コーチング理論から考える一歩先に進んだ目標設定の方法

 

photo-1443527216320-7e744084f5a7

 

苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。 コーチングにおいて最も大切なのは、目標の設定、つまりゴールの設定です。

ゴール設定の精度によって、その人がどのような人生を送るかの大部分が決まってしまうと考えます。

これまでの記事の中でも、たびたびゴールについて書いてきたのはそのためです。

ゴール設定の基本は、「コーチング理論で考える正しいゴール設定の方法」を読んでいただきたいと思います。

今回の記事では、ゴール設定のもう一歩先に進んだ考え方を紹介したいと思います。

結論から先に言えば、ゴールは複数設定し、バランス良く達成すべきであるということです。  

人生の究極の目標とは何か

人が生きる上での究極の目標とはなんでしょうか。

それは幸福になることでしょう。

私は不幸になりたいので異論があります、という人はたぶんあまりいないでしょう。

コーチングの理論は、まさに幸福になるためにあるといえます。

では、幸福とはいったいなんなのでしょうか。  

幸福とは欲求が満たされた状態である

幸福とは人間の状態に名付けられた言葉です。

その状態とは、欲求が満たされた、あるいは、満たされつつある状態ということができます。

アメリカの心理学者でアブラハム・マズローという人がいます。

マズローの研究として有名なものに、「欲求5段階説」があります。

これは人間の欲求を5段階に分け、欲求は低次のものから高次のものへと順次成長していくものだという説です。  

 

maslow出典:モチベーションアップの法則

 

マズローによると、低次の欲求が完璧に満たされていなくても、より高次の欲求を志向する段階に移ることはあり得るそうです。

実際の個人の中での欲求は、場面や環境にあわせて逐次上下するような形で変化し、波打ちながら高次へと進化していくのでしょう。

とにかく、幸福とは欲求が満たされること、満たされつつあることであり、その内実はさまざまであるということがわかります。  

抽象度とは何か

ここで抽象度という概念について理解していただきたいと思います。 抽象度とは英語で 「levels of abstraction」 といいます。

それは概念の包含関係と捉えることができ、図形的にイメージすると理解しやすいはずです。

まず大きな円を想像してください。

この円を新聞と名付けます。

この円の中にはありとあらゆる具体的な新聞が入っていると考えて下さい。

このとき、この円は「集合」であり、中に入っている新聞はその集合の「要素」であるといいます。 さて、その集合の中に、「朝日新聞」、「日経新聞」、「毎日新聞」、「読売新聞」が入っているとします。

それらは、大きな集合である「新聞」の中に入っている要素ですが、同時にそれぞれが小さな集合になっています。

「新聞」という円が、「朝日新聞」、「日経新聞」、「毎日新聞」、「読売新聞」という小さな円を包んでいる様子が想像できるでしょうか。

この場合に「新聞」は、「朝日新聞」、「日経新聞」、「毎日新聞」、「読売新聞」よりも抽象度が上であると考えます。

このように抽象度とは、低い抽象度を高い抽象度が包み込む形として理解することができます。  

幸福を具体化する

ここで、幸福についてもう一度考えてみましょう。

幸福を、大きな円と考えてください。 さきほどの新聞と同じポジションです。

そうすると、幸福の中にはさまざまな具体的要素があるとわかるはずです。

いい服を着たい、家族を海外旅行に連れて行きたい、学問で博士号を取りたいなど、いろいろな要素が考えられます。

それらの要素はすべて欲求であり、達成されるべきゴールです。

コーチング理論では、それらを複数のカテゴリーとして、分類して考えます。

 

  • 「人間関係」に関するゴール
  • 「家族」に関するゴール
  • 「仕事とキャリア」に関するゴール
  • 「心身の若さと健康」に関するゴール
  • 「ファイナンス活動」に関するゴール
  • 「教育と生涯学習」に関するゴール
  • 「趣味」に関するゴール
  • 「地域での役割とボランティア」に関するゴール
  • 「老後」に関するゴール
  • 「信仰」に関するゴール

 

幸福の具体例として、これらのようなゴールのカテゴリーを考えることできるのです。  

 

nTr1589kTgyXCOdStCGm_MikaRuusunen  

複数のゴールの調和がとれてこそ幸福である

ここで立ち止まって考えていただきたいのは、これらのゴールがどのように達成されると幸福なのか、ということです。

おそらく、どれかひとつのゴールだけが文句なく達成されたとしても、その他のゴールが著しく達成されていないようでは、幸福と感じにくいのではないでしょうか。

大変な社会貢献はしているけれど、毎日が食うや食わずの生活だという状態は、あまり幸福とは呼べないはずです。

また、年収1億円は達成したけれど、家族親戚関係はズタボロだ、という状態も同様でしょう。

つまり、数あるゴールがバランス良く満たされてこそ、人は幸福を感じられるということです。

先ほどあげたゴールのカテゴリー群は、総称して「バランスホイール」と名付けられています。

この名称には、ゴールは複数設定し、それらがバランス良く達成されてこそ幸福であるという思想が込められているのです。 

ゴールに偏りが出てしまったらどうするか

とはいえ、どうしてもやはり、極端にひとつのゴール達成を目指すような状況に陥りがちです。

とりわけ日本では、仕事とファイナンス活動に重きが置かれがちです。

結果的にどうなるか言えば、その他のゴール達成が阻害されるようになります。

仕事に没頭した結果、家庭をかえりみないということはよく聞く話です。

こういった場合に意識をしてほしいのは、個々のゴールのひとつ上の抽象度です。

つまり、個々のゴールはあくまで「幸福になる」ために存在しているという視点を思い出して欲しいのです。

それは、個々のゴールはどれも等しく重要であり、どれひとつ欠けたとしても幸福は損なわれる事実を確認する行為なのです。

まとめ

この記事は、目標やゴールは複数設定するべきであるという内容でした。

その際にはバランスホイールに従って考えるとよいでしょう。

そして大切なのは、幸福になるというひとつ上の抽象度から、個々の目標やゴールを眺め、バランス良くそれらを達成していくということでした。

参考にしていただけると幸いです。

 

  【表には出さない情報、お得なキャンペーン情報が配信される無料メルマガの登録はこちらからどうぞ→「REenのメールマガジン」  

 

やりたいことがありすぎて困っている人の頭の中

 

photo-1444703686981-a3abbc4d4fe3

 

苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

世の中にはいろいろな悩みがあるのだな、と驚くことがときどきあります。

やりたいことが見つからないという悩みはなんとなく想像がつくのですが、やりたいことがありすぎて困るという悩みを持つ人もいるようです。

これには少々びっくりしましたが、少し考えてみると、そういうこともあるだろうと思いました。

なぜなら、現代の社会は価値観があまりにも多様化された上、望むと望まざるとに関わらずにそれらの情報が入ってくるからです。

今回の記事では、やりたいことが多すぎて振り回されてしまう場合、どのように考えていくべきかの話をしたいと思います。

 

《やりたいことが見つからなくて困っている人はこちらの記事を参考にしてください→「そうはいってもやりたいことが見つからないんです、そんな人がどう考えるべきか」「やりたいことがない人、あなたはもっと喜ぶべきである」》  

 

やりたいことがありすぎるのは問題なのか

やりたいことがたくさんあるということは問題なのでしょうか。

やりたいことが見つからなくて困っているという人からすれば、うらやましい悩みでしょう。

心からやりたいことがたくさんあるのであれば、それ自体は何の問題ありません。

その場合の問題とは、たくさんのやりたいことを処理するための自分の能力が足りなくて困っているということでしょう。

それはタスクの処理能力を上げればいいだけですし、遅かれ早かれ乗り越えられ問題です。  

やりたいことがありすぎる本当の悩みは何か

やりたいことが多すぎて困っているという場合、そのときの悩みの本質なんなのでしょうか。

それは、本当はやりたいわけではないのに、これはやりたいことだ、やらなくてはならないと思っていることが多すぎるということではないでしょうか。

本当はやりたくないのだから、できるようになるための処理能力はいつまでたっても上がりません。

そして、やりたいと思いこんでいることにただただ振り回されてしまうのです。 あれもこれもと振り回されているうちに時間だけが過ぎ、途方に暮れてしまうのでしょう。

 

photo-1445251836269-d158eaa028a6

 

自我とは何か

なぜそのような状況が生まれてしまうのでしょうか。

そのことを理解するために、まずは自我とは何かを掘り下げて考えてみましょう。 自我とは宇宙にある全情報を、自分の重要なものの順番に並べ替える関数であると考えます。

つまり、世の中の物事を、自分なりに大切なもの順に並べ替える働きのことを自我というのです。

たとえば、あなたは何者ですかと問われたら、名前、家族、仕事、趣味などを答えると思います。

厳密な順番は別としても、自分にとって重要なものから答えていくはずです。 地球の裏側の国の人と同じ赤い血をした人間です、という答え方はしないでしょう。

このように自我とは、自分の重要なものが寄り集まり、ときに形を変えながら成立している状態に名付けた名前のことであると言えます。

価値基準も自我の一部である

このとき自分を形成している自我の一部には、名前や家族といった具体的なものだけではなく、価値観、信念、嗜好といった抽象的な性質も含まれます。

たとえば、曲がったことは許せないとか、背の高い女性が好きとか、セロリのにおいがどうしても苦手といったようなことです。

これらの価値基準も自我の一部としてその人を形成しています。  

自我はどのように出来上がるのか

そもそも自我はどのようにして出来上がっていくのでしょうか。

多くの場合、過去の経験によって自我は組み上がっていきます。

たとえば、セロリのにおいが苦手な人は、おそらくどこかでセロリのにおいで嫌な思いをしたはずです。

その結果、その人の自我の重要な部分にセロリのにおいを嫌がる性質が組み込まれます。

結果として、その後の人生でセロリに出会うと、においを警戒するような行動をとるようになるのです。  

自我がやりたいことをきめる

このように考えてみると、あなたが下す価値判断や行動は、過去の経験からすでに出来上がっている自我によって決定されるということがわかります。

やりたいことがたくさんある人は、自分の自我がそうさせているということです。

はじめに言ったように、それが本当に自分のやりたいことであれば問題ありません。

しかし、本当は大してやりたくもないのにやらなくてはならないと思っていることが問題なのです。

それでもその人の自我は、それがやりたいことである、やらなくてはならないと感じるように出来上がっています。

なぜこのような勘違いが起こってしまうのでしょうか。

  photo-1431932441182-250651654c23

 

自我にエラーが紛れ込む

これは自我が形成される過程の中で、本当に自分に必要な価値基準以外が刷り込まれたことに起因します。

本当は自分にとっては重要ではないのに、それがとても重要なことであるかのように刷り込まれてしまったということです。

たとえば、テストの点でいい点をとることは自分にとって大して重要ではなかったとしましょう。

なのに、親がそのような価値観を強く押し出したため、まるで自分も心からそう感じているかのようになってしまうようなケースが典型です。

親に限らず、教師、権力者、メディア、友人など、自分にとって強く影響を与えるものはたくさんあります。

そういったところから入ってきた情報を、自分にとって重要なものであると勘違いして受け入れてしまいます。

その結果、自分の自我は歪んだものになり、やりたいと思い込んでいる物事があふれ、それにおしつぶされてしまいそうになるのです。

自我の構造上の問題

厳しいことに、人間が自我を作っていく際には、必ず一度は外からの意見を受け入れなくてはならないという事実です。

それは人間が、タブララサ(白紙の状態)として生まれてくるからです。

外からの情報が自分にとって必要なものなのかどうかを判断しようにも、その判断する拠り所となるような情報は外から受け入れなくてはならないという皮肉な状況です。

構造上、好むと好まざるとに限らず、一度は外部からの情報を受け入れなくては自我が出来上がらないのです。  

 

やりたいことがありすぎて悩む人はどうすればいいのか

ということは、一度出来上がった自我を再点検していくことに活路を見いだすしかなさそうです。

自分がこれは大事だと思っていること、これが好きだと思っていること、これをやりたいと思っていることなどすべてを、本当にそうなのだろうか、と吟味するということです。

それは自分以外の誰かによって仕掛けられ、自分がやりたいと思い込まされていたのではないだろうか、という視点を持つということです。

その上で、それでも自分はこれをやりたいのだ、と確信が持てれば問題ないでしょう。

そうでなければ、そんなものをやりたいことに掲げるのはさっさとやめましょう。 そういった吟味を繰り返した上で選び抜かれたやりたいことは、自分が本当にやりたいことのはずです。

本当にやりたいことであれば、いくらたくさんあったとしても必ず処理できるようになります。

そうすれば、やりたいことに振り回されて悩むようなことはなくなるでしょう。  

まとめ

やりたいことに振り回されている人は、それが本当に自分のやりたいことなのか、誰かに仕掛けられたのではないかという視点を持つ、ということでした。

参考にしていただけると幸いです。

 

【表には出さない情報、お得なキャンペーン情報が配信される無料メルマガの登録はこちらからどうぞ→「REenのメールマガジン」  

 

【決定版】パーソナルコーチングとセルフコーチングの違いとは


photo-1430132594682-16e1185b17c5

苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

最近ではコーチングという言葉を耳にすることも多くなりました。

それだけコーチングへの社会的期待が高まってきたということでしょう。

しかし現在では、さまざまなコーチングの団体が存在し、それぞれに違ったことを主張しているため、コーチングの実態が見えにくくなっています。

そこで今回は、コーチングとは何かということについて明快な説明を与えたいと思います。

また、プロのコーチを雇うパーソナルコーチングと、コーチングを自分に施すセルフコーチングの違いについても説明します。

コーチングとは何か

苫米地式コーチングにおけるコーチングの定義とは、「クライアントのゴール設定を促し、ゴール達成できるマインドを作ること」となります。

そのために重要なことはいろいろとありますが、なんといっても、コーチはクライアントのゴールを評価しないという点があげられます。

ゴールはあくまでクライアントが決定するものであり、コーチはそこに関与しないということです。

また、定義の中にあるマインドという言葉は、「脳と心」のことを意味します。

クライアントが自分でゴールを設定し、それを達成できる心身の状態を作り上げていくことがコーチの役割なのです。  

パーソナルコーチングとは何か

パーソナルコーチングとは、クライアントがコーチとコーチング関係を結ぶことです。

クライアントはコーチと契約を結び、定期的にセッションを行います。

私の場合は、30分を月に1回、半年間を基本としています。

クライアントはその中で自分のゴールを設定し、ゴールを達成できるマインドを手に入れていきます。

そのためにコーチは、セッションの中でクライアントにさまざまな働きかけをしていきます。

セルフコーチングとは何か

セルフコーチングとは、クライアントが自分に対してコーチングを行うということです。

内容は基本的にはパーソナルコーチングと同じです。

つまり、クライアントが自分でゴールを設定し、達成できるマインドを自分で作っていくということです。

photo-1417444900330-dc44c79af021

パーソナルコーチングとセルフコーチングの対比

ここでは、パーソナルコーチングとセルフコーチングの違いを見ていきます。

料金

まず料金です。

パーソナルコーチングはプロのコーチを雇うわけですから、当然ながら料金が発生します。

一回のセッションが数千円のコーチから数百万円のコーチまで、その金額はさまざまです。

いずれにせよ、一定の料金が発生することは間違いありません。

一方、セルフコーチングは自分で行うものなので、料金は無料です。

あえていえば、コーチングの方法を習得するのにいくらか投資をするくらいでしょうか。

それでも、実際にプロのコーチに依頼するよりもはるかに安くすみます。

効果

次はコーチングの効果についてです。

パーソナルコーチングの効果は圧倒的に速く大きいといえます。

コーチングには、正しい理論、技術が存在します。

その理論、技術しっかりと学んだコーチがつくことで、クライアントは素早く効果的にゴールへ近づいていくことができます。

一方、セルフコーチングは、パーソナルコーチングに比べると効果は出にくいといえます。

効果がまったく出ないわけではないにしても、どうしても時間がかかっていまいます。

自分で自分をコーチングするという点がネックになるのです。

期間

最後は期間についてです。

パーソナルコーチングの期間は決まっています。

とはいえその期間の中で、ゴールを達成するためのマインドをしっかりと作り上げるため、その効果は生涯にわたって永続することとなります。

一方、セルフコーチングの期間は、自分がコーチングをすることをやめない限り、無期限であるといえます。

5f468e98

セルフコーチングのやり方

セルフコーチングのやり方を学ぶために、このサイトの記事を紹介したいと思います。

コーチングの基本は簡単で、ゴールを設定し、そのゴールを達成できるマインドを作るということでした。

そのマインドの状態の中に、エフィカシーという概念があります。

エフィカシーとは、「ゴール達成のための自己の能力の自己評価」のことです。

セルフコーチングのやり方は、「ゴールを設定し、エフィカシーをあげる」と考えればよいでしょう。

ゴール設定に関する記事は、

「コーチング理論から考える正しい目標設定の方法」

「そうはいってもやりたいことが見つからないんです」そんな人がどう考えるべきか

エフィカシーをあげることに関する記事は、

「自分に自信が持てない人のための処方箋(基礎編)」

「自分に自信が持てない人のための処方箋(発展編1)」

「自分に自信が持てない人のための処方箋(発展編2)」

などがおすすめです。

ぜひご覧になってください。

まとめ

今回は、なかなか実態のわかりにくいコーチングについて説明しました。

コーチングとは、ゴールを設定して達成できるマインドを作ることであり、コーチを雇うパーソナルコーチングと、自分で行うセルフコーチングがあるということでした。

参考にしていただけると幸いです。

  【表には出さない情報、お得なキャンペーン情報が配信される無料メルマガの登録はこちらからどうぞ→「REenのメールマガジン」  

やりたいことがない人、あなたはもっと喜ぶべきである


abcfbca1

苫米地式認定コーチ、 TICEコーチの高嶋芳幸です。

やりたいことが見つからないといって悩んでいる人は多いと思います。

しかし、現在やりたいことがないという人は、実は喜ぶべきなのです。

今回はその理由について説明したいと思います。

やりたいこととは何か

やりたいこととは、その人の心から達成したいと思うゴールに向かう行動のことを言いました。

たとえば、素晴らしい小説を書きたい人は古典文学を読むことがやりたいことですし、プロボクサーになりたい人はランニングをすることがやりたいことになるでしょう。

やりたいことは何によって決まったか

ということは、現在のあなたにやりたいことがあるとしたら、それはあなたのゴールから決まってはずです。

ではあなたのゴールは何によって決まったのでしょうか。

それは過去の記憶によって決まっています。

つまり過去に経験したさまざまなものによってゴールを判断し、決めたということです。

あなたは本当にやりたいことをやっているのだろうか

ところで、あなたのゴールは本当に自分が心から望むものなのでしょうか。

実はそうでないことは非常に多いのです。

過去、あなたはさまざまなものに影響を受けてきました。

両親をはじめとした人間関係や、学校やメディアなど、様々なものがあなたに価値観を提供しました。

その価値観に基づいて現在のゴールを決めているはずです。

しかしながら、その価値観は本当にあなたが良いと思えるものとは限りません。

世の中にはまだまだ知らない情報がたくさんあるわけで、それらに触れずに決定した価値観が正しい可能性は低いと言えます。

photo-1438480478735-3234e63615bb-1

現在のゴールを疑うことは難しい

その意味で、たとえ明確なゴールがあったとしても、それを一度は疑ってみることが必要です。

そして、さまざまなものに触れていき、そのゴールが本当に自分のものなのか、あるいは、他に自分のゴールと確信できるものはないかと考えてみるべきです。

ところが、一度ゴールはこれだと決めてしまった状態でそれをすることはなかなか難しいことです。

だからこそ、いまゴールがなくて悩んでいる、つまりやりたいことがない人はラッキーであると言えるのです。

白紙の状態に新しいゴールを設定してけばいいのです。

まとめ

この記事は、やりたいことがないという状態がむしろ良いという側面があるということを伝えました。

やりたいことがない人は、あらためてゴールを設定し、ほんとうにやりたいことを見つけていってほしいと思います。

《*ゴール設定に関しては以下の記事を参考にしてみてください→「コーチング理論から考える正しい目標設定の方法」「そうはいってもやりたいことが見つからないんです、そんな人がどう考えるか」

  【表には出さない情報、お得なキャンペーン情報が配信される無料メルマガの登録はこちらからどうぞ→「REenのメールマガジン」  

「そうはいってもやりたいことが見つからないんです」そんな人がどう考えるべきか


photo-1446771326090-d910bfaf00f6

苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

やりたいことだけをやって、楽しく前向きな人生を送っていくことがすべての人にとって理想であることに異論はないと思います。

ところが、やりたいことだけをやって生きるべきであるということを言うと、決まって「そんなに甘いものではない!」と言う人がいます。

しかしそれでも、人生においてはやりたいことだけをやるべきなのです。

この記事では、やりたいことだけをやることが正しいのかどうかを検証し、その上で、やりたいことが見つからないという人に対する考え方を説明したいと思います。  

やりたいこととは何か

そもそもやりたいこととは何のことを言うのでしょうか。

人間にはそれぞれゴールがあります。

そう聞くと、自分にはそんな明確に目指しているようなものはありませんと思われるかもしれません。

しかしそういった人でさえも、最低限生命を維持するというゴールがあるはずです。

人には必ずゴールがあるという観点からいえば、やりたいこととはその人のゴールに合致した行動であるといえます。

ミュージシャンとして活躍したい人はギターを弾くことがやりたいことでしょうし、お金儲けをしたい人は経済学について勉強することがやりたいことになるでしょう。  

やりたいことをやるべき理由

フォーチュン500という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

これはアメリカの『フォーチュン』誌が年に一回発行、編集するリストであり、アメリカの企業を総収入に基づいてランキングしたものです。

そのフォーチュン500の企業を対象に、ハーバードビジネススクールとアメリカのコーチング機関TPIが行った試算によると、やりたいことを自由にやれる文化の企業のほうが、そうではない企業に比べ、実に756倍の利益率を叩き出したという報告があります。

当たり前の話ですが、人はやりたいことをやっているときにこそ、高い生産性を実現することができます。

高い生産性をあげられる人であるということは、それだけ社会に対して重要な役割を果たすことができているということです。

簡単に言えば、多くの人の役に立てているということです。 そのような状態であればこそ、人は心身ともに健やかに生きていけるのではないでしょうか。  

photo-1440558899941-2b58b4b0e6ad

 

全員やりたいことだけをやりなさいと言うと……

ということで、人は全員やりたいことだけをやるべきです。

しかし、こういうことを言うと必ず次のような反論をする人がいます。

「みんながやりたいことだけをやると、◯◯みたいな仕事をする人がいなくなるじゃないか! 全員がやりたいことをやりたいなんて非現実的だ!」

◯◯というのは、社会的に立場が低くて誰もやりたがらないと見られがちな職業です。

残念ながらこの反論は二重の意味で間違っています。

ひとつは、全員がやりたいことをやる社会の実現が難しいからといって、それを目指さない理由にはならないということです。

いうまでもない話ですが、仮に全員がやりたいことができていなかったとしても、一人でも多くの人がやりたいことをできている社会の方がいいに決まっています。

だったら、その実現を目指すのが当然なはずです。 もうひとつは、この発言が明らかな職業差別であるということです。

◯◯という職業は、確かに大変そうに見える職業ですが、中にはその仕事に対して誇りを持って誠実に取り組んでいる人もいるはずです。

そういった人たちの存在を無視し、安直に誰もがやりたがらない仕事の代表としてあげつらうのは職業差別でしょう。

論理的に考える力がある方なら、こういった反論は成り立たないということがすぐにわかるはずです。

とにかく、少しでもやりたいことをやって満足のいく人生を送る人が増えるのなら、やりたいことをやるべきであると主張していいのです。  

自己責任

ただし、やりたいことをやるといっても、あくまでそれは自己責任に基づいて行われなければなりません。

やりたいことをやりなさいというと、「じゃあ殺人をやりたいという人がいたとしても肯定するのか」と子供のようなことを言う人がいます。 殺人には責任を持って対応することができません。

なぜなら、一度失われた命は永遠に修復できないからです。

だから殺人が肯定されるわけがないのです。

殺人まで極端でないとしても、やりたいからといって、自分できちんと責任をとれないようなことをやることは許されません。

社会に生きる一人の成熟した大人として、きちんと責任をとることのできる範囲内でやりたいことをおもいきりやりなさいということなのです。  


6108b580  

やりたいことがわからない人のために

さて、やりたいことをやるべきであるということには合意していただけたと思います。

しかし、そのやりたいことが見つからなくて悩んでいる人は大変多いように見受けられます。

そこで、やりたいことが見つからない場合、どのように考えていけばいいのかについて説明していきます。  

1:ゴール設定

やりたいことが見つからない最大の原因は、現状の外側にゴールがないことです。

やりたいこととはゴールに合致した行動のことであると先述しました。

だとすると、ゴールがなければやりたいことがあるわけがないのです。

自分が心から達成したいゴールが現状の外に見つかれば、そこにたどり着くのに必要なことすべてがやりたいこととして自分の眼の前に現れるはずです。

《※ゴール設定に関する詳しい解説はこちらを参考にして下さい→「コーチング理論から考える正しい目標設定の方法」》  

2:仮のゴールを設定する

とはいえ、現状の外側の心からやりたいゴールを見つけることがうまくできないという人もいるようです。

この場合、どういう風に考えるべきなのでしょうか。  

ゴールが見えない人は情報が足りていない

なぜ現状の外側のゴールが設定できないのかというと、現在持っている情報では判断するのに不十分だからです。

情報が足りないのなら、集めればいいということになります。

ここで注意していただきたいのは、現状の中で情報をいくらあつめてもあまり意味はないということです。

やりたいことを見つけるためにどうすればいいのかということについて書かれた記事に目を通してみると、このようなアドバイスが多くありました。

・過去分析

・自己分析

・市場分析

これらにまったく意味がないとは言いませんが、あまり効果はあがらないでしょう。

なぜならこれらは、現状の情報を前提に行うものだからです。

つまり、限られた情報しかもっていない状態でいくら分析をしたところで、限られた情報に詳しくなるだけだということです。

仮のゴールを設定する

では、どうすればよいのでしょうか。

ゴールを設定するというと、どうも完璧なものを設定しなくてはならないと感じる人が多いようです。

そしてこのことが、ゴール設定を難しくさせている要因のようです。

最初に設定するゴールは完璧なものである必要はありません。

ひとまず仮のゴールを設定することで、とにかく現状を出ざるを得ない状況を作りましょう。

この場合の仮のゴールは、現在のあなたでは選ばなそうなものである方が望ましいでしょう。

たとえば、体育会系のスポーツ文化で育ってきた人は、あえて茶道のような静かな文化のゴールを持ってみる、などです。

もちろんこの場合、できるだけ興味が持てるものの方がいいのはいうまでもありません。

また、仮のゴールなのですから、後になって変えることはまったくかまいません。

やりたいことが見えてくる

仮のものであっても、ゴールを設定してそのための行動を重ねると、そのプロセスの中でさまざまな情報に触れることができるようになります。

それは今までの現状の中にはない、本当に新しい情報です。

そういった情報をどんどんと自分の中に取り込むことで、やがてそれまででは思いもよらなかった新しいゴールが見えてくるはずです。

そういったことを繰り返すと、ある時これだと確信できるゴールに出会うことができます。

その時には、その達成のためにやりたくて仕方のないことがたくさん現れるはずです。

まとめ

この記事ではやりたいことをやるべきであるということについて書きました。

やりたいことが見つからない場合は、ゴールを設定すること、そしてそのゴールは仮のものでかまわない、ということでした。

とにかく、仮のものであってもゴールを設定し、行動を重ね、現状の中では見えない新しい情報に触れていくことが大切なのです。

参考にしていただけると幸いです。

  【表には出さない情報、お得なキャンペーン情報が配信される無料メルマガの登録はこちらからどうぞ→「REenのメールマガジン」  

考えすぎる性格の人が行動するために知ってほしいこと

 

苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

世の中はたいへん不平等なところのように見えるときがあります。

頭がよく、真面目で細やかな配慮ができる人なのに、いまいちパッとしない人がいます。

その一方で、少し失礼な言い方ですが、思慮が浅く自分勝手で、ときに人を傷つけてしまうような人もいます。

そして不思議なことに、こういう人が驚くべき成果を生むことがあります。

頭がよく、真面目であるのに成果があがらない場合、その人を縛っているものとは一体なんなのでしょうか。

今回はそのことについて書いてみたいと思います。  

考えすぎて行動できない人

昔会った人

数年前に出会った人に、こんな人がいました。

大学卒業後、とある企業に勤めはじめた彼は、仕事に疑問を感じ始めていました。

いまの仕事は自分に合っていないのではないだろうか、もっと自分を生かせる仕事があるのではないだろうかということでした。

さらに、漠然としたものではあるものの、将来大きな何かをやってみたい、という思いがあるようでした。

何かそれに向けてやっていることはあるのですか、と聞いてみると、次のような答えが返ってきました。

「毎月10冊以上の本を読んだり、週末にタイミングがあえばセミナーに参加して勉強もしています」 とてもいいことですね、と話したことを記憶しています。

そしてその人とは、しばらく会わないまま数年が過ぎました。

数年後

数年が経ち、その人と再会したとき、彼は驚くほど何も変わっていませんでした。

毎月10冊程度の本を読み、たまにセミナーに参加するという日々を数年にわたって続けていたわけです。

そういう日々が決して悪いものだとは思いませんが、どうも彼自身は、そういう日々がよくないことのように感じているようです。

バリバリと何かをやりたいと思っているのに、なかなかそうできずにいる現状が苦しいと言っていました。

頭もよく、真面目で他人を思いやることができる人であるというのが、偽らざる彼への評価です。

にもかかわらず、彼はいつまでたっても新しい何かを達成することができずにいるのです。

もしからしたら、みなさんの近くにも似たような人がいらっしゃるかもしれません。

なぜその人には何も起こらないのか

なぜその人には何も起こらなかったのでしょうか。

この疑問に対する答えは極めて単純です。 新しい何かを達成することへ向けて行動しなかったからです。

もちろん、彼が一切の行動を拒否していたわけではありません。

少なくとも、たくさんの本を読み、足繁くセミナーへと通っていました。

コーチングでは、現状のことを「ステータス・クオ」と呼びます。

彼の行動は、すべてがステータス・クオの範囲内に収まってしまっているのです。

現状の範囲内で行われた行動は、いわばルーティーンであり、コーチングでは評価の対象となりません。

なぜなら、新しい達成はステータス・クオの外側に存在するものであり、現状の内側のルーティーンを繰り返すだけではたどり着けないないと考えるからです。

彼に必要な行動とは、ステータス・クオの内側にあるルーティーンではなく、その外側にある新しいチャレンジだったわけです。

  tkLOe7nnQ7mnMsiuijBy_hm  

頭がよいとは

ところで、頭がよいとはどのような状態なのでしょうか。

いろいろな考え方があると思いますが、ここで提示したいポイントは2つです。 順に説明していきます。

1:知識がある

頭がよい人の条件としてまず思いつくのは、知識が豊富であるということではないでしょうか。

当然のことながら頭がよい人の多くは、たくさんの物事を知っています。

ところが、たくさんの知識を持っているにもかかわらず、その行動がどうにも知的に思えないという人もいます。

有名大学を出たにもかかわらず、仕事ではまるっきり使い物にならないという例は枚挙にいとまがないでしょう。 そんな事態には、もうひとつのポイントが関わっています。

2:論理的思考力

頭のよさには、論理的思考力が深く関わっています。

論理のひとつの形として、「対比」というものがあります。 ひとつ例を出してみましょう。 「アメリカは大きい国だ、それに対して日本は(  )」 という文章があったとします。

当然、空欄の中には「小さい国だ」という言葉が入ります。

小学生でもわかると思います。 ところが、なぜ「小さい国だ」という言葉が入るのか、という説明はなかなか容易なことではありません。

これには「ところが」という言葉の持つ機能が関わっています。

「それに対して」という言葉は、前後に真逆の意味を持つ文章をつなぐという機能を持ちます。

私たちは、無意識に「それに対して」の持つ機能を読み取り、後半に入る言葉は「小さい国だ」であるという判断を下しているわけです。

このように、文章の意味とは異なる次元で動いている働きのことを「論理」と呼びます。

頭のよさには、このような「対比」をはじめとした論理をどれだけ上手にあやつるか、という能力が深く関わっています。

どうして頭がいい人ほど苦労するのか

数年ぶりに会った彼の話にもどります。

彼は頭のいい人物であると書きました。

つまり、論理的な思考ができる人物であり、その上知識も豊富であったということです。

さらには真面目さ、他人への配慮といった人間的にもすぐれた資質を持っていました。

しかし、それでも行動することはできませんでした。 とても皮肉な話ですが、これには彼の頭の良さが関わっているのです。

彼はこういうことを言っていました。

「何か新しいことをやろうとすると、それができない理由や、やめておいた方がいい理由をたくさん思いついてしまうのです」

論理の怖いところは、すべてが相対化できてしまうところです。

つまり、どのようなことに対しても反論できてしまうということです。

何か行動すべき理由を見つけたとしても、必ず行動すべきでない理由も見つかってしまいます。

頭が良い彼だからこそ、知識を総動員して、行動すべき理由とそれと同じだけの行動すべきでない理由を思い浮かべてしまうのです。

そして、真面目にそれらに向かい合ってしまい、いつまでたっても結論がでないまま、やがて疲れて行動をあきらめてしまうのです。  

photo-1437532437759-a0ce0535dfed

考えるのをやめればいい

頭が良く、考えすぎてしまう人はどうすればいいのでしょうか。

極めて当たり前の回答ですが、どこかで考えるのをやめればいいのです。

それがなかなかできないのだから、苦労しているんじゃないかと思われる方もいると思います。

だとしたら、こう考えてみてはいかがでしょうか。

どんなに正しいように見える意見に対しても、必ず何かしらの反論はできる。

つまり、いくら考えたとしても、絶対的な正解はいつまでたってもでない。

だから、行動をしたいのならばどこかで考えるのをやめることが「論理的に」正しいことである、という具合です。

どこで考えることをやめるか

じゃあどこで考えるのをやめて行動するべきなのだ、と思われるかもしれません。

実はそれには答えはありません。

そうすると結局のところ、考えるのをやめるタイミングは「なんとなく」とか「直感」といった、極めてファジーなものによって決まります。

頭が良く、真面目な人ほどこういったいい加減なスタンスを嫌うかもしれません。

しかし、残念ながら世の中のすべてが論理で割り切れるものではありません。 ときにはこのようないい加減なスタンスでなければ乗り越えられない局面があるのです。

なんとなくを許可する

もちろん、なんとなくの行動で致命的な傷を負ってしまったり、直感で行動して人に迷惑をかけたりするのはよくないことです。

その意味で、自分の行動が、自分や他人に対してどのような影響を与えるのかをしっかりと考えることは必要です。

決して「なんとなく」や「直感」のみで行動するという思考放棄を勧めているわけではありません。

しかし、頭がよくまじめな人であるならば、論理的思考をしっかりとやり抜いたはずです。

だからこそ最後の最後には、自分の行動やそのタイミングを「なんとなく」、「直感」で決めることぐらいは許可してもいいのではないでしょうか。 すべての行動に理由が必要なわけではないのです。

まとめ

今回の記事は、頭が良くまじめな人ほど「考える」という段階におぼれてしまうという話でした。

そして、行動に移すためには、最後は「なんとなく」や「直感」で動く必要があるということを理解しなければならない、ということでした。

考えすぎて行動できないあなたは、自分を縛っているものの正体を知り、そこから離れていきましょう。  

参考にしていただけると幸いです。

【無料メルマガの登録はこちらからどうぞ→「REenのメールマガジン」  

あなたを成功に導くアファメーションの作り方




苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

以前、自信をつけるひとつの方法として、セルフトークをマネジメントするというテクニックを紹介しました。

《*セルフトークに関する記事はこちら→「自分に自信が持てない人のための処方箋(発展編1)」

その記事を読んだ方から、正しいセルフトークの方法をもっと具体的に教えて欲しいとの声をいただきました。

そこでこの記事では、言葉を用いたセルフトークのテクニックである、「アファメーション」について解説をします。

アファメーションを使うことで、あなたが成功してくためのマインドを積極的に形成することができるようになるでしょう。  

セルフトークとは

人は常に内省的な独り言をしゃべっています。

その数は1分間に数回、1日では数千回にのぼると言われています。

その独り言のことをセルフトークと言いました。  

セルフトークをマネジメントする理由

セルフトークの積み重ねによって、人間のマインドは作られます。

たとえば、何かしらのセルフトークを1日に10回行ったと考えてみてください。

1ヶ月で300回、1年で3600回もの回数、そのセルフトークを思い浮かべる脳神経を強化していることになります。

脳神経が強化されることにより、その考えはだんだんと真実味を帯び、やがてあなたの現実そのものとなります。

それが肯定的で、自分のゴールにかなったものであればよいのですが、否定的なものであった場合は問題でしょう。

だからこそ、否定的なセルフトークを排除し、肯定的なセルフトークだけを行うよう管理する必要があるのです。  

アファメーションとは

肯定的な言葉をあらかじめ用意し、それを日々唱えることで、ゴールの世界の自分の臨場感の高めていきます。

この肯定的な言葉のことを、アファメーションといいます。

アファメーションの中には、こうなりたい、こうありたいという内容を盛り込んでいきます。

とはいえ、ただ闇雲に作ればいいというものではありません。

効果的なアファメーションを作るには、しかるべきルールを守る必要があります。

以下、アファメーションの作り方の原則をあげていきたいと思います。 

photo-1442037025225-e1cffaa2dc23
 

アファメーションの作り方の原則

1:個人的なものであること

「私は」、「自分は」といった、一人称を用いて書きます。内容も自分に関する個人的なものを選んでください。

2:肯定的に書くこと

「しない」、「いらない」という書き方はやめましょう。

3:現在進行形で書くこと

「いま〜している」、「〜が起こっている」と書きましょう。

4:「達成している」という内容で書く

「もうすでに〜している」、「いま〜できている」というように、すでに達成しているという書き方をします。 「〜なるだろう」、「〜なりたい」というように、未来そうであるという書き方は避けます。

5:比較をしない

アファメーションは個人的なものです。 他者がどうであるか、他者と比べてどうであるかは一切入れないようにします。

6:動きを表す言葉を使う

動きや様子がよくわかるような言葉を使います。

7:感情を表す言葉を使う

感情を呼び起こすような言葉を選びましょう。 もちろんその感情は、嬉しい、楽しい、誇らしい、気持ちいい、すがすがしいといった肯定的なものであることは言うまでもありません。

8:記述の精度を高める

アファメーションは一度作って終わりではありません。 そのつど見直し、理想の状態に近づけるよう精度を高めていきましょう。

9:バランスをとる

内容に偏りが出ないようにしましょう。 仕事、健康、人間関係、家庭、学習、趣味、社会貢献など、複数の項目があると理想的です。

10:リアルなものにする

アファメーションを唱えるごとに、自分の未来が感じられるほどリアルなものにします。

11:秘密にする

アファメーションはあくまであなた個人のものです。 不用意に外部には漏らさず、心ない批判から守りましょう。 ただし、プロのコーチに吟味してもらうことは問題ありません。  

アファメーションの例

ここで、元祖コーチであるルー・タイスが実際に唱えていたアファメーションを紹介します。  

私は無条件で暖かい尊敬の念をすべての人に対して持っている 心からの感謝の念を日々周囲に伝えている 優しい心で満たされた心豊かな毎日が心地よい

 

私はいつでも人々の良いところをみつけ褒めたたえている 私自身の良いところも日々新たに見つかり毎日が新鮮ですがすがしい

 
いずれの例も上記の原則に従ったものになっているのがおわかりでしょうか。

参考にしながらあなたなりのアファメーションを作ってみてください。  

photo-1433785567155-bf5530cab72c  

アファメーションをいつ唱えるか

さて、アファメーションを作ることができたとしたら、それはいつ唱えるのがよいのでしょうか。

結論から言えば、夜の眠る前が最適です。

特に、夜の眠る前にはα波やθ波といった脳波が優位な状態になります。

いずれも深いリラックス状態のときに観測される脳波です。

リラックス状態であれば、意識のブロックをくぐり抜け、無意識の深い部分へとアファメーションを届けやすくなります。

もちろん夜眠る前だけではなく、一日中どんなときに唱えても大丈夫です。

回数を繰り返すごとに、アファメーション通りの自分へと変化していくことを実感できるはずです。  

まとめ

アファメーションとは、あらかじめ決めた肯定的な言葉のことであり、これを唱えることで、自分を理想の状態へと導いていくものでした。

セルフトークのマネジメントに取り組む際には、ぜひ活用してみてください。

参考にしていただけると幸いです。


【無料メルマガの登録はこちらからどうぞ→「REenのメールマガジン」  

  

自分に自信が持てない人のための処方箋(発展編2)



苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

前回はエフィカシー(self-efficacy)を高く維持する、つまり自信にあふれた状態を維持する方法として、セルフトーク(self-talk)をマネジメントするという話をお伝えしました。

それはいわば、自分の内側を変える作業であり、大前提となっています。

この記事では、発展編2と称して、自分の外側を変えることでエフィカシーを高める方法を紹介したいと思います。

《*前回の記事を未読の方はこちらからどうぞ→「自分に自信が持てない人のための処方箋(発展編1)」

《*エフィカシーという言葉の詳細な説明はこちらをどうぞ→「自分に自信が持てない人のための処方箋(基礎編)」

人は関係するもので成り立っている

突然ですが、あなたは一体誰なのでしょうか。

もしあなたという人間を説明するとしたら、自分と関係のあるものごとを並べていくことになるでしょう。

名前は○○で、仕事は△△、車は□□に乗っていて、仲の良い友人は〜〜、気が短いが情に厚い……、というふうにです。

このように考えていけば、その人にとって重要なものごとが織りなす関係性の総合体がその人自身であると理解することができます

自信がないあなたを作っているもの

それでは、自信のないあなたを作っているものは一体なんなのでしょうか。

答えは簡単ですね、近くにある重要なものごと全てが作る関係性です。

あなたの家族、友人、職業、趣味、持ち物、思想信条などなどがすべて寄り集まり、その関係性の中で自信のないあなたが出来上がっています。

あなたは関係を変えることができる

幸いなことがひとつだけあります。

あなたには意思があるということです。

あなたに意思があるおかげで、あなたは自分や周囲の重要なものごとに働きかけることができます

周囲の重要なものごとに働きかけることができたならば、もちろんそれらの関係性は変化していきます。

当然の結果として、あなた自身も変わることができます。

人は双方向的な関係性の中で生きているのです

では、あなたは周囲の何を変えるべきなのでしょうか。

photo-1428604422807-314cf752cbc9

変えるべきは人間関係

自分の周囲にあるものの中で、重要かつ影響力のあるもののひとつに人間関係があげられます。

人間が持つ情報量はとても大きく、それゆえあなたに与える影響はとても大きいからです。

ということは、自分を取りまいている人間関係は、良くも悪くも自分の状態を映し出しているということができます。

このことから、自信のない自分を変えるためには人間関係を変えることが効果的であるとわかります

どのように人間関係を変えるべきか

では、どのように人間関係を変えていけばいいのでしょうか。

自信を持つには、あなたのことを自信のある人として扱ってくれるような人間関係に変えればよいのです。

きみならできるはずだ、自信を持って当然だ、と言ってくれる人に囲まれる状態です。

そうすれば、あなたはどんどん自信のある人へと変わっていきます。

誰が自信のある人として扱ってくれるのか

だれがあなたのことを自信のある人として扱ってくれるのかについて説明します。

あなたを自信のある人として扱ってくれるのは、高いエフィカシーを維持できている人です。

エフィカシーとは、ゴール達成のための自分の能力の自己評価のことでした。

エフィカシーが高い人は、自分がゴールを達成することが当然だと思っています。
 
そこには、人間はゴールを達成して当然であるという確信があります。
 
つまり、人間はゴールを必ず達成できるというところにコンフォートゾーン(comfortzone)があるわけです。
 
コンフォートゾーンとは安心できる領域のことでした。
 
なので、目の前にエフィカシーが低く、自信を失った人が現れたとしたら、大変な違和感を感じます。
 
それゆえそんな人に対しては、あなたはゴールを達成できる、と引き上げてあげたくなるのです。
 

エフィカシーの高い人は、自己のことと同様に、他者のゴール達成の能力の評価も高いものなのです。

一見エフィカシーが高いように見える人に注意

ところで、一見エフィカシーが高く、自信があるように見える人がいます。

ですがその中には、ほんとうの意味で高いエフィカシーを持っているとは言いがたい人もいるようです。

その見分け方は極めて単純です。

あなたのがゴール達成の能力を持っていることを肯定してくれるのかどうかで判断すればよいのです。

あなたのゴール達成を否定してくる人は、いかに自信に満ちあふれているように見えたとしても、本当のエフィカシーを持っている人ではありません

むしろ、あなたのエフィカシーを下げる厄介な人であると認識しましょう。

こういった人とは距離を置いていくことが賢明です。


photo-1439396087961-98bc12c21176

エフィカシーが高いのは誰なのか

では具体的に、エフィカシーの高い人とは誰なのでしょうか。

エフィカシーの高い人の典型が、プロのコーチです。

なぜそう言えるのかというと、コーチは高いエフィカシーを維持する訓練を徹底的に積んできているからです。

コーチングを受けるひとつの意義は、エフィカシーの高いコーチとの関係を作ることによって、あなたをエフィカシーの高い状態に一気に運んでいくことです。

もちろん、プロのコーチ以外にもエフィカシーが高い人はたくさんいます。

自分の周りをじっくりと見回してみましょう。

あなたがどんなゴールを設定しようとも、心から応援してくれる人が必ず何人かはいるはずです。

自分のゴール達成への確信はもちろんのことながら、他人のそれも同様に感じられるような人です。

どうぞそういった人との関係を作ることを恐れないでください。

エフィカシーの高い人との関係を積極的につくっていけば、あなたは極めて自然に自信のあふれた状態になっていくことでしょう。

まとめ

今回の記事では、自信を持つためにはエフィカシーの高い人との関係を作るとよい、という考え方を紹介しました。  

さて、三回にわたり、自信のつけ方、自己評価の上げ方について説明してきました。

自己評価とはエフィカシーのことであり、ゴール達成には絶対に欠かすことのできないものです。

ぜひエフィカシーを高め、ゴールへと邁進する日々を送っていただきたいと思います。

参考にしていただけると幸いです。


【無料メルマガの登録はこちらからどうぞ→「REenのメールマガジン」  

 

自分に自信が持てない人のための処方箋(発展編1)


solitude_photography1

苫米地式認定コーチ、 TICEコーチの高嶋芳幸です。

基礎編では、エフィカシー(self-efficacy)の定義を説明し、エフィカシーを上げていくための考え方を説明しました。

エフィカシーとは「ゴールを達成するための能力の自己評価」、いわゆる自信のことであり、自己の評価なのだから勝手に上げてよいものだということでした。

自信は勝手に持っていいのです。  

さて、実際にエフィカシーを上げてもらえたでしょうか。

本来なら、エフィカシーの上げ方はそれで終わりなのですが、エフィカシーを上げたものの、その確信度がゆらぐこともあるでしょう。

「自分にはできるはずだ! でもそうは言ってもなあ……」という具合です。

そこでこの記事では、発展編と称して、確信度がゆらがないように、また、ますます確信度をあげていくための具体的なテクニックを紹介いたします

このテクニックを日々取り組むことによって、あなたのエフィカシーは必ず上がっていくことを請け合います。

《*この記事から読み始めても理解できるように書いてありますが、より理解を深めるために、ぜひこちらの記事も読んでみてください→「自信を持てない人のための処方箋(基礎編)」》  

人はそもそも自信を持って生まれてくる

人はなぜ自信を失ってしまうのでしょうか。

生まれたときはみな自信満々だったはずです。

自信満々に日々を過ごし、たくさんの成果をあげてきたはずです。

もしかしたら、自分はそんなたいしたことはしてません、と言いたくなるかもしれません。

でも、そんなことはないのです。

みな一様に言葉をしゃべり、立ち上がり、体が大きくなりました。 これはすごいことです。

自信に満ち溢れていなければ、絶対にできないことなのです。

極めて複雑で困難なことを、ほぼ全員が身につけて成長していくのです。  

yIdlmSvfSZCyGkCkLt0P_lucaslof_2  

なぜ自信を失うのか

ところが、多くの人は、自分はなんだってできるはずだという確信をいつの間にか失ってしまいます

多くの場合それは、失敗の積み重ねによって起こります

失敗を重ねることで、ああやっぱり自分はできないのだと感じるようになるのです。

また、自分にとって影響力のある人から、お前は失敗したのだと強く刷り込まれることも多くあります。

失敗は存在しない

本来ならば、絶対的な失敗などありません。

たとえば、大学受験で第一志望に受からなかった人がいたとします。 その人は受験に失敗したと思うでしょう。

しかしその人は、しぶしぶ入った第二志望の大学で出会った教授の教えに感銘を受け、学問に打ち込み、その分野を代表するような学者になったとします。

この場合、大学受験は失敗だったといえるのでしょうか。

もちろん、こんな風にわかりやすく、結果的にはよかったと思えるような例ばかりではないのかもしれません。

しかし、ここで言いたいことは、失敗かどうかは常に流動的で答えなどないという事実です。

だったらわざわざ失敗だったと認定して、自己評価を下げる必要などまったくないことが分かるはずです。

セルフトーク

人間は常に内省的な独り言をしゃべっています。

これをコーチングの言葉でセルフトーク(self-talk)と言います。

セルフトークの恐ろしいところは、それが習慣化されることによって本当にそのような人間になっていくということです。

たとえば、何か失敗をしたときに、「やっぱり自分はダメだなあ」というセルフトークをしてしまったとしましょう。

そのことで、自分の脳内にある「自分はダメである」という考えがひとつ強化されます。

失敗をするたびに同じようなセルフトークを繰り返すと、ますます自分はダメな人間であるという考えが強固なものになっていきます。

気がつくと自分がダメな人間であるということが絶対的な真実であるかのようになってしまいます。

自信のない状態に安心してしまう

そうなると、自分がダメな人間であるという状態がコンフォートゾーン(comfortzone)になってきます。

コンフォートゾーンとは自分が安心できる領域のことでした。

なんと、自分がダメな人間であるというネガティブな状態が、その人にとっては安心できる現状になってしまうわけです。

どのような状態であれ、コンフォートゾーンになった以上、居心地がよく感じられます。

そんなことはない、自信のない自分の状態が居心地いいわけがない、と言う方がいらっしゃるかもしれません。

しかし、コンフォートゾーンが現状を維持しようとする力はとても強いということを思い出してください。

これは逆に言えば、コンフォートゾーンを脱するにはとてもつもないエネルギーが必要であることを意味します。

よって、自信の持てない自分は嫌だと意識が感じる一方で、ものすごいエネルギーを使って新しい自分になるよりはマシだと無意識は判断してしまうのです。

まさに、分かっちゃいるけどやめれないという状態です。

これはセルフトークの結果であると考えることができます。
  photo-1430598825529-927d770c194f  

セルフトークをマネジメントする

したがって、失った自信を取り戻すために、セルフトークをマネジメントし、エフィカシーの高い状態をコンフォートゾーンにするという観点が必要になってきます。

セルフトークのマネジメントは、三つの段階に分けて考えると理解しやすいと思います。

すなわち、チェック、改善、無意識化です。 順番に説明していきます。

1:チェック

普段自分が行っているセルフトークを注意深く観察するところからはじめましょう。

セルフトークが肯定的でポジティブなものばかりであれば素晴らしいことです。 意識的に増やしていきましょう。

しかし、否定的でネガティブなものが多い方は注意が必要です。 具体的にどのような場面で、どのような反応をしてしまっているのかを把握していきましょう。

たとえば、仕事でミスをしたとき、「ああ、またやってしまった……、やっぱりおれってミスが多いな」などと思っていませんか。

多くのセルフトークは無意識のうちになされているため、自分でも驚くような発見があると思います。

また、セルフトークは内省的な独り言であると書きましたが、声に出してつぶやいたり、だれかとの会話の中で「自分は〜である」といった発言をしていることも多いです。

そのため、セルフトークをチェックする方法として、自分の参加している会話を録音して聞きなおしてみるという方法も有効です。

あるいは、自分のネガティブな口癖を他人に指摘してもらうという方法もよいでしょう。

2:改善

徹底してネガティブなセルフトークを排除していきましょう。

たとえ何か失敗をしたとしても、「ああ、やってしまった」とか「やっぱり自分には能力がないのだ」と考える癖を取り除きます。

かわりに、「次はうまくいくさ」とか、「ベストを尽くしたから何も気にすることはない」と考えましょう。

そうすると、ネガティブな状態をコンフォートゾーンにしてしまうことを回避することができます。

また、さらに、いつどのようなときでも「自分にはゴールを達成する能力があるのだ」というセルフトークを行いましょう。

この数は多ければ多いほどよい影響を生んでくれます。

あるとき、自分の中に力強い確信のようなものが備わっていることに気がつくでしょう。

3:無意識化

このステップは、上記ふたつのステップをこなしていれば自動的に達成できるものです。

ポジティブなセルフトークも、それが何度も繰り返されれば意識に上らなくとも繰り返せるようになっています。

自転車に乗れるようになってしまえば、あとは考えずに無意識に任せていてもうまく進めるのと同様です。

そのためには現在のセルフトークを意識化し、正しいセルフトークに改善していくという手続きが必要なのです。

ぜひみなさんには、無意識でエフィカシーを高め続けられるような境地に達してほしいと思います。

Kinfolk_10-Tips-for-the-Black-Thumb_Web-25  

まとめ

エフィカシーに対する確信を維持するために、セルフトークをマネジメントするという考え方を紹介しました。

みなさんも「自分にはできるはずだ」というセルフトークを維持しながら日々を送りましょう。

きっとエフィカシーの高い状態があなたの安心できる領域になることでしょう。

次回は発展編2と称し、エフィカシーの確信度をあげていくもう一つの考え方を紹介します。
「自分に自信が持てない人のための処方箋(発展編2)」

参考にしていただけると幸いです。


【表には出さない情報、お得なキャンペーン情報が配信される無料メルマガの登録はこちらからどうぞ→「REenのメールマガジン」  

自分に自信が持てない人のための処方箋(基礎編)




苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

自信が持てなくて困っているという相談をよく受けます。

たしかに自信が持てないと、日常が苦しいものになります。

人と会うにもビクビクしてしまったり、やりたいことをするのにも躊躇してしまったり、劣等感にさいなまれた日々を送らざるをえないでしょう。

自信とは、自分を信じると書きます。

自分を信じられるかどうかは、自分をどのように評価するかで決まってきます。

自分を信じられるということは、自分のことを高く評価できているということです。

裏を返せば、自信がないとは自己評価が低いということになります。

そこで今回は、いかににして自己評価を高め、自信のない状態を脱却するかについて書いててみたいと思います。
 

自己評価とは何か

まずは自己評価とはいったい何かを説明したいと思います。

苫米地式コーチングでは、自己評価のことを「エフィカシー」と呼びます。

より厳密な定義では「ゴール達成のための自己の能力の自己評価」となります。  

エフィカシーの実例

AさんとBさんという二人の人がいたとします。

彼らは会社の同期であり、共に将来を有望視されていました。

あるとき彼らの上司が、二人にあるプロジェクトを率いてリーダーとしての仕事をしてみないか、との打診をしました。

Aさんは「そんな責任重大な仕事は、とてもじゃないが自分には務まらない」と考え、依頼を断りました。

Bさんは「たしかに怖さは感じるが、きっと自分にはできるはずだ」と考え、依頼を引き受けました。

同じ状況にあっても、AさんとBさんでは心の動き方が180度違います。

BさんにあってAさんになかったもの、これこそがエフィカシーです。  

自信を持つとどうなるか

さて、その後の彼らの人生はどのように進んでいくのでしょうか。

もちろんそれは誰にもわからないのですが、おそらく多くの人が、Bさんの方が自分らしく充実した人生を送っていくのだろう、と素直に感じられると思います。

だからこそ自信を持つ、自己評価をあげるということがみなさんの関心を引くテーマになるのだと思います。

では、次からは実際にエフィカシーの基本的な上げかたを紹介します。  

photo-1447752875215-b2761acb3c5d

エフィカシーの上げかた(基礎編)

1:ゴールを設定する

エフィカシーとは、「ゴールを達成するため自分の能力の自己評価」のことでした。

このことから、エフィカシーを上げるためには、前提として欠かすことのできないものがあることがわかります。

そう、ゴールです。

ゴールとはいわゆる目標のことであり、自分が心から達成したいもののことでした。

当然のことながらゴールがなければ、ゴールを達成する能力が自分にあるのかどうかは評価しようがありません。

評価することができないということは、評価を高めることもできません。

なのでエフィカシーを上げたい人、自信をつけたい人は、何にも先駆けてまずゴールを設定することからはじめましょう。

(*正しいゴール設定の方法に関してはこちらを参考にして下さい→「コーチング理論から考える正しい目標設定の方法」)  

2:自分で勝手にエフィカシーを上げる

一般的な自信のつけ方の落とし穴

一般に自信といえば、親に褒められたり仕事で成果を上げたりといった成功体験によってつくられると思われているようです。

たしかにこれは、ある面においては事実と言えるでしょう。

成功体験によって自信をつけて、次の行動が生まれ、ますます成果を上げてゆくというサイクルはいかにもありそうな話です。

ですが、そもそも自信のない人はどうすればいいのでしょうか。

自信がないのだから行動につながらないし、当然成果もあがらない。

そうすると、いつまでたっても自信がつかないという堂々巡りに陥ってしまいます。

まさに富める者はますます富み、貧しい者はますます貧しくなる、の典型的な事態であるといえます。

ここではまず、エフィカシーという言葉の本来の意味をよく考え、発想を転換させてほしいと思います。

photo-1445251836269-d158eaa028a6  

発想の転換

自己評価とは読んで字のごとく、自己で評価する指標のことです。

この意味を落ち着いてよくよく考えてみてください。

そこでわかってくるのは、自分の能力に対する自分の評価なのだから、他人をはじめとした外部からの根拠は一切関係がないという事実です。

つまり、自己評価とは、過去の成功体験も他人の評価もなにものにもよることなく、無根拠に下してしまって構わないということです。 強いて言えば、未来の大きなゴールを根拠にするくらいでしょうか。

自分にはこんなに大きなゴールがある、だからこそそのゴールを達成できる自分である、という具合です。

そもそもゴールを持たない人は、ゴールを達成する能力を持ちようがないわけですから、ゴールがあること自体を自己評価の根拠にすることは妥当なはずです。

とにかく、ゴールさえ設定されているのならば、一切の根拠なしに勝手にエフィカシーを上げて構わないわけです。

確信できない理由

ところが、多くの人にはこの部分がなかなかわからないようです。

自己の評価なのだから、好きなように自分であげればよいだけの話なのですが、どうしてもそこに抵抗を感じてしまうようです。

何かしらの成果なり評価なりといった根拠がなければ、自分はゴールを達成する能力があるのだと確信することは許されない、と。

これはおそらく、他人から評価されることで何かを決めるという思考に慣れすぎているせいだと思います。

わたしたちの多くは成長する過程の中で、社会の側からあらかじめ枠組みを与えられ、その中でどれだけ結果を出せるかこそ重要なのだという価値観を刷り込まれてきました。

だから、自分の価値は自分で決めてよいのだということを心の底から納得することができないのです。  

エフィカシーは自分で上げるべきもの

エフィカシーはどんなものにも関係なく、自分が自由に設定してもよいのです。 誰に何の許可を取る必要もありません。

巨大なゴールを持つみなさんは、それが達成できるという確信をいまこの瞬間から持ってよいのです。

それこそがエフィカシーであり、ほんとうの自信なのです。
 

まとめ

この記事ではエフィカシーの定義を説明し、エフィカシーを上げていくための基礎的な考え方を説明しました。

エフィカシーとは、ゴール達成のための自分の能力の自己評価のことであり、ゴールのあるみなさんは無条件に上げてよい、という内容でした。

とはいうものの、そう簡単に心からゴール達成を確信できるのだろうか、そう思われる方もいらっしゃることでしょう。

次回の発展編ではそんな方のために、より具体的で実践的なエフィカシーの上げ方を紹介したいと思います。
「自分に自信が持てない人のための処方箋(発展編1)」  

参考にしていただけると幸いです。

 

 【無料メルマガの登録はこちらからどうぞ→「REenのメールマガジン」