、そわそわして落ちつかない気持ちになるはずです。

なんだかリラックスできず、いつものあの店に行きたいな、などと考えてしまうでしょう。

いきつけの店に行ってしまえば、安心していつも通りの自分でいられます。

コンフォートゾーンとは、いわばこの通い慣れた店のように、あなたにとって居心地の良い領域ということになります。

そして、さきほどの例からもわかるように、人間には、このコンフォートゾーンを出るようなことがあると、慌ててコンフォートゾーンの中に戻りたくなるというものがあります。

コンフォートゾーンそのものに吸引力があるのです。

この現象は、人間の生命維持の本能が関わっています。

昨日までコンフォートゾーンの中で生命を維持できたのだから、わざわざリスクをおかしてその外側に出る必要がないと無意識が判断をするということです。

もちろん、行き慣れた居酒屋以外の店に行くことが生命のリスクに直結するとは考えにくいですが、脳は仕組み上そのように判断するのです。

 

正しい目標設定の仕方

さて、これらを踏まえた上で、どのような目標を設定すればよいのでしょうか。

コーチングにおいては、目標のことを「ゴール」と呼びます。

そして、ゴールは以下のようなものにするべきであると考えます。

 

・想像すると怖くなってくるくらい大きなもの

・やり方がまったく想像のつかないもの

・周囲の人間が驚いて止めてくるようなもの

 

このことからわかることは、ステータス・クオを大きく超えるような目標以外は、ゴールとは呼ばないということです。

言い換えれば、ゴールは大きければ大きいほどよく、また、ステータス・クオを破壊しなければ達成できないもの以外、ゴールと呼ばないということです。

なぜこれほどまでにステータス・クオを超えることにこだわるのかには、コンフォートゾーンが関わっています。

さきほどもお話ししたように、コンフォートゾーンは人をその中へと引き戻す力があります。

その力は相当強く、よほど外側へと引っ張りだす力が強くなければ、簡単に負けてしまうのです。

そこで、このようにあえてコンフォートゾーンを思い切り外れたゴール設定をすることで、ステータス・クオと大きく矛盾するような状況を脳の中に作り出し、ストレスを作り出します

脳におけるストレスはエネルギーそのものなので、そのエネルギーを上手にマネジメントすることで、コンフォートゾーンを飛び出す力に変えようというわけです。

そうすれば、いままでのように目標は設定したもののうまくいかないという状況は避けられるでしょう。

 

まとめ

今回はコーチングにおいてもっとも重要な「ゴール設定」について説明しました。

ポイントは、コンフォートゾーンに引き戻されないために、ステータス・クオを大きく超えたゴール設定をするということです。

参考にしていただけると幸いです。

 

《もう一歩先に進んだゴール設定について知りたい方はこちらを参考にしてください→「コーチング理論から考える一歩先に進んだ目標設定の方法」

 

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