コーチング理論から考える目標設定のリアリティを上げる方法

 

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苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

コーチングの理論で最も重要な概念は、ゴールです。

ゴールについて考えることからコーチングは始まると言っても過言ではありません。

だからこそこれまでの記事の中で、さまざまな言い方でゴールの重要性を説いてきました。

もし、ゴールに関して基本的な理解がない方は、まず先にこちらの記事をご覧ください。  

 

「コーチング理論から考える正しい目標設定の方法」

「コーチング理論から考える一歩先に進んだ目標設定の方法」  

 

さて、ゴールを設定することができたとしましょう。

次はそのゴール達成に向けて進むということになります。

具体的に何をやっていくかは、そのゴールがなんであるかによって違うわけですが、どんなゴールを目指すにせよ共通してやるべきことはたくさんあります。

そのひとつが、ゴールの世界の臨場感を上げることです。

そこでこの記事では、なぜゴールの世界の臨場感を上げなければならないのか、そして、そもそも臨場感とは一体なんなのかについて書いてみたいと思います。  

 

ゲシュタルト

コーチングの概念でゲシュタルトという言葉があります。

もともとは心理学の用語で、部分が寄り集まってできあがるひとつの全体のことを指します。

たとえば、カタカナで「レ」、「ム」、「ッ」、「ト」、「ハ」の文字が並んでいたとします。

これを並べ替えてつなげると、「ハムレット」という言葉になります。

ご存知の通り「ハムレット」とはシェイクスピアの戯曲をあらわします。

意味を持たなかったひとつひとつのカタカナに、秩序が与えられると、全体として新しい意味が生まれたのです。

また、「ハムレット」という全体像があるからこそ、それぞれの文字がなぜそこに並んでいるのかという意義も決まってきます。

このような部分と全体が双方向性を持ちながら示される全体像のことをゲシュタルトといいます。  

 

私たちの世界はゲシュタルトのひとつ

私たちひとりひとりの現実も、このゲシュタルトであると考えることができます。

主に過去の記憶を中心とした材料をもとに、この世界を眺め、ひとつの世界として認識をしています。

その意味で、わたしたちの現実はゲシュタルトであるといえるのです。

ただし、それぞれが持っている現実というゲシュタルトは形が違います。

なぜなら、それぞれの過去の経験にひとつとして同じものはないからです。

長年陶芸家として過ごし、土と共に生きてきた人にとって、コンクリートに塗り固められた都会はいかにも貧しい現実として目に映るでしょう。

しかし、近代的な科学を修めた人にとっては、最先端の知見が詰まったエキサイティングな現実世界として都会を認識します。

このように、人によって現実世界のゲシュタルトは違うものとして認識されるのです。  

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ふたつのゲシュタルト

さて、目の前の現実世界がゲシュタルトであるということは理解いただけたでしょうか。

次に述べたいのは、ゴールの世界もひとつのゲシュタルトであるという事実です。

いま、ここに存在しないゴールの世界をゲシュタルトであると捉えることには、違和感を感じられるかもしれません。

しかし、たとえそれが目の前にあるわけではなくてもも、なんらかの情報が組み合わさった世界としてゴールの世界を捉えるのならば、それをゲシュタルトと考えることができるはずです。

そこに本質的な違いはありません。

ゴールを設定した瞬間に、今目の前の現実世界としてのゲシュタルトと、ゴールの世界の理想的なゲシュタルトが存在することになるのです。

そして、ゴールのゲシュタルトは、ゴールを設定したあなたにとって理想的なゲシュタルトであると言えます。  

 

ゲシュタルトはふたつは同時に維持できない

実はゲシュタルトは、2つ以上同時に維持することができないという性質を持ちます。

つまり、2つのゲシュタルトを持とうしても、どちらかが淘汰されてしまうということです。

たとえば、さきほどの「ハムレット」の例ですが、「ハムレット」であると認識できてしまったら、もう単なる無意味なカタカナの5つ文字であるという認識を持つことはできません。

どうしても「ハムレット」に見えてしまうのです。 このように、ゲシュタルトは同時に2つ以上を維持することができないのです。

 

臨場感

では、ゲシュタルトが2つあったとして、どちらが維持されるかはどのように決まるのでしょうか。

これは臨場感の高い方が選ばれるのです。 臨場感とは五感を通じて生成される情動や体感に結びついたリアルな感じのことです。

さきほどの例で言うと、カタカナの5つの文字には意味がなく、それゆえなんの情動も体感も湧き上がってきません。

しかし、「ハムレット」となると、文学としてハムレットを読んだ経験であるとか、好きだったあの子が敬愛していた作品であるとか、ありとあらゆる情動や体感に結びついた記憶が湧きあってきます。

直接的に意識できるかどうかは別として、無意識ではそれを感じることができます。

だからこそ、一度「ハムレット」というゲシュタルトができあがると、単なるカタカナの5文字とは認識しづらくなってしまうのです。

これは、「ハムレット」という言葉の方に臨場感があるからだといえます。  

 

ゴールのコンフォートゾーンを強めるのが臨場感

ゴールを設定したときの、目の前の現実のゲシュタルトと、ゴールの世界のゲシュタルトに関しても同様のことが言えます。

原理上ゲシュタルトは2つ以上維持されないので、目の前の現実のゲシュタルトか、ゴールの世界のゲシュタルトかのどちらかしか選ばれないということになります。

そして、より臨場感が高い方が選ばれるということでした。

厳しいのは、現実の目の前にあるゲシュタルトの臨場感は異常なほど高いということです。

考えてみれば当たり前の話で、現実に目の前にあるのだから五感すべてを通じて物理的に感じ取ることができます。

実際に匂いをかいだり、手で触ったり、舐めてみたりできるほどです。 対してゴールのゲシュタルトは、頭の中には確かにあるものの、あくまで情報的なものなので、それだけでは臨場感が極めて低いといえます。

ということで、設定したゴールのゲシュタルトが選ばれる、つまりゴールを達成するためには、ゴールの世界のゲシュタルトの臨場感を高めていく必要があるといえます。  

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臨場感を高める具体的なワーク

ではどのようにしてゴールの世界の臨場感を上げていけばいいのでしょうか。

ひとつは、ゴールの世界の物理的な先取りをするということです。 たとえばあなたのゴールが芥川賞をとるような作家になるということだったとします。

この場合、自分が芥川賞をとったとしたら経験しているであろう物理的なものごとを先に経験してしまうということです。

芥川賞をとるくらいの作家なのだから、紀尾井町にある文藝春秋社には何度か顔を出したことくらいあるでしょう。

また、受賞後は都内のホテルで会見があるでしょうから、パブリックな場所に出ても恥ずかしくない服も持っているはずです。

このように考えていけば、ゴールの世界の経験はいくらでも思い浮かぶはずです。

それを先にやってしまい、そこで感じる情動や体感を蓄積し、いまはまだ臨場感の低いゴールの世界に付け加えていくのです。

そうすればゴールの世界の臨場感はぐんぐんと上がっていくでしょう。  

 

アファメーション

また、アファメーションを唱えるのも臨場感をあげるのには効果的です。

アファメーションとは、自分に対して唱える肯定的な言葉のことです。

アファメーションの作り方にはいくつかルールがあるのですが、その中に「うれしい、たのしい、気持ち良い、ほこらしい、すがすがしいといった感情を表す言葉を入れる」というものがあります。

これには、ゴールを達成できる自分であるという言葉に感情を喚起する言葉を乗せることで、より臨場感を高めようという狙いがあるのです。

芥川賞をとる作家になるというゴールであるとしたら、こんな感じでしょうか。

 

わたしは芥川賞をとるにふさわしい作品をどんどんと生み出す毎日を過ごしてて、そんな自分のことが誇らしくてたまらない  

 

こういったアファメーションを唱えることでも、ゴールの世界の自分の臨場感は高まり続けます。

臨場感が高まれば、そちらのゲシュタルトが採用されるということでした。

それはまさに、いま目の前にある物理的な世界が変わっていくということです。

そのプロセスが、ゴールを達成していくことに他ならないのです。  

《*アファメーションに関する詳しい内容はこちらを参考にしてください⇨「あなたを成功に導くアファメーションの作り方」》  

 

まとめ

ゴールを達成するには、ゴールのゲシュタルトの臨場感を上げる必要があります。

臨場感とは、五感を通じて生成される情動や体感に結びついたリアルな感じのことでした。

ゴールの臨場感をあげるには、ゴールの物理的な経験を先取りすること、アファメーションなどが有効であるということでした。

ぜひ参考にしてみてください。

 

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「うつ」まで巻き起こす、SNS疲れの原因と対策

 

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苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

現代では、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に参加するのが当たり前になってきています。

Facebook、Twitter、Google+、Instagram、LINEなどがSNSの代表例です。

この記事を読まれている人も、これらの SNSを一切利用していないという人は少ないのではないでしょうか。 SNSには便利な点も多いのですが、その一方でさまざまなトラブルを生み出すという側面もあります。

嫌な人につきまとわれたり、知らず知らずSNSに依存してしまっていたりと、そのあらわれはさまざまです。

結果として「SNS疲れ」に陥り、ひどい場合はうつ病のような状態になってしまう人もいるようです。

そこで今回の記事では、SNSによって起こるSNS疲れの原因と対策について書いてみたいと思います。  

 

SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)とは

まずはSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)とは何かについて確認しておきましょう。

ウィキペディアを見てみると、以下のように定義されています。

 

ソーシャル・ネットワーキング・サービス(英: social networking serviceSNS)とは、インターネット上の交流を通して社会的ネットワーク(ソーシャル・ネットワーク)を構築するサービスのことである。 Wikipediaから引用

 

社会的ネットワークとは社会科学における学問的な用語ですが、ここでは単に人間関係のことであると理解しておけばよいでしょう。  

 

SNSは人間関係の一種である

この定義から考えると、SNSは人間関係の一種であると言えます。 もちろん、通常の人間関係と違う点もあります。

通常の人間関係と違う点とは、それがインターネットを介した人間関係であるということです。

ご存知のように、インターネットはそれまでの時間と空間の限界を大きく超えることを可能にした技術です。

インターネットのおかげで、それまでよりもよりはやく、よりたくさんの情報が行き来することが可能になりました。  

 

SNSによって人間関係の悩みが加速した

人間関係の悩みや、それによってもたらされる疲れはインターネットの以前にも存在したはずです。

しかし、SNSを介した人間関係の悩みは、通常の人間関係よりも大きく、深刻なものになりがちです。

それはさきほど書いたように、インターネットがあまりにも早く、あまりにもたくさんの情報を伝えることができるがゆえなのです。

ひとつのネガティブなことが起こったら、息つく間もなく次のネガティブなことが起こったということがありえます。

その極端なあらわれのことを「炎上」と言います。  

さらに、 SNSに特有の機能が新たな問題を生むという側面もあります。 たとえば、Facebookにおける「いいね」のボタンです。

自分の投稿に「いいね」がつくと嬉しいものですが、そうでなければつらく感じるようになります。 そもそもFacebookが存在しなければ、そういった悩み自体がなかったはずです。

このように、インターネットそのものの性質や、各SNSの機能によって、それまでの人間関係にもあったはずの悩みが加速してしまっていることがSNS疲れの特徴であると言えるでしょう。  

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SNSには良い点もある

もちろんSNSにはポジティブな側面もあります。

たとえば、Facebookでは、リアルの人間関係だけでは繋がれなかった人と知り合えたり、素早く何かを共同に行ったりすることができたりします。

こういったことは、インターネットのもつ性質と、SNSの機能がかけ合わさり、ポジティブな効果を生んだ例と言えるでしょう。

当たり前の話ですが、SNSにはとても良い点がたくさんあるのです。

ということは、SNS疲れに対して、それではSNSをやめましょうという対処の仕方はあまりよくないということがわかります。

なぜなら、SNSをやめてしまうことは、先ほどあげたようなポジティブな点を失うことになるからです。

もちろんSNSの良い点を利用する必要のない人は、SNSを距離をとるという対処の仕方も悪くないでしょう。

しかし実際には、できればSNSの良い点は活用していきたいと思っている人は多いと思います。

では、SNSのポジティブな側面を残しつつ、SNS疲れに対処するにはどのようにしていけばよいのでしょうか。

 

ネガティブを取り除くことは不可能である

ひとつ確認しておきたいのは、外部からやってくるネガティブな情報は決してなくならないということです。

SNSをやっているということは、たくさんの不特定多数の人と接触する可能性が常にあるという状態です。

その中には当然、自分の意にそぐわない対応をする人もいるでしょう。

そういった外部からやってくる自分にとってネガティブな情報をゼロにすることは、事実上不可能です。

なぜなら、外部からくる情報は自分ではないがゆえ、完全にコントロールすることはできないからです。  

 

ネガティブなものへの自分の反応を変えよう

SNS疲れを考えていく上で、ここが大切なポイントになります。

外部からのネガティブな情報をゼロにしようとする試みは不毛であるということです。

もちろん、不適切な言葉を言ってくる人などはすぐにブロックすればいいですし、それを無駄であると言っているわけではありません。

そうではなく、常にネガティブな反応が返ってくるにちがいないSNSへの、自分の反応の仕方を変えて欲しいということです。

もし自分の反応の仕方を変えることがなければ、たとえネガティブな対応をする人を一度はブロックしたとしても、次に現れるネガティブな人、そのまた次の人、ときりのない戦いにいつかは疲弊してしまうでしょう。

ネガティブな情報へのコントロールに翻弄するのではなく、ネガティブな情報へほどほどに対処しつつ、ネガティブな情報に振り回される自分の感じ方を変えましょうということです。  

 

SNSを使う目的

ところで、あなたはいったい何のためにSNSをやっているのでしょうか。

多くの人がこの質問に対してはっきりと答えることができないのではないでしょうか。

友達に勧められたからとか、なんとなく流行っていたみたいだからといった理由が多いと思います。

また、ビジネスのためであるとはっきりとした理由がある方も、それ以上深くこの問いについて考えてみたことはないのではないでしょうか。  

 

SNSに振り回される理由

実はSNSに疲れてしまうほんとうの理由は、ネガティブな情報そのものにあるのではありません。

自分の目的が曖昧なまま参加し、すでにあるなんらかの尺度を刷り込まれ、それに振り回されてしまっているということです。  

具体的に考えてみましょう。  

SNSでは、友人が楽しそうな写真をたくさん載せていて、それを見ているとなんだか自分がみじめな気持ちになる、ということがあります。

嫌な関わり方をする人があらわれて、しんどい気持ちになったとします。

また、自分が投稿してもなかなかだれも反応してくれなくて落ち込む、ということもあります。

これらは自分がSNSにはっきりとした目的をもって参加していないため、いつの間にか評価の尺度を刷り込まれ、それを満たしていないから苦しい思いをする典型です。  

たとえばその人に、SNSに参加したしっかりとした目的があったとしましょう。 仮にそれが「自分の考えを世の中に発信する」というものだったとします。

だとしたら、それを達成していくことが満足であり、他人がいくら楽しそうな写真をあげていたとしても自分がダメージを負うことはないでしょう。

むしろ楽しそうでよかったね、と感じます。  

自分にとって嫌な関わり方をする人が現れたとします。

もちろん嬉しくはないでしょう。

しかし、揺るぎない自分の目標に立ち帰れば、自分の考えを発信しているからこそこんな人もあらわれるのだという気持ちでブロックし、次の瞬間からは忘れているでしょう。  

また、「いいね」がつくかどうかという問題も同様です。

あくまで自分の考えを世の中に発信するのが目的であれば、「いいね」の数は関係がないはずです。

もし、「自分の考えを評価して欲しい、だからいいねがほしい」と思うのであれば、それはまた別の目的です。

しっかりとした自分の目的としてそれを維持できていれば、そのためにどうすれば読んでもらえるか、どうすれば評価してもらえるかを前向きに考えていくことができるでしょう。

少なくとも、「いいね」がつかないことに感情的に振り回されるということはないはずです。  

 

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SNSに疲れないあなたになるために

明確な目的のことをコーチングではゴールといいます。

このゴールが不在で、なんとなくやっているから、あるいはゴールがあってもその強度が低いから、自分にとって何が大切で何がそうではないのかという尺度がわからなくなってしまうのです。

自分の尺度がわからなくなってしまった結果、なんとなく楽しそうな友人の姿や「いいね」の数、つまり、SNSという世界の中でまかり通っている尺度に振り回されてしまうのです。

ということは、SNSに疲れてしまった人がまず最初に確認することは、自分が達成したいゴールであるとわかります。

なんのためにSNSに参加し、どのようにSNSを利用するのかを確認するということです。

もちろん、そういったゴールが存在しない人はゴールを設定する必要があると言えます。

ゴールをしっかりと設定し、そのゴールを達成するためにSNSを使っているという強い評価軸が出来上がれば、それ以外の評価の尺度に振り回されることがなくなります

そうすれば、SNSはあなたのゴールを達成するための心強いツールとして機能してくれるはずです。  

 

《*ゴール設定に関するより詳しい記事はこちら→「コーチング理論から考える正しい目標設定の方法」「コーチング理論から考える一歩先に進んだ目標設定の方法」

 

まとめ

SNS疲れは、自分にとってほんとうは必要ではない評価の尺度を刷り込まれ、それに翻弄されてしまうということがその本質でした。

自分のゴールきちんと設定し、その観点から何が大切で何が大切ではないのかをしっかりと認識し、情報に振り回されないようにする必要があるということでした。

参考にしていただけると幸いです。

 

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クリエイティブ(創造的)な仕事をしたい人が知っておくべきこと


苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

ミュージシャン、ファッションデザイナー、画家、小説家……、クリエイティブ(創造的)な素養が求められる職業はたくさんあります。

そういった職業に就いている多くの人たちは、日夜クリエイティブなものを生み出すために奮闘していることでしょう。

しかしながら、クリエイティブとはいったい何かということについては、様々な考え方があり、共通した見解がないように見えます。

そこでこの記事では、クリエイティブであるとはいったいどのようなことを指すのかについて述べるとともに、クリエイティブなものを生み出すにはどのようにすればいいのかについて説明したいと思います。

 

クリエイティブ(創造的)な人の特徴

クリエイティブな人について調べてみると、以下のような記事がありました。

『あなたとはココが違います! クリエイティブな人に共通する「13の特徴」』

少し前に話題になった記事なので、もしかすると読まれた方もいらっしゃるかもしれません。

せっかくなので、この記事が提唱するクリエイティブな人の特徴を引用してみましょう。

  • 他人の意見を鵜呑みにしない
  • ロジカルに考えて、最後は直感に従う
  • すぐに飽きちゃう
  • 他の人とは、違う時間で動く
  • 仕事と遊びを分けない
  • 時間を忘れて一つのことに集中する
  • 1人の方がスキ
  • 空気を読まない
  • 多くの人がピンチと思ったときに、チャンスと捉える
  • 自分の作品を好きになったり、嫌いになったり
  • 繊細でいて感情的
  • 旅が大好き
  • 夢見るドリーマー

ということだそうです。

みなさんはいくつあてはまったでしょうか。  

 

特徴は特徴に過ぎない

さて、この記事による分類は面白いとは思いますが、残念ながらクリエイティブでありたいという人にとって役に立つ情報であるとは思えません。

これらはあくまでクリエイティブな人に多く見られる特徴に過ぎないわけで、どのような人をクリエイティブな人と呼ぶかの説明ではないからです。

たとえば、「旅が大好き」という項目がありますが、旅が好きでもクリエイティブではない人はたくさんいるはずだ、と考えてみればそのことがわかると思います。

クリエイティブな人の中には空気の読めない人が多い、と言われるのならまだわかりますが、空気の読めない人=クリエイティブだと言われると、違和感を感じるでしょう。

ということで、クリエイティブな仕事をしたい人にとってこの記事は、自分がどのくらいあてはまるのかを楽しむ程度の指標であると捉えておけばよいでしょう。

では、クリエイティブな人とはどのような人のことを呼ぶのでしょうか。 

 

クリエイティブ(創造的)であるとはどういうことか

クリエイティブな人とは、新しいもの(こと)を生み出せる人のことです。

先日、デザイナーの佐野研二郎氏によってデザインされた、2020年の東京五輪エンブレムに盗用疑惑が沸き起こりました。

東京都や政府は、最終的にそのデザインを取り下げることにしました。 そもそも盗用疑惑がでた理由は、そのデザインがベルギーのリエージュ劇場のロゴに似ていたからです。

最終的にはデザインの盗用を認めたそうですが、当初佐野氏は頑としてそのことを認めませんでした。

しかし当初から、多くの人がリエージュ劇場と佐野氏のデザインを比較した上で、あまりにも似ていると感じたのは事実です。

その段階であっても、佐野氏のデザインがクリエイティブな仕事と呼ぶことは難しいでしょう。

多くの人が、これは新しくていいねと思えなかったわけですし、実際に過去の他人の仕事の焼き直しだったからです。

佐野氏の仕事はともかくとして、この記事ではクリエイティブの重要な要素は新しさである、と考えたいと思います。  

 

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ほんとうに新しいものはわからない

実は、新しすぎるものは世の中の多くの人には理解されないという厄介な性質があります。

どういうことでしょうか。

新しいものとは言えども、その仕事の中には過去のさまざまな仕事の影響が入っています。

その意味では純粋に新しいものは存在しません。

そして人は、その中にある新しさがほどほどであれば、これは新しいと認識します。

しかし、佐野氏の仕事のように、もたらした新しさよりも過去の仕事の影響があまりにも大きいと、これはパクリだとなります。

逆に、新しさの割合が多すぎると、わけがわからないものとして認識されるということになります。

つまり、世の中に認められる新しいものを作るためには、理解できる範囲の、ほどほどの新しさ含んだものを作らなければならないということです。

そのバランスをどうとるかは本題ではないので、これ以上ここでは掘り下げませんが、新しさについてまわる難しさは理解しておくべきでしょう。  

新しい発想の源泉はどこにあるか

さて、新しい発想の源泉はどこにあるのでしょうか。

それは、現在私たちが見ている世界の外側にあります。

現在私たちが見ている世界とは、昨日までの私たちの経験や記憶によって成り立っています。

コーチングではその世界のことをステータス・クオ(現状)と言います。 ちなみに、この場合のステータス・クオとは、現状が常識的に続いた未来も含みます。  

 

多くの人が陥りがちなクリエイティブもどき

多くの人は、何かクリエイティブな仕事をしたいと思っていても、このステータス・クオの中で行ってしまいます。

ステータス・クオの内部の知識や経験にのみ基づいて、その中で一番いいものを作ろうとしてしまうのです。

確かにこれは新しいものに見える場合もあるかもしれません。

しかし、実際には現状の最適化であって、本当の意味での新しいものではありません。

つまり、本当の意味でのクリエイティブな仕事は、ステータス・クオの中から飛び出す覚悟を持たない限り行うことはできないのです。  

 

なぜ人は現状の外を見ようとしないのか

ところが、人はステータス・クオの外側にある知識を手に入れ、外側へと進んでいくことを本能的にいやがります。

ステータス・クオの内側のことを、コーチングの用語ではコンフォートゾーンと説明します。

コンフォートゾーンとは安心できる領域のことです。 昨日まではコンフォートゾーンの内側で生命を維持できたという安心感は、私たち人間に強烈に働きかけてきます。

その裏返しとして、コンフォートゾーンを出て何か新しいことをするのにたいへんな恐怖が湧いてくるのです。

新しいことを取り組んでいるつもりの人も、実はまったく新しいことができていないということは多々あります。

そういう人は、無意識でコンフォートゾーンを出ることを恐れてしまった結果、知らず知らず現状の内側での最適化を繰り返してしまっているのです。  

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クリエイティブな仕事をするために

クリエイティブな仕事をするためには、現状の外側の知識を手に入れ、現状の外側へと飛び出すしかありません。

その具体的な方法を順番に説明していきましょう。

 

1:want toのゴール設定と準備

ひとつめは、現状を大きく超える心から望ましいゴールを設定し、準備をすることです。

望ましいゴールのことをコーチングでは want to のゴールと言います。

先ほども説明した通り、コンフォートゾーンを飛び出すことには、私たちは大変な恐怖が湧いてくるようにできあがっています。

そのため、現状の外にゴールをただ設定したくらいでは、恐怖に押し負けて現状を維持してしまうということに陥りがちです。

やっぱり無理だ、やめておこうということになってしまいます。

だからこそ、このゴールを達成することができたら本当に嬉しいという want to のゴールを設定することが大切なのです。

そしてさらに、そのゴールの世界の臨場感を高め、そちらがコンフォートゾーンになるような準備をしていきます。

そうすることで、むしろステータス・クオを飛び出してゴールの世界へ進みたくて仕方なくなるのです。

《*ゴール設定に関する詳しい説明はこちらを参考にして下さい→「コーチング理論から考える正しい目標設定の方法」「コーチング理論から考える一歩先に進んだ目標設定の方法」》  

《*ゴールの世界の臨場感を高め方はこちらを参考にしてください→あなたを成功に導くアファメーションの作り方

2:大量の知識獲得

同時に、大量の知識が必要になります。

その知識は、昨日までのものであったり、今日以降何もしなくても自動的に手に入る知識ではありません

本当の意味で新しい知識です。  

あなたがもし、ファッションデザイナーであるとしましょう。 そして熱心にファッションの勉強をしていたとします。

しかし、ファッション以外の知識にはまったくといっていいほど興味をしめさなかったとします。

だとしたらあなたは、ファッションの世界でクリエイティブな仕事をすることは難しいと言わざるをえません。

世の中にはたくさんの知識があります。

それこそあなたが想像するよりもはるかに巨大な世界が広がっているのです。 そして、それらはすべてつながっています。

ファッションと直接的に関係のないように見えるものであっても、すべてはひとつの巨大な世界としてつながっているのです。

たとえば、金融、経済、流通、政治、文学、コンピューター、宗教、スポーツ、医学、心理学、美容……、例をあげればきりがないですが、無関係なことなどひとつもありません。

知識獲得には読書が役立ちます。 多くの場合世の中の物事は、学問的な手続きを通して整理され、書籍の中に詰まっているからです。

書籍を読み、現状の外側にある知識を広げることはクリエイティブな仕事をするためには絶対に必要です。  

また、読書以外の直接的な体験も重要です。

体験もひとつの知識と考えることができるからです。

その意味で、自分のしたことのない体験があればあるほどよいといえるでしょう。  

そのようにして得られた大量の知識がある一定の量に達したとき、突然新しい結びつきが生まれます。

それこそが、ステータス・クオの内側にいるだけでは生み出すことのできない、クリエイティブな仕事なのです。

とにかく新しいものを生み出したければ、自分の狭い世界を超えた新しい知識をひたすら吸収するように努めましょう。  

 

まとめ

この記事では、クリエイティブな仕事をするためにどうすればいいのかということについて考えました。

クリエイティブなものを生み出すためには、望ましいゴールとそのための準備、そして大量の知識、が必要であるということでした。

参考にしていただけると幸いです。   

 

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嫌な上司をこの世から消し去る技術

 

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苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

会社に勤めている人の悩みを聞いていると、話題として最もよくあがるのが人間関係の悩みです。

その中でも、上司とそりが合わないという話はほんとうに多く耳にします。

実は、上司が正しいのか、部下が正しいのか、そのどちらかを決めることは難しいところです。

どのような結果にせよ、お互いがそれぞれの正しさでもって行動したことによるはずだからです。

しかし、実際に上司との人間関係において苦しい思いをしている人が大勢いるのは事実です。

ということで、だったら嫌な上司は消し去ってしまいましょう、というのがこの記事での提案です。

 

何やら恐ろしいことをさらりと言っているな、と思われるかもしれません。

恐ろしいかどうかを確かめるために、ぜひ記事を最後まで読んでみてください。  

 

嫌な上司にされること

嫌な上司にされることを列挙してみましょう。

  • 恫喝される
  • ひいきをされる
  • プライベートに立ち入られる
  • 無視をされる
  • 仕事を教えない
  • 失敗の責任をなすりつけられる
  • 話を聞かない
  • 嘘をつく
  • セクハラをする

具体的にあげていけばきりがありませんが、こんなところでしょうか。

上司のこういった振る舞いは、いわゆるハラスメントにあたります。  

職場におけるハラスメント(いじめ)について詳しく書いた記事もありますので、参考にしてみてください。 「職場のいじめに疲れた人が意識するべき大切なこと」  

 

一般的な嫌な上司への対処法

そういった上司の振る舞いに対し、どのような対処法があるのでしょうか。 調べてみた結果、以下のようなものがあげられていました。

  • 話し合う
  • 上司より上の立場の人に相談する
  • 相手にしない
  • 完璧な人間などいないと悟る
  • 転職する

おおむねこんな感じでした。   転職に関しては詳しく説明した記事がありますので、そちらも参考にしてみてください。 「コーチングの理論で考える失敗しない転職の仕方」  

 

一般的な対処法の問題点

さて、嫌な上司にされることと、その対処法をまとめてみました。

これらの対処法は、それぞれが効果的である一方で、本質的な解決に迫りきれていません。 なぜなら、「嫌な上司をこの世の中に生み出しているのはあなたの認識である」ということが踏まえられていないからです。

少しわかりにくい表現かもしれません この理屈を理解してもらうためには、認識とは何で、どのように生まれていくのかを理解する必要があります。  

 

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あなたの生きる世界とは何か

あなたの生きる世界とは、あなたが認識できているものすべてのことです。

たとえば、あなたはパソコンという存在のことを知っていて、認識できています。

よってあなたの世界にはパソコンが存在しているということになります。

もしあなたが100年くらい前の人だとしましょう。

目の前にパソコンがあっても、それをパソコンであると認識することができないでしょう。 これは、その物体をパソコンとして理解することができないというだけではなく、場合によっては見ることすらできないということもあり得ます。

もちろん視界には入っているのですが、物理的に見えないということが起こるのです。 このように、パソコンがなんであるかを知らない人にとっては、世界にパソコンは存在しないのと同義だと言えます。

これは何もパソコンだけにあてはまることではありません。

その人の世界とは認識できるもののすべてであるということでした。

ということは、認識できないものはその人の世界の中にないも同然であるということです。

 

スコトーマ

このように、認識の外側にある見えない領域のことを、コーチングの用語でスコトーマ(心理的盲点)といいます。

このスコトーマという言葉は、もともとは医学の用語であり、眼の構造上どうしても見えない部分のことを盲点のことをあらわします。

それがコーチングの理論の中で、人間の認識に上がっていないものというように意味を拡張して使われるようになりました。

人間には誰にでもスコトーマが存在する、というのがコーチングの考え方です。  

 

*スコトーマを実感するために以下のサイトで試してみると面白いと思います→『試してみよう! 誰もが「モノが見えなくなる」場所 “盲点” がある!』  

 

嫌いな上司はスコトーマの中に入れてしまえばいい

さて、そろそろ嫌な上司をこの世から消し去る方法が見えてきたのではないでしょうか。

そうです、嫌な上司はスコトーマの中に入れてしまえばいいのです。

そうすればあなたは、嫌な上司を認識することすらできなくなってしまいます。

それはつまり、あなたの世界から嫌な上司が消えてしまったということになります。

もちろん、上司の存在がこの地球上から消滅するというわけではありません。

しかし、あなたにとってはまったく取るに足らない、認識すらする必要のない存在になってしまうのです。  

 

認識とスコトーマは何で決まるか

さて、それでは嫌な上司はどうすればあなたのスコトーマの彼方に消し飛んでくれるのでしょうか。

その方法にたどり着くには、そもそも認識とそのスコトーマがどのように決まるかということを理解しなければなりません。

認識は多くの場合、過去の記憶によって決まります。

昨日までのあなたの生きてきた人生のなかでもたらされた過去の記憶です。

過去の記憶の集積のなかであなたは、重要なものとそうでないものをより分けてきました。

たとえば、ある有名人に会ったらすごく感じのいい人だった、という記憶のある人がいたとしましょう。 その人にとって、その有名人は重要度の高い知識となります。

その結果、日常の生活のなかでその人の情報が次々と認識に上がってきます。

テレビや雑誌に出ているのが視界に入ると、否応なしに意識してしまうということです。

一方で、その有名人のことを知りもしない人は認識することができません。

なぜならその人にとってその有名人は、まったく重要ではないからです。

その人の世界にはその有名人は存在していないということになります。

そして、この過去の記憶の集積の結果出来上がった重要度を変えることが、認識とスコトーマを変えるために必要であるとわかります。  

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ゴール設定とは重要なものを決める作業である

嫌な上司に悩まされる人というのは、必ず過去の記憶のなかでその上司が重要であるとの判断があったのです。

だからこそその嫌な上司が認識にあがり、嫌な思いをするのです。

残念ながら、過去を変えることはできません。

しかし、過去に決まった重要度を変化させる方法はあります。

自分にとって重要なものを新たにいまここで決めていくということです。

そして、コーチングにおいてその作業はゴール設定と呼ばれます。  

 

認識の壁の外側に行く

あなたは過去の記憶で作られた重要性によってとらわれています。

その重要性によって生まれた認識の世界で生き、その認識の内側にいる嫌な上司に悩まされています。

これは大変恐ろしいことだと思いませんか。

それはさしずめ、必ずしも自分で望んでいたわけではない、外からやってきた様々な記憶の牢獄に囚われているようなものでしょう。

その記憶でできた認識の壁をぶち破るためには、未来へ向けて自分でゴールを設定するしかないのです。

その際のゴールは、心から望ましいもので、できるだけ大きな、現状を超えたところにあるものにしなくてはいけません。

そういうゴールが設定されれば、自分にとって重要なものの順番が目まぐるしくかわっていき、気がつけば上司のことが認識にすら上がらないという状態になっているはずです。

嫌な上司のことがまったく気にならなくなり、存在を忘れていた、という感じが一番近いと思います。

これは認識の内側にいる上司を無視したり、なだめたり、無理やり気にしないようにしたりするのとは違う、本質的な解決方法であるといえます。  

 

*ゴール設定に関する詳しい説明は以下の記事を参考にしてください

「コーチング理論から考える正しい目標設定の方法」

「コーチング理論から考える一歩先に進んだ目標設定の方法」

 

まとめ

この記事では、嫌な上司をこの世から消し去る方法について書きました。

嫌な上司はスコトーマの中に追いやってしまえばよいということで、そのためには自分で未来へと向けたゴールを設定する必要があるということでした。

参考にしていただけると幸いです。

 

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苫米地式コーチングとは何か、理論があるとはどういうことか

 

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苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

人を導く職業は世の中にたくさんあります。

たとえば、教師や宗教的指導者はその典型でしょう。

また、親も人を導く職業と呼ぶことができます。

親を職業と捉える見方には、違和感を感じる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、職業の本来の意味は「社会に果たす何らかの機能」です。

「社会に対してできる良いこと」と言ってもかまいません。

そう考えれば、我が子を育てることも立派な職業であるとわかるでしょう。

ところで、世間的にまだまだ正しく理解されていないのがコーチ(coach)という職業です。

教師であれば、それぞれの専門的知識を与え、宗教的指導者であれば、教義に従った原理に基づく救済を促し、親であれば社会へ適合できる人格と絶対愛を与えます。

ところが、コーチという職業は、相手に何を与えるかが少しわかりにくいため、いまいちよく理解されていない節があります。

コーチも人を導く職業なのですが、その導き方が極めて特殊なのです。

この記事では、苫米地式コーチングとは何かの説明を通して、コーチとはどのような存在であり、何を与えるのかについてお伝えしたいと思います。

 

コーチングとは何か

コーチング(coaching)は、コーチとクライアントが契約を結ぶところからはじまります。

クライアントはコーチに、自身のゴールの発見と達成を可能にするバックアップを依頼します。

それを受けたコーチは、コーチングの理論に基づいたさまざまな技術を使いながら、クライアントとのセッションを重ね、クライアントが確実にゴールを達成できるように働きかけていきます。

こういった関係を結んだ上で行われるコーチングを特に、パーソナルコーチング(personal- coaching)といいます。

ちなみに、クライアント自身がコーチングの理論を学び、自分自身に対してコーチングをすることはセルフコーチング(self-coaching)といいます。  

 

《*パーソナルコーチングとセルフコーチングの詳しい説明に関してはこちらを参考にしてください→「【決定版】パーソナルコーチングとセルフコーチングの違いとは」》  

 

科学的な理論のないコーチングはよくない

コーチングを提供している個人や団体はたくさん存在します。

この記事を読まれているみなさんも、「中身はよくわからないけど、コーチングという言葉自体は聞いたことがある」という方が多いのではないでしょうか。

コーチングがそれだけ衆目を集めるようになってきているということでしあり、喜ばしいことです。

しかしながら、冒頭の文章にも書いたように、まだまだコーチ、あるいはコーチングとは何かに対する誤解が多いのも事実です。

その証拠に、正しいコーチングとそうではないコーチングの線引きの理解が曖昧なままの方が多いように思えます。

まず大前提として、正しいコーチングは科学的な理論に基づいたものでなければいけません

私見ですが、多くのコーチングには理論というものが存在しません。

実はこの、「理論がない」という状態が大変問題なのです。

では、「理論がある」とはいったいどのような状態で、なぜ「理論がない」のが大変な問題なのでしょうか。

それをお伝えするためにまず理解していただきたいのは「抽象化」という考え方です。

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抽象化

抽象化(abstraction)とはものごとの共通点を見つけ出すことです。

たとえば、目の前に「コーヒー、水、炭酸水」が並んでいたとします。 これを見たあなたは、どうも共通点があるぞと感じました。

これらは見た感じはすべて違うようだが、どれも液状である。 そして飲んでも人体に無害だし、そのうえ飲んだことへの満足を得ることができる。

そこであなたは、この「コーヒー、水、炭酸水」に共通点に、「飲み物」という名前を与えることにしました。

この作業が「抽象化」に他ならないのです。 ふと横に目をやったあなたは、「食パン、たまご、チーズ」が置いてあることに気がつきました。

抽象化のコツをつかんだあなたは、これらをまとめて「食べ物」と名付けようと考えました。 もう手慣れたものです。

さて、あなたは、新しく生まれた「飲み物」と「食べ物」をしげしげと眺めました。

なんだかこれらにも共通点があるような気がするぞ、あなたはそう考えます。

かたや液体であり、かたや固体である。 しかし、どちらも飲み下すことができ、無害な上、満足感をあたえてくれる。

これらをひとまとめにして扱うことはできないだろうか。

よし、これらを「飲食物」と名付けよう。

こうしてあなたは、それぞれ別に存在している6つの存在から共通点を探していき、新しい概念を生み出しました

直感的な説明ですが、「抽象化」とはこのような作業なのです。  

 

科学的理論

さて、科学的な理論とはどのようなものをそう言うのでしょうか。

科学的理論とは、科学的手法によって構成された知識の体系です。

ここで言う科学的な手法とは、ルールに基づいて「仮説、実験、検証」を繰り返していくことです。 少しわかりにくいでしょうか。

理論とは、世の中にある事柄を上手に説明できるような説明原理のことである、と理解しておけば良いでしょう。

理論の構築には、直接的にせよ間接的にせよ、たくさんの学者が関わります。 学者の頭の中には、大量の知識が詰まっています。

それこそさきほどの例とは比べものにならないくらいの大量の知識です。

学者はたくさんの知識を抽象化することで、目の前の現実を上手に説明できるアイデアはないものかと試行錯誤します。

そのようにしてはじめてできあがるのが科学的な理論なのです。

 

抽象化された理論がないと経験則になる

科学的な理論は適応範囲が広い

さて、科学的な理論がないとまずいという話に戻りましょう。

さきほども書いたように、科学的な理論とは、学者によって大量の知識が抽象化されたものでした。

大量の知識が抽象化されてできた理論は、多くのものに適合します。

さきほどの例を思い出してください。

「飲み物」の中に入っている知識は、「コーヒー、水、炭酸水」の3つだけでした。 「飲み物」は3つのものにしか適合しません。

しかし、「飲み物」のひとつ上の「飲食物」に入っている知識は「コーヒー、水、炭酸水、パン、たまご、チーズ」の6つであり、それだけ適合範囲が広いと言えます。

 

コーチングに理論がないとどうなるか

これはコーチングの理論についても同じことがいえます。

大量の知識を抽象化した結果できあがった科学的な理論に基づいたコーチングは、それだけ適応範囲が広いと言えます。

つまり、多くの人にあてはまるやり方であるということです。

しかし、理論がないコーチングではそうはいきません。

もちろん理論がないコーチングも、何かに基づいてコーチングが行われるはずです。

しかしそれは、抽象化された理論ではなく、当人がうまくいった経験則です。

経験則に基づいたコーチングとは、自分はこうやったらゴールを達成できた、だから君も同じようにやりなさい、というようなものです。

その経験は、その人はうまくいったけれども、別の人にうまくいくとはかぎりません。

のどが渇いた人がコーヒーを与えられても喜ぶとは限らないが、飲み物の中から選択させれば満足できる可能性が高いということと同様です。

このように、大量の知識が抽象化された科学的な理論のないコーチングは、特定の人にしか効果のない偏ったものになってしまうおそれがあり、だからこそ問題なのです。  

 

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苫米地式コーチングにおける理論とは何か

  それでは、苫米地式コーチングはどのような理論に基づいているのでしょうか。  

元祖コーチ

コーチングの元祖にルー・タイス(lou tice)という人がいます。

もともとフットボールのコーチ(インストラクター)であったルーは、その指導の中で、目標達成できる人間になるためには上手なやり方があるようだと気づきました。

いまから40年以上前にルーは、そういった経験則をもとにしてクライアントの目標達成を支援するコーチングを作りました。

現代的なコーチングが生まれた瞬間です。

その後ルーは、その時代ごとの最先端の科学的な裏付けを導入し、コーチングの理論化をはかりました。

結果としてルーのコーチングは、アメリカ版上場企業ともいえるフォーチュン500の62%やオリンピックチーム、そして、連邦政府機関、州政府機関、国防総省、警察などの公的機関に導入されるようになりました。

コーチングと認知科学の合流

そういった流れの中、最先端の学問的知見をコーチングに導入する目的で呼ばれたのが、認知科学者の苫米地英人(hideto tomabechi)博士です。

ルーを中心に形成されてきたコーチングに、苫米地博士の長年の研究成果が盛り込まれ、ついに誕生したコーチング理論に基づいて設計されたプログラムが「TPIE」です。

これは西洋的なコーチング理論の決定版とも言えるものでしょう。

 

苫米地式コーチングとは

一方で苫米地博士は、ルー・タイスと出会う前から自身の科学的知見を生かした目標達成術を指導してきました。

実はその中には、TPIEには盛り込まなかった数々の技術が存在します。

そういった知識、技術のすべてが導入されたコーチング理論が「苫米地式コーチング」なのです

 

理論は進化する

もちろん理論とは一度作って終わりというものではありません。

完全な理論というものは存在しないからです。

その意味で理論とは、つねに改善していくべきものであるといえるでしょう。

「苫米地式コーチング」は、現役の科学者である苫米地博士自身によって、現在もよりよい理論へとアップデートが日々行われる、いわば現在進行形の理論であるということができます。

 

認知科学とは

ところで、苫米地式コーチングのバックボーンとなっている認知科学(cognitive science)とはどのようなものなのでしょうか。

認知科学とは、情報という観点から人間の認知を解明しようという問題意識を持った学問のことです。

その中で中心的にあつかわれるテーマは、人間にはマインド(mind)があるという事実です。

マインドとは広義には「脳と心」ことですが、ここではいわゆる「心」のことであると考えておけばよいでしょう。

認知科学は、心の存在を前提にして、モデルをつくり、そのメカニズムを研究してきました。

そしてその成果は、われわれの生活に大きな影響を与えるようになってきています。

そうした研究成果をふんだんに盛り込み、クライアントがゴールを達成するためのマインド(脳と心)を科学的に構築していくための理論が苫米地式コーチングなのです。

 

コーチは何を与えるか

さて、しっかりとした理論的裏づけがコーチングに必要であり、苫米地式コーチングにはそれがあるということはご理解いただけたでしょうか。

ここでひとつ、苫米地式コーチングにおける重要なプリンシプルをお伝えしましょう。

コーチングはゴール設定(goal-setting)からはじまり、そのゴールをコーチは評価してはならないというものです。

クライアントは自分でゴールを発見し、自分でそれを達成するのです。

その意味でコーチは、クライアントが自らの足で立ち、自ら歩みを進めていくことを促す存在であるといえます。

それでは、コーチはクライアントに何も与えないのでしょうか。

それは違います。

クライアントが自らの足で立ち、自ら歩みを進めていくために必要な「マインドの使い方」を与えます。

直接的に説明するかどうかは別として、正しいマインドの使い方は必ずコーチからクライアントへと伝わります。

これこそがコーチという職業が与えるものであり、それは認知科学の理論によって裏付けされた「苫米地式コーチング」だからこそ可能なことなのです。  

 

《*ゴール設定に関してはこちらを参考にしてください→「コーチング理論から考える正しい目標設定の方法」「コーチング理論から考える一歩先に進んだ目標設定の方法」

 

まとめ

コーチングとは、科学的な理論によって裏付けされたものであるということでした。

認知科学の理論によって裏付けされた苫米地式コーチングが与えることのできるものは、ゴール達成のために必要な、正しいマインドの使い方であるということでした。

参考にしていただけると幸いです。

 

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職場のいじめに疲れた人が意識するべき大切なこと

 

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苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

夏休みが終わり、もう数週間が経とうとしていますが、先日あるツイッターでのつぶやきが話題となりました。  

 

もうすぐ二学期。学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい。マンガもライトノベルもあるよ。1日いても誰も何も言わないよ。9月から学校へ行くくらいなら死んじゃおうと思ったら、逃げ場所に図書館も思い出してね。 鎌倉市図書館のツイートより引用

 

ツイッターでつぶやいた本人は、そこまでの反響があるとは予想していたわけではなかったようです。

ですが実際には、多くの共感と賛同が寄せられ、投稿者はとまどいを感じたと語っていました。

このようにある言葉が多くの反応を引き起こすのは、時代の空気がうまく反映されているからなのでしょう。

実際に、死ぬほど学校に行きたくない子どもがたくさんいる、あるいは、いそうだと社会が感じているからこその反応のはずです。

実はいじめに苦しんでいるのは子どもばかりではありません。

驚くべきことに、大人になっても多くの人がいじめに苦しんでいるという実情があります。 そして、そのほとんどは職場という閉鎖された空間の中で起こっています。

そこで今回は、「職場のいじめ」をテーマに、その実情と対処法を考えてみたいと思います。  

 

職場でのいじめとは何か

 

まずは、この記事で扱う職場のいじめとは何を指すのかを明らかにしておきましょう。   文部科学省によるいじめの定義は以下のようになっています。  

 

「いじめ」とは、 「当該児童生徒が、一定の人間関係のある者から、心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの」 文部科学省による定義

 

この定義は、平成18年の調査をもとに文部科学省によって定められたものです。

内容を読めばおわかりいただけるように、この定義そのものは子どものいじめを対象としています。

そこで、この定義を拡張し、「当該人物が、一定の人間関係のある者から、心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの」を大人のいじめと定義したいと思います。

職場においてこのような事態が生じたとき、職場のいじめがあると考えるということです。

なお、この記事で扱ういじめられている当該人物とは、当然するべき仕事はしているのに、不当に嫌がらせを受けているものとします。

労働契約上本来ならやるべきことをしていない、つまり当該人物にも落ち度がある場合は除外します。

もちろん、会社のルールを守らず、やるべきことをやっていないのだからいじめられていいというわけではありませんが、この記事ではそのケースは扱わないということです。  

 

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職場でのいじめの具体例

さて、少し硬い内容が続きましたが、ここからはもう少し具体的な内容に触れたいと思います。

ひとことで職場のいじめと言っても、その内容はさまざまです。 一体どのようないじめが横行しているのでしょうか。 主に3つのタイプがあります。

 

1:モラルハラスメント

1つ目はモラルハラスメントです。

この概念は、フランスの精神科医であるマリー=フランス・イルゴイエンヌによって提唱されました。 言葉や態度によって精神的な苦痛を与えることを指します。

わかりやすい例でいえば無視をするなどがあげられ、また、大声で恫喝するといった行為もこの中に入ります。

もっと巧妙な手口になると、相手のためを思うふりをよそおって近づき、都合のいいように利用するといったことなどもあります。  

 

2:パワーハラスメント

2つ目はパワーハラスメントです。

パワーハラスメントは和製英語で、「職権などのパワー(権力)を背景にして、本来業務の適正な範囲を超えて、継続的に人格や尊厳を侵害する言動を行い、就労者の働く環境を悪化させる、あるいは雇用不安を与える」ことである、と定義されています。

上司が部下に対し、権力関係をたてに無理な要求をしたり、暴力をふるったりすることなどがあげられます。

また、いじめられる側を仲間外れにしたり、プライベートに立ち入ろうとしたりすることも含まれます。

多くの部分はモラルハラスメントと重なるのですが、権力関係を背景にして、相手が強く出れないことを利用しているということが一番の特徴でしょう。

 

3:セクシャルハラスメント

3つ目はセクシャルハラスメントです。

この言葉は1970年代にアメリカで生まれた言葉だとされています。 性的嫌がらせはすべてこの範疇に入ります。

たとえば、男性上司が部下の女性に無理に性的関係を迫る、といったことはセクシャルハラスメントになります。

この場合は、権力関係が背後にあるので、同時にパワーハラスメントであるとも考えることができます。 男性から女性へのセクシャルハラスメントが多いようですが、場合によっては女性から男性へ、あるいは同性どうしでのセクシャルハラスメントも存在します。  

以上、ここでは3つのいじめの類型について紹介しました。

おそらく、職場の中で起こっているいじめの大部分はこれらの中に含まれるでしょう。  

 

どのようなひとが職場でいじめを受けるのか

いじめられる人にはどのような特徴があるのでしょうか。

まず、セクシャルハラスメントに関してですが、これは性的に魅力があるからでしょう。 魅力を感じない人がターゲットにされることは考え難いからです。

セクシャルハラスメント以外のいじめの対象にされやすいのは、ひとことで言ってしまうと、「迎合しない」ということです。

たとえば、飲み会に誘われても断ったり、みんなが残業をしていてもさっさと帰ったり、あるいは、仕事以外の会話を拒絶したりするというような人です。

職場でいじめられる原因として多いのがこのパターンだと考えられます。

そこで以下の内容では、「迎合しない」結果いじめられるようになったパターンについて考えます。  

 

「迎合しない」からいじめられることは正しいのか

こういった人がいじめられることには正当性があるのでしょうか。

まったくありません。

なぜなら、職務以外でのコミュニケーションは与えられた職務を全うすることとは直接的に関係がないからです。

このように言うと、飲み会などで仲良くなった方が仕事もスムーズに進む、それを拒絶することは職務における怠慢だと思う方がいらっしゃるかもしれません。

それは間違っています。

職務をスムーズにするための工夫としてコミュニケーションをとることは、本来は職務外のことです。

あたりまえですが、会社との労働契約には飲み会に参加すべしなどと書かれていません。

それ自体が悪ではないものの、あくまで職務外の行動であるため、自発的に行うのなら構わないということです。

つまり、自分が好んで行いたいというのならば止めるものではないが、行いたいと思わない人を強制することはできないということです。

職務に必要な情報伝達は、本来ならば職務の中でしっかりとやるべきなのです。 それができないから職務外での関係を必要としているのは、厳しい言い方をすればその人の能力不足です。

能力不足の結果コミュニケーションを必要として、それを全員に適応し、それを拒絶した人をいじめるなどどう考えても間違っているでしょう。  

 

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コンフォートゾーンを乱した結果としてのいじめ

コーチングの概念で「コンフォートゾーン」というものがあります。

これはその人の「安心できる領域」のことを表します。 コンフォートゾーンの概念は、物理的なものだけではなく情報的なものも含みます。

たとえば「自宅」はその人にとって物理的な安心できる領域ですが、「大企業に所属しているという事実」はその人にとって情報的な安心できる領域です。

コンフォートゾーンは、人間が昨日まで生命を維持することができた、文字通り安心できる領域として機能しています。

それゆえ人間は、このコンフォートゾーンが壊されるような出来事や、コンフォートゾーンを出ることを本能的に嫌がります。

いじめの起こる場合、すでに出来上がったコンフォートゾーンをいじめられる側が乱していると考えることができます。

この会社で飲み会に参加するのが義務である、こういう作業はまず上司に相談してから行うのが慣例だ、新人は仕事が終わっても一番最後まで残っていなければならないなど、こういったすべての情報的なコンフォートゾーンを乱した結果、攻撃されるのです。

職場におけるコンフォートゾーンの住人たちは、それを乱す人間がやってくると、不快な感情を抱きます。

自分たちが維持してきた安心できる領域を壊されると感じるからです。

その不快感がある一定の閾値をこえると、言動や行動によって相手を攻撃し始めます。 これが、いじめがはじまるということです。

このように、職場のいじめとは、人間がコンフォートゾーンを守ろうとする本能に根ざした行為であると考えることができます。

もちろん、職務を全うしているあなたには、コンフォートゾーンを乱したからといって、いじめられなければならない正当性はまったくありません。  

 

職場のいじめへの対処法

ここからは、実際にいじめられている場合に、どのように対処していけばいいのかについて書いていきます。

まずは自分の人生におけるゴールを確認するべきでしょう。

つまり、自分がこの人生において本当に達成したいものは何かを真剣に考えてみるということです。

もしそういったものがなければ、改めて設定しましょう。 ゴールを設定することではじめて、今後の自分の身の振り方が見えるようになってきます。

いじめられているとしたら、そのいじめに立ち向かうのか、やり過ごすのか、あるいは職場をかえてしまうのか、いろいろと方向はあると思います。

そのどれが適切かは、未来にあるゴールがあってはじめて決定するということです。 逆に言えば、ゴールがなければどの選択肢が正しいのかは判断できないはずです。

いじめが起こっている場合の多くは、いじめられている本人も大きく現状を変えることができません。

いじめられているという不快な状態ですらコンフォートゾーンとして機能するからです。 そうすると、コンフォートゾーンを壊さず、現状の不快な状況を歯を食いしばって耐えるという状態が続き、挙げ句の果てに病気になったりします。

もっとひどい場合は、自ら命を絶ったりすることもあります。

これらはゴールがないがゆえに、いじめられているという現状を打ち破るパワーが湧いてこず、現状に甘んじた結果なのです。

もしあなたが職場でいじめられているとしたら、まずは自分の人生におけるゴールを真剣に考えてみましょう。

ゴールが見つかれば、現状を打破するための新しい発見があるはずです。

 

  《*ゴール設定に関する詳しい内容はこちらを参考にして下さい→「コーチング理論から考える正しい目標設定の方法」「コーチング理論から考える一歩先に進んだ目標設定の方法」

《*転職に関する詳しい内容はこちらを参考にして下さい→「コーチングの理論で考える失敗しない転職の仕方」》  

 

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職場のいじめへの具体的な対処法

職場のいじめは、本人からすればたいへん緊急性の高い問題だと言えます。

本質的にはゴールをしっかりと見据え、自分の身の振り方を考えるのが一番の対応策なのですが、もう少し具体的な対応策をいくつか紹介しておきます。

 

1:カウンセラー

カウンセラーに相談をしてみるという方法があります。

いじめられている人は、多くの場合精神的にダメージが蓄積しています。

もちろん、いじめられている状況と決別することが一番重要なのですが、カウンセラーの力を借りて精神的なダメージを処理していくことも大切です。

そういった目的でカウンセリングを受けるという選択肢を持っておくとよいでしょう。

企業によっては企業内カウンセラーを置いているところもあります。 積極的に利用しましょう。

 

2:弁護士

弁護士に相談するという選択肢も考えておきましょう。

あなたのことを不当にいじめる相手は、法律に抵触する可能性があります。

また、そういった行為を見逃し、職場環境を改善しない会社も責任を問われる場合があります。 いじめを単なる人間関係の問題のレベルで捉えて済ませるのではなく、法律という観点からいじめに対処していくということです。

労働問題に強い法律事務所はたくさんあります。 そちらに相談するという選択肢も念頭に入れるべきです。

 

3:プロのコーチ

プロのコーチをつけるという選択肢もあります。

プロのコーチの役割とは、「クライアントのゴール設定を促し、それを達成するためのマインド(脳と心)を作るバックアップをする」ということです。

よって、いじめという問題を直接扱うわけではありません。

しかしながら、たとえいじめから解放されるということであったとしても、それは広い意味で言えばゴールの一種です。

その意味で、コーチにコーチングを依頼することは職場のいじめ改善に対しても意義があることでしょう。  

 

《*コーチングに関する詳しい内容はこちらを参考になさってください→「【決定版】パーソナルコーチングとセルフコーチングの違いとは」「苫米地式コーチングとは何か、理論があるとはどういうことか」》  

 

いずれの場合にも共通するのは、いじめている側といじめられている側以外の、第三者に頼るということです。

いじめの多くの場合は、閉鎖された環境の中で、人間関係が膠着してしまうことによりエスカレートしてしまいます。

当然のことながら、本人の負担も増えていきます。

そこで、どのような形でもいいので、意識的に第三者を介入させるということが効果的な対策になってきます。

その場合には、友人や親兄弟といった第三者でも構わないのですが、それぞれのエキスパートに頼る方がより確実な対応策を見いだすことができるはずです。

こういった対象法は、この記事では深く扱わなかったセクシャルハラスメントを受けている場合や、理由なく人を傷つけるのが好きなタイプに狙われた場合のいじめなどにも有効です。

とにかく一人で抱え込ます、専門家を頼ることをご自分に許可してください。  

 

まとめ

この記事では職場のいじめについて書きました。

職場のいじめは多くの場合、コンフォートゾーンを乱した人がそれをいやがる人に攻撃されることで起こるということでした。

そして、それはまったく正当性のないことであるということでした。

対処法ととしては、第三者である専門家を介入させるということでした。

参考にしていただけると幸いです。

 

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25倍収入を増やすことのできるマインドの構築法

 

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苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

お金がないから何かを諦めた経験があるという方は少なくないと思います。

これは実にもったいないことです。

世の中ではやりたいことがなくて悩んでいる人がいます。

そういった人のことを考れば、やりたいことがあるということだけで幸せだとわかるでしょう。

にもかかわらず、お金という理由で諦めざるをえないとしたら、やはりそれは残念なことなのです。

そこで、収入を増やそうという発想が出てきます。

しかし、いざ収入を増やそうと動いてみても、なかなかうまくいかないというのが現実なのではないでしょうか。

コーチング理論から考えられる原因を言うならばこうです。  

収入を増やす方法ばかりに目がいってしまい、自分のマインド(脳と心)を変えることに注目していない  

そこで今回は、コーチング理論に基づいた収入を増やすためのマインドの構築法をお伝えしたいと思います。

また、収入を増やすマインドができあがれば、必ずあなたを邪魔する存在が現れます。

その詳細と対処法についてもお伝えしていきます。  

 

日本人の平均年収

まずはこのグラフを見てください。  

 

heikinkyuyo5 (1) netgeekより引用

 

このグラフは、国税庁による民間給与実態統計調査をもとに作成されたものです。

データによると、日本人全体の平均年収は414万円ということでした。

これは職業、年齢、性別など関係なく算出したデータです。

男女別の平均を見てみると、男性の平均年収が511万円、で女性の平均年収が272万円でした。

女性は結婚して専業主婦になる人が多く、その後社会復帰したとしても、キャリアを積んだ男性ほどには収入は得られることは稀だからでしょう。

年代別にみると、男女ともに年齢とともに上昇し、50歳あたりをピークに下降していくということがわかります。

こまかい数字はともかくとして、自分の収入が日本社会においてどのくらいなのかがお分かりいただけたでしょうか。 次項からは収入を増やすマインドの構築法を紹介します。  

 

収入を増やすマインドの構築法

始めに言葉ありき

「始めに言葉ありき」という言葉をご存知でしょうか。

新約聖書ヨハネによる福音書」第1章にある有名なフレーズです。

言葉とは神のことであり、すなわち、この世界は言語によって成り立っているという考え方です。

コーチングにおいてまず一番最初に考えることは、ゴールの設定です。

その意味では、「はじめにゴールありき」とでも言えるでしょう。 ゴール設定が重要であることは、収入を増やすということに関しても同様です。

 

ゴールの大きさ

ゴールの設定方法には原則があります。

そのひとつに、「ゴールは現状を大きく超えるものにしなければならない」というものがあります。

たとえばあなたが会社に勤めるサラリーマンだったとします。

そして、現在の年収が400万円であるとしましょう。

コーチングを学び、ゴールを設定することの大切さを認識したあなたは、年収800万円をゴールにしようと考えたとします。

いまの年収の2倍です。

残念ながらこのケースでは、ゴール設定できたとは認められません。

 

ステータス・クオ

現状のことをコーチングでは「ステータス・クオ」と言います。

実はコーチング用語におけるステータス・クオとは、「現在の状態が理想的な状態として続いた未来」も含んだ概念なのです。

つまり、今のまますべてがうまくいった場合の未来もステータス・クオと呼ぶということです。

一般の会社において年収800万円はそうあり得ない金額ではないでしょう。

確かに簡単ではないかもしれませんが、現在の状況が理想的に進んでいけば十分達成可能なゴールです。

その意味で年収800万円というゴールは、完全にステータス・クオの内部にあると言えるでしょう。 コーチングではこれをゴールであるとは考えないのです。

 

適切なゴールの大きさとは

コーチングにおけるゴールとは、「現在の状況では構造的に達成不可能なもの」です。

もしあなたが会社に勤める年収400万円のサラリーマンだとしたら、せめて1億円くらいでなけれなゴールを設定したと呼べません。

大手の会社であれば、役員報酬で数千万円に上ることもざらにあるからです。

もし1億円の年収を達成しようとするならば、仕事を変えるなりの何らかな構造上の変化を起こさなければなりません。

これこそがコーチングにおけるゴールなのです。

とにかくまずは、自分の年収のステータス・クオを大きく超えるような金額をゴールとして設定しましょう。

 

エフィカシーを上げる

さて、うまくゴールは設定できたでしょうか。

次に行っていただきたいのは、「エフィカシー」を上げるということです。

エフィカシーとはコーチングの用語で「ゴールを達成するための自己の能力の自己評価」のことです。

エフィカシーとはあくまで自己評価なので、いくらでも自分で上げていいものです。

 

大きなゴールは不安定な感情を生む

ここまで読み進めていただいた方は、ステータス・クオを大きく超えるような金額のゴールを設定していただいたはずです。

その金額がどのくらいにせよ、必ずそのゴールに対して居心地の悪さを感じているはずです。

「自分にはこんな金額に見合った仕事ができるはずがない」とか、「こんな年収のことを想像するだけで怖くなってくる」といった気持ちが湧いてきているかもしれません。

そういったなんとも言い難い不安定な気持ちを抱いていたとしたら、あなたは上手にゴールを設定することができています。

設定直後にもかかわらず「こんなゴールは余裕でしょ」と感じていたとしたら、とステータス・クオの内側にゴールを設定している可能性があります。

もっと高い年収をゴールに設定してみましょう。

 

エフィカシーがないとどうなるか

エフィカシーを上げるということは、大きなゴールを設定したのちに湧いてくる不安定な気持ちに対し、「このゴールを達成する能力が自分にはある」と考えるようにするということです。 エフィカシーには根拠はまったく必要ありません。 それはいわば、強い決心のようなものです。 もしエフィカシーがないままでは、あなたは不安定な気持ちをずっと抱え込むことになります。 人間は不安定な状態を長く維持することはできないので、ゴールを下げることによって不安定な気持ちを解消してしまうことになるでしょう。 「年収1億円は難しそうだから、まずは年収1000万円を目指そう」などと考えてしまうのです。 このことから分かるのは、エフィカシーとは、不安定な気持ちが湧くくらい大きなゴールを維持する「杭(くい)」のようなものであるということです。

ここまでの話のまとめ

ここまでの話をまとめてみましょう。

年収を増やすためには、

1:ステータス・クオの外側にゴールを設定する

2:エフィカシーを上げる ということでした。  

 

*ゴール設定に関してはこちらを参考にしてください

「コーチング理論から考える正しい目標設定の方法」

「コーチング理論から考える一歩先に進んだ目標設定の方法」

 

*エフィカシーをあげることに関してはこちらを参考にして下さお

「自分に自信が持てない人のための処方箋(基礎編)」

「自分に自信が持てない人のための処方箋(発展編1)」

「自分に自信が持てない人のための処方箋(発展編2)」

 

次はあなたの年収アップを邪魔する存在について説明します。  

 

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あなたの年収アップを邪魔する存在

さて、これであなたが年収を増やすための準備は完了です。

あとは楽しみにその時がくるのを待ちましょう。

と言いたいところですが、ひとつだけ注意点を伝えたいと思います。

それは、あなたが現状では達成不可能な収入をゴールに設定し、エフィカシーを上げ、ゴール達成のために進み始めると、必ず邪魔をする存在が現れるということです。

最後にそれについて説明したいと思います。

ステータス・クオを超えるゴールを設定すると何が起こるか

あなたは1人でこの世の中に存在しているわけではありません。

あなたが誰であれ、だれか特定の人と人間関係を結んで生きているはずです。 親、兄弟、配偶者、友人、同僚、立場はそれぞれですが、そういった人間関係が皆無であるという人はあまりいないでしょう。

あなたがステータス・クオの外側にある年収をゴールに設定すると、必ず不安定な気持ちに襲われるということを書きました。

実は、この不安定な気持ちは、あなたのまわりにいる人も感じてしまうのです。

具体的に説明しましょう。

あなたが年収1億円をゴールをに設定したとします。

そしてあなたの親にそれを伝えたとします。

するとほとんどの場合あなたの親は、「そんな非現実的な生き方よりも、堅実な生き方をしなさい」などと言ってくるでしょう。

また、設定したゴールをあなたの友人に伝えたとします。

すると、多くの友人は「そんな夢みたいなこと言ってないで現実を見ろよ」などと言ってくるでしょう。

これらの発言は、一見もっともな発言のように思えますが、実はそうではありません。

あなたが大きなゴールを設定し、それを達成すること以上に価値のあることはないからです。

 

身近な人がゴールを否定する理由

なぜ親や友人はそのように言うのでしょうか。

それは、あなたがステータス・クオの外側に行こうとすることそのものが、親や友人にとっては現状を破壊される行為だからです。

ステータス・クオの外側にゴールを設定したことが、あなたの身近な人を不安定な気持ちにさせているということです。

あなたのまわりにいる人たちにとって気持ちがいいのは、昨日までの年収400万円のあなたなのです。

ということは、上記の発言は、親や友人自身が現状を壊されることを嫌がった結果出てきた発言であるといえます。

そして、恐ろしいことに、こういったあなたを現状にしばりつけようとする発言は、あなたにとって身近な人ほど言ってしまうものなのです。

このような、あなたの設定したゴールの達成を否定し、破壊しようとする存在のことを総称して「ドリームキラー」と言います。

 

ドリームキラーに邪魔させないために

ドリームキラーにあなたのゴールを邪魔させないための対策は簡単です。

自分のゴールを周囲の人に言わなければいいのです。

ゴールを黙っていれば、そのゴールを周囲の人が否定することは難しいでしょう。

もちろん、状況が変わっていけば、いつかは伝えなければならないということは起こるでしょう。

たとえば、年収を大きくアップさせるために、今の会社を辞めて独立したいと考えたとします。

あなたに配偶者がいたとすれば、それを最後まで黙っておくことは難しいでしょう。

しかし、配偶者に伝えるまでに、あなたの中に揺るぎない確信をつくっておけばいいのです。

エフィカシーを毎日高め続け、しっかりとした確信とともに大切な人に伝えればいいでしょう。

いくらドリームキラーと言えども、相手の確信がドリームキラーの不安を吹っ飛ばすくらいに強ければ、相手に迎合するものなのです。

 

コーチの役割とは

ちなみに、自分の設定したステータス・クオの外側のゴールを、はじめから言ってもよい相手が1人だけ存在します。

それはプロのコーチです。

クライアントのゴール設定を促し、それを達成するためのマインド(脳と心)を作るためのバックアップをするのがコーチの役割です。

当然のことながら、クライアントがどれほど大きなゴールを設定したとしても、絶対に否定することはありません。

むしろもっと大きなゴールの可能性を示唆するほどです。

それはコーチが、他人のドリームキラーにならないための訓練を徹底的に積んでいるからです。

もし幸いなことにあなたのそばにコーチがいたとしたら、年収をアップさせるためのゴールについて相談してみてはいかがでしょうか。  

 

まとめ

この記事では、年収を増やすためのマインド(脳と心)の構築法について解説しました。

ステータス・クオを大きく超えるようなゴールを設定し、エフィカシーを高めるということでした。

そして、ドリームキラーにゴール達成を邪魔されないために、基本的にはゴールを黙っておくということでした。

参考にしていただけると幸いです。

 

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孤独な経営者がコーチを雇うことのススメ(後編)


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苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

前回の記事では、経営者が孤独になる構造的な理由と、それでも経営者は自分で解決策を探る必要があるという内容でした。

《前編を未読の方はこちらからどうぞ→「孤独な経営者がコーチを雇うススメ(前編)」

さて、今回のこの記事では、経営者の孤独を踏まえた上で、経営者がコーチングを学ぶこと、コーチを雇うことのメリットについて書きたいと思います。

問題は解決策が見つからないから問題である

まずは、経営における問題がなぜ起こるのかについて、コーチングの理論に基づいて考察してみたいと思います。

物事を前向きに進めていると、どうにかしなくてはならないことが起こることは避けられません。

それは経営においても同様で、問題が生じることは日常茶飯事のはずです。

しかし、その際に本当にまずいのは、解決策が見つからないことなのではないでしょうか。

解決策さえ見つかってしまえば、その問題はもはや問題ではなく、解決していくべき課題になります。

そうなれば、あとはやるかやらないかだけの話なので特に迷うこともないでしょう。

このように問題とは、解決策が見えないから問題であるとわかります。

それでは、解決策が見えない時、その人間の脳の状態はどうなっているのでしょうか。

 

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RAS(網様体賦活系)とは何か

人間の脳は他の器官と比べて、たいへんエネルギーを消耗すると言われます。

これは進化の過程の中で、脳だけが飛び抜けて進化をしてしまった結果なのです。

それゆえ、脳が全開で働いてしまうと、生体そのものに深刻なダメージが残ります。

そういった状態を避けるため、人間の脳は手抜きをしながら情報処理をするシステムを作り上げました。

そのシステムのことを「RAS(網様帯賦活系)」といいます。

これは、外界から入ってくる情報を、自分にとって重要なものとそうでないものにより分け、重要でないものをブロックするシステムです。

このシステムにより、脳はエネルギーを使いすぎることなく存立できているのです。

スコトーマとは何か

そして、重要でないと判断されてブロックされた領域や情報のことを総称して、「スコトーマ」と呼びます。

もともとこの言葉は眼科の用語で、眼の神経束の構造上見えない領域のことを指すものでした。

物理的に見えない盲点のことをそう呼んだのです。

その後、元祖コーチであるルー・タイスが、心理的にも認識できていない領域、あるいは認識できていない知識という使い方として用いるようになりました。

ということで、コーチングにおいてスコトーマは、「重要でないと判断されて認識に上がっていない領域や情報、すなわち心理的盲点のこと」というふうに考えます。

ここで問題を抱えた経営者の話に戻りましょう。

もし経営者が問題を抱え、解決策を見出せずに苦労しているとしたら、その解決策はスコトーマの中に隠れてしまっているのです。

スコトーマを外すために

そうすると、解決策を見出すにはスコトーマを外し、認識できなかったものを認識できるようにすればいいとわかります。

そのためにはいろいろとやり方がありますが、まったくやったことのないことをたくさんやるという方法があります。

経営者には、それまでの過去の記憶からくる知識の体系があります。

その中で、自分にとって重要なものとそうでないものの順番が出来上がっています。

そして、重要でないと判断されたものは認識の外側、つまりスコトーマの中へと隠れてしまっているという話はすでにしました。

そこで、スコトーマの中へ隠れた解決策を認識できるようにするために、過去の記憶で出来上がった知識の体系をぶち壊す必要があります。

そのために、いままでやったことのない新しいことをどんどんと行うのです。

この際にやる新しいことは、問題に直接関係のないものであってもかまいません。

できるだけふだんの自分ではやらないような、自分の常識に外れたことの方がよいでしょう。

新しいことをやれば、いままでの知識の体系が変化していきます。

その結果、経営者自身の重要なものの順番が変化し、今まで見えなかったものが見えてくる可能性が高まるのです。

必然的に、解決策が見えやすくなるでしょう。

以上にように、解決策の見つからない問題も、マインド(脳と心)の仕組みに基づいて整備されたコーチングの理論を学んでおくことで、進むべき方向が見えてくるのではないでしょうか。

孤独であることを受け入れ、前向きに解決策を模索しようと決めた経営者の方は、ぜひともコーチングの理論を学んでもらいたいと思います。

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企業活動における専門家たち

ところで、企業活動にはさまざまな専門家たちが関与します。

会計士、税理士、行政書士、司法書士、社労士、弁護士などがその代表例でしょう。

これらの職業の専門家たちは、それぞれの領域においての訓練を積んでいます。

だからこそ経営者は、料金を払って彼らに専門性の高い作業を委託します。

もちろんその作業を経営者自身が行ってもよいのですが、かかる時間や精度のことを考えると、プロに任せてしまうほうが合理的であるということは多々あるでしょう。

孤独な経営者がコーチングを学び、コーチを雇う意義

コーチとはどのような専門家なのでしょうか。

それは、マインド(脳と心)の仕組みを理解し、クライアントがゴール達成するためのお手伝いをする専門家であると言えます。

経営者は自らコーチングを学び、セルフコーチングを実践していくことで、間違いなくいままでよりも高い生産性を実現できるでしょう。

今回の記事で言えば、スコトーマに隠れた解決策を見つけられるようになるということです。

とはいえ、さらに意識の高い経営者には、コーチを雇うという選択肢も念頭に入れていただきたいと思います。

各専門家を雇うのと同様に、プロのコーチを雇い、パーソナルコーチングを受けることで、より効率的にゴールを達成していけます。

事実そういった決断をなさった経営者からは、自分だけではここまで効率良くゴール達成をすることはできなかったという声をいただいています。

  《パーソナルコーチングとセルフコーチングの違いについて詳しく理解したい方はこちらを参考にしてください→「【決定版】パーソナルコーチングとセルフコーチングの違いとは」》  

 

まとめ

孤独である経営者にとって、問題の解決策を独力で見つけ出すために、コーチング学ぶことが重要であるということでした。

また、より高いゴールを目指す経営者には、コーチを雇うという選択肢もあるということでした。

参考にしていただけると幸いです。

 

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孤独な経営者がコーチを雇うことのススメ(前編)


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苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

フリーランスという生き方を推奨する発言をよく耳にするようになりました。

何者にも縛られない自由な立場で仕事をしていくということは、多くの人にとってあこがれなのでしょう。

ところが、実際に自分で事業を興そうと思う人はまれのようです。

理由はさまざまですが、大変そうで自分にはとても務まらないというものが主流です。

確かに経営者は大変です。

すべてを自由に行うことができる反面、すべてを自分の責任として引き受けなければいけないからです。

その意味で、経営者は極めて孤独な存在だと言えるでしょう。

何人もの経営者と関わってきた経験から、そのことは深く実感することができます。

多かれ少なかれどの経営者も、従業員や家族の無理解に苦しめられていました。

そこでこの記事では、なぜ経営者が孤独に陥るのかについて書いていきたいと思います。

抽象度とは何か

まずは抽象度という概念を理解してください。

抽象度とは、概念の情報量の多寡のことを言います。

たとえば、「コーヒー」と「飲み物」を比べてみます。

「コーヒー」は、「飲み物」であるという情報と「コーヒー」であるという情報を持っています。

その一方で「飲み物」は、「飲み物」であるという情報しか持っていません。

ということで、「コーヒー」よりも「飲み物」のほうが情報量は少なく、抽象度は高いということができます。

ここが間違いやすいので注意してほしいのですが、情報量が少ないほうを抽象度が高いと言うのです。

抽象度が高いと潜在的な情報量は多い

抽象度が高いほうが情報量は少ないと書きました。

ところが、潜在的な情報量は抽象度が高いほうが多いのです。

具体的に考えてみましょう。

さきほどあげた「飲み物」は、確かに「コーヒー」よりも情報量が少ないといえます。

ところが「飲み物」という概念の中には、明言はされていないものの、「コーヒー」、「紅茶」、「ビール」、「水」などたくさんの情報が入っていると考えることができます。

「コーヒー」のことを「飲み物」であるということはできますが、「紅茶」、「ビール」、「水」であるというのは無理があるでしょう。

このように、抽象度の低い「コーヒー」よりも、抽象度の高い「飲み物」のほうが潜在的には情報量が多いと言えるのです。 

抽象度の高い人はたくさんのものを見ることができる

今度は、さきほどの抽象度を、人間がものごとを見る視点の高さと考えてみてください。

抽象度が高い見方ができる人は、抽象度が低い人よりもたくさんの物事を同時に見ることができます。

抽象度が高い人のほうが、潜在的な情報をたくさん見ることができるからです。 「コーヒー」を見たときに、抽象度の低い人はこれは「コーヒー」だと認識します。 しかし、抽象度が高い人は、これは「飲み物」の一部である「コーヒー」だと認識することができます。

ということは、直接そう思うかどうかは別として、「コーヒー」を「紅茶」、「ビール」、「水」といったその他の「飲み物」と関連付けて認識することができるということです。

これが、抽象度の高い人がたくさんの物事を同時に認識できるということのからくりです。  

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経営者の素養

経営者とはどのような人のことをいうのでしょうか。

それはまさに、この抽象度が高い人と言えるでしょう。

経営とは、企業にまつわるあらゆる活動を統一的にコントロールしていく作業です。 営業、企画、会計、財務、広報、法務、財務といった具体的な企業活動を、高い視点で認識し、最も妥当な判断をしていくことが経営です。

その意味で、それぞれの活動を抽象度の高い視点から見ることができるのが、経営者の最低条件と言えるでしょう。

その企業の中において、だれよりも抽象度が高いのが経営者であるはずなのです。  

孤独なのは当たり前

そう考えると、経営者が孤独であるということは精神論的なものでもなんでもなく、構造上当たり前のことであるということでしょう。

だれよりも高い視点を持っているはずの経営者の悩みは、従業員や、ましてや家族には認識されるはずがないのです。

いくら誠実に自分の悩みを打ち明けたところで、そもそも持っている抽象度が違うのだから、理解されるはずがないのです。

「コーヒー」を「飲み物」として理解することくらいなら誰でもできると思いますが、実際に経営者が直面している抽象度の高い世界を、従業員が完全に理解するのは極めて困難なことでしょう。

ということは、そもそも経営の悩みに理解を求めることや、理解が得られないから孤独だといって嘆くこと自体が間違いであることがわかります。

 

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占い好きな経営者

ところで、経営者には占いや風水といった、いささかオカルトめいたロジックを好む人が多いと聞きます。

これは先ほど説明した経営者の孤独からくるものなのでしょう。

いくら説明しても自分の悩みを同じ抽象度で理解してもらえない孤独はつらいものです。

だからこそ、企業の中で展開されるロジックを超越した、超常的な力によって物事を判断したり、進めたりという方法に頼りたくなってしまう気持ちもわかります。

冷静に考えればわかりますが、占いから企業活動における最適な解は得られません。

問題に悩んだ時、解決策を見つけて行動する拠り所となるのは、経営者自身の思考と判断以外にありえないのです。

まとめ

この記事では経営者が孤独になる理由を解説しました。

そして、経営者はその孤独を受け入れ、問題が生じた際には自分で解決策を出していくべきであるとを書きました。

後編では、生じた問題の解決策をどのように出していくかについて、また、経営者がコーチを雇うこと、コーチングを学ぶことの意義を探ってみたいと思います。

《後編はこちら→「孤独な経営者がコーチを雇うことのススメ(後編)」

 

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論理的思考力(ロジカルシンキング)を鍛える第一歩


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苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

ビジネスパーソンのあいだでは、論理的思考力、つまりロジカルシンキングを鍛えることが重要視されています。

終身雇用モデルが通用しなくなりつつある現代、意識の高いビジネスパーソンは、自分のキャリアにおいて武器になるものを探すことに熱心になっているということでしょう。

そこで今回の記事では、論理的思考力(ロジカルシンキング)を鍛えるための考え方を紹介します。

論理的思考力(ロジカルシンキング)を鍛える意義

論理的思考力を鍛える意義とは何でしょうか。

現代の社会において、物事は言語に基づいて成立しています。

法律をはじめとして、あらゆる規則、法則は最後には言語化されるということです。

ということは、論理的であればあるほど、物事の規則をしっかりと認識し、法則を見つけ出すことがしやすいということです。

そのことは、あらゆる物事に最短で最適な解を得られるということを意味します。

なので、論理的であれば社会において成功しやすいといえるでしょう。 社会における成功こそが、多くのビジネスパーソンが論理的思考力を身につけたがる一番の理由なのではないでしょうか。

もちろん、論理で割り切れない現実というのがたくさんあるのは事実です。

社会に関わっているのは感情のある人間なのだから当然です。

だからといって論理的であることをないがしろにしていいわけではありません。

フェアで堂々した成功を目指すビジネスパーソンにとって、論理的思考力は強力な武器となるでしょう。

上達するためには意識化することからはじまる

論理的思考力に限らず、何かを上達しようと思うのならば、その何かがどのような仕組みになっているのかを理解することが必要です。

難しい本をやみくもに読んだからといって、論理的思考力は鍛えられません。

その意味で、論理的思考力を鍛える前段階として、論理とはいったい何か、また、論理的思考力とは何かを確認しておく必要があります。

論理とは何か、論理的思考力とは何か

論理とは、言語活動において二つ以上の内容をつなぐ働きのことをいいます。 具体例をもって説明します。

「村上春樹が新刊を出した。

だから私は本屋に行った」という文章があったとします。

この文章では、三つのことが述べられています。

一つめは、村上春樹が新刊を出したということ。

二つめは、私は本屋に行ったということ。

そして、三つめは、村上春樹が新刊を出した「結果」、私は本屋に行ったということです。

この三つめに注目して下さい。

三つめは、二つの出来事を「原因と結果の関係」で結びつけています。

このように、言語で表現された内容どうしを、なんらかの関係で結びつけているその関係のことを論理と呼びます。

ということで、論理的思考力とは、「言語内容の背後にある関係を上手に扱う力」のことであると言えます。

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論理の基本的な形

論理の分類の仕方はさまざまあります。

この記事では、もっともシンプルで扱いやすい分類を紹介します。 世の中の論理の形を三つに分けてみます。

すなわち、1:抽象具体関係、2:対比関係、3:因果関係です。

それぞれ説明した上で、それぞれの関係を明示する代表的な「接続語」をいくつか紹介します。

1:抽象具体関係

「今日はいろいろな人に会った。

たとえば、弁護士、医者、野球選手などだ」という文章があったとします。

抽象的な「いろいろな人」の具体例として、後に続く「弁護士、医者、野球選手」述べられています。

このような抽象的なものと具体的なものを言い換えて結びつける関係を、抽象具体関係といいます。

別の例としては、「営業成績でトップをとった。

つまり、出世への切符を手にいれたということだ」という表現などがあります。

抽象具体の関係を明示する接続後には「つまり」、「たとえば」などがあります。

これらの接続語は「=(イコール)」として認識するとイメージしやすいと思います。

前後で抽象度が変わっているので、厳密な意味ではイコールではないのですが、同じことを別の言葉で言い換えているという意味でイコールと認識するとよいでしょう。

2:対比関係

「人間は思考することができる。

しかし、チンパンジーは思考することができない」という文章があったとします。

この場合、人間とチンパンジーを比べ、それぞれ思考することができるものと、できないものとして説明しています。

このような二者間以上の対象を比べる関係を、対比関係と言います。

対比関係を明示する接続語としては、「しかし」、「ところが」、「でも」、「それに対して」などがあげられます。

この接続語を見つけたら、前後で何かが対比されていると考えればよいでしょう。

3:因果関係

「急発進で車をスタートさせた。

なぜなら、なにものかが近づいてきたからだ」という文章を考えてみましょう。

この文章では、車を急発進させた理由として、なにものかが近づいてきたからだと述べています。

このように、物事の原因、結果、理由などに基づいて作られる関係を因果関係といいます。

ちなみに、さきほどあげた村上春樹の新刊の例は、因果関係の一種です。

因果関係を明示する接続語は「だから」、「なぜなら」などがあげられます。 これらの接続語を見たら、論をひとつ進めようとしている、あるいはひとつさかのぼろうとしている、と考えるとよいでしょう。

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論理的思考力(ロジカルシンキング)を鍛えるためには論理の形式を意識する

言葉を使っている以上、みなさんは例外なく論理を用いて思考しているといえます。

ただし、そのほとんどが無意識で行われています。

それだけに、どれだけ上手に論理を使っているかは人それぞれです。

論理的思考力を鍛える第一歩として、まずは身の回りの言語表現が上記三つのパターンのどれにあたるかを考えてみるといいでしょう。

つまり、自分の使っている論理を意識化する、ということです。

読んでいる本、隣の人が話している会話、いまから発するつもりの意見、テレビドラマのセリフなどなど、すべてが分析の対象になります。

そのように論理に意識を向けることが、論理を上手に扱えるようになるための第一歩として極めて効果的なのです。

まとめ

今回は論理的思考力(ロジカルシンキング)を鍛える第一歩としての考え方を紹介しました。

論理とは何かを理解し、基本的な論理のパターンを日常生活の中で意識することが大切だということでした。

参考にしていただけると幸いです。

 

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