本音を言えない人のための心理学

 

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苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

先日、堀江貴文(ホリエモン)氏のインタビュー記事を目にすることがありました。  

堀江貴文氏「なぜみんな本音を言わないの?」それで失うものは、大したものではない  

本音を言えない人間関係に悩んでいる人に対し、本音を言うことで議論が深まるメリットがあることを述べ、そうすることで壊れてしまうような仲はそもそも必要ないのでは、と主張しています。

これはまさにその通りです。

本来ならば意見と人格を分けて考えられるのが成熟した大人であるはずでしょう。

にも関わらず、意見に対して過度に感情的になったり、あろうことか本音で語ることを封殺するような空気を作り出しているケースが多く見られます。

これでは、本音が言えなくて苦しむ人が生まれるのも無理もありません。 とはいえ、本音で意見が言えない人のほうに問題がないわけではありません。

その人の心の中には、本音で意見を言ってはいけないという特有の癖があり、その結果、本音が言えなくなってしまっている状況があるからです。

つまり、自分で自分を苦しめているという見方もできる、ということです。

そこでこの記事では、本音で意見を言うことができない人のマインドを明らかにした上で、どのように自己改造していけばいいのかについて書いてみたいと思います。  

 

本音で意見が言えない人の例

私がかつて働いていた職場で起こったことです。

その職場で出会った彼は頭も良く、正義感の強い男でした。

その意味で、非常に真っ当な感性の持ち主であったと言えます。

ところがその職場は、勤務超過は当たり前、給与体系はあやふやといった、今でいうブラックな企業でした。

さらに悪いことに、職場内では、そういった間違ったあり方を仕方のないものとして受け入れ、負担をいかに分け合うかという空気が出来上がっていました。

先に触れた彼はそういった空気に我慢ができなかったようですが、一方で非常に気を使うところがあったためか、いつまでたっても自分の意見を言うことができない状況が続きました。

そして、彼はついに感情を爆発させ、職場の上の人間とぶつかってしまいました。

その時はなんとかとりなしたものの、その後も我慢しては爆発してぶつかることを何度か繰り返し、やがて職場を去って行きました。

わたしは、彼と個人的にうちとけていたところがあったため、なんとも言えない気分になったことを覚えています。

 

本音を言えないデメリット

以上の話は、本音を言えないタイプの人が陥りがちなひとつのパターンです。

本音が言えない場合、その人は本当は嫌なことを受け入れてしまっている状態です。

嫌なことを永遠に受け入れ続けることは難しいでしょうから、どこかでそのしっぺ返しが来ます。

先ほど紹介した彼は、自分の感情を抑制できなくなり、トラブルを起こしてしまうという形でした。

人によっては、そのままどうしても本音を外に出すことができず、精神を病んでしまうこともあるでしょう。

そもそも、本音を出さないことにメリットはあるのでしょうか。

確かに、本音を出さないことにより、他人との対立を避け、一時的には何事もなく物事が進むこともあるでしょう。

しかし、厳しい言い方をすれば、それは単なる問題の先送りです。

本音を言いにくいからといって、目の前にある問題を解決することから逃げているという見方もできます。

そう考えると、結局のところ、長期的には嫌なことに対する自分の我慢が増え、いいことはひとつもないと言えるのではないでしょうか。

 

一番恐ろしいデメリットは

もっと広い視野で本音が言えないことの問題をみてみましょう。

本音を言うことができない相手は、何も他人ばかりではありません。

自分自身に対しても本音が言えない状況がありえます。

自分は本当はこうしたいという思いがあるのに、なんだかんだと理由をつけて本音をごまかし続けることは多くあります。

コーチングの重要な概念にゴールがあります。

ゴールとはいわば、その人の究極の本音であり、心から達成したい目標、夢のことです。

本音を言えない人は、対外的に本音を言えなくて生じるデメリットに加えて、自分自身に対して本音を尊重することができず、結果的にゴールを目指す人生を失ってしまいます。 このことは、主体的な自由意志に基づいた人生を失ってしまうことを意味します

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ブリーフシステムとは

本音が言えない人の脳の中を覗いてみましょう。

ブリーフシステムというコーチングの概念があります。

これは、その人が無意識のうちに行っている判断や行動を決定する仕組みのことです。

人は様々な経験をしながら大人になっていきます。

その過程の中で、強い情動を伴った体験をします。

その結果出来上がった記憶を情動記憶といいます。

たとえば子どもの頃に、「あなたは本当に忘れ物が多いわね……」などと親から言われたことはないでしょうか。

また、「うちの子は本当に頑固で言うことを聞かないんです」などと親が言うのを聞いた覚えはありませんか。

そして親の発言に対し、不快な情動を味わったとしましょう。

一度や二度であれば、すぐに忘れてしまうだけです。

ところが、そのような経験が何度も繰り返されることにより、「自分はそのような人間なのだ」という信念が出来上がってきます。

このような信念が寄り集まり、だんだんとブリーフシステムを作っていくのです。

 

ブリーフシステムはその人そのものである

ブリーフシステムとは、いわば信念の束であり、その人がどういう人間であるかそのものです

先ほどの例から考えてみましょう。

さんざん「あなたは忘れ物が多い」と言われて嫌な思いをしながら育った子どもはどうなるでしょうか。

不快な情動とともに蓄積された記憶は、やがて「自分は忘れ物が多いのだ」という信念となり、その人のブリーフシステムに組み込まれます。

ブリーフシステムは過去の記憶の集積であり、その意味で人は、昨日までのブリーフシステムによってその人は生きのびてきたと考えることができます。

だからこそ、できるだけ生体をリスクにさらさないために、明日以降もそういったブリーフシステムに従った考え方、行動を無意識のうちにとってしまいます

「自分は忘れ物が多い」という信念が強烈に出来上がっていると、ブリーフシステムを維持するために、忘れ物が多い自分にふさわしい行動をとってしまいます。 こ

のように、わたしたちのブリーフシステムは、わたしたちの無意識の判断や行動すべてに関わり、それゆえ、ブリーフシステムはその人そのものであると言えるのです。

 

ブリーフシステムは理想の自分とは関係がない

過去の記憶をもとに出来上がったブリーフシステムが厄介なのは、未来の理想の自分にふさわしいかどうかとは直接は関係がない、という点です。

たとえば、あなたの理想の状態が、すみずみまで細やかに意識が行き届いた、忘れ物とは程遠い人間だったとしましょう。

ところが、あなたのブリーフシステムは、簡単にはあなたがそうなることを許してくれません。

頭では「忘れ物なんかとは程遠い自分がいいんだ」と思っていたとしても、体は「いやいや、忘れ物だらけの自分で昨日までとりあえず生きてきたじゃないですか、ここは安全にそのままでいきましょうよ」と、言うことを聞いてくれないからです。

事実、先の例にあげた彼も、私に対して「我慢して最後に切れるパターンばかりだ。いつもそうだ。ほんとうは穏やかに本音を伝えられる人間になりたいんだけど」とこぼしていました。

彼の頭の中には、「自分は本音で語ることができない、語ってはいけないのだ」という強烈な信念があり、望ましい自分であることが阻まれるようなブリーフシステムが出来上がっていることがわかります。

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ワーズ、ピクチャー、エモーションがブリーフシステムを作り上げる

ブリーフシステムを別の側面から見てみると、ワーズ、ピクチャー、エモーションの三つの要素によって構成されていることがわかります。

ワーズとは言葉のことであり、ピクチャーとは映像、エモーションとは情動のことです。

不快な情動記憶をきっかけにブリーフシステムが出来上がっていく場合は、必ずこの三要素を巻き込んだ形になっています。

嫌な記憶を言葉によって再現し、映像と情動をのせてリアルに追体験してしまうということです。

「自分は忘れ物をしやすいのだ」という言葉を心の中でつぶやきながら、忘れ物をするシーンを思い浮かべ、憂鬱になるといった感じです。

このように望ましくないブリーフシステムは、ネガティブな記憶を材料にしながら、ワーズ、ピクチャー、エモーションを総動員した繰り返しの結果出来上がっていくのです。

 

ワーズ、ピクチャー、エモーションを逆向きに使う

さて、例に出した彼のように、望ましくないブリーフシステムが出来上がっている場合にはどうしようもないのでしょうか。

そんなことはありません。

望ましい自分にふさわしいブリーフシステムを作り上げていけばいいのです。

望ましいブリーフシステムを作り上げるためには、望ましくないブリーフシステムがワーズ、ピクチャー、エモーションから出来上がっているというカラクリを逆向きに使っていけばいいでしょう。

まず、あるべき自分の姿を先に設定します。

そしてその状態を記述するような言葉を考えます。

同時に、そういった自分であればこうなっているだろうという映像的なイメージを想像し、自分の中にあるポジティブな情動とともに味わいます。

なんだか聞いたことのあるやり方だな、と思われるかもしれません。

そうです、この作業こそまさに、アファメーションなのです。

アファメーションとは、ワーズ、ピクチャー、エモーションを総動員して、ブリーフシステムを望ましい状態へと再構築し直す作業そのものであると言えます。

アファメーションの詳しい解説は、以下の記事を参考にしてください。

『あなたを成功に導くアファメーションの作り方』

 

アファメーションの注意点

さて、一生懸命アファメーションをやっているのだがなかなか効果が出ないという話をよく聞きます。

そのような場合に考えられる可能性は二つあります。

一つは、アファメーションのやり方を間違っている可能性です。 この場合は、先に紹介した記事をよく読んでもらうとして、ここでは触れないでおくことにしましょう。

ここで強調したいのは、もう一つの可能性です。

アファーメーションの絶対量が圧倒的に足りていない可能性です。

よく考えてみて欲しいのは、あなたの中に出来上がっているブリーフシステムの歴史はどのくらい長いのかということです。

極端な言い方をすれば、あなたのブリーフシステムは、あなたが生まれたその日から何十年もかけて今の形になっています

だとすると、一週間や一ヶ月くらいアファメーションを唱えたくらいでは、なかなか変化を実感できないのも無理もないでしょう。

それこそ、毎日何年も唱え続けるくらいの覚悟で行ってちょうどいいと言えます。

道を歩いていても、ご飯を食べていても、お風呂に入っていても、トイレに入っていても、ひたすら理想の自分に合致したアファーメーションを唱え続けるのです。

ずっと声に出しながらだと、この人はおかしくなったと周囲から心配されかねませんので、心の中で強く念じるだけでもよいでしょう。

とにかく、そのくらいしつこく、徹底的にアファメーションを行うことで、間違いなく効果が実感できるようになっていきます

なかなか本音を言うことができないあなたも、やがて堂々と自己主張ができるようになった自分に気がつくはずです。

 

まとめ

本音が言えない人は、本音を言ってはいけないというブリーフシステムが出来上がっているということでした。

ブリーフシステムを変えるには、ワーズ、ピクチャー、エモーションを強く喚起するアファメーションの技術が有効であるということでした。

参考にしていただけると幸いです。

 

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お金を稼げない人のためのマインド設計術

 

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苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

資本主義社会に生きる我々にとって、どこまでもついてまわるのがお金の問題です。

多くの人たちにとって、お金を稼げるかどうかは死活問題であり、だからこそお金を稼ぐノウハウが出回っているのです。

ところで、お金を稼げない人にはある共通点があります。

その共通点とは、太っているとか、節約できないなどといった表面的なことではありません。

あたりまえですが、太っていても稼いでいる人はいますし、節約できなくても稼いでいる人はいます。

私たちコーチが興味があるのは、その人のマインド(脳と心)です。

その人のマインドのあり方がどのような状態なのかに、一貫して興味を示します。

そしてそんなコーチから見れば、稼げない人には共通するマインドがあるのです。

この記事では、稼げない人に共通するマインドを解説し、どのようにして稼げるマインドを作っていくのかを考えてみたいと思います。

 

稼いでいるとは何か

稼げるマインドをつくるには、まず稼いでいるのはどのような状態なのかを考えなければなりません。

稼いでいるとはどのような状態をそう呼ぶのでしょうか。

あなたにとって1000万円は稼いでいると言えますか。

とても稼いでいるとは思えないと言う人もいれば、それだけ稼げればたいしたもんだと言う人もいるでしょう。

では、150万円ではどうでしょうか、あるいは、1億円ではどうでしょうか。

それぞれにバランスの違いはあるものの、どんな金額であれ、それを稼いでいると感じる人もいればそうでもないと感じる人もいるでしょう。

つまり、稼いでいるかどうかとは、本来金額では測れない問題なのです。

どのくらいの金額を稼いでいるというかは、その人によって変わる相対的な問題であるということです。

この点には注意が必要です。

なぜなら、金額を基準にして稼いでいる状態とは何かを決めてしまった瞬間、いつまでたっても終わりのないお金のレースに参加することになってしまうからです。

たとえばあなたが1000万円を稼いでいる状態と決めたとします。

それは、いまの収入500万円よりも2倍だからということだとします。

しかし、どこかには1200万円稼いでいる人がいるでしょう。

そうすると、そちらのほうがいいなあと思ってしまいます。

稼いでいる状態の基準を金額の絶対量にしてしまっているということは、金額は多いほうがよいという価値観に同意したと同じことだからです。

この場合の稼ぐとは、たくさんの金額を手に入れることだと決めているということです。

論理的に考えて、いくら稼ごうが自分よりも稼ぐ人は必ずいるはずです。

だとすると、世界で一番稼いでいる1人以外はいつまでたっても稼げない自分に悩んでしまうということになります。

このように、稼いでいる状態を考える際には、金額の多さで決めてしまってはまずいのです。

 

稼いでいる状態をどのようにして決めるか

金額から稼いでいる状態を決めることのリスクはお分りいただけたでしょうか。

どのようにすれば、私たちはこのリスクを避けながら、稼いでいるという状態を決めることができるのでしょうか。

結論から言えば、まず欲しいものがあり、その金額の総計を収入が上回っている状態を稼いでいると決めるのです。

そもそもお金とは、それ自体に絶対的な価値があるわけではありませんでした。

大昔に物々交換をしていたころから、それでは不便であるという理由で生まれてきたものです。

お金は貯めることができるし、特定のもの以外とも交換できるし、持ち運びもしやすいしという理由でどんどんと広がりました。

こういった起源から考えてみると、そもそもお金とは、世の中の人が産み出したサービスや商品を交換していくのに便利な道具にすぎないということがわかるはずです。

だとしたら、お金の絶対量を多くすることを稼いでいる状態であると決め、盲目的にそれを目指すことがナンセンスであるとわかるはずです。

本来わたしたちが手に入れたいと思っているのはお金ではなく、他の人が産み出したサービスや商品であるはずです。

それがいつの間にか、お金そのものを手にいれることが目的になってしまっている人が多いということです。

ということで、まず一番最初に手に入れたいサービスや商品があり、それを手にいれるために必要なお金の金額が決まってくる、そして、その金額の総計を収入が上回っている状態が維持できれば、その人は稼いでいるということになります

ということは、たとえ年収150万円であったとしても、十分に稼いでいると言える人は存在してもいいということになります。

その人が手に入れたいと思っているサービスや商品が150万円以下であれば、その人は十分に稼いでいると考えてよいわけです。

その一方で、たとえ1億円の収入があったとしても、決して稼いでいるとは言えない人もありえるでしょう。

どうしても手に入れたいサービスや商品の総計が、1億円を超えてしまっていたらその人は稼げていないと考えられるからです。

以上のことからわかることは、稼ぐことのできるマインドを作っていくためのは、まず徹底的に自分の欲しいものが何なのかを考えるという段階を経る必要があるということです。

そして、自分の欲しいものの金額の総計を算出し、それを上回る収入を自分なりの稼いでいる状態であると決める必要があると言えます。

まずこれらが稼ぐマインドをつくっていくための出発点になるので、しっかりと考えてみてください。

 

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本当に自分の欲しいものを考えることは難しい

さて、自分の欲しいものはしっかりと考えてみたでしょうか。

実はこの瞬間に、なんだ自分はもうすでに稼げる人なんじゃないか、と気がつく人もいます。

いままでは収入の絶対量を他人と比べ、自分よりも多い金額を稼いでいる人を目の当たりにし、自分は稼げていないと感じていた人がいるかもしれません。

そんな人も、いざ自分が欲しいものを並べ、その総計を算出してみると、すでにその金額を自分の収入が上回っているという場合があるのです。

そういう人はいいのですが、実際に自分のほんとうに欲しいものを考えてみると、意外と思いつかない、考えれば考えるほどますますわからなくなったという人も多いと思います。

どう考えればいいのでしょうか。

実はその人に欠けているのはゴールなのです。

 

欲しいものはゴールから考える

本来欲しいものには目的があるはずです。

どこかに出かけるときに着たいからこの服がほしい、彼女を喜ばせたいからこの指輪がほしい、頭がよくなりたいから大学へ行きたい。

このように、何かが欲しいときにはその先に達成したい目的があるものです。

もちろん、ただ何かが欲しいという場合もあるでしょう。

それにしたって、その何かを手にいれる行為と目的がたまたま同じだっただけで、目的があることには変わりありません。

もしあなたが、自分の欲しいものが一体なんなのかわからないのだとしたら、あなたの未来にはゴールが不在である可能性があります

ゴールとはコーチングにおける最も重要な概念であり、すべてのコーチングはここからはじまるといっても過言ではありません。

(ゴールについての詳しい説明はこちらを参考にしてください→「コーチング理論から考える正しい目標設定の方法」「コーチング理論から考える一歩先に進んだ目標設定の方法」「コーチング理論から考える目標設定のリアリティーを上げる方法」

ゴールとはあなたがこの人生において、心から達成したいことだと考えてください。

その意味で、あなたの人生の究極の目的こそがゴールなのです。

究極の目的であるゴールが定まってはじめて、あなたにとって欲しいものが決まってきます。

そしてその中には、どうしてもお金がかかってしまうものがあるでしょう。

たとえばあなたのゴールが「世界で一番頭のいい人になる」ということであったとしましょう。

だとすると、世界で一番レベルの高い勉強が学べる場所に行かなくてはならないということになります。

それはあなたの住んでいる日本ではないかもしれません。

だとしたら、そこに潜り込み、生活をしていくためのお金が必要になります。

また、その実行の日まであなたは生き延びなくてはなりませんから、そのれまでの生活費も必要でしょう。

さらに家族がいる場合は、家族を養っていくためのお金が必要ですし、万が一のために資産を形成しておく必要もあるかもしれません。

このように、どうしても達成したいゴールがまず存在し、そのゴールを達成するためにはどうしても必要なものがあなたの本当に欲しいものであり、その必然の結果として稼いでいるという状態が決まるということなのです。

ゴールがなければ、欲しいものがわからないという理由がおわかりいただけたでしょうか。

 

稼ぐためには、稼ぐマインドを作る必要がある

さて、ゴールが設定され、その達成のために必要なことがわかり、それにかかる金額の総計が見えてきたでしょうか。

もちろんこれは大体の計算で構いません。

何も1円単位で決めなければならないというわけではありません。

そして、自分のゴールのためなのですから、必要だと思ったら遠慮なくその事実を受け入れることも重要です。

あなたが心から達成したいゴールのためなのですから、何も遠慮することはありません。

その上で次に行っていくことは、なんでしょうか。

そこでわかった必要な金額をどのようにして作っていくのかを考えることだと思うかもしれません。

お金を稼ぐ方法はたくさんあります。

労働、投資、起業などに加え、誰かに貸してもらう、誰かにお金をもらうなど、考えてみればいろいろとあります。

ですが、この記事ではそういった具体的な方法論には触れません。

まだその前にやるべきことがあるからです。

どのような方法をとるにせよ、お金をしっかりと稼いでいくためのマインドを先に作り込んで行かなくてはならないのです。

ゴールが定まり、稼いでいる状態はどのくらいの収入なのかが決まっても、まだ稼ぐためのマインドは完成していません。

ここをしっかりと作り込んで行かなければ、上記のいずれの方法をとっても稼ぐのに失敗してしまう可能性が高いでしょう。

 

お金は汚いと感じる人

稼げない人を観察していると、どうもお金を稼ぐことがよくないことであると感じているように見えることがあります。

それどころか、お金そのものが不浄なものであるかのように感じている人もいます。

その一方で、稼げていない自分の経済状態に対して思い悩んでいます。

よくよく考えてみて欲しいのは、お金そのものはなんら実体のない、いわば無色透明のものであるという事実です。

本当に価値があるのは、みなさんが産み出したサービスであり商品なわけであって、お金はそれらの交換のための便利な道具であったはずです。

そんなお金にきれいも汚いもないのです。

ところが、稼ぎたいと思う人に限って、お金を稼ぐことやお金そのものが汚い、あるいはお金を受けとることが悪いことのように思ってしまうケースが目立ちます。

これは、誰かにお金は汚いものであるということを強く刷り込まれた結果でしょう。

もし、お金が汚いものであるという認識のまま世の中を眺めたとしたら、どうなるでしょうか。

お金を上手に扱ったり、上手に稼いだりするというやり方が見えなくなってしまいます。 当たり前ですが、人間は汚いと思っているものに深く関わろうとはしないからです。

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アンカーとトリガー

アンカートリガーという概念があります。

アンカーとは碇のことであり、トリガーとは銃の引き金のことを意味します。

あなたが、過去に強い情動を伴う経験をしたとします。

たとえば、学校でいじめられたなどがそれにあたるでしょう。

そうすると、あなたの中では、学校はつらいものだという認識が出来上がり、学校に関する情報に接すると、いじめられたときに感じた嫌な情動やその記憶が湧いてくるようになります。

このときの学校に関する情報がトリガーであり、嫌な情動や記憶がアンカーということになります。

実はお金に関しても同様にことが言えます。

ネガティブな情動を喚起するようなお金に関する経験をした人は、お金の情報に接すると、その情動を再現してしまいます。

たとえば、お金は人間の人生を狂わすぞ、などと親から散々脅されて怖い思いをしながら育ったきた人は、お金の情報に接するとなんだか落ち着かなくなったり、もっと明確にお金は汚いと感じたりするようになります。

無意識のうちに、お金とできるだけ関わらないように生活したり、お金を受け取ることに罪悪感を感じたり、できるだけお金のことを考えなくてもいいような暮らしを設計するようになります。

そういった人がゴールを設定し、ゴールの達成のためには今の収入を大きく超える必要が出てきたとき、その方法を探ることに大変苦労します。

稼ぎたい気持ちがある一方で、いつまでたっても方法が見えなかったり、行動がとれなかったりするのです。

その根底には、このように、お金の情報をトリガーとして、嫌な情動や記憶が湧いてくる仕組みがあり、あなたがお金と関わることを排除しようとするのです。

これではいつまでたっても稼ぐ方法は見えてきません。

 

アンカーとトリガーをどうするか

この場合どうすればいいのかというと、実はもうこの文章を読むこと自体がその一部となっています。

アンカーとトリガーの関係は、人間の無意識下に沈んだまま、つまり自分でもよくわからないうちに動いているうちが強力で厄介なのです。

ということは、無意識下に沈み込んでいるアンカーとトリガーの関係を意識に上げてやるだけで、その効力はずいぶんと軽減されるということです。

さらにアンカーとトリガーの効力を弱めるために、もっと意識的にそのことについて考えてみましょう。

もしあなたが、ゴールのために稼ぎたいと思っているのにもかかわらず、なんだかお金は汚いもののような気がする、あるいは、自分がお金を受け取ることに罪悪感を感じる、お金を稼ぐ自信が湧いてこないという人であれば、お金と嫌な情動や記憶が結びついてしまっている可能性があります。

そういった結びつけには何の根拠もなく、あなたが自分のゴール達成のために必要な金額を稼いでいくために断ち切ることを決意してください。

それは強い自己決定であり、宣言です。

何度も繰り返しましょう。

そうすれば、稼ぎたいのにもかかわらずお金のことを考えることが苦しいという不思議な状況から解放されてゆくでしょう。

 

より良いアンカーとトリガーを作る

さて、自分のゴールに不要なアンカーとトリガーを断ち切ることができました。

せっかくなので、もっと前向きなアンカーとトリガーを結びつけるということをしみてはいかがでしょうか。

お金とあなたの関係を、ゴール側から定義し直す作業といってもいいでしょう。

あなたはゴールを設定し、それを達成するような生き方をすると決めました。

だとしたらそのために必要なお金を稼いでいる必要があります。

そのお金を稼ぐだけの能力が自分にはあるのだ、という強い意識を作ってしまうのです。

このような、ゴールを達成するための自己の能力の自己評価をエフィカシーと言います。

あなたのゴールを達成するのに必要な能力の一部が、お金を稼ぐことであるのならば、その能力は自分にはある、と強く宣言してしまうということです。

この宣言を、自分がかつて体験したポジティブな体感、情動を思い出しながら何度も繰り返します。

それこそほんとうに、何度も何度も繰り返します。

そうすると、自分はお金を稼ぐことのできる人間だという観念と、ポジティブな体感や記憶が強く結び付くことになります。

つまり、自分のゴールに合致したアンカーとトリガーを作るという作業です。

これこそが、ゴールに向けて稼ぐために自分のマインドを作り上げていくという行為に他ならないのです。

 

すべてのアンカーとトリガーをゴールにふさわしいものにする

さて、このことはお金を稼ぐということ以外に対しても有効です。

ゴールに向けてあるべき自分像というのは、お金を稼ぐだけではないでしょう。

頭が良くなる、人間関係を上手にマネジメントする、健康になる、常に落ち着いてリラックスできているなど、いくらでもあるはずです。

もしそれらの中で、ゴールに関係があるのにもかかわらずうまく手に入れられていないとしたら、まずは自分の中でそれらと嫌な情動や記憶が結びついているかどうかを検証してみる必要があります。

頭が良くなりたいのになれない、そういう人は、頭が良くなる必要なんてないと刷り込まれているかもしれません。

人間関係をよくしたいのにできない、そういう人は、人間関係なんて考える必要ないと刷り込まれているかもしれません。

健康になりたいのになれない、そういう人は、なんてお前は不健康なやつだ、そう刷り込まれているかもしれません。

いずれにせよ、無意識の中に浮かぶアンカーとトリガーを冷静に吟味し、ゴールに必要なもの以外は断ち切り、ゴールに必要な新しいアンカーとトリガーを作る

このようなマインド構築のサイクルを実現すれば、ゴールに必要なあらゆるものごとを次々と手に入れ、間違いなくあなたはゴールを達成できる人間になっていくと請け合います。

 

まとめ

この記事では、稼ぎたい人はどのようにマインドを作っていけばいいのかについて説明しました。

稼ぐとは、ゴールから考えて欲しいものの金額の総計を収入が上回る状態です。

その収入を上回るためには、不必要なアンカーとトリガーを断ち切り、必要なアンカーとトリガーを作る作業が大切であるということでした。

さらにその作業は、稼ぐことにとどまらず、ほかのあらゆるゴールに必要なことに対して効果的なマインド設計法であるということでした。 参考にしていただけると嬉しいです。

 

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一人のコーチが考える、コーチが独り立ちするのに大切なこと

 

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苫米地式認定コーチ、 TICEコーチの高嶋芳幸です。

今回の記事は、コーチがいかにしてクライアントに見つけてもらい、価値のあるコーチングを提供できるに至るかについて話をしてみたいと思います。

その意味で、この記事を直接的に役に立てていただけるのは、現役のコーチか、あるいはこれからコーチを目指そうとしている方かと思います。

しかしそうは言いつつも、独立して自分の力で世の中に価値を提供したい人すべてにとっても、役に立つ内容になっているのではないかと思います。

 

私のこと

苫米地式コーチングとは何かというと、クライアントがゴール達成できるような脳(体)と心を作るお手伝いをする、というのがその骨子です。

私は、苫米地式認定コーチの資格の勉強をしはじめてから、このコーチングをいかに世の中に届けるかということについて考え続けました。

そしてそれを地道に実行していきました。

その結果、現在の形で情報発信をはじめて3ヶ月ほどでクライアントに来ていただくにいたりました。

この間やったことは、ブログやSNSを使った文字による情報発信のみです(15年12月時点)。

ビジネス交流会のような場所でたくさんの人に会ったり、セミナーを開催したり、ましてや誰かに猛プッシュしてもらったりしたということはまったくしませんでした。

それでもありがたいことに、ブログが役に立ったという声も多数いただいていますし、コーチングとはまた違ったプロジェクトにも多数声をかけていただいております。

そして私自身、ここではまだ発表できないさまざまな企画を水面下で進行中です。

 

三要素

コーチングは極めて有用で、価値の高いものだ、私は苫米地式コーチングを学ぶ中で、そのことへの確信度を高めていきました。

なんとしても世の中にコーチングを届けたいと思った私は、世の中に求められるコーチとして独り立ちするために必要な要素を3つ考えました。

それらは以下の通りです。

1:理論

2:身体性

3:マーケティング

順番に説明していきます。

 

1:理論

どんな仕事にも、その裏側には抽象化された理論が存在します。

その理論とは、程度の差こそあれども、基本的には形式化して厳密に組み上げられたものです。

たとえば、ビルの清掃の仕事があったとしましょう。

清掃の仕事自体は、見よう見まねでなんとなく進めることができるかもしれません。

しかし、より効率的に、より安全に清掃を行おうと思うのなら、その裏側に蓄積された理論を学んでおいたほうがいいはずです。

たとえば清掃で考えるとすると、どの場所から始めることが効率がいいのかというような、より実践レベルに近い知識であったり、メンバーを上手にマネジメントするためのマネジメント理論といった、高度に抽象化されたものであったりするかもしれません。

いずれにせよ、それらの理論や知識があったほうが、より効率的で安全な仕事ができるはずです。

コーチングという仕事は、クライアントの心と深く関わる仕事です。 それゆえ、小さな失敗がクライアントにとって致命的なダメージとなりかねません。

だからこそ、なんとなく、見よう見まねでコーチングのようなものはできるのかもしれませんが、世の中に正しくコーチングを提供することのできるコーチになるためには、知識を身につけ、理論を体得するということが絶対に欠かせないのです。  

 

2:身体性

認知科学以降、脳(体)と心は同じものであると認識されるようになりました。

脳(体)と心は別々に存在している対立的なものではなく、表現の違いのある同じものだと考えるのです。

よく例としてあげられるのは出世魚です。

ブリとハマチは、サイズによって名称が違うだけで実は同じ魚です。

直感的には、脳(体)と心もそのような理解で構わないでしょう。

さて、コーチングとは、クライアントがゴール達成できるような脳(体)と心を作るお手伝いをすることだ、とはすでに書きました。

ここにも書いてあるように、コーチングでは心だけではなく、脳(体)も扱うのです。

とはいえ、直接クライアントの体に手を触れて何かをするというわけではありません。

コーチとクライアントが向かい合っているセッションの場面では、互いの身体もそこにあるのだという当たり前の事実を忘れてはならない、ということです。

そのため、コーチは体に対する人並み以上の洞察と感覚を持ち合わせる必要があるといえます。

私はそのように考え、身体性を深めることが世の中のためになるコーチには必須の要件であると判断したのです。

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3:マーケティング

1、2で説明したことはいずれも、コーチが提供するコーチングの質を高めるという内容でした。

つまりこれらは、商品開発にあたるというわけです。

1、2ををしっかりと高めていくことで、言ってみれば極上の料理が出来上がるというわけです。

ところが、せっかく極上の料理が出来上がっても、あなたの料理が人気のない山奥に置かれているだけであったらどうなるでしょうか。

いかにその料理が極上のものであっても、だれもその料理を食べたいと思わないでしょう。

その料理が良い悪い以前に、その料理の存在を知ることができないからです。

そのため、極上の料理を作ったあなたは、山奥に人を誘導してくるような道を開拓するであるとか、駅前の一等地に店舗をオープンするなりして、世の中の人とあなたの料理が接触できるような仕組みを設計しなければなりません。

この作業がマーケティングにあたります。

マーケティングの手法は実にさまざまなものがあり、ここでは詳細を記すことはできませんが、要するにマーケティングとは、あなたの提供するコーチングを知ってもらう仕組みの設計と考えておけばいいでしょう。  

以上三つの要素を満たすことで、世の中に求められるコーチとしての独り立ちが可能になります。

もちろん、これらすべて要素を完全に満たさなければコーチとしての独り立ちが不可能なのかといえば、そうではありません。

それでも、基本的な戦略として三つの要素を意識しておくことは、多くのコーチにとって役に立つはずです。

もしコーチとしての活動を加速させていきたいとか、これからコーチとして世の中に打って出たいという思いがあるのならば、三つの要素のうちどれが自分に足りないのかというチェックをしながら、今後の戦略を立てるとよいでしょう。  

 

まとめ

この記事では、コーチが独り立ちするために必要な三要素について解説しました。

その内容は、1:理論、2:身体性、3:マーケティングということでした。

これらの中に穴はないか、常に振り返ってチェックすることが大切であるということでした。

参考にしていただけると嬉しいです。

 

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どうしても空回りばかりしてしまうあなたへ伝えたいこと

 

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苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

あなたの周りにもこんな人がいませんか。  

何事も一生懸命やっているし、それなりに正しいことを言っていたりするのだが、どうにも報われず、空回りばかりしている  

たとえば仕事の中で、チームのことを考えてよくしようと働きかけるのだけど、うるさがられてしまい、一人気を吐く、などという人はいかにもいそうではありませんか。

もしかしたらこの記事を読んでいるあなた自身にも心当たりがあることかもしれません。

この記事では、一生懸命だけど空回りしている人がなぜそのような状態に陥るのか、そして以後どう考えていくべきかについて説明したいと思います。

 

昔の友人

私の友人でこんな人がいました。

彼女は私よりも少し年上の、頭のいい女性でした。

努力家でありながら、人格的にも優れ、ものごとをより良くしていきたいという熱意あふれる人でした。

一言で言えば、いい人だったのです。

彼女はある企業に入社すると、仕事に一生懸命取り組み始めました。

自分の考えを持ちながらも、しっかりと与えられた仕事をこなしていってのです。

実際、それなりの結果を出しながら評価もされました。

ところが、あるときからだんだんと元気がなくなってきたことが、はたから見ていると良くわかりました。

心配になったので、「大丈夫ですか」と声をかけてみたものの、大丈夫だと言い張るのです。

しばらく時間が過ぎたとき、彼女から連絡が入り、話を聞いてほしいと言われました。

私は承諾し、久しぶりに彼女と会いました。

彼女は憔悴しているように見えました。

話を聞いてみると、会社の中をよりよくしようと奮闘しているのだが、どうしても受け入れられない、それどころか、最近では煙たがられるようになってきた、ということでした。

他の道を考えてみてはどうかといったのですが、それはしたくないと答えが返ってきました。

それからしばらく仕事は続けていたようですが、その後彼女は体調を崩し、退職してしまったということでした。  

彼女について知っている情報はこれがほとんどすべてです。

その限られた情報から真実がどうであるかを推測することは難しいかもしれません。

しかし、彼女の例を引き合いにしながら一般論を展開し、その一般論を多くの人に役立てることは可能でしょう。

ということで、以下、彼女の事例を元にしながら分析をしてみたいと想います。

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コンフォートゾーンとは

コーチングの概念で、コンフォートゾーンという言葉があります。

コンフォートゾーンとは、安心できる領域のことを表します。

通常、領域というと物理的なものを想像するかもしれません。 たとえば、自宅、いきつけのカフェ、通い慣れた学校などがそれにあたります。

実は認知科学の成功以降、物理の世界は情報の世界の一部であると考えられるようになりました。

その考えに従えば、このコンフォートゾーンという概念も、物理的な領域だけではなく、情報的な領域も含むものであると考えることができます。

情報的な安心できる領域とはどのようなものでしょうか。

この文章を読んでいるほとんどの方は日本国籍でしょう。

もし、明日からあなたはブラジル国籍になりますよ、と言われたどうでしょうか。

なんとなく据わりの悪い、居心地の悪い感じがするのではないでしょうか。

明日からブラジル国籍になった際のデメリットが、意識の上にあがらなかったとしても、わけもなく拒否したくなるのではないでしょうか。

この例における、「日本国籍」こそが情報的なコンフォートゾーンなのです。 つまり、「日本国籍」は実態のない情報的なものであるのにも関わらず、その状態に慣れ親しんでいるということです。

ここで注目してほしいのは、人はコンフォートゾーンを出ることを本能的に嫌がるという事実です。

これは考えてみれば当然の話で、昨日までそのコンフォートゾーンの中で安全に生命維持ができていたわけで、そこを出るということは生命の危機を意味するからです。

もちろん、ブラジル国籍になったからといって生命の危機が訪れるわけではないでしょうが、無意識はその内容を問わず、コンフォートゾーンを出ることが生命の危機に直結すると判断するということです。

 

コンフォートゾーンに善悪はない

さて、コンフォートゾーンのもうひとつ重要な性質を説明しましょう。

それは、人は好ましいものもそうでないものもコンフォートゾーンにしてしまうということです。

よく聞く話で、ある女性が、付き合う男性がどいつもこいつもろくでなしばかりだ、というものがあります。

はたから見ていると、どうしてこの子はこんなにも男運がないのだ、とかわいそうになってくるくらいです。

本人も、今度こそはと思って選ぶ男性がとんでもなくひどい男ばかりなので、ますます自信を失い、運命を呪います。

このような現象は、コンフォートゾーンの原理で説明することができます。

この女性にとって、自分をひどい目に合わせる男性とお付き合いすることがコンフォートゾーンになっているということなのです。

ひどい男性と一緒にいることがコンフォートゾーンなのですから、今お付き合いしている男性と別れることになったら、コンフォートゾーンの外側に放り出された状態になってしまいます。

そうすると、彼女はあわてて次のひどい男性を探し、お付き合いをはじめるというわけです。

冷静に考えれば、自分をひどい目にあわせる男性といるのは嬉しくないはずですが、そういった男性と一緒にいることがコンフォートゾーンになっている以上、無意識が強烈にその状態を維持しようとします コンフォートゾーンであるかどうかに内容の善悪は関係がないということです。

仮に意識ではその内容が嫌だったとしても、容易には逃れられません。

そのくらいコンフォートゾーンの力は強いということなのです。

 

友人の境遇を分析する

はじめに出した女性の例に戻りましょう。

彼女はどの段階で間違ってしまったのでしょうか。

はじめ彼女は、会社の中で生き生きと仕事に取り組んでいました。

おそらくその頃の彼女は、会社のゴールと自分のゴールが矛盾することのない、バランスのとれた状態だったのでしょう。

ここでゴールとは何かについて確認しておきます。

ゴールとは、心から達成したい目標のことです。

コーチングにおけるゴールの概念は実に厳密で、場合によっては目標であってもそれはゴールとは呼べない、ということもあるのですが、いまは単に目標くらいに考えておけば良いでしょう。

(ゴールについての詳しい説明はこちらを参考にしてください→「コーチング理論から考える正しい目標設定の方法」「コーチング理論から考える一歩先に進んだ目標設定の方法」「コーチング理論から考える目標設定のリアリティーを上げる方法」

個人におけるゴールがあるように、実は会社という法人格にもゴールがあります。

こう聞くと意外かもしれませんが、会社は単なる仲良し集団として存在しているわけではないので、当たり前の話です。

会社のゴールは単純で、利益を上げることです。

社長と取締役は、株主に対して利益を上げる責任を負うことで、経営権を委任されます。

そして利益を上げることは、そのまま会社の基本的なゴールとなるのです。

彼女が生き生きと仕事をしていたころは、この会社のゴールと、彼女の目指しているものや実行していることが矛盾なく両立できたのでしょう。

だからこそ意見を提言しながら実績を出し、評価も上がっていったのです。

ところが、会社の中で仕事をする中で、彼女自身が変化、成長していきます。

その結果、彼女のゴールと会社のゴールがうまく両立しなくなってきたと考えられます。

彼女のゴールと会社のゴールに矛盾が生じ始めたということです。

だからこそ会社と彼女の間に軋轢が生じ始めたというわけです。

 

会社と友人の間にはどのような矛盾が生じたのか

この矛盾のパターンはいくつか考えられます。

以下列挙してみましょう。

 

1:彼女のゴールが会社のゴールを超えてしまった場合、つまり会社の利益とは直接関係のないゴールになってしまった場合

2:彼女のゴールは、会社のゴール(利益を上げること)にかなうはずなのに、それを会社側が理解してくれない場合

3:そのいずれでもなく、単に彼女が間違ったことをいいはじめている場合

 

1の場合は、どういう場合が考えられるでしょうか。

たとえば、会社で扱っているものは環境に悪い商品だったとします。

そして彼女は、地球環境のことを考えてその商品を取り扱うのをやめ、もっと環境にいい商品を扱うべきであるというゴールを持ったとします。

しかし、会社側に地球環境を考えるというゴールがあるのなら話は別ですが、利益をあげることが唯一最大のゴールになっていたとしたら、いかに彼女のゴールがもっともらしいものであったとしても、会社からすればいい迷惑になってしまいます。

つまり彼女と会社のゴールに矛盾が生じてしまうというわけです。

2はどうでしょうか。

彼女が地球環境のことを考えて、地球環境に良い商品を売ることをゴールにしたとします。

さらに、世の中の動きを見ると、そういったエコを売り出していくことで今まで以上の利益をあげていく十分な勝算があったとします。

この場合は、絶対とはいえないものの、会社側の利益を上げるというゴールも満たしてくれそうです。

しかし、彼女の想定している商品のマーケティング手法があまりにも斬新であったり、そもそもあまりにも大きなスケールの地球環境の話であったりするため、会社側がその勝算も含めて理解ができないという事態がありえる、ということです。

この場合も結果的に、会社からすれば彼女は面倒なよくわからないことを言っている人と認定されてしまいます。

3の場合は彼女が間違っていることを正すしかないですし、本論の主旨とずれてしまうのでここでは扱いません。

さて、1の場合も2の場合も、いずれにせよ彼女のゴールと会社側のゴールに矛盾が生じています。

そのせめぎ合いの中で彼女はだんだんと疲弊し、やがては体調を崩してしまったと考えられます。

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友人はどこで間違ったのか

本来ならば、1や2の状態になったところで、彼女は自分の道を探し始めるべきでした。

なぜならば、それ以上その中にいても不毛だからです。

もちろん、いずれは時間をかければいずれは会社側が理解してくれたのかもしれませんが、それにしたって限度があります。

彼女は、たとえば独立して自分のゴールにかなった道をさぐるなどという選択をせず、現状の内側の中でなんとかゴールを達成しようとしてしまったのです。

その結果、彼女のゴールそのものや、考えて行った行動が、会社という組織の中で空回りしてしまっということができます。

このように、現状の外へと進んでいかなくては達成できないゴールを、現状の中で振り回してしまっているため空回りしてしまっている人はとても多いのです。

 

どうしても空回りばかりする人はどうすべきか

では空回りしてしまう人はどうすればいいのかといえば簡単で、さっさと現状の外側に出て、自分のゴールに向かって走り出せば良いのです。

ところが、なかなかそうもうまくいかないようです。

それはさきほどコンフォートゾーンの性質として説明したように、現状の外側に出ることがとても怖いことだからです。

しかし、現状の外に出る不安や恐怖に正対せず、それでも自分のゴールはあるものだから、それを現状の中でなんとか形にしようと四苦八苦しているのが、空回りする人であるのは先ほども確認した通りです。

これでは、現状の中の人も当人も双方が不幸せです。

このようなケースでどうしても空回りしてしまう人は、一度胸に手を当てて考えてみてください。

素晴らしいゴールを持っているあなたは、現状の中で空回りし、疲弊していくべきなのでしょうか。

私はそうは思いません。

勇気を出して現状の外へ飛び出し、思い切りあなたのゴールを追求する覚悟を持ってみたらどうでしょうか。  

 

まとめ

空回りする人は、現状の内側でゴールを振り回しているということでした。

その状況を打破するためには、現状を飛び出す覚悟を決める、というのがポイントでした。

参考にしていただけると幸いです。

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毒になる親(毒親)の呪縛に苦しむ人のために

 

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苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

「毒親」という言葉をご存知でしょうか。

「毒親」とは、スーザン・フォワード著『毒になる親』という本から由来する言葉であり、その定義は「子どもを自分の思い通りにしようとし、なかには暴力や虐待、過度の干渉などによって支配下に置こうとする親のこと」となります。

この「毒親」に現在進行形で悩まされていたり、後遺症に苦しんでいる人は大変多いと聞きます。

そこで今回は、「毒親」と「毒親」にまるわる問題について概括したのち、それらの問題にコーチングができることを提示したいと思います。

 

毒親とは何か

毒親とはどういう親のことをそう呼ぶのかは確認しました。

「子どもを自分の思い通りにしようとし、なかには暴力や虐待、過度の干渉などによって支配下に置こうとする親」

このような親をそう呼ぶのでした。

暴力、性的なものも含む虐待などにより、子供を支配下に置き、コントロールすることを想像するのは、そんなに難しくないでしょう。

しかし、親の干渉によって子供をコントロールすることが、「毒親」と呼ばれなければならないくらいにひどいものだとはなかなか感じにくいかもしれません。

どんな親だって、子供のためを思えばこそ干渉もするし、結果的に正しい方向へとコントロールすることだってあるだろう、そう思われる方もいるでしょう。

しかしながら、親のそのようなコントロールが親の過剰で個人的な感情に基づき、繰り返し執拗に行われたとしたらどうでしょうか。

いくら子供のためを思った行動だとうそぶいたとしても、現実問題としてある段階からは単なる押し付けになります。

そのような押し付けを浴びながら育てられた結果、子供にはさまざまな問題が起こるようになります。  

毒親によってもたらされる問題

毒親に育てられた子供には、どのような症状が現れるのでしょうか。

『毒になる親』には以下のような記述があります。

 

一人の人間として存在していることへの自信が傷つけられており、自己破壊的な行動を示す

スーザン・フォワード『毒になる親』(p11〜)

 

具体的には、自分の意思をはっきりと表明できない、常に周囲の評価が気にしてしまう、他人との親密な関係を築きにくい、ものごとを極端に考えてしまう、自分を軽んじるような行動に出るなど、いくらでもあげられます。

 

毒親に育てられた場合の対策

さて、『毒になる親』では、毒親に育てられた人がどのようにすべきかについて、以下のようなやり方を示しています。

  • 現在の思考パターンを変えていく
  • 現在の感情に向かい合う
  • 親と対決する

現在の思考パターンをを変えるとは、毒親によって刷り込まれたものの見方を変更していくということです。 現在の感情と向かい合うとは、鬱積した怒りや悲しみの感情を認識し、それを開放していくということです。 親との対決とは、自分がされてつらかったこと、悲しかったことなどを伝えたり、今後どのようにしてほしいか伝えたりすることです。

こういった作業を繰り返すことで、毒親の呪縛を断ち切っていくということが推奨されています。

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コーチングでは毒親をどう考えるか

コーチングでは毒親をどのように考えるのでしょうか。

なぜ親は子供を過剰にコントロールするのか、という疑問です。

それは、親自身にゴールがなく、あるいはあってもエフィカシーが低いからである、と考えます。

順番に説明しましょう。

ゴールとは本人が心から達成したいことのことを言います。

コーチングにおいては、このゴールを何よりも重視し、それぞれがそれぞれのゴールを達成していくための人生こそがハッピーなものであると考えます。

毒親のように過剰に子供をコントロールする親はゴールを失っている可能性が考えられます。

なぜなら、親自身にゴールがあり、それを達成するような人生を過ごすことができているのならば、そういう親は子供にも子供のゴールがあることを認め、それを尊重することができるはずだからです。

その意味で、毒親のゴールは自分のゴールを持てずにいると考えられます。

エフィカシーとは、自分のゴールを達成するための自己の能力の自己評価のことです。

ゴールを達成する自信、くらいに理解しておけば良いでしょう。

毒親であっても、こういうことができたらいいなあ、と感じることはあるかもしれません。

しかし、このエフィカシーが低いため、そんなゴールを持ったって自分には達成できっこない、とはじめからあきらめてしまうのです。

となると、結果的にゴールを持たない状態と同じになってしまいます。

このように、親がゴールを持たず、持っていたとしてもエフィカシーの低い状態だと、その状態が親の通常の状態になってしまいます。

この、心理的に慣れ親しんだ状態のことを、コーチング用語ではコンフォートゾーンと言います。

ゴールがない状態がコンフォートゾーンになってしまっている人間は、そばにゴールを持ってそれを目指している人間が現れると落ち着かなくなります。

その結果、その人を自分のコンフォートゾーンに引きずり込むような行為を無意識でとってしまうのです。

生まれてすぐの子供は、自分のできないことに物怖じせず、いろいろなことを身につけていきます。

つまり、コーチング的にいえば、ゴールを設定し、高いエフィカシーを維持しながら達成していく、まさに理想的なコーチング的ライフスタイルの体現者なのです。

ゴールを失った親からすれば、自分のコンフォートゾーンを乱される難い存在となります。

もちろんこれは、無意識レベルで起こることなので、親の意識にはあがりません。

コンフォートゾーンを乱す子供をなんとか自分の引きずり込むために、正当化するような理由をつけ、子供をコントロールしようとするのです。

あなたが心配なのよ、あなたのためなのよ、などという言葉はその典型でしょう。

ほんとうに子供のことを思うのなら、子供がゴールを設定し、新しいことにチャレンジしながら自分の人生をクリエイトしてけるようなマインドを作ってあげるべきでしょう。

しかしながら、ゴールがなくエフィカシーの低い親はそれができないのです。

そういった親を毒親と呼びます。

 

コーチングは未来へと働きかける

毒親に育てられた人は、どのようにしていけばよいのでしょうか。

コーチングから考えるアプローチは以下の通りです。

まず、『毒になる親』で推奨されているやり方を概観して見ましょう。

上にあげたやり方は、いずれも過去や現在に働きかけるものになっています。

実はコーチングでは、そのようなやり方は一切推奨しません。

コーチングでは、時間は未来から現在に流れる、と考えます。

未来がだんだんと近づいて現在になり、今この瞬間は遠い過去へと流れていく、そのような時間観を採用しているのです。

だからこそ、どんどんと遠ざかる過去へ働きかけることは不毛であると考えます。

それどころか、現在を含む過去へと働きかけることで、ますますそれにとらわれてしまうリスクを示唆するほどです。

もちろん現状把握として、現在や過去を分析することは問題ありません。

実際にコーチングセッションにおいてコーチは、クライアントの現在、過去のすべてを観察します。

しかし、当事者が過剰に過去や現在を分析し続けることで、本来一番注目すべき未来がないがしろになり、かえって現在や過去にとらわれる可能性を忘れてはいけないのです。

だからこそ、コーチングの基本スタンスは未来に働きかけるということなります。

 

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未来へ働きかけるとはゴール設定をすることである

未来に働きかけるとはどのようなことをいうのでしょうか。

コーチングではその作業のことをゴール設定と言います。

まず心から達成したいゴールを設定し、それを本気で追求する生き方を作り上げる、そのことを徹底的に行うのです。

毒親に育てられた人は、自分にとって重要なものを選択するという生き方を奪われてしまっています。

毒親からのコントロールが執拗に繰り返される中で、毒親の評価軸がまるで自分の評価軸であるかのように思い込まされてきたからです。

しかし、自分の意思でゴールを設定し、自分にとってのゴールに必要なものはいったい何か、という生き方を続けていると、自然の毒親の評価軸は消えていきます。

ということは、現在の思考パターンや、現在の感情は結果的に消えてしまうということです。

親自身との対決も無理にやる必要すらなくなってくるかもしれません。

自分のゴールにとってどうでもいいことは忘れてしまうからです。

このように、自分の心から望ましい未来をクリエイトしていくことで、過去や現在を一気に吹っ飛ばしてしまうような人生を作っていくのがコーチングなのです。

 

*ゴール設定に関する詳しい方法は以下の記事を参考にして下さい 「コーチング理論から考える正しい目標設定の方法」 「コーチング理論から考える一歩先に進んだ目標設定の方法」

 

注意

念のために書いておきたいのは、コーチングは医療行為ではないということです。

繰り返された過剰な毒親のコントロールの結果、PTSDが発症しているなどというように、明らかに病状が見られる場合は医者の力を借りるべきでしょう。

なにもコーチングが万能のツールであると言いたいわけではありません。

とはいえ、医療行為とコーチングは決して矛盾するものではなく、上手な併用の仕方があるはずだと考えます。

 

まとめ

毒親とは、ゴールを持たず、子供を自分のコンフォートゾーンに引きずり込むような親のことであるということでした。

毒親によって自分の評価軸を失って苦しんでいる人は、本物の自分のゴールを設定することから現在や過去を変えていくことがよい、ということでした。

参考にしていただけるとうれしいです。

 

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