【決定版】パーソナルコーチングとセルフコーチングの違いとは


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苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

最近ではコーチングという言葉を耳にすることも多くなりました。

それだけコーチングへの社会的期待が高まってきたということでしょう。

しかし現在では、さまざまなコーチングの団体が存在し、それぞれに違ったことを主張しているため、コーチングの実態が見えにくくなっています。

そこで今回は、コーチングとは何かということについて明快な説明を与えたいと思います。

また、プロのコーチを雇うパーソナルコーチングと、コーチングを自分に施すセルフコーチングの違いについても説明します。

コーチングとは何か

苫米地式コーチングにおけるコーチングの定義とは、「クライアントのゴール設定を促し、ゴール達成できるマインドを作ること」となります。

そのために重要なことはいろいろとありますが、なんといっても、コーチはクライアントのゴールを評価しないという点があげられます。

ゴールはあくまでクライアントが決定するものであり、コーチはそこに関与しないということです。

また、定義の中にあるマインドという言葉は、「脳と心」のことを意味します。

クライアントが自分でゴールを設定し、それを達成できる心身の状態を作り上げていくことがコーチの役割なのです。  

パーソナルコーチングとは何か

パーソナルコーチングとは、クライアントがコーチとコーチング関係を結ぶことです。

クライアントはコーチと契約を結び、定期的にセッションを行います。

私の場合は、30分を月に1回、半年間を基本としています。

クライアントはその中で自分のゴールを設定し、ゴールを達成できるマインドを手に入れていきます。

そのためにコーチは、セッションの中でクライアントにさまざまな働きかけをしていきます。

セルフコーチングとは何か

セルフコーチングとは、クライアントが自分に対してコーチングを行うということです。

内容は基本的にはパーソナルコーチングと同じです。

つまり、クライアントが自分でゴールを設定し、達成できるマインドを自分で作っていくということです。

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パーソナルコーチングとセルフコーチングの対比

ここでは、パーソナルコーチングとセルフコーチングの違いを見ていきます。

料金

まず料金です。

パーソナルコーチングはプロのコーチを雇うわけですから、当然ながら料金が発生します。

一回のセッションが数千円のコーチから数百万円のコーチまで、その金額はさまざまです。

いずれにせよ、一定の料金が発生することは間違いありません。

一方、セルフコーチングは自分で行うものなので、料金は無料です。

あえていえば、コーチングの方法を習得するのにいくらか投資をするくらいでしょうか。

それでも、実際にプロのコーチに依頼するよりもはるかに安くすみます。

効果

次はコーチングの効果についてです。

パーソナルコーチングの効果は圧倒的に速く大きいといえます。

コーチングには、正しい理論、技術が存在します。

その理論、技術しっかりと学んだコーチがつくことで、クライアントは素早く効果的にゴールへ近づいていくことができます。

一方、セルフコーチングは、パーソナルコーチングに比べると効果は出にくいといえます。

効果がまったく出ないわけではないにしても、どうしても時間がかかっていまいます。

自分で自分をコーチングするという点がネックになるのです。

期間

最後は期間についてです。

パーソナルコーチングの期間は決まっています。

とはいえその期間の中で、ゴールを達成するためのマインドをしっかりと作り上げるため、その効果は生涯にわたって永続することとなります。

一方、セルフコーチングの期間は、自分がコーチングをすることをやめない限り、無期限であるといえます。

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セルフコーチングのやり方

セルフコーチングのやり方を学ぶために、このサイトの記事を紹介したいと思います。

コーチングの基本は簡単で、ゴールを設定し、そのゴールを達成できるマインドを作るということでした。

そのマインドの状態の中に、エフィカシーという概念があります。

エフィカシーとは、「ゴール達成のための自己の能力の自己評価」のことです。

セルフコーチングのやり方は、「ゴールを設定し、エフィカシーをあげる」と考えればよいでしょう。

ゴール設定に関する記事は、

「コーチング理論から考える正しい目標設定の方法」

「そうはいってもやりたいことが見つからないんです」そんな人がどう考えるべきか

エフィカシーをあげることに関する記事は、

「自分に自信が持てない人のための処方箋(基礎編)」

「自分に自信が持てない人のための処方箋(発展編1)」

「自分に自信が持てない人のための処方箋(発展編2)」

などがおすすめです。

ぜひご覧になってください。

まとめ

今回は、なかなか実態のわかりにくいコーチングについて説明しました。

コーチングとは、ゴールを設定して達成できるマインドを作ることであり、コーチを雇うパーソナルコーチングと、自分で行うセルフコーチングがあるということでした。

参考にしていただけると幸いです。

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教育のプロが教える、感情に任せて子供を怒るのがよくない理由



苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

子供をお持ちの方であれば、ものすごい剣幕で怒鳴りつけてしまったことが一度や二度はあるのではないでしょうか。

もしかしたら、そういうことが日常だという方もいらっしゃるかもしれません。

結論から言えば、感情に任せて子供を怒ることはよいことではありません。

感情に任せて怒ることが子供に与える影響と、どのようにして怒りと付き合っていくかについて書いてみたいと思います。

ちなみに、部下を持つ上司、生徒を指導する教師などのように、人を導く立場の人たち全員にとって役に立つ内容になっていると思います。  

感情に任せて怒ることがダメな理由

なぜ子供を感情に任せて怒るのがだめなのか、その理由を考えてみます。

親が何に対して怒るかといえば、子供にそうなってほしくないことに対してであるはずです。

たとえば、テストの点が悪かったとします。 そして親はそのことを怒りました。

「なんでこんな点数をとるの!」と。

このとき親は、テストで悪い点をとってほしくないと思って怒ったはずです。

ということは、少なくとも普通の点か、あるいは良い点をとってほしいと願っているはずです。

しかし、このような怒り方をすればするほど、親の願いとは裏腹に、ますます悪い点をとってしまう可能性が高くなります。

だからこそ、そうなってほしくないことに対しては感情に任せて怒ってはならないのです。

 
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メカニズム

なぜテストの点が悪いことを怒るほど、子供はテストで悪い点をとるようになると言えるのでしょうか。

そのメカニズムについて説明します。

情動記憶

強い感情を伴った出来事の記憶のことを「情動記憶」といいます。

たとえば、仕事で失敗して焦った記憶や、恋人に捨てられて絶望した記憶、あるいは志望校に合格して大喜びした記憶などがそれにあたります。

だだし、情動記憶として残りやすいのはネガティブなものの方が多いのです。 これは、人間の脳が失敗を強く記憶するような仕組みになっているからです。

ブリーフシステム

情動記憶として脳に刻まれた記憶は、やがてその人のブリーフを形成していきます。

ブリーフとは、日本語で言えば信念であり、その人のものの見方や考え方のことです。

そして、そのものの見方や考え方が寄り集まってできあがったものを、「ブリーフシステム」といいます。

ものごとを判断したり、感じたり、考えたりという認知作業や活動は、すべてこのブリーフシステムを通して行われます。

たとえば、その人の中に「コーヒーは苦くてまずいものだ」というブリーフが出来上がっていたとします。

そうすると、その人はいくら目の前に挽きたての薫り高いコーヒーを出されても、顔をしかめて拒絶することになります。

コーヒー好きの人によってはたまらない状況であっても、そう反応するのです。

この例からわかるように、ブリーフシステムは自我そのものであり、その人がどんな人間であるかをあらわすものであるといえます。  

自分は勉強ができないというブリーフシステム

子供のテストの例に戻って考えてみましょう。

親が怒りながらテストの点が悪いと指摘することは、子供に強烈な情動記憶を植え付けます。

テストの点が悪くて怒られて恐怖した、という情動記憶です。

その結果子供の中には、自分はテストで悪い点を取る人間なのだというブリーフが出来上がっていきます。

そのブリーフはその他のブリーフと結びつき、やがてブリーフシステムの中に「自分は悪い点を取る人間なのだ」という信念がしっかりと根付くことになります。

人間はブリーフシステムに基づいて認知作業や活動を行うと書きました。

このようなブリーフシステムができあがることで、子供は自分がテストの点を取れないのだという視点から世界を眺めることになります。

これはちょうど、自分はテストの点が取れないというメガネをかけて生活しているようなものです。

そうすると、現実にテストで悪い点を取るような行動ばかりはじめます。 これは考えてみると当たり前で、その子供の目にはテストの点を良くするための方法が見えていないからです。

恐ろしいことに、普通にしているつもりの行動が、すべてテストの点が悪くなるような行動になってしまうのです。

例えば、算数が出来ないというブリーフが出来上がっている場合を考えてみます。

算数ができるようになるかどうかは、やり方や公式をどこまで理解できるにかかっています。

ところが、算数ができないというブリーフがあると、ほんとうはそんなに大した労力ではないのに、その理解はできないものだと拒絶してしまいます。

また、場合によっては、そのような本質的な理解を認識することすらできなくなります。

結果としてやり方や公式を丸覚えするようなやり方に陥り、良い点をはなかなか取れないということになってしまいます。

このように、感情に任せて怒るほど、子供は親が望まないような人間になってしまうのです。  

それでも子供にイライラしてしまう人は

ここまでの説明を理解していただいた上で、それでも怒りたいという親がいるとしたら、それは自分自身の問題であると認識すべきです。

怒りという自分の感情をコントロールすることをせず、指導とかこつけて怒るのは、厳しい言い方をすれば親の八つ当たりです。

これでは子供がかわいそうです。

とはいえ、親自身も心からそういう状況を望んでいるわけではないでしょう。

親は怒りという感情をどのようにコントロールしていけばいいのでしょうか。  


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どのように怒りをコントロールしていくか

ここでは、怒りをコントロールできるようになる方法を、ふたつほど紹介します。

1:脳の仕組みを知り、論理的な介入をする

ひとつめの方法は、怒りに対して論理的な評価をする習慣をつけることです。

怒っている人間の脳は、知性を司る前頭前野よりも、感情を司る大脳辺縁系の働き優位になっています。

大脳辺縁系に含まれる海馬と扁桃体という器官が連携プレーを行い、過去の嫌な記憶を引っ張り出し、増幅させ、いま目の前に起こっている現象に対して怒りを発生させます。

注目すべきは、前頭前野と大脳辺縁系はどちかひとつしか優位に働かないという事実です。

つまり、大脳辺縁系が働きそうになったときに、前頭前野を働かせることによって怒りを鎮めることが可能であるということです。

前頭前野を働かせるとは、物事を論理的に考えることに他なりません。

ということは、怒りが湧いてきたら、即座にその怒りを論理的に考えて処理をすれば、怒りが鎮まっていくということです。

たとえば、子供が兄弟げんかをしていた様子を目撃して、思わずカッとなったとしましょう。

いつもであればその怒りにまかせて怒鳴り散らしていたかもしれません。

しかし、そのときに、その怒りを冷静に吟味していく習慣をつけるのです。 この時に、自分自身の怒りと、怒りを発生させた状況を合わせて評価するとよいでしょう。

この怒りはいままでのものと比べてどのくらいか、兄弟のどちらに非があるのか、どのような言葉をかけてやるべきなのか、自分の怒りをぶつけることが正しいことなのか、同じ事態をおこさないためにはどうすればいいのかなどなど、論理的に評価していきます。

そうすれば、大脳辺縁系よりも前頭前野が優位な状態にシフトチェンジしていくので、怒りの感情は収まっていきます。

いざという時にそうするのは難しいという場合は、普段から怒りの湧きそうな場面(あるいは怒ってしまった事実)を思い浮かべ、それを分析していくトレーニングをするとよいでしょう。  

2:怒りをマネジメントできる状態をゴールにして、アファメーションを唱える

二つ目の方法は、怒りをしっかりとマネジメントできる状態をゴールにして、そのリアリティを高めていくという方法です。

リアリティを高めるために、アファメーションを利用します。

アファメーションとは、自分の望ましい状態を作っていくための肯定的な言葉のことです。

肯定的な言葉を毎日唱えることで、親自身の脳内に出来上がった「怒りっぽいというブリーフシステム」を「冷静に対処できるというブリーフシステム」へと変えていくことができます。

たとえばこの場合だと、以下のようなアファメーションが適切でしょう。

「私はどんなときも冷静に子供に接することができている。子供と過ごす毎日の中でどんどんとポジティブな感情が高まっていっている」

重要なポイントは「怒らない」などという否定形を用いないということです。

《*アファメーションの正しい作り方はこちらを参考にしてください→「あなたを成功に導くアファメーションの作り方」》  

まとめ

この記事では、感情にまかせて子供を怒ることがよくない理由と、怒りをマネジメントする方法について解説しました。

怒りは論理的に評価することで鎮まっていくということと、アファメーションを用いて冷静な自分の状態を作ることが、その方法でした。 

参考にしていただけると幸いです。

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教育のプロが教える、子離れできない親がコーチングを学ぶべき理由

 

苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

我が子の成長を見守るのは、親に与えられた何よりの特権です。

我が子が昨日までできなかったことができるようになる、そんなときは子育てをしてよかったと心から感じられる瞬間なのではないでしょうか。

その一方で、こうやって子供が成長してけば、いつかは自分の手元を離れていくのだと考えて寂しい気持ちが湧いてくることもあるでしょう。

これは極めて自然な感情であるといえます。

しかし、その気持ちが行き過ぎれば、俗に言う「子離れできない親」になってしまいます。

この記事では、子離れができなくなる理由、そしてどうすれば子離れができるようになるのかを、コーチングの理論を通してお伝えします。  

コーチの語源

「コーチ」という言葉は、ハンガリーの四輪馬車「コチ」に由来します。

19世紀のイギリスで、家庭教師(チューター)を目的地まで引っ張ってくれる存在としてコーチと呼び始めたのがはじめだとされています。

そしてその後、指導者一般のことをコーチと呼ぶようになりました。  

コーチの役割とは

現代におけるコーチの役割は、「クライアントのゴールの発見を促し、ゴールを達成できるマインドを作る」ということです。

一般にコーチといえば、たとえばサッカーや水泳のコーチなどと言うように、具体的な技術を教える人だというイメージがあります。

しかし、コーチングにおけるコーチはそういった人たちとは役割がまったく違うのです。

クライアントが自分自身でゴールを設定し、ゴールが達成できるような心と体の状態を作ることがコーチの役割であり、具体的な技術を与える存在ではないのです。

もちろんときには、ゴール達成に必要なマインドの使い方を教えることはあります。 ですがそれは、サッカーや水泳の技術を教えることとはイメージがずいぶん違って見えるはずです。

ちなみに、サッカーや水泳などの具体的な技術を教える人は「インストラクター」と呼ぶ方がふさわしいでしょう。
 

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コーチングの原則

コーチングを行う際に守らなければならないプリンシプルはたくさんあります。

その中でも、我々コーチが最も重視するプリンシプルは「コーチはクライアントのゴールを評価しない」というものです。

コーチはクライアント掲げたゴールを、良いとも悪いとも評価してはならないのです。  

コーチがクライアントのゴールを評価しない理由

なぜコーチがクライアントのゴールを評価してはならないのでしょうか。

クライアント本人ではないコーチが、クライアントが心から達成したいと思うゴールをわかるわけがないからです。

何かを心からやりたいと思う状態のことを、コーチング用語で「want to」であるといいます。

一方、ほんとうはやりたくないが、やらなくてはならないという状態を「have to」であるといいます。

コーチがクライアントのゴールを評価するということは、クライアントを have to のゴールへと誘導してしまうリスクがあります。

ほんとうはそこまでやりたくないのだが、コーチがそういうのなら正しいのかなという具合です。

あるいは、ほんとうはこれがやりたいのだけど、コーチがよくないというからやめようかな、ということもありえます。

これならばコーチングを受けない方がよかったということにもなりかねません。 だからこそ、クライアントのゴールをコーチが良い悪いと評価することはご法度なのです。

 
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子離れできない親

ところで、子離れできない親とはどのような親のことをいうのでしょうか。

それは、子供の主体性を尊重できない親です。

つまり、子供が自分で want to のゴールを決め、判断し、行動するという一連の動作を認めてあげることができず、管理してしまう親のことです。

もちろん、子供の年齢によっては、すべてを独力でやりとげるには難しいという場合もあります。

その場合には、親が最低限の手助けをしてあげればよいでしょう。

子離れできない親とは、そういった最低限の手助けを超えてまで干渉し、管理しようとする親のことをそう呼ぶのです。  

子離れできないことがよくない理由

なぜ子離れできないことが問題かといえば、結果的に子供が不幸になるからです。

ここで言う子供の不幸とは、子供が自らの人生を独力で切り開くことができなくなってしまうことです。

自らの人生を主体的に生きることができないことほど不幸せで寂しいことはないでしょう。

親が子離れできないことで、子供は主体的な人生を送る能力を育てる機会を失ってしまいます。

その結果、want to のゴールを設定して達成していくような、主体的な人生を子供が送りづらくなるということです。  

親が子離れできない理由

親が子離れできない理由にはいくか考えられますが、最も大きな理由は、「親が自分のゴールを持っていない」ということでしょう。

親自身が主体的な自分のゴールを持っていなくて、その欠落を埋めるために、無意識に子供に自分のゴールを達成させようとするのです。

結果として、あれこれと子供のゴールに口を出してしまいます。

コーチングに置き換えて考えてみてください。 そのコーチにはゴールがなく、ゴール達成もしていません。

ところが、あなたのゴールを良い悪いと言ったり、ゴールを達成出来ているかを監視するようなことばかりしています。 あなたはその人のコーチングに心からの信頼を置きますか?
 

親が子離れするための方法

親の子離れとは、子供のゴールを尊重してあげることです。 他人のゴールを尊重してあげられる人とはどのような人でしょうか。

それは、自身が want to のゴールを持ち、それを目指すような生き方をしている人です。

もし親が want to のゴールを持っていれば、自分にもゴールがあるのと同様にこの子にも心から望むゴールがあるのだ、と認めてあげることができるようになります。

そうなることができたならば、子離れもスムーズになり、子供は主体的な人生を送れるように育ってくれるはずです。  


《ゴール設定に関する詳しい方法に関してはこちらの記事を参考にして下さい→「コーチング理論から考える正しい目標設定の方法」
 

まとめ

子離れできない親がコーチングを学ぶ意味はふたつあります。

ひとつは、子供のゴールを良い悪いと評価することは子供にとってマイナスであると理解し、子供のほんとうのゴールを発見する手伝いをするべきだと認識できるようになります。

つまり、親が子供のコーチになってあげられるようになるということです。

もうひとつは、親自身がゴールを設定し、それを達成するような生き方ができるようになります。

これは親が自分で自分をコーチングできるようになるということです。

いずれも子離れすることの助けとなるはずです。

参考にしていただけると幸いです。

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考えすぎる性格の人が行動するために知ってほしいこと

 

苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

世の中はたいへん不平等なところのように見えるときがあります。

頭がよく、真面目で細やかな配慮ができる人なのに、いまいちパッとしない人がいます。

その一方で、少し失礼な言い方ですが、思慮が浅く自分勝手で、ときに人を傷つけてしまうような人もいます。

そして不思議なことに、こういう人が驚くべき成果を生むことがあります。

頭がよく、真面目であるのに成果があがらない場合、その人を縛っているものとは一体なんなのでしょうか。

今回はそのことについて書いてみたいと思います。  

考えすぎて行動できない人

昔会った人

数年前に出会った人に、こんな人がいました。

大学卒業後、とある企業に勤めはじめた彼は、仕事に疑問を感じ始めていました。

いまの仕事は自分に合っていないのではないだろうか、もっと自分を生かせる仕事があるのではないだろうかということでした。

さらに、漠然としたものではあるものの、将来大きな何かをやってみたい、という思いがあるようでした。

何かそれに向けてやっていることはあるのですか、と聞いてみると、次のような答えが返ってきました。

「毎月10冊以上の本を読んだり、週末にタイミングがあえばセミナーに参加して勉強もしています」 とてもいいことですね、と話したことを記憶しています。

そしてその人とは、しばらく会わないまま数年が過ぎました。

数年後

数年が経ち、その人と再会したとき、彼は驚くほど何も変わっていませんでした。

毎月10冊程度の本を読み、たまにセミナーに参加するという日々を数年にわたって続けていたわけです。

そういう日々が決して悪いものだとは思いませんが、どうも彼自身は、そういう日々がよくないことのように感じているようです。

バリバリと何かをやりたいと思っているのに、なかなかそうできずにいる現状が苦しいと言っていました。

頭もよく、真面目で他人を思いやることができる人であるというのが、偽らざる彼への評価です。

にもかかわらず、彼はいつまでたっても新しい何かを達成することができずにいるのです。

もしからしたら、みなさんの近くにも似たような人がいらっしゃるかもしれません。

なぜその人には何も起こらないのか

なぜその人には何も起こらなかったのでしょうか。

この疑問に対する答えは極めて単純です。 新しい何かを達成することへ向けて行動しなかったからです。

もちろん、彼が一切の行動を拒否していたわけではありません。

少なくとも、たくさんの本を読み、足繁くセミナーへと通っていました。

コーチングでは、現状のことを「ステータス・クオ」と呼びます。

彼の行動は、すべてがステータス・クオの範囲内に収まってしまっているのです。

現状の範囲内で行われた行動は、いわばルーティーンであり、コーチングでは評価の対象となりません。

なぜなら、新しい達成はステータス・クオの外側に存在するものであり、現状の内側のルーティーンを繰り返すだけではたどり着けないないと考えるからです。

彼に必要な行動とは、ステータス・クオの内側にあるルーティーンではなく、その外側にある新しいチャレンジだったわけです。

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頭がよいとは

ところで、頭がよいとはどのような状態なのでしょうか。

いろいろな考え方があると思いますが、ここで提示したいポイントは2つです。 順に説明していきます。

1:知識がある

頭がよい人の条件としてまず思いつくのは、知識が豊富であるということではないでしょうか。

当然のことながら頭がよい人の多くは、たくさんの物事を知っています。

ところが、たくさんの知識を持っているにもかかわらず、その行動がどうにも知的に思えないという人もいます。

有名大学を出たにもかかわらず、仕事ではまるっきり使い物にならないという例は枚挙にいとまがないでしょう。 そんな事態には、もうひとつのポイントが関わっています。

2:論理的思考力

頭のよさには、論理的思考力が深く関わっています。

論理のひとつの形として、「対比」というものがあります。 ひとつ例を出してみましょう。 「アメリカは大きい国だ、それに対して日本は(  )」 という文章があったとします。

当然、空欄の中には「小さい国だ」という言葉が入ります。

小学生でもわかると思います。 ところが、なぜ「小さい国だ」という言葉が入るのか、という説明はなかなか容易なことではありません。

これには「ところが」という言葉の持つ機能が関わっています。

「それに対して」という言葉は、前後に真逆の意味を持つ文章をつなぐという機能を持ちます。

私たちは、無意識に「それに対して」の持つ機能を読み取り、後半に入る言葉は「小さい国だ」であるという判断を下しているわけです。

このように、文章の意味とは異なる次元で動いている働きのことを「論理」と呼びます。

頭のよさには、このような「対比」をはじめとした論理をどれだけ上手にあやつるか、という能力が深く関わっています。

どうして頭がいい人ほど苦労するのか

数年ぶりに会った彼の話にもどります。

彼は頭のいい人物であると書きました。

つまり、論理的な思考ができる人物であり、その上知識も豊富であったということです。

さらには真面目さ、他人への配慮といった人間的にもすぐれた資質を持っていました。

しかし、それでも行動することはできませんでした。 とても皮肉な話ですが、これには彼の頭の良さが関わっているのです。

彼はこういうことを言っていました。

「何か新しいことをやろうとすると、それができない理由や、やめておいた方がいい理由をたくさん思いついてしまうのです」

論理の怖いところは、すべてが相対化できてしまうところです。

つまり、どのようなことに対しても反論できてしまうということです。

何か行動すべき理由を見つけたとしても、必ず行動すべきでない理由も見つかってしまいます。

頭が良い彼だからこそ、知識を総動員して、行動すべき理由とそれと同じだけの行動すべきでない理由を思い浮かべてしまうのです。

そして、真面目にそれらに向かい合ってしまい、いつまでたっても結論がでないまま、やがて疲れて行動をあきらめてしまうのです。  

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考えるのをやめればいい

頭が良く、考えすぎてしまう人はどうすればいいのでしょうか。

極めて当たり前の回答ですが、どこかで考えるのをやめればいいのです。

それがなかなかできないのだから、苦労しているんじゃないかと思われる方もいると思います。

だとしたら、こう考えてみてはいかがでしょうか。

どんなに正しいように見える意見に対しても、必ず何かしらの反論はできる。

つまり、いくら考えたとしても、絶対的な正解はいつまでたってもでない。

だから、行動をしたいのならばどこかで考えるのをやめることが「論理的に」正しいことである、という具合です。

どこで考えることをやめるか

じゃあどこで考えるのをやめて行動するべきなのだ、と思われるかもしれません。

実はそれには答えはありません。

そうすると結局のところ、考えるのをやめるタイミングは「なんとなく」とか「直感」といった、極めてファジーなものによって決まります。

頭が良く、真面目な人ほどこういったいい加減なスタンスを嫌うかもしれません。

しかし、残念ながら世の中のすべてが論理で割り切れるものではありません。 ときにはこのようないい加減なスタンスでなければ乗り越えられない局面があるのです。

なんとなくを許可する

もちろん、なんとなくの行動で致命的な傷を負ってしまったり、直感で行動して人に迷惑をかけたりするのはよくないことです。

その意味で、自分の行動が、自分や他人に対してどのような影響を与えるのかをしっかりと考えることは必要です。

決して「なんとなく」や「直感」のみで行動するという思考放棄を勧めているわけではありません。

しかし、頭がよくまじめな人であるならば、論理的思考をしっかりとやり抜いたはずです。

だからこそ最後の最後には、自分の行動やそのタイミングを「なんとなく」、「直感」で決めることぐらいは許可してもいいのではないでしょうか。 すべての行動に理由が必要なわけではないのです。

まとめ

今回の記事は、頭が良くまじめな人ほど「考える」という段階におぼれてしまうという話でした。

そして、行動に移すためには、最後は「なんとなく」や「直感」で動く必要があるということを理解しなければならない、ということでした。

考えすぎて行動できないあなたは、自分を縛っているものの正体を知り、そこから離れていきましょう。  

参考にしていただけると幸いです。

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誰も教えてくれない正しいモチベーションの上げ方

 

苫米地式認定コーチの高嶋芳幸です。

多くの人から寄せられる相談として、

「モチベーションが上がらない」

というものがあります。

何かを成したいと思っている人にとって、実際に行動できるかどうかがその成否を分けることは当然です。

だからこそ、その源泉たるモチベーションが必要であり、それがないから自分はうまくいかないのだ、そのように考えるようです。

確かにこれは正しいのですが、だからといって、ただやみくもにチベーションを上げようとすると失敗してしまいます

なぜなら、モチベーションには常識とは懸け離れた重要な性質がいくつもあるからです。

そこでこの記事では、モチベーションとは何かをしっかりと理解し、その上でモチベーションを上手にマネジメントする方法をお伝えしたいと思います。

自分でモチベーションは管理できると確信しよう

いきなりですが、モチベーションを上げるにはどうすればいいかについて、答えを書きましょう。

それは、

「モチベーションを自分で上げればいい」

のです。

「ふざけるな、それができないのだから苦労しているんじゃないか」

そのように感じられたかもしれません。

しかし、この点に合意していただくことは、極めて重要なのです。

なぜなら、多くの人は、本当の意味でモチベーションを自分でマネジメントし、自在に操るという観点が欠けているからです。

モチベーションとその結果起こる行動を混同してしまい、なんだかよくわからないけれどどこからかやってくる行動するために必要なもの、くらいの理解しかできていません。

人間には、マインドがあります。

マインドとは、脳と心の働きのことであり、人間はこのマインドを通じて何らかの反応を起こします。

マインドは、人間の内部で過去の記憶をベースにシステム化されたものであり、いわば単なる過去の偶然によって出来上がったものです。

だからこそ変えることが十分に可能なのです

当然、マインドの仕組みの理解を前提とし、モチベーションを上手にコントロールする方法さえ覚えてしまえば、モチベーションを上げることは簡単なことです。

だからこそ冒頭の「モチベーションは自分で上げてしまえばいい」という発言につながります。

マインドの仕組みを理解し、自分で上手にコントロールするという観点が、モチベーションには必要なのです。

だからこそまずは、人間にはマインドがあり、それは自ら改変可能だということを受け入れてください。

モチベーションの意味

さて、それでは、モチベーションとは何かについて考えてみたいと思います。

そもそも、モチベーションとはどのように定義されているのでしょうか。

「モチベーション」を辞書で調べてみると、以下のように定義されていました。

動機を与えること。動機づけ。

物事を行うにあたっての、意欲・やる気。または、動因・刺激。「―が上がらない」「高い―を維持する」

goo辞書より引用)

この定義は、モチベーションのある側面を正しく述べているのですが、残念ながらこれだけでは十分ではありません。

また、当然のことながら、モチベーションをどのようにマネジメントしていくかまではまったくわかりません。

そこで次に、コーチングの概念を用いながらモチベーションをとらえていきましょう。

コーチングから考えるモチベーションとは

コーチングでは、モチベーションをコンフォートゾーンに戻ろうとする引力であると考えます。

例をあげて説明しましょう。

いつも行くくカフェでいつも飲むコーヒーの値段が450円だったとします。

このいつも通りの値段には、なにも違和感を覚えません。

普段はこの値段のコーヒーを飲んでいたあなたが、高級ホテルのラウンジに行き、コーヒーを注文しようとしました。

メニューを開いてみると、コーヒー一杯の値段がなんと2200円だったとします。

おそらくあなたは、この数字に動揺し、店を出ようかどうしようか悩み始めるでしょう。

そして実際にそこを飛び出し、いつものカフェに駆け込んでコーヒーを注文しました。

このとき、あなたのマインドの中で起こったことは、以下の通りです。

まず、コーヒー一杯が450円であるという情報状態が、あなたにとっては安心ができ、自分らしく振る舞えるものでした。

その安心できる領域のことをコーチングではコンフォートゾーンと呼びます。

コンフォートゾーンには、その状態を強く維持しようとする力が働きます。

人間は安心できる領域からなかなか離れたがらないということです。

コンフォートゾーンから外れたコーヒーの値段の情報を取り入れてしまった結果、あなたのマインドの内部では、コンフォートゾーンへと戻ろうとするエネルギーが湧きました。

そのような、コンフォートゾーンへと戻ろうとするエネルギー(コンフォートゾーンの側から見れば引力)のことをモチベーションと呼ぶのです。

あなたのマインドが、コンフォートゾーンへ戻りたいというモチベーションを生み出し、実際に高級ホテルのラウンジを飛び出すという具体的行動が生んだということです。

モチベーションには良し悪しはない

ここから分かることは、モチベーションには本来良いも悪いもないということです。

多くの場合、モチベーションという言葉は、自分にとって良い結果をもたらすであろう行動と関連づけて使われるようです。

しかし、モチベーションとは、あくまでコンフォートゾーンへと戻ろうとする引力のことであり、それ自体に良い悪いはありません。

たとえば、仕事をバリバリ行うためのモチベーションが湧かず困っているという人がいたとします。

この人は、モチベーション高く仕事をしない状態を維持していると言えます。

何かのきっかけで、たくさん仕事こなしてしまうことがあったとしても、この人のコンフォートゾーンが仕事をしない状態である限り、慌てて仕事をしない自分へと戻れるよう無意識が調整を行います。

仕事をたくさんしてしまった次の日は、なんだかやる気が起きずいつも以上にさぼってしまった、というようなことが起こります。

こういった、行動の原動力もモチベーションと呼びます。

この場合は、仕事をバリバリ行うという意識上の願望と、モチベーションの使われる方向が一致していないというだけのことなのです。

ステータス・クオ(現状)を維持する方向へと一生懸命モチベーションを使っていると言うこともできるでしょう。

その意味でモチベーションは、どんなにやる気のないように見える人であったとしてもきちんと維持され続けているのです。

ゴールセッティング

さて、そのように考えると、モチベーションのマネジメントを考える際に重要なポイントが見えてきます。

モチベーションはそれ単体で考えるのではなく、モチベーションの結果生じる行動の方向性と合わせて考えることで、はじめて意味があるということです。

自分や環境を変えるためにモチベーションを上げたいと考えているのに、その方向が現状維持では本末転倒でしょう。

では、モチベーションを正しく方向づけるためにはどうすればいいのでしょうか。

コーチングにおいては、そういったモチベーションの方向づけをゴール設定と呼びます

未来に進みたいゴールを設定することにより、モチベーションが湧いた後、どのような方向へそれを使っていくのかを決定することができます。

(*正しいゴール設定のやり方はこちらの記事を参考にしてください→「コーチング理論から考える正しい目標設定の方法」)

ゴールの世界をコンフォートゾーンにする

しかし残念なことに、ゴールを設定しさえすれば、自然にモチベーションが湧き、ゴールへと進むような行動に使われるわけではありません。

ゴールを設定しただけでゴールの世界がコンフォートゾーンになるわけではなく、依然としてステータス・クオ(現状)という強烈なパワーを持ったコンフォートゾーンがあるからです。

その段階においてモチベーションは、ステータス・クオを維持する方向へ使われ続けます。

だからこそ、ゴールの世界がコンフォートゾーンになるような工夫をしなければなりません

コーチングにおいては、ゴールの世界をコンフォートゾーンにするためのツールがいくつも開発されています。

その代表例が、アファメーションです。

アファメーションとは、ゴールの自分の姿を記述した文章を毎日読むことで、そこを慣れ親しんだ安心できる領域、つまりコンフォートゾーンと変えていくためのツールです。

アファメーション自体はとてもシンプルなものですが、非常に力強くあなたの新しいコンフォートゾーン生成を手伝ってくれます。

(*アファメーションの詳しい解説はこちら→「あなたを成功に導くアファメーションの作り方」

アファメーションを駆使してゴールの世界の自分らしさをコンフォートゾーンすれば、極めて自然な振る舞いとしてあなたはその方向へと進み始めるでしょう

そのときには「モチベーションを上げなければ」という悩みは消失しているはずです。

この状態が本来のモチベーションが発揮された姿であり、モチベーションが正しく自分の望む方向へと使われている状態です。

ここに至ってはじめて、モチベーションを上手にマネジメントできていると言えるでしょう。

まとめ

今回の内容は、

・モチベーションはコンフォートゾーンに戻ろうとする引力である

・モチベーションには本来良い悪いはない

・ゴールを設定することで方向づけを行い、アファメーションを駆使しながらゴールの世界の自分をコンフォートゾーンにすることで、正しくモチベーションをマネジメントできるようになる

ということでした。

参考にしていただけると幸いです。


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