一人のコーチが考える、コーチが独り立ちするのに大切なこと

 

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苫米地式認定コーチ、 TICEコーチの高嶋芳幸です。

今回の記事は、コーチがいかにしてクライアントに見つけてもらい、価値のあるコーチングを提供できるに至るかについて話をしてみたいと思います。

その意味で、この記事を直接的に役に立てていただけるのは、現役のコーチか、あるいはこれからコーチを目指そうとしている方かと思います。

しかしそうは言いつつも、独立して自分の力で世の中に価値を提供したい人すべてにとっても、役に立つ内容になっているのではないかと思います。

 

私のこと

苫米地式コーチングとは何かというと、クライアントがゴール達成できるような脳(体)と心を作るお手伝いをする、というのがその骨子です。

私は、苫米地式認定コーチの資格の勉強をしはじめてから、このコーチングをいかに世の中に届けるかということについて考え続けました。

そしてそれを地道に実行していきました。

その結果、現在の形で情報発信をはじめて3ヶ月ほどでクライアントに来ていただくにいたりました。

この間やったことは、ブログやSNSを使った文字による情報発信のみです(15年12月時点)。

ビジネス交流会のような場所でたくさんの人に会ったり、セミナーを開催したり、ましてや誰かに猛プッシュしてもらったりしたということはまったくしませんでした。

それでもありがたいことに、ブログが役に立ったという声も多数いただいていますし、コーチングとはまた違ったプロジェクトにも多数声をかけていただいております。

そして私自身、ここではまだ発表できないさまざまな企画を水面下で進行中です。

 

三要素

コーチングは極めて有用で、価値の高いものだ、私は苫米地式コーチングを学ぶ中で、そのことへの確信度を高めていきました。

なんとしても世の中にコーチングを届けたいと思った私は、世の中に求められるコーチとして独り立ちするために必要な要素を3つ考えました。

それらは以下の通りです。

1:理論

2:身体性

3:マーケティング

順番に説明していきます。

 

1:理論

どんな仕事にも、その裏側には抽象化された理論が存在します。

その理論とは、程度の差こそあれども、基本的には形式化して厳密に組み上げられたものです。

たとえば、ビルの清掃の仕事があったとしましょう。

清掃の仕事自体は、見よう見まねでなんとなく進めることができるかもしれません。

しかし、より効率的に、より安全に清掃を行おうと思うのなら、その裏側に蓄積された理論を学んでおいたほうがいいはずです。

たとえば清掃で考えるとすると、どの場所から始めることが効率がいいのかというような、より実践レベルに近い知識であったり、メンバーを上手にマネジメントするためのマネジメント理論といった、高度に抽象化されたものであったりするかもしれません。

いずれにせよ、それらの理論や知識があったほうが、より効率的で安全な仕事ができるはずです。

コーチングという仕事は、クライアントの心と深く関わる仕事です。 それゆえ、小さな失敗がクライアントにとって致命的なダメージとなりかねません。

だからこそ、なんとなく、見よう見まねでコーチングのようなものはできるのかもしれませんが、世の中に正しくコーチングを提供することのできるコーチになるためには、知識を身につけ、理論を体得するということが絶対に欠かせないのです。  

 

2:身体性

認知科学以降、脳(体)と心は同じものであると認識されるようになりました。

脳(体)と心は別々に存在している対立的なものではなく、表現の違いのある同じものだと考えるのです。

よく例としてあげられるのは出世魚です。

ブリとハマチは、サイズによって名称が違うだけで実は同じ魚です。

直感的には、脳(体)と心もそのような理解で構わないでしょう。

さて、コーチングとは、クライアントがゴール達成できるような脳(体)と心を作るお手伝いをすることだ、とはすでに書きました。

ここにも書いてあるように、コーチングでは心だけではなく、脳(体)も扱うのです。

とはいえ、直接クライアントの体に手を触れて何かをするというわけではありません。

コーチとクライアントが向かい合っているセッションの場面では、互いの身体もそこにあるのだという当たり前の事実を忘れてはならない、ということです。

そのため、コーチは体に対する人並み以上の洞察と感覚を持ち合わせる必要があるといえます。

私はそのように考え、身体性を深めることが世の中のためになるコーチには必須の要件であると判断したのです。

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3:マーケティング

1、2で説明したことはいずれも、コーチが提供するコーチングの質を高めるという内容でした。

つまりこれらは、商品開発にあたるというわけです。

1、2ををしっかりと高めていくことで、言ってみれば極上の料理が出来上がるというわけです。

ところが、せっかく極上の料理が出来上がっても、あなたの料理が人気のない山奥に置かれているだけであったらどうなるでしょうか。

いかにその料理が極上のものであっても、だれもその料理を食べたいと思わないでしょう。

その料理が良い悪い以前に、その料理の存在を知ることができないからです。

そのため、極上の料理を作ったあなたは、山奥に人を誘導してくるような道を開拓するであるとか、駅前の一等地に店舗をオープンするなりして、世の中の人とあなたの料理が接触できるような仕組みを設計しなければなりません。

この作業がマーケティングにあたります。

マーケティングの手法は実にさまざまなものがあり、ここでは詳細を記すことはできませんが、要するにマーケティングとは、あなたの提供するコーチングを知ってもらう仕組みの設計と考えておけばいいでしょう。  

以上三つの要素を満たすことで、世の中に求められるコーチとしての独り立ちが可能になります。

もちろん、これらすべて要素を完全に満たさなければコーチとしての独り立ちが不可能なのかといえば、そうではありません。

それでも、基本的な戦略として三つの要素を意識しておくことは、多くのコーチにとって役に立つはずです。

もしコーチとしての活動を加速させていきたいとか、これからコーチとして世の中に打って出たいという思いがあるのならば、三つの要素のうちどれが自分に足りないのかというチェックをしながら、今後の戦略を立てるとよいでしょう。  

 

まとめ

この記事では、コーチが独り立ちするために必要な三要素について解説しました。

その内容は、1:理論、2:身体性、3:マーケティングということでした。

これらの中に穴はないか、常に振り返ってチェックすることが大切であるということでした。

参考にしていただけると嬉しいです。

 

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教育のプロが教える、頭がいい人が共通して持つ能力

 

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苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

ある子供の指導を長期間していると、だんだんと頭が良くなっていく様子がよくわかります。

表面的には、話すことが大人びてきたり、テストの点が良くなってきたりと子供によっていろいろですが、本質的なところの成長はどの子供も共通です。

成長のポイントはふたつあり、ひとつは「抽象度の操作能力」、もうひとつは「知識の獲得能力」です。

これらが上手になればなるほど、どんどんと頭がよくなっていきます。 頭がいい人が持つ能力そのものであるといってもいいでしょう。

また、大人でも、この人は頭がいいなあと感じる人は、これらの能力が極めて高いと感じます。

この記事では、「抽象度の操作能力」、「知識の獲得能力」について解説し、頭がよくなるためのヒントを提示していきたいと思います。  

 

抽象度操作能力

抽象度とは

抽象度とは何でしょうか。

「希望の大学に合格した」という事実があったとします。

また、「大好きな人と結婚した」という事実もあったとします。 これらの共通点は何でしょうか。

「嬉しい出来事」とでも考えることができます。

次に、「嬉しい出来事」の横に、「悲しい出来事」を並べてみます。 これらの共通点は、「出来事」ということになります。

このように世の中の物事は、共通点の有無によって上下関係を作っていくことができます。

さきほどの例で言えば、あとにいくにつれてだんだんと上にあがっていくようなイメージです。

このような上下関係を抽象度といいます。  

 

抽象度を操作する

抽象度は操作することができます

操作というとなんだか難しく聞こえますが、実は頭の中では自然に行われていることです。

たとえばあなたが、「こないだ猫が車にひかれそうになってて、危ないと思ったら猫がジャンプして、車のボンネットに着地したんだよ。

すごいと思わない?」という話をしたとします。

気の置けない友人同士のあいだではいかにもありそうな会話でしょう。

実はこの何気ない会話の中では、抽象化が起こっています。

起こった出来事の具体的な説明がはじめにあり、最後に「これはすごいことである」という抽象化が起こっているということです。

このように、抽象度の操作、つまり抽象度の上げ下げは、思考の中では極めて自然に行われているのです。  

 

抽象度の操作が上手な人は説明が上手

思考する際には自然に抽象度の操作をしていると言っても、それが上手かどうかは人によってバラバラです。

たいへん上手な人もいれば、そうでもない人もいます。 では、抽象度の操作が上手であるとはどういう状態なのでしょうか。

ひとことで言えば、状況に合わせて適切な抽象度が選択できるという状態です。

さきほどの会話が、「こないだ生き物が危ない目にあってて、とっさの行動をとったと思ったら、普通は起こらないような結末になったんだよ。

すごいと思わない?」という内容だったとしてみてください。 なんだかよくわからないでしょう。

前半の具体的な説明が、抽象的すぎて中身が想像できないからです。

このように、物事の思考や説明には適切な抽象度があります。

 

状況に合わせて適切な抽象度を見抜き、実際に抽象度を操作しながら思考や説明を進めていけることが、頭がいい人の条件であると言えます。

 

ものごとの本質をつかむ

抽象的な説明はわかりにくいという側面があるので、悪いことのように思えますが、実はそうとは限りません。

適切に抽象度の高い表現であれば、ものごとの本質をシンプルに表しているという良い側面があります。

たとえば、数学などはその代表例でしょう。 1 + 1 = 2 という式も、世の中にあるどのようなものであれ、一つのものと一つのものを足し合わせると、二つのものになるという本質的な原則を表現しています。

本質をシンプルに表現できれば、それを広い範囲に応用して使うことができます。

1 や 2 にどのようなものを入れても成り立つということは、それだけいろいろなことに使えるということでしょう。

ポストとポストを足せば、二つのポストになりますし、国と国を足しても二つの国になります。

このように抽象度の高い思考は、本質をつかむことであり、いろいろなことに応用した考え方ができるという側面があります。  

 

対機説法

ところで、仏教の概念で対機説法というものがあります。

仏の教えを聞いて修行する能力のことを機根といいます。

仏教では、相手の機根にあわせて教えを説くことが推奨されます。

そうでなければせっかくのありがたい教えも、相手が理解できなかったり、間違った理解をしてしまうからです。

この対機説法は、相手の抽象度に合わせて説明の抽象度を操作することであると言えます。

ありがたい教えは、抽象度が高く本質的なものであるはずです。

だとしたら、人によっては抽象的すぎてなんだかわかりにくいということになりかねません。

すべては無常である、と言われてもなかなかピンとこないでしょう。

だからこそ、その人の抽象度に合わせて説明してあげることが重要なのです。

抽象度があまり高くない人には、具体的なたとえ話をたくさん交えながら、段階を踏んで説法をしていきます。

事実、釈迦が語ったとされるたとえ話はたくさん残されています。

極めて本質的で抽象度の高い教えを、その人の抽象度に合わせてさまざまな教えが展開されたからこそ、大昔の教えがいまも残されているのです。  

この対機説法からもわかるように、頭のいい人とは、場面に合わせて抽象度の上げ下げを上手にする能力の高い人であると言うことができるでしょう。  

 

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知識の獲得能力

知識とは

知識とは何かについての哲学的議論には、たいへん長い歴史があります。

ここでは知識のことは、正しい認識のことであると理解しておけば良いでしょう。

ちなみに、知識そのものは情報化されたものですが、もう少し具体的な身体レベルで運用されるものを技術といいます。

その意味で知識と技術は、現れ方の違いこそあるものの、本質的には同じものであると言えるでしょう。  

 

知識が必要な理由

頭が良くなるためには、大量の知識を獲得する必要があります。

なぜでしょうか。

具体的に考えてみましょう。

この世界に、「りんご、バナナ、みかん」という三つの知識があったとします。 それらの共通点にくだものという名前をつけました。

上述した抽象化がひとつ起こったのです。

さて、ここに新しい知識「マグロ」が加わったとします。

そうすると、「りんご、バナナ、みかん、マグロ」の四つの知識を抽象化するには「くだもの」では不適切です。

だからそれら四つの知識を抽象化した共通点として、「食べ物」という名前をつけました。

このように、新しい知識を獲得することではじめて新しい抽象化が起こります。

裏を返せば、新しい知識を獲得することなしには抽象化が起こらないということです。

抽象化が起こらないということは、先にあげた抽象度を自由自在に操作するということができません。

できたとしてもたいへん貧しいものになります。 だからこそ大量の知識を獲得することが大切なのです。

 

スコトーマ

ここでコーチングの概念であるスコトーマについて説明したいと思います。

スコトーマとは、認識上の盲点、またはその中に隠れた知識のことを意味します。

わたしたち人間は、この世界をありのまま見ているような気になっていますが、実はまったくそんなことはありません。

それどころか、わたしたち一人一人がそれぞれまったく違う偏り方でこの世界を見ています。

たとえば、ある人が森の中を歩いていたとします。

その歩いている人が、いわゆる一般の人である場合と植物学者である場合では、見えている世界がまったく違うということは、少し考えれば分かるでしょう。

植物学者は植物に関する知識がたくさんありますから、この木はめずらしいなとか、この森は古くからあるなとか、さまざまなことに気がつきます。

ところが、一般の人は知識がないので、そういったことが認識にあがりません。

このような認識にあがらない知識のことを総称して、スコトーマと呼ぶことができます。  

 

新しい知識がある場所

さて、そうすると、新しい知識はどこにあるのかということがわかってきます。

その人にとっての新しい知識は、その人のスコトーマの中に隠れているのです。

ここで厳しいのは、スコトーマの中にあるものは本来認識できないという事実です。

さきほどの例のように、普通の人にとって、深い植物の知識はスコトーマの中に隠れています。

隠れているのだから、当然その知識を認識することはできませんし、場合によってはそこに新しい自分の知らない知識があるということにも気がつきません。

新しい知識を学ぼうと思っても、学べないことになります。 結果的に多くの人は、新しい知識を学ぼうと思っても、実は今までの自分の知識の中で新しいことを学んだ気になっているだけ、という状況に陥ってしまいます。

新しい知識を獲得するのはこのような構造的な難しさがあるのです。

 

学ぶことが上手な人

学ぶことが上手な人、言いかえると本当に頭のいい人とはどのような人でしょうか。

スコトーマに隠れた知識を学ぶことができる人である、と言うことができそうです。

たとえば、セミナーや講義をすると、「それはもう知ってる」という反応をする人がいます。

残念ながらこういった人は、学ぶことが上手な人ということはできません。

自分のすでに知っている知識をもとに、こちらの言っていることを知っていると判断した結果、もののみごとに新しい知識をスコトーマに隠してしまっているのです。

こちらが新しい知識を提示しているにもかかわらず、その人が認識の盲点に入れて受け取らないということです。

学ぶのが上手な人はこういう反応をしません。

常に自分にはスコトーマが存在し、そのスコトーマの中にこそ自分にとっての新しい知識があるのだとよく理解しています。

だからこそ、ものごとに対して「もう知っている」、「ぜんぶわかった」という早計な判断を下すことはしません。

もちろん、ほんとうにそう感じた時はそう表現しますが、よくわからないものに対して早計な判断をすることはないのです。

そのように判断をいったん停止し、スコトーマの中にある新しい知識を見ようとする態度こそが真に知的な態度であり、頭のいい人の能力でもあると言えるでしょう。  

 

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まとめ

この記事では、頭がいい人の持つ能力について説明しました。

一つ目は抽象度の操作能力であり、二つ目は新しい知識を獲得する能力であるということでした。

参考にしてくださると嬉しいです。

 

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【保存版】コーチングとは何かを知るための用語大辞典

 

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苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

コーチングとは何かについて書かれているウェブサイト、書籍はたくさんあります。

職業柄そういったものをたくさん読みましたが、多くはきちんとした理論に基づいて書かれたものではなく、著者の経験をまとめたものになっていることが残念です。

私の提供するコーチングは、科学的な理論に基づいた次世代のコーチングです。

それゆえ、パーソナルコーチングにおいても、セルフコーチングにおいても確実な結果につなげることができます。

しかしながら、理論がしっかりとあるがゆえに、理論の中に含まれる大切な用語を理解することが難しいという面があります。

用語の意味を理解することが難しいのではありません。

用語そのものに含まれる深い意味を捉えることに時間がかかってしまうのです。

そこでこの記事では、用語の深い意味の理解を助けるために、コーチングにおけるそれぞれの用語の定義を確認し、参考になる記事を紹介したいと思います。  

 

1:苫米地式コーチングの概要

コーチングとは、クライアントのゴール設定を促し、ゴールを達成できるマインドの構築をバックアップしていくことです。

そういったコーチとクライアントの関係をコーチングと呼んだり、そこで交わされるやりとりのことをコーチングと呼んだりします。

  「苫米地式コーチングとは何か、理論があるとはどういうことか」では、コーチングにおいて理論があるということはどういうことなのか、また、なぜ理論がなければならないのかについても説明しています。  

コーチングには、パーソナルコーチングセルフコーチングがあります。 パーソナルコーチングとは、コーチングの理論と技術を修めたプロのコーチをクライアントが雇い、定期的なセッションの中でコーチングを行うことです。

セルフコーチングとは、コーチング理論を学んだクライアント自身が、自分に対してコーチングを行うことです。

 

「【決定版】パーソナルコーチングとセルフコーチングの違いとは」では、パーソナルコーチングとセルフコーチングの違いについて詳しく説明しています。  

 

2:ゴール

コーチングにおいて最も重要な概念がゴールです。

ゴールとは、達成すべき夢のことです。 いわゆる目標のことであると理解してもよいでしょう。

しかし、一般に言われる夢、目標とはいくつかの点において違いがあります。 その代表的なものは、ゴールは現状の外側に設定しなければならないというプリンシプルです。    

 

「コーチング理論から考える正しい目標設定の方法」では、ゴールは現状の外側にできるだけ大きなものを設定するという、超重要事項について詳しく説明しています。  

「コーチング理論から考える一歩先に進んだ目標設定の方法」では、ゴールは複数持ち、バランスが取れたものである必要があるという内容を説明しています。  

「教育のプロが教える、子離れできない親がコーチングを学ぶべき理由」では、子離れできない親は自分のゴールを持っておらす、正しく子離れしていくためには親がゴールを持つべきであると主張しています。

  「「うつ」まで巻き起こす、SNS疲れの原因と対策」では、SNSに疲れてしまうのは、ゴールから考えてSNSを利用するという発想が欠けていて、不必要な情報に振り回されてしまうことにあるという内容を説明しています。  

 

3:エフィカシー

エフィカシーとは、ゴール達成のための自己の能力の自己評価のことです。

エフィカシーの重要な点は、自己評価なので自分で勝手に上げてよいということです。

自分にはこういうゴールがありそれは確実に達成できる、という強い確信がエフィカシーなのです。

以下の記事では、エフィカシーの詳しい説明と、どのようにすれば効果的にエフィカシーを上げていけるかについて書いています。

 

「自分に自信が持てない人のための処方箋(基礎編)」では、エフィカシーという概念の詳細な説明と、その本質は自分で勝手に上げることであるという内容が書かれています。

「自分に自信が持てない人のための処方箋(発展編2)」では、エフィカシーを上げるために、エフィカシーが高い人との人間関係を作ることが効果的であると主張しています。

 

4:コンフォートゾーン

コンフォートゾーンとは、その人にとっての安心できる領域のことを意味します。

現状の外側にあるゴールを達成しようと思うのなら、いま自分がいるコンフォートゾーンを飛び出す必要があります。

その際には、不安な気持ちが湧いてくることが多く見られます。

そういった不安な気持ちをうまくコントロールし、コンフォートゾーンを飛び出すにはコツがあります。  

 

「コーチングの理論で考える失敗しない転職の仕方」では、転職とはコンフォートゾーンを飛び出すことそのものであり、そのことを理解しておくことが転職を成功させることにつながるという記事です。

  「教育のプロが教える、子供に自信をつけさせるとっておきの方法」では、子どもが成長し、親のコンフォートゾーンから飛び出そうとした結果、親は無意識に子どもの自信をくじくようなことがある危険性を指摘しています。  

「痩せられない人必見! ダイエットをしても痩せない真実の理由とは」では、ダイエットで痩せられない場合の本質は、太っていること自体がコンフォートゾーンになっており、そのコンフォートゾーンを移動させるという発想ができていないという説明をしています。

  「コーチング理論から考える、後悔しない生き方をするために」では、後悔はコンフォートゾーンを飛び出す怖さを味わわないですむためにしているのではという厳しい指摘をしています。  

 

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5:抽象度

抽象度とは、情報量で概念を並べ替えた上下関係のことを意味します。

「コート、ジャケット、パンツ」という概念をひとつ抽象度を上げて見ると「衣服」となります。

このような関係を抽象度の上下関係というのです。 コーチングにおいては、ものごとの抽象度を上げて観察することがたいへん重要視されます。

その結果、低い抽象度で見ていたときに解決できなかった問題の解決方法がひらめいたりするからです。

 

  「職場の人間関係に疲れた人が意識するべきたったひとつのこと」では、人間関係の問題を、抽象度をあげて観察することによって解決するというやり方を提案しています。  

「孤独な経営者がコーチを雇うことのススメ」は、経営者とは組織内でもっとも抽象度の高い人であり、他の人には見えないものが見えているため、孤独に陥るのは必然であるという内容の記事です。  

「振られた恋人と復縁するための5(ファイブ)ステップ」では、振られた恋人との復縁は、自分だけのハッピーではなく、抽象度をひとつあげたお互いのハッピーを未来に設定することが大切であると主張しています。  

 

6:スコトーマ

スコトーマとは、心理的な盲点のことを言います。

何かに意識を向けて注目するということは、それ以外が意識の外側に隠れてしまうことになります。

この意識の外側の領域や、外側に隠れたしまったもののことをスコトーマといいます。

ゴールを達成していくためには、このスコトーマの中にある今まで自分の認識にあがらなかった新しい情報を手に入れていく必要があります。  

「孤独な経営者がコーチを雇うことのススメ(後編)」では、スコトーマが生じるメカニズムと、経営者はスコトーマを外してくれるコーチを雇うと大きなメリットがあると説明しています。  

「嫌な上司をこの世から消し去る技術」では、上司と折り合いのつかない人は、スコトーマの原理を逆手に取り、嫌な上司をスコトーマの中に入れて認識できないようにするという解決方法を提案しています。  

 

 

7:ブリーフシステム

ブリーフシステムとは、その人が持っている信念の集合のことをあらわします。

信念とは、コーヒーと紅茶があったときにはコーヒーを選ぶ、というように無意識レベルでの選択、判断、評価そのものであるといえます。

記憶によって出来上がった信念の集合であるブリーフシステムが、その人の人格であると考えることができます。

ゴールを達成するためには、現在のブリーフシステムが変容していく必要があります。  

 

「教育のプロが教える、感情に任せて子供を怒るのがよくない理由」では、勉強ができない子供はブリーフシステムがそのように出来上がっており、その原因は親が感情にまかせて子供を叱責したことにあるという注意を喚起しています。

 

8:ドリームキラー

ドリームキラーとは、ゴールを設定した際に現れるゴール達成を否定する存在のことを言います。

親はもっともドリームキラーになりやすい存在です。

ドリームキラーは、大きなゴールを設定して動き始めると必ず出現するので、あらかじめ対策を講じておく必要があります。

もっとも効果的な対策は、ゴールは不用意に他人に教えないというものがあります。  

 

「25倍収入を増やすことのできるマインドの構築法」では、収入を上げるというゴールを設定すれば、必ずドリームキラーが現れることを指摘し、そのメカニズムと対策について説明しています。

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9:セルフトーク

セルフトークとは、人間が自分自身に語りかける言語のことを言います。

セルフトークの中には、言葉に出されたつぶやきや、言語としてはっきりとして知覚できないような想念も含まれます。

セルフトークの積み重ねがその人の人格を作り上げていきます。 ゴールを達成できた自分になっているということは、ゴールにふさわしいセルフトークを日常から繰り返しているはずであると考えることができます。  

 

「自分に自信が持てない人のための処方箋(発展編1)」では、自信のない状態はセルフトークの結果であると指摘したのち、セルフトークをコントロールする具体的なステップを紹介しています。  

 

10:have to、want to

have to、want to はそれぞれ、やらなければならないこと、やりたいことと理解することができます。

コーチングが目指すのは、have to が 0%であり want to が 100%である状態です.。

また、人間は want to の状態であるからこそ能力を発揮することができます。

ゴールを達成するために能力を発揮するには、そのゴールが want to である必要があります。  

 

「そうはいってもやりたいことが見つからないんです」そんな人がどう考えるべきか」では、want to なことだけをやるべき理由を説明したのち、どのようにすればやりたいことが見えてくるのかを段階的に提示しています。  

「やりたいことがありすぎて困っている人の頭の中」では、やりたいことがありすぎて困っている人は、それらの中に他人から仕掛けられた have to なものが紛れ込んでいる可能性を指摘しています。  

「教育のプロが教える、子どもに読書の習慣をつける4つのアイデア」では、読書をするさまざまなメリットを紹介したのち、子供に読書の習慣をつけてあげるには、いかに want to で子供自身が取り組める読書環境を用意してあげられるかが大切であると主張しています。

 

11:臨場感

臨場感とは、五感を通じて生成された情動や体感に結びついたリアルな感じのことを言います。

ゴールを設定した際に重要なのは、現実の世界よりもゴールの世界の臨場感を上げることです。

目の前の世界の臨場感はあまりにも高いので、ゴールの臨場感を勝たせるには工夫が必要です。  

「コーチング理論から考える目標設定のリアリティを上げる方法」では、ゴールを達成するためになぜ臨場感を高める必要があるのかを説明したのち、ゴールの臨場感を高める具体的なワークを紹介しています。  

 

12:ステータス・クオ

ステータス・クオとは、大きな構造的変化が起こらないままやってくるであろう未来も含んだ現状のことを意味します。

ゴールを達成するには、この現状から外へと飛び出していく必要があります。

ステータス・クオを飛び出すためのポイントは、大きな構造的変化が起こらなければ達成できないようなゴールを設定することです。

  「考えすぎる性格の人が行動するために知ってほしいこと」では、ステータス・クオの中でいくら一生懸命行動しても、状況は大きく変わらないということを指摘した上で、考えることをいったんやめて直感で動くことを勧めています。  

「クリエイティブ(創造的)な仕事をしたい人が知っておくべきこと」では、真のクリエイティブとはステータス・クオの外側にあるものであり、そのためは、want to のゴール設定、大量の知識、ステータス・クオの外側に飛び出す勇気が必要であると主張しています。

 

13:アファメーション

アファメーションとは、自分に向けて唱える肯定的な言葉のことを意味します。

ゴールに合致したアファメーションを日々唱えることで、ゴールを達成した状態のマインドを積極的に作っていくことができます。

そのようなマインドができた結果、ゴールが達成されるのです。

  「あなたを成功に導くアファメーションの作り方」では、アファメーションを唱える有用性を述べたのち、正しいアファメーションの作り方について解説しています。

 

まとめ

この記事では、苫米地式コーチングにおける用語の意味を解説し、その理解を助ける記事を紹介しました。

実はコーチングにおいて重要なことは言葉で説明できる理論ではなく、言葉を超えた体感にあります。

コーチを雇うということはその体感を共有することなのです。

とはいえ、そういった体感は、理論を理解しておいたほうが強力になることはいうまでもありません。

ぜひ、この記事を活用し、理論を勉強していただけるとうれしいです。

 

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コーチング理論から考える目標設定のリアリティを上げる方法

 

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苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

コーチングの理論で最も重要な概念は、ゴールです。

ゴールについて考えることからコーチングは始まると言っても過言ではありません。

だからこそこれまでの記事の中で、さまざまな言い方でゴールの重要性を説いてきました。

もし、ゴールに関して基本的な理解がない方は、まず先にこちらの記事をご覧ください。  

 

「コーチング理論から考える正しい目標設定の方法」

「コーチング理論から考える一歩先に進んだ目標設定の方法」  

 

さて、ゴールを設定することができたとしましょう。

次はそのゴール達成に向けて進むということになります。

具体的に何をやっていくかは、そのゴールがなんであるかによって違うわけですが、どんなゴールを目指すにせよ共通してやるべきことはたくさんあります。

そのひとつが、ゴールの世界の臨場感を上げることです。

そこでこの記事では、なぜゴールの世界の臨場感を上げなければならないのか、そして、そもそも臨場感とは一体なんなのかについて書いてみたいと思います。  

 

ゲシュタルト

コーチングの概念でゲシュタルトという言葉があります。

もともとは心理学の用語で、部分が寄り集まってできあがるひとつの全体のことを指します。

たとえば、カタカナで「レ」、「ム」、「ッ」、「ト」、「ハ」の文字が並んでいたとします。

これを並べ替えてつなげると、「ハムレット」という言葉になります。

ご存知の通り「ハムレット」とはシェイクスピアの戯曲をあらわします。

意味を持たなかったひとつひとつのカタカナに、秩序が与えられると、全体として新しい意味が生まれたのです。

また、「ハムレット」という全体像があるからこそ、それぞれの文字がなぜそこに並んでいるのかという意義も決まってきます。

このような部分と全体が双方向性を持ちながら示される全体像のことをゲシュタルトといいます。  

 

私たちの世界はゲシュタルトのひとつ

私たちひとりひとりの現実も、このゲシュタルトであると考えることができます。

主に過去の記憶を中心とした材料をもとに、この世界を眺め、ひとつの世界として認識をしています。

その意味で、わたしたちの現実はゲシュタルトであるといえるのです。

ただし、それぞれが持っている現実というゲシュタルトは形が違います。

なぜなら、それぞれの過去の経験にひとつとして同じものはないからです。

長年陶芸家として過ごし、土と共に生きてきた人にとって、コンクリートに塗り固められた都会はいかにも貧しい現実として目に映るでしょう。

しかし、近代的な科学を修めた人にとっては、最先端の知見が詰まったエキサイティングな現実世界として都会を認識します。

このように、人によって現実世界のゲシュタルトは違うものとして認識されるのです。  

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ふたつのゲシュタルト

さて、目の前の現実世界がゲシュタルトであるということは理解いただけたでしょうか。

次に述べたいのは、ゴールの世界もひとつのゲシュタルトであるという事実です。

いま、ここに存在しないゴールの世界をゲシュタルトであると捉えることには、違和感を感じられるかもしれません。

しかし、たとえそれが目の前にあるわけではなくてもも、なんらかの情報が組み合わさった世界としてゴールの世界を捉えるのならば、それをゲシュタルトと考えることができるはずです。

そこに本質的な違いはありません。

ゴールを設定した瞬間に、今目の前の現実世界としてのゲシュタルトと、ゴールの世界の理想的なゲシュタルトが存在することになるのです。

そして、ゴールのゲシュタルトは、ゴールを設定したあなたにとって理想的なゲシュタルトであると言えます。  

 

ゲシュタルトはふたつは同時に維持できない

実はゲシュタルトは、2つ以上同時に維持することができないという性質を持ちます。

つまり、2つのゲシュタルトを持とうしても、どちらかが淘汰されてしまうということです。

たとえば、さきほどの「ハムレット」の例ですが、「ハムレット」であると認識できてしまったら、もう単なる無意味なカタカナの5つ文字であるという認識を持つことはできません。

どうしても「ハムレット」に見えてしまうのです。 このように、ゲシュタルトは同時に2つ以上を維持することができないのです。

 

臨場感

では、ゲシュタルトが2つあったとして、どちらが維持されるかはどのように決まるのでしょうか。

これは臨場感の高い方が選ばれるのです。 臨場感とは五感を通じて生成される情動や体感に結びついたリアルな感じのことです。

さきほどの例で言うと、カタカナの5つの文字には意味がなく、それゆえなんの情動も体感も湧き上がってきません。

しかし、「ハムレット」となると、文学としてハムレットを読んだ経験であるとか、好きだったあの子が敬愛していた作品であるとか、ありとあらゆる情動や体感に結びついた記憶が湧きあってきます。

直接的に意識できるかどうかは別として、無意識ではそれを感じることができます。

だからこそ、一度「ハムレット」というゲシュタルトができあがると、単なるカタカナの5文字とは認識しづらくなってしまうのです。

これは、「ハムレット」という言葉の方に臨場感があるからだといえます。  

 

ゴールのコンフォートゾーンを強めるのが臨場感

ゴールを設定したときの、目の前の現実のゲシュタルトと、ゴールの世界のゲシュタルトに関しても同様のことが言えます。

原理上ゲシュタルトは2つ以上維持されないので、目の前の現実のゲシュタルトか、ゴールの世界のゲシュタルトかのどちらかしか選ばれないということになります。

そして、より臨場感が高い方が選ばれるということでした。

厳しいのは、現実の目の前にあるゲシュタルトの臨場感は異常なほど高いということです。

考えてみれば当たり前の話で、現実に目の前にあるのだから五感すべてを通じて物理的に感じ取ることができます。

実際に匂いをかいだり、手で触ったり、舐めてみたりできるほどです。 対してゴールのゲシュタルトは、頭の中には確かにあるものの、あくまで情報的なものなので、それだけでは臨場感が極めて低いといえます。

ということで、設定したゴールのゲシュタルトが選ばれる、つまりゴールを達成するためには、ゴールの世界のゲシュタルトの臨場感を高めていく必要があるといえます。  

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臨場感を高める具体的なワーク

ではどのようにしてゴールの世界の臨場感を上げていけばいいのでしょうか。

ひとつは、ゴールの世界の物理的な先取りをするということです。 たとえばあなたのゴールが芥川賞をとるような作家になるということだったとします。

この場合、自分が芥川賞をとったとしたら経験しているであろう物理的なものごとを先に経験してしまうということです。

芥川賞をとるくらいの作家なのだから、紀尾井町にある文藝春秋社には何度か顔を出したことくらいあるでしょう。

また、受賞後は都内のホテルで会見があるでしょうから、パブリックな場所に出ても恥ずかしくない服も持っているはずです。

このように考えていけば、ゴールの世界の経験はいくらでも思い浮かぶはずです。

それを先にやってしまい、そこで感じる情動や体感を蓄積し、いまはまだ臨場感の低いゴールの世界に付け加えていくのです。

そうすればゴールの世界の臨場感はぐんぐんと上がっていくでしょう。  

 

アファメーション

また、アファメーションを唱えるのも臨場感をあげるのには効果的です。

アファメーションとは、自分に対して唱える肯定的な言葉のことです。

アファメーションの作り方にはいくつかルールがあるのですが、その中に「うれしい、たのしい、気持ち良い、ほこらしい、すがすがしいといった感情を表す言葉を入れる」というものがあります。

これには、ゴールを達成できる自分であるという言葉に感情を喚起する言葉を乗せることで、より臨場感を高めようという狙いがあるのです。

芥川賞をとる作家になるというゴールであるとしたら、こんな感じでしょうか。

 

わたしは芥川賞をとるにふさわしい作品をどんどんと生み出す毎日を過ごしてて、そんな自分のことが誇らしくてたまらない  

 

こういったアファメーションを唱えることでも、ゴールの世界の自分の臨場感は高まり続けます。

臨場感が高まれば、そちらのゲシュタルトが採用されるということでした。

それはまさに、いま目の前にある物理的な世界が変わっていくということです。

そのプロセスが、ゴールを達成していくことに他ならないのです。  

《*アファメーションに関する詳しい内容はこちらを参考にしてください⇨「あなたを成功に導くアファメーションの作り方」》  

 

まとめ

ゴールを達成するには、ゴールのゲシュタルトの臨場感を上げる必要があります。

臨場感とは、五感を通じて生成される情動や体感に結びついたリアルな感じのことでした。

ゴールの臨場感をあげるには、ゴールの物理的な経験を先取りすること、アファメーションなどが有効であるということでした。

ぜひ参考にしてみてください。

 

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苫米地式コーチングとは何か、理論があるとはどういうことか

 

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苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

人を導く職業は世の中にたくさんあります。

たとえば、教師や宗教的指導者はその典型でしょう。

また、親も人を導く職業と呼ぶことができます。

親を職業と捉える見方には、違和感を感じる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、職業の本来の意味は「社会に果たす何らかの機能」です。

「社会に対してできる良いこと」と言ってもかまいません。

そう考えれば、我が子を育てることも立派な職業であるとわかるでしょう。

ところで、世間的にまだまだ正しく理解されていないのがコーチ(coach)という職業です。

教師であれば、それぞれの専門的知識を与え、宗教的指導者であれば、教義に従った原理に基づく救済を促し、親であれば社会へ適合できる人格と絶対愛を与えます。

ところが、コーチという職業は、相手に何を与えるかが少しわかりにくいため、いまいちよく理解されていない節があります。

コーチも人を導く職業なのですが、その導き方が極めて特殊なのです。

この記事では、苫米地式コーチングとは何かの説明を通して、コーチとはどのような存在であり、何を与えるのかについてお伝えしたいと思います。

 

コーチングとは何か

コーチング(coaching)は、コーチとクライアントが契約を結ぶところからはじまります。

クライアントはコーチに、自身のゴールの発見と達成を可能にするバックアップを依頼します。

それを受けたコーチは、コーチングの理論に基づいたさまざまな技術を使いながら、クライアントとのセッションを重ね、クライアントが確実にゴールを達成できるように働きかけていきます。

こういった関係を結んだ上で行われるコーチングを特に、パーソナルコーチング(personal- coaching)といいます。

ちなみに、クライアント自身がコーチングの理論を学び、自分自身に対してコーチングをすることはセルフコーチング(self-coaching)といいます。  

 

《*パーソナルコーチングとセルフコーチングの詳しい説明に関してはこちらを参考にしてください→「【決定版】パーソナルコーチングとセルフコーチングの違いとは」》  

 

科学的な理論のないコーチングはよくない

コーチングを提供している個人や団体はたくさん存在します。

この記事を読まれているみなさんも、「中身はよくわからないけど、コーチングという言葉自体は聞いたことがある」という方が多いのではないでしょうか。

コーチングがそれだけ衆目を集めるようになってきているということでしあり、喜ばしいことです。

しかしながら、冒頭の文章にも書いたように、まだまだコーチ、あるいはコーチングとは何かに対する誤解が多いのも事実です。

その証拠に、正しいコーチングとそうではないコーチングの線引きの理解が曖昧なままの方が多いように思えます。

まず大前提として、正しいコーチングは科学的な理論に基づいたものでなければいけません

私見ですが、多くのコーチングには理論というものが存在しません。

実はこの、「理論がない」という状態が大変問題なのです。

では、「理論がある」とはいったいどのような状態で、なぜ「理論がない」のが大変な問題なのでしょうか。

それをお伝えするためにまず理解していただきたいのは「抽象化」という考え方です。

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抽象化

抽象化(abstraction)とはものごとの共通点を見つけ出すことです。

たとえば、目の前に「コーヒー、水、炭酸水」が並んでいたとします。 これを見たあなたは、どうも共通点があるぞと感じました。

これらは見た感じはすべて違うようだが、どれも液状である。 そして飲んでも人体に無害だし、そのうえ飲んだことへの満足を得ることができる。

そこであなたは、この「コーヒー、水、炭酸水」に共通点に、「飲み物」という名前を与えることにしました。

この作業が「抽象化」に他ならないのです。 ふと横に目をやったあなたは、「食パン、たまご、チーズ」が置いてあることに気がつきました。

抽象化のコツをつかんだあなたは、これらをまとめて「食べ物」と名付けようと考えました。 もう手慣れたものです。

さて、あなたは、新しく生まれた「飲み物」と「食べ物」をしげしげと眺めました。

なんだかこれらにも共通点があるような気がするぞ、あなたはそう考えます。

かたや液体であり、かたや固体である。 しかし、どちらも飲み下すことができ、無害な上、満足感をあたえてくれる。

これらをひとまとめにして扱うことはできないだろうか。

よし、これらを「飲食物」と名付けよう。

こうしてあなたは、それぞれ別に存在している6つの存在から共通点を探していき、新しい概念を生み出しました

直感的な説明ですが、「抽象化」とはこのような作業なのです。  

 

科学的理論

さて、科学的な理論とはどのようなものをそう言うのでしょうか。

科学的理論とは、科学的手法によって構成された知識の体系です。

ここで言う科学的な手法とは、ルールに基づいて「仮説、実験、検証」を繰り返していくことです。 少しわかりにくいでしょうか。

理論とは、世の中にある事柄を上手に説明できるような説明原理のことである、と理解しておけば良いでしょう。

理論の構築には、直接的にせよ間接的にせよ、たくさんの学者が関わります。 学者の頭の中には、大量の知識が詰まっています。

それこそさきほどの例とは比べものにならないくらいの大量の知識です。

学者はたくさんの知識を抽象化することで、目の前の現実を上手に説明できるアイデアはないものかと試行錯誤します。

そのようにしてはじめてできあがるのが科学的な理論なのです。

 

抽象化された理論がないと経験則になる

科学的な理論は適応範囲が広い

さて、科学的な理論がないとまずいという話に戻りましょう。

さきほども書いたように、科学的な理論とは、学者によって大量の知識が抽象化されたものでした。

大量の知識が抽象化されてできた理論は、多くのものに適合します。

さきほどの例を思い出してください。

「飲み物」の中に入っている知識は、「コーヒー、水、炭酸水」の3つだけでした。 「飲み物」は3つのものにしか適合しません。

しかし、「飲み物」のひとつ上の「飲食物」に入っている知識は「コーヒー、水、炭酸水、パン、たまご、チーズ」の6つであり、それだけ適合範囲が広いと言えます。

 

コーチングに理論がないとどうなるか

これはコーチングの理論についても同じことがいえます。

大量の知識を抽象化した結果できあがった科学的な理論に基づいたコーチングは、それだけ適応範囲が広いと言えます。

つまり、多くの人にあてはまるやり方であるということです。

しかし、理論がないコーチングではそうはいきません。

もちろん理論がないコーチングも、何かに基づいてコーチングが行われるはずです。

しかしそれは、抽象化された理論ではなく、当人がうまくいった経験則です。

経験則に基づいたコーチングとは、自分はこうやったらゴールを達成できた、だから君も同じようにやりなさい、というようなものです。

その経験は、その人はうまくいったけれども、別の人にうまくいくとはかぎりません。

のどが渇いた人がコーヒーを与えられても喜ぶとは限らないが、飲み物の中から選択させれば満足できる可能性が高いということと同様です。

このように、大量の知識が抽象化された科学的な理論のないコーチングは、特定の人にしか効果のない偏ったものになってしまうおそれがあり、だからこそ問題なのです。  

 

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苫米地式コーチングにおける理論とは何か

  それでは、苫米地式コーチングはどのような理論に基づいているのでしょうか。  

元祖コーチ

コーチングの元祖にルー・タイス(lou tice)という人がいます。

もともとフットボールのコーチ(インストラクター)であったルーは、その指導の中で、目標達成できる人間になるためには上手なやり方があるようだと気づきました。

いまから40年以上前にルーは、そういった経験則をもとにしてクライアントの目標達成を支援するコーチングを作りました。

現代的なコーチングが生まれた瞬間です。

その後ルーは、その時代ごとの最先端の科学的な裏付けを導入し、コーチングの理論化をはかりました。

結果としてルーのコーチングは、アメリカ版上場企業ともいえるフォーチュン500の62%やオリンピックチーム、そして、連邦政府機関、州政府機関、国防総省、警察などの公的機関に導入されるようになりました。

コーチングと認知科学の合流

そういった流れの中、最先端の学問的知見をコーチングに導入する目的で呼ばれたのが、認知科学者の苫米地英人(hideto tomabechi)博士です。

ルーを中心に形成されてきたコーチングに、苫米地博士の長年の研究成果が盛り込まれ、ついに誕生したコーチング理論に基づいて設計されたプログラムが「TPIE」です。

これは西洋的なコーチング理論の決定版とも言えるものでしょう。

 

苫米地式コーチングとは

一方で苫米地博士は、ルー・タイスと出会う前から自身の科学的知見を生かした目標達成術を指導してきました。

実はその中には、TPIEには盛り込まなかった数々の技術が存在します。

そういった知識、技術のすべてが導入されたコーチング理論が「苫米地式コーチング」なのです

 

理論は進化する

もちろん理論とは一度作って終わりというものではありません。

完全な理論というものは存在しないからです。

その意味で理論とは、つねに改善していくべきものであるといえるでしょう。

「苫米地式コーチング」は、現役の科学者である苫米地博士自身によって、現在もよりよい理論へとアップデートが日々行われる、いわば現在進行形の理論であるということができます。

 

認知科学とは

ところで、苫米地式コーチングのバックボーンとなっている認知科学(cognitive science)とはどのようなものなのでしょうか。

認知科学とは、情報という観点から人間の認知を解明しようという問題意識を持った学問のことです。

その中で中心的にあつかわれるテーマは、人間にはマインド(mind)があるという事実です。

マインドとは広義には「脳と心」ことですが、ここではいわゆる「心」のことであると考えておけばよいでしょう。

認知科学は、心の存在を前提にして、モデルをつくり、そのメカニズムを研究してきました。

そしてその成果は、われわれの生活に大きな影響を与えるようになってきています。

そうした研究成果をふんだんに盛り込み、クライアントがゴールを達成するためのマインド(脳と心)を科学的に構築していくための理論が苫米地式コーチングなのです。

 

コーチは何を与えるか

さて、しっかりとした理論的裏づけがコーチングに必要であり、苫米地式コーチングにはそれがあるということはご理解いただけたでしょうか。

ここでひとつ、苫米地式コーチングにおける重要なプリンシプルをお伝えしましょう。

コーチングはゴール設定(goal-setting)からはじまり、そのゴールをコーチは評価してはならないというものです。

クライアントは自分でゴールを発見し、自分でそれを達成するのです。

その意味でコーチは、クライアントが自らの足で立ち、自ら歩みを進めていくことを促す存在であるといえます。

それでは、コーチはクライアントに何も与えないのでしょうか。

それは違います。

クライアントが自らの足で立ち、自ら歩みを進めていくために必要な「マインドの使い方」を与えます。

直接的に説明するかどうかは別として、正しいマインドの使い方は必ずコーチからクライアントへと伝わります。

これこそがコーチという職業が与えるものであり、それは認知科学の理論によって裏付けされた「苫米地式コーチング」だからこそ可能なことなのです。  

 

《*ゴール設定に関してはこちらを参考にしてください→「コーチング理論から考える正しい目標設定の方法」「コーチング理論から考える一歩先に進んだ目標設定の方法」

 

まとめ

コーチングとは、科学的な理論によって裏付けされたものであるということでした。

認知科学の理論によって裏付けされた苫米地式コーチングが与えることのできるものは、ゴール達成のために必要な、正しいマインドの使い方であるということでした。

参考にしていただけると幸いです。

 

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