「社会に出る前の君に伝えておきたいこと」

 

この記事は、社会に出る前のあなたがどのように人生を創っていくべきかについて書かれた記事です。


これから社会に出るにあたって知っておくべきことはたくさんありますが、本当に重要なことは少ししかありません。
なぜなら、物事の本質とは常にシンプルなものだからです。もちろん、本質のみでその他のことを学ぶ必要がないわけではありません。むしろ、そのシンプルな本質の深い意味をより理解するために、たくさんの(それも驚くべきほどたくさんの)ことを学ぶ必要があります。しかしながら、同じたくさんのことを学ぶにしても、シンプルな本質、すなわち、社会に出る前のあなたにとって重要なことをわかっておくかどうかは、長いキャリアの中で雲泥の差を生むでしょう。では、その重要なこととは何でしょうか。

社会に出る前のあなたが知っておくべき重要なこととは、これからあなたは「今の自分のままでは達成困難などうしても目指したい目標を持つべきである」ということです。そして、「目標に向かってやりたいことだけをやって生きていくべきであるということ」です。このような目標のことをゴール(Goal)と言います。つまりあなたは、「ゴールを設定し、その達成のために毎日やりたいことばかりやるべきだ」ということです。

ゴールがなかなか見つからない場合は、仮のものを設定しましょう。私に相談を寄せる方の中からも多く聞かれる声が「ゴールが見つかりません」というものです。「ゴールを設定したものの、これが正しいのかわかりません」という声もよく聞かれます。実はそれは無理もないことなのです。なぜなら、私たちの多くは外側から何らかのゴールを与えられ、そのゴールに自分を最適化するための訓練をさせられてきました。その代表例が学校のテストです。テストでは先生が作った問題に多く正解することがゴールとされます。要は他人が作ったゴールに向かって走らされるのです。このように、私達はそもそもゴールを設定することに慣れていません。こういう人は厳密に考えず、仮のゴールでも構わないのでとにかく設定し、動き始めるとよいでしょう。

また、「私のゴールは間違いなくこれだ」と自信満々であったとしても、残念ながらそのほとんどは偽物です。もちろん、人生の早い段階で本物のゴールを手に入れている人もいるでしょうが、やはり大多数は偽物であると言っても過言ではないはずです。なぜなら「達成したいゴール」かどうかを判断している「私」の判断基準は、過去に外側から入ってきた「私以外」の情報によって出来上がっているからです。親、教師、常識、メディア、書籍、友人といった、あなたにとって重要であった人から入ってきた情報によってあなたの現在の価値観は出来上がっています。簡単に言えば、影響力が強い人が良いといったから自分も良いと感じているということです。その価値観をもとに「私のゴールはこれだ」と選んだものが、本物のあなたのゴールなわけがないはずです。


しかし、たとえ仮のゴールであっても、あるいは偽物のゴールであっても、設定してそれを目指し動くことにこそ重要な意味があります。
実は社会に出る前のみなさんのような方がゴールを設定する意味は、本物のゴールを設定してそれを達成するためではありません。本物のゴールを発見するサイクルに入るためです。仮のものでも偽物でも、それに向かって動いていく中で、様々な人と出会い、知識を得て、実に多くの貴重な経験を積んでいきます。新しいものが自分の中に入るたびに、あなたの最初に設定したゴールを進化を遂げ、それまでの価値観に縛られたものから、自分の足で作り上げていった価値観に基づく自分だけのものになっていきます。少しづつそうなるのです。もちろん、それすら外側から入ってきた情報によって作られたものです。しかし、そういう経験を繰り返す中で、そんな自分の価値観自体を吟味する視点も出来上がっていきます。新しい情報を吸収し、自己を吟味し、そしてまた行動する。このようサイクルを繰り返します。そしてあるとき自分の本物のゴールはこれだと「直感」するときがやってくるのです。なぜだか分かりませんが、その瞬間は必ず本人にだけは分かるのです。

刷り込まれた自分の価値観を疑って、本物のゴールを発見しましょう。そのプロセスの中でみなさんの生産性は高まり、自分だけではなく人のためにも生きることの喜びを知ることでしょう。本物の仲間を手に入れ、やりたいことだけやる人生を選択できるでしょう。本物のゴールに向かう中でやることは、すべてがやりたいこととなるはずです。やりたいことだけやって生きるなんて無理だという世の中の嘘に負けてはいけません。君のゴールなど叶うはずがないという心無い言葉を受け入れてはいけません。そんなものは、自分自身がそのように生きられていない人のやっかみか、あなたに嫌なことをやらせてあなたの人生をコントロールしようとする人の謀略です。誰の言葉を聞くのかは、すべて自分で決めるのです。自分の人生を誰か他の人の手に委ねてはいけません。一人でも多くのこれから社会に出ようとする人が、自分の人生を自分の手で創っていけるようになることを祈っています。


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「【自信が持てない自分】を分解し、【エフィカシー溢れる自分】へと再構築する計画書」

 

この記事には、自信が持てないマインドの仕組みを分析し、高いエフィカシーを持つ自分へと
再構築していく方法が書かれています。

 

自信が持てないという問題を抱えた人を多く見ます。自信が持てないことの一番の問題は、ゴールが達成できないという点です。ここでは自信を「自分にはゴール達成の能力があると信じること」と考えてみましょう。コーチングでは、このような種類の自己評価のことをエフィカシー(efficacy)と言います。エフィカシーが高いからこそ人は大きなゴールを設定することができ、実際に達成できるような行動を重ねていくことができます。世に言う成功者を想像してみてください。一様に自己評価が高いと感じないでしょうか。もちろん、世の中には「実るほどに頭を垂れる稲穂かな」という言葉があるように、立場のある人ほど謙虚なところがあります。しかし、謙虚であることと自己評価は別の話です。自分を自分で高く評価する、すなわち自信があるからこそ人に高圧的に接する必要もなく、謙虚なのです。そしてそのような人だからこそ、実際に大きなゴールを達成していきます。こういう人とは対極にあるのが、自信を持てない人と言えます。

そもそもの話、人は本来無限の可能性を持っています。しかし、素朴にそれを信じることができないために自身が持てない、すなわちエフィカシーが上がらないのです。コーチングの概念にRAS(reticular activating system)というものがあります。日本語では、網様体賦活系と言います。これはその人が持っている重要性に基づき、大事な情報とそうでないものを識別する脳のシステムです。たとえば、写真家が街を歩けば見えるもの全ては被写体ですが、そうでない人からすればただの何気ない街の一コマでしょう。人は重要性によって見えるものが変わるということです。また、RASの働きの結果として認識されなかったものをスコトマ(scotoma)と言います。RASのシステムを持つ人間である以上、スコトマがあることから逃れられません。そして、スコトマがあるということは、そこに自分のまだ見えていない可能性があるということです。その可能性の中には、自分も気がついていない大きなゴールや、それを達成するための方法、誰も持っていないあなただけの魅力、エフィカシーが高い未来の自分の姿など、宝のようなものがたくさん隠されています。それらの情報は存在しないのではありません。可能性として常にあなたのそばにあります。しかし、あなたの脳の働きにより気がつかず、それゆえ物理的に現実化していないだけなのです。これが人間は本来無限の可能性を持っているということの根拠です。

RASの働とは別の概念として、あなたの無限の可能性を制限する4つの概念をルー・タイスは提示してくれました。すなわち、ハビット(habit)、アティチュード(attiutde)、ブリーフ(belief)、エクスペクテーション(expectation)です。それぞれ見ていきましょう。

ハビットとは無意識の習慣、行動パターンのことです。例えば、朝起きたら必ず一杯のコーヒーを飲む、といったものです。もしかしたら、あなたにとっての朝の飲み物にはもっと素晴らしいものがあるかもしれません。しかし、必ずコーヒーを飲むという行動パターンに縛られたままでいると、その未知の可能性に触れることはできません。

アティチュードとは、無意識の判断のことです。例えば、あなたが映画を見に行くとします。その際に、誰かを誘うかそれとも一人で行くかという選択肢があります。それをよくよく吟味もせずに、いつもどおり一人で行くことにしました。でも、もし誰かを誘っていたとしたら、一人では味わえなかった楽しさを経験できたかもしれません。映画を見た感想を交わすといった楽しみです。無意識の判断に縛られていると、やはりそういった可能性に触れることができません。

ブリーフとは、その人が当然のこととして無意識に持っている価値観、強い意見のことです。たとえば、男性は女性よりも優れているという信念を持っている人がいたとします。その人にとっては、男性が女性より優れていることが重要性を持ちます。すると、先述したRASの働きにより、女性の優れている部分がスコトマに隠れてしまいます。結果として、女性の優れている点を発見することのないまま人生が過ぎ去ってしまいます。


エクスペクテーションとは、無意識に抱いている将来に対する期待、見通しのことです。
将来にきっと悪いことが起こるという見通しをあなたが持っていたとします。するとやはりRASの働きにより、将来に対する希望の兆しがことごとくスコトマになってしまいます。結果として将来性のある選択肢が認知できなくなります。認知できないものは選択しようがないので、現実に将来は悪いものになってしまいます。

以上4つの要素が、あなたが本来持っている無限の可能性を隠してしまいます。そしてこれら4つの要素が何処にあるのかと言えば、それもあなたのマインド(脳と心)の中なのです。お気づきかもしれませんが、4つの要素はすべて人間の脳内にある無意識の働きです。脳の神経細胞に蓄積された情報のパターンが、無意識に機能し、重要なものとそうでないものを決めているだけなのです。あなたの無限の可能性は、まさに可能性として常にあなたのそばにあるということでした。そしてその無限の可能性の発見を阻むのは、脳内にできたあなた自身の認知の偏り、いわば脳のクセなのです。

するとやはり、自信を持つには「自分には本来無限の可能性があるがそれらは脳のクセによって隠されているという事実」を受け入れるだけだということになります。それができれば苦労しないよと感じますか? それでは、実際にまだ見ぬ可能性へとアクセスして体で納得していけばいいでしょう。どうすればいいでしょうか。RASとスコトマの仕組みを理解し、4つの要素の制限を外していけばいいのです。制限を外すどころか、4つの要素を逆手に取って、あなたの無限の可能性を引き出すツールとして利用すればいいのです。ハビットは、意識にあげてあえて違うことをやってみましょう。アティチュードも、意識にあげてあえて違う判断を下しましょう。ブリーフはまず疑ってみて、違う価値観がないものか考えてみましょう。そして、エクスペクテーションは、自分の未来への高い希望として思い切り素晴らしいものに書き換えてしまいましょう。もちろんそれらはすべて、設定されたあなただけのゴール(goal)に基づき、その達成のために相応しい方向へと選択するべきです。あなたの中にある無限の可能性を素朴に確信し、自信にあふれた毎日を送ることができるようになるはずです。

 

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「自分探し」「私らしさ」「自己肯定」「ありのままの自分」これらの追求の果てにある落とし穴とは


苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

 

「自分探し」

言葉というものは、持たされるイメージや、場合によっては意味までもが時代によって変わってしまうものでしょう。

この「自分探し」という言葉も例外ではありません。

ある時代では、ポジティブな捉え方をされていたこともあるようですが、現代ではどちらかといえば

「いつまでたっても腰の据わらない夢見がちな人が、どこにいるかもわからない理想の自分を追い求め続け、実際には何ひとつ事態が好転していないこと」

といった少々ネガティヴなイメージが持たれているようです。

実際問題として、いつまで経っても自分探しから抜け出すことができず焦ってしまうという人も多いようです。

とは言うものの、「現実や今の自分を直視して、地に足つけた生き方をしなさい」という提言に対してもなんだか賛同できず、ますます迷ってしまいます。

そんな自分が嫌で、いろいろ真面目に勉強し、状況を変えようとしてみるのだが、気が付いたら不満だらけの日常に戻っている、そんなことを繰り返してしまうという相談をよく受けます。

そこでこの記事では、

「自分」とはいったい何かについて考察した上で、抜け出せない「自分探し」の構造を明らかにし、正しく自分と向かい合っていく方法についてお伝えしたいと思います。

 

自分とは何か

自分とはいったい何か、私とはいったい何なのかという問いは、長くにわたって議論されてきた哲学的テーマの一つです。

歴史上その問いに対して様々な解が提出されました。

現代的な考え方としてここで採用するものは、

 

自分とは、自分に関係する重要な情報の集まりである

 

というものです。

たとえば、今この記事を読まれているあなたが「自分自身を説明してください」と言われると、どう答えるでしょうか。

職業、趣味、家族、収入、、、などなど、自分にとって重要な情報を列挙することで、説明を試みようとするのではないでしょうか。

いや、自分とは◯◯という名前であり、それが自分そのものなのだという方がいらっしゃるかもしれません。

しかし、少し待ってください。

その名前は、単なるラベルであってあなた自身ではありません。

名前ですら、自分に関係する重要な情報のひとつなのです。

このように、自分のことを説明しようとすると、どうしても自分に関係する重要な情報を列挙するしかないのです。

では、そういった自分に関係する重要な情報の中心には何が存在するのでしょうか。

何も存在しません。

そこには自分という存在はないのです。

しかし、実体としての自分はなくても、機能(働き)としての自分のようなものはあります。

どのような働きかといえば、この宇宙の情報すべてを、自分にとって重要な情報とそうでない情報に並べ替えていく働きです。

この働きの結果、自分にとって重要な情報が定まり、それらがなんとなく寄り集まったひとつの状態が自分という存在なのです。

この説明を聞いて、わたしはそんな難しそうなことしていませんと思う方もいるかもしれません。

しかし、どんな人も必ずこういった成り立ち方をしているはずなのです。

現に、あなたを説明してくださいといったときに、まっさきに氏名や職業をあげるではありませんか。

フランスに住んでいるピエールさんの同じ身体的構造を持つ一人の人間ですとは言わないでしょう。

それは、フランスに住んでいるピエールさんの情報よりも、氏名が職業が自分にとって重要だとどこかで判断しているからでしょう。

このように、自分とは、重要な情報とそうでない情報を並べ替える働きの結果であると考えることができます。

 

自分はあるとも言えるし、ないとも言える

さて、このようなある情報処理主体にとって重要なものとそうでないものに分ける働きを「自我」と呼びましょう。

自我の持つ働きによって選別された重要な情報がなんとなく寄り集まった状態こそが自分であるとわかりました。

ところで、この「なんとなく」というのがポイントです。

自分のことを説明してくださいと言われたとき、氏名や職業を答えることには、何の違和感もありません。

出身大学や、好きな料理、付き合っている人のことなども、まあ問題ないでしょう。

しかし、自分を説明してくださいと言ったとき、以前付き合っている人のことを説明されたどうでしょうか。

すこし怪しくなってきます。

小学校に嫌いだった給食のメニューなどはどうでしょうか。

あるいは、その給食を作った人のことはどうでしょうか。

ここまでくると、自分のことを説明する内容としてはふさわしくない気がしてきます。

しかし、重要なものと間違いなく関連する情報ではあります。

こうしてわかることは、突き詰めていけば世界中の情報はあなたと関係を結ぶことができるという事実です。

このように情報が互いに関連しあってこの宇宙を形成している様子、あるいは、そのような関係によって存在が生まれる有り様のことを釈迦は「縁起」と呼びました。

この宇宙が情報の網の目によって形成される「縁起」であるとしたら、どこまでが自分であって、どこまでが自分でないかは究極的にはわかりません。

だからこそ「なんとなく」という表現を使うしかないのです。

重要だと思われる情報がアナログな連なりを形成し、なんとなく境界線が生まれて成り立っている状態が自分であるということです。

また、状態である以上それは固定的なものではありません

実際問題考えてみればわかりますが、自分のことを説明してくださいと言われたときの答えは、昨日と今日では違ったものになるでしょう。

もっと細かく言えば、それこそ一瞬ごとに変わっているはずです。

細胞レベルで言えば、一瞬ごとに生まれ変わっていっているからです。

直接的に感知できるかどうかは別として、身体が無意識に重要だと判断しているものは常に変わっているといえるでしょう。

このように、自分という状態は実にダイナミックであり、変動していくものなのです。

だとすると、自分に対する多くの悩みはナンセンスであるとわかります。

 

自分は奥手だから

自分は暗いから

自分は貧乏だから

自分は頭が悪いから

自分は彼女に振られたから

 

だからダメだと続くこういった悩みが悪いことだとは思いませんが、実際に悩んでいる人は多いのも事実でしょう。

そしてその悩みの根本は、こういった自分は変えることが困難である、あるいは変えることができないと思い込んでいる点にあります。

しかしながら、自分とはそもそも動的であり、ダイナミックに変動していくものなのだから、放っておいても一瞬後には違う人になっています。

それでも悩むということは、わざわざその必要もないのに一瞬後も自ら悩みをコピーし、固定した状態を作り出しているだけなのです。

まさに自分で悩みを生み出し続けているナンセンスな状態です。

本質的には自分で作り出している悩みであっても、それを自覚することなく、意識の上では自分を変えたいと思うものだから、今とは違う「自分探し」にいそしむのでしょう。

そして

「ありのままの自分を受け入れる」

といった聞こえのいい言葉に騙されて、なんとなく満足したような気持ちになってしまうわけです。

先ほどの説明からもわかるように、ありのままの自分なんて存在しません。

すべての情報は一瞬ごとに生まれ変わり、当然のことながら自分という状態も時々刻々と移り変わる状態のことだからです。

だからこそ、わざわざ自分にとって本当は望ましくない自分を「ありのままの自分」などといった綺麗な言葉で受け入れようとせず、好きなように変えればいいのです。

奥手な自分がいやなら、積極的な自分になればいいし、暗い自分がいやなら明るい自分になればいいのです。

その大前提は、自分とはダイナミックに変わる動的な情報の状態であり、いくらでも変えられるということを心から受け入れることです。

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自分らしさはどこからやってきたか

とはいえ、現段階における支配的な自分があり、現実的にそれがなかなか変わりにくいのは事実です

この場合の支配的な自分とは、何を重要だと判断するかの自我の働きが、ある程度固定されてしまっているということです。

よく考えてみれば当たり前の話です。

たとえば、昨日まで「何よりも金が大事だ!」という重要性を持っていた人が、いきなり「金なんかよりも大切なものがたくさんある」と言い出したり、その逆のようなことが続出すれば、社会は大混乱に陥るでしょう。

ということで、自分とは、突き詰めて考えていけばダイナミックな情報状態なのですが、実際問題としてある程度維持される、というのが正確な表現のようです。

ところで、このときの自我は、どのようにして出来上がったのでしょうか。

コーチングでは、過去に入ってきた外部情報に反応することを繰り返した結果生じたパターンの集積として出来上がる、と考えます。

少し難しい表現ですので説明しましょう。

私たちにはマインドがあります。

マインドとは「脳と心の働き」のことです。

五感を通じて情報を刺激として受け取った私たちのマインドは、その中でなんらかの計算が行い、判断や行動といったかたちで反応をします。

たとえば、母親が怖い顔をして殴ってきたという経験があったとします。

そうすると子供であるあなたは、五感を通じて母親が殴るという情報をマインドに取り込み、恐怖や不安を感じるという反応をするとともに、涙を流す、震える、叫ぶなどといった肉体的反応もします。

このときの反応のありかたを決定しているのが、マインドの働きなのです。

ところで、さきほどの例が繰り返されると、どのようなことが起こるのでしょうか。

なんども母親に殴られ、恐怖を感じるといったパターンを繰り替えいると、どんどんとそういったマインドの働きが強化されていきます。

やがてはそのパターンは抽象化され、母親の顔を見ただけで恐怖を感じたり、あるいは目の前でまったくの他人である子供が親に叱られている風景を見るだけで、わなわなと体が震えてきたりするようになります。

そういう人にとっては、母親を怒らせないことや、他人がもめているところから遠ざかることが極めて高い重要性を持つようになるわけです。

この例はいささか極端なものですが、このように私たちの自我は、過去の情動的な記憶をもとに形作られていきます。

つまり、私たちが通常自分と呼んでいるものは、過去、外部から偶然入ってきた強烈な記憶によって出来たパターンの無限とも思える集積の結果であるということです。

 

さて、このような人が自分らしさを求めて、自分探しを徹底していくとどういうことになるのでしょうか。

現在の自分、つまり現在の自分にとって重要なものを真剣に尊重すればするほど、過去の偶然によって出来上がった記憶の檻に閉じ込められることになります。

過去に偶然接触した情報は、決してあなたが望んで取り込んだものではないはずです。

それどころか、あなたをなんらかの形で縛ろうとする内容だったケースが多いはずです。

常識という名を借りて、あれをやってはいけない、これをやったら罰を受けるという経験をたくさん浴び、現在の重要性が出来上がりました。

それもこれも、親、教師、大人、社会、権力といった外部が、それぞれの都合に合うようにあなたを縛ろうとしたがゆえなのです。

だから、たいへん皮肉なことに、自分らしさを追求し、「ありのままの自分」などを肯定すればするほど、過去に自分を縛るべく外部からやってきた(つまり他人の)重要なものの奴隷になっていくという事態が生まれてしまうのです。

 

自分探しの人は何に悩んでいるのか、何が辛いのか

そういう人は幸せなのでしょうか。

幸せだという人もいるかもしれません。

しかし、その幸せですら、その状態が幸せだという外部情報によって作られたものである可能性が高いでしょう。

自分が死の淵に瀕したとき、本当に心からこの人生でよかったと確信を持って思えるような生き方をしている人はとても少ないのではないでしょうか。

また、自分探しを延々やっている人はまだましなのかもしれません。

何かがこのままではよくないということはわかっているからです。

過去の外部情報の奴隷状態である自分のことが、無意識ではわかっているために、いつまでたっても満足感が得られないという状況なのでしょう。

ただし、そのような過去の外部情報によって作られた重要性に囚われたままで、いくら自分を解放するようなことをやったとしても、やはりいつまでも満足は得られません

その結果どのようなことが起こるかといえば、いわゆるセミナー難民などが生まれます。

なんらかのセミナー等で、

「これで本当の自分に出会えた!」

という一時的なカタルシス、高揚感を得たとしても、結局は過去の重要性の奴隷を脱していないため、時間とともにやっぱり何かが違うと感じ、次の方法を探しにいくわけです。

これでは、いつまでたってもその人は本当の満足を得ることはできないでしょう。

大切なのは、現在出来上がっている過去の外部情報をベースとした自分にしがみつくことではなく、未来の望ましい自分を前提に、今の自分をぶち壊すプロセスの中に入っていくことです。

言い換えれば、マインドの働きそのものが変わるような体験に入るということです。

その中で過去の重要性から自由になり、本当にこれだと思うものに出会っていくことが必要なのです。

 

ありのままの自分を追求する人のリスク

ところで、過去の外部情報ををもとにして出来上がった自我に基づく「ありのままの自分」を追求ばかりしている人は、別の意味でもリスクがあります。

それは、人にコントロールされ、いいようにされてしまうということです。

先ほども述べたように、「ありのままの自分」を追求する人が本来やらなくてはならないのは、未来の望ましい自分を前提として、今の自分を否定し、徹底的に自己決定に基づいた新しい自分らしさを作っていくことです。

それができていないということは、本当の意味での自分がないままであるということです。

その一方で何かおかしい、どうにかしたいと思っているものだから、目新しく思える自分のモデルに出会うと、途端にそれに心酔してしまいます

ちょうど真空状態のところへ、空気が急に入ってくるようなものです。

「これこそがあなたにとっての本当の自分なのです」

という魅惑的なメッセージとともに、ようやく本当の自分に出会えたと思い込みます。

だいたいそういう場合は、その「メッセージを発した人にとって都合の良い本当のあなたらしさ」というものだと相場が決まっています。

結局その人にいいように使われてしまうのです。

これでは、単なる過去の外部情報によって作られた「ありのままの自分」を追求してる日々の方がまだましだったのかもしれません。

主観的にはやりがいのある日々で幸せに感じているのかもしれませんが、この文章を読んでいるあなたがそうはなりたいと思わないはずです。

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私たちはどのように自分らしさと向き合うべきか

では、具体的にどうしていけばいいのでしょうか。

コーチングでは、ここまでに述べたような状況に対する攻略法が用意されています。

それがゴール設定です。

ゴール設定には、いくつかの守るべきルールがあります。

その代表的なものが、ゴールは現状の外側に自分で設定するというものです。

この場合の現状の外側とは、いったいどういうことでしょうか。

これまでの中で確認した問題から逆算してみればその意味が見えてきます。

すなわち、過去の自分らしさの枠組みの中ではなく、その外側に新しい自分らしさを設定するということです。

言い換えれば、現在の自我の重要性からは自然には出てこないような、新しい重要なものを選択し、ゴールとするということです。

これは「本当の自分」や「私らしさ」にこだわり続けていた人からすれば、徹底的な自己否定でしょう。

しかしその自己否定は、決して自己評価を下げるようなものではありません。

むしろ自己評価は同時に上げる必要があります

なぜなら、それまでの自分であれば想像もしなかったようなスケールの大きなゴールであったり、それまでの自分であれば縁もゆかりもないだろうと決めつけていたようなゴールを設定し、実際に目指す必要があるからです。

そのようなプロセスは、根拠はないけど自分にはできるんだという種類の自己評価を上げていくことが大切なのです。

とにかく、そのような

スケールの大きなゴール

自分には縁もゆかりもないと決めていたゴール

という過去の重要性から解き放たれたものを自分で設定する必要があります。

そして、それに向かっていくことで、過去の重要性から出来上がった自分らしさから解放され、新しい自分らしさが出来上がっていくことが期待されるのです。

 

新しい自分らしさすらも超えていく

さて、これでめでたく新しい自分らしさを手に入れられました、となるのでしょうか。

残念ながら、そうはなりません。

まずその説明のために、対象を認識するには、知識が必要であるという事実を押さえてください。

たとえば、今私はmacのノートパソコンでこの文章を書いていますが、このmacのノートパソコンも、そもそもノートパソコンがなんであるかという知識がなければ認識することができません。

今となってはそんな人もいないでしょうが、40年くらい前の人が今の私を見て、一体何を用いて、何をやっているのかまったく想像できなかったはずです。

それは、端的にパソコンという知識がなかったからです。

この事実をさきほど合意した、ゴール設定にあてはめてみましょう。

過去の偶然出会った情報が作り上げた自我の重要性を否定し、新しい自分らしさを自分で作り上げるべく、あなたは現状の外側のゴールを設定しました。

では、そのときのあなたが認識した、「現状、外側、ゴール」という対象は何によって得られたのでしょうか

なんと、あなたが過去に獲得した知識です

そしてその知識は、過去、偶然出会った情報によって構成されています。

これでは堂々巡りです。

せっかく過去の重要性の外側に新しい重要性を作ろうとしても、その判断基準そのものが過去の重要性の影響を免れえないということです。

それでは、私たちは永遠に過去の呪縛から逃れられないのでしょうか。

そんなことはありません。

過去の自分らしさを否定し、新しい自分らしさを作るという決意は、過去の自分らしさの枠組みの外側からなされたものであるはずです

過去の自分らしさを対象化し、外側から眺めるという視点の獲得なしにはそのような発想は生まれ得ないからです。

もちろん、その視点を獲得したからといっても、あいかわらず判断の拠り所のほとんどは過去の情報です。

しかしその中にあって、過去の枠組みから外に出るという強い意志こそが、過去の枠組みの外側にある新しい知識を少しだけあなたに見せるのです。

その知識は、当初は微かなものかもしれません。

しかしながら、その知識をもとにゴール設定を再度行います

そのゴールは、当初のゴール設定よりはいくぶん過去の重要性から解放されたものになっています。

このようなサイクルに参入し、繰り返し続けることで、あなたの中の重要性は、過去の外部情報が作り上げたものから、だんだんとあなたが自分で主体的に作り上げたものへと成長していきます

コーチングとはこのようなプロセスに参入するためにテクニックの束と理解することもできるでしょう。

そもそもどこにもないあなたは、他ならぬあなた自身が創出していくべきなのです。

 

コーチングの創始者、ルー・タイスは次のように言いました。

All meaningful and lasting changes and growth starts on the inside first, and work its way out.

すべての意味のある永続的な変化と成長は、内側に始まり、外側へと広がる

 

本来どこにもいない自分を過去や外側に探すことはもうやめて、正しい方法で自分の内側を見つめ、自分で自分らしさを作るという発想を持ちましょう。

 

まとめ

過去の重要性に基づく自分らしさをいくら探しても、いくら受け入れても意味がないどころか、ますます過去に縛られる可能性すらあるということでした。

それよりも、正しく内面を見つめながら、ゴール設定と更新を繰り返す中で、新しい自分らしさを自分で作り上げていくプロセスに入ることが重要であるということでした。

参考になりましたら幸いです。  

 

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「思考は現実化する」はずなのに、なかなかそうならないあなたへ


苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。



思考は現実化する  

 

アメリカの著述家、ナポレオン・ヒルの有名な言葉であり、代表作の表題でもあります。

ビジネスパーソンの中でも、自己改革に真面目に取り組もうとしてきた方であれば、よくご存知の言葉でしょう。

実際にこの本を読み、プログラムを受講し、実践をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

もちろんその中には大きな自己変革を遂げ、成功とよべるような達成をされた方もいらっしゃるでしょう。

しかし、   「そうは言ってもなかなか現実は変わらないよな」   そんな感想をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

どこに問題点があったのでしょうか。

この記事では、ナポレオン・ヒルの提示した成功哲学の概要と問題点を指摘した上で、認知科学のパラダイムに基づくコーチングでは、どのように「思考を現実化」していくのかについて述べたいと思います。

 

ナポレオン・ヒル

ナポレオン・ヒルは、新聞記者として鉄鋼王として知られるアンドリュー・カーネギーにインタビューをしたことがきっかけで、成功哲学の体系化に取り組み始めました。

1908年のことです。

そこからナポレオン・ヒルは、多くの成功者を研究し、彼らはどのような頭脳の使い方をしているのかについて研究しました。

研究対象となった成功者の数は、なんと500名を超え、そこにはアンドリュー・カーネギーの多大な尽力があったとされています。

そして、20年間もの歳月をかけて完成させたのが、かの有名な『思考は現実化する(Think and Grow Rich)』という書籍です。  

 

思考が現実化する仕組み

思考が現実化して成功していくためのメカニズムは、その中でどのように説明されているのでしょうか。

この書籍の中では「成功」を次にように定義します。  

成功とは、他人の権利を尊重し、社会正義に反することなく、自ら価値ありと認めた目標(願望)を、黄金律に従って一つひとつ実現していく過程である。  

文章を見てみると、「他人の意見を尊重する」、「社会正義に反しない」という言い回しがありますが、これは「公共(自分以外)の利益に反しない限り」という意味合いでしょう。

せっかくならば「公共の利益のためにもになる」という条件にすればいいとは思いますが、基本的にこの定義は問題なさそうです。  

この成功を達成するために、まず推奨されるのが以下の二点を定めることです。   ・明確な目標設定 ・完全な計画   そして、これらを定めたのち、さまざまな諸要素を満たしていくという流れです。

そのいくつかを紹介すると、

  • 信念(何に重きを置くかの価値観)の強化
  • 知識の習得
  • 無意識の活用
  • 願望実現にふさわしい精神性の身につけ方
  • モチベーションのコントロールと利用
  • 情動のコントロールと利用
  • マスターマインド(仲間との関係)の構築などです。

などがあります。

黄金律(成功のために守るべきこと)に基づいた生活を送ってこれらを実践していくことで、設定された目標(願望)が達成される、つまり「思考は現実化」していくというわけです。

 

現状の奴隷を作り上げる!?

さて、このプログラムの問題点はどこにあるのでしょうか。

それは、最初の一歩である「明確な目標設定」と「完全な計画」そのものにあると言えます。  

まず「明確な目標設定」ですが、実際に書籍の中では、   あなたが実現したいと思う目標(願望)を「はっきり」させること   と望むものを具体的にするよう推奨しています。

これは非常に危険な考え方です。

なぜならば、現時点で自分が想像出来るはっきりとした目標(願望)が、本当に自分にとって望ましいものであるかどうかわからないからです。

確かに、今の時点ではっきりと想像できるような目標(願望)はあるのかもしれません。

しかしそれは、あくまで過去の記憶に基づき、その中でより自分にとって望ましいものを選び出したものに過ぎません。

その時点では、それが自分にとって望ましい目標(願望)であるかどうかはわからないでしょう。

むしろ、過去の自分の記憶に縛られた、偽物の目標(願望)である可能性が高いといえます。

望むと望まざるとに限らず、私たちはたくさんの外部からの情報を取り入れながら、今の認識を作っています。

その中には、未来の自分にとって望ましくない価値基準がたくさんあるはずです。

その価値基準に基づき、現時点ではっきりとした目標(願望)を定めるということは、ますます自分にとって望ましくない状態を強化してしまう恐れがあります。

ということで、現時点ではっきりとした目標(願望)を具体的にイメージすることを強く推奨することは、リスキーなことであると考えられるのです。  

また、仮にそういったはっきりとした目標(願望)を決めることを認めたとしても、その次の「完全な計画」もいただけません。

たしかに、何かしらの目標(願望)を決め、そこから演繹的に導き出される形で計画を練ることは大切でしょう。

なので、まったくの無計画に物事を進めることが正しいとは思えません。

しかし、そこにもし「完全な計画」を求めるのであれば、これはこれでまた正しいとは言えないのです。

数学者であり、論理学者でもあるクルト=ゲーデルは、あるシステムの中には必ずそのシステム内で真偽を決定不可能な命題が紛れ込むことを証明しました。

かの有名な不完全性定理です。

この定理は、自然数論の内部において証明されたわけですが、1980年代に入ると、グレゴリー・チャイティンにより、その定理が数学宇宙全般に拡張されることとなりました。

つまり、この世の中に完全なものはないということが学問的に証明されてしまったわけです。

だとすれば、ここでいう完全な計画というのもありえない話です。 では、どのように考えればいいのかというと、その時点において手に入った情報に基づき、その時点での最適な計画を考えることでしょう。

こう考えれば、その裏側には、現時点では計画できない要素があることを認めるということになります。 つまり言い換えれば、状況が進むごとに新しい情報が集まり、臨機応変に計画を変え続けることを認めるということです。

現時点での最適な計画を考えた上で、あとはやりながら適宜修正していく、考えてみればこれは実に当たり前のアプローチでしょう。

もし「完全な計画」ということを前提とするならば、その当たり前のことができなくなってしまいます。

状況がどんどん変わっても、最初に決めたその「完全な計画」に固執してしまい、それを無理やり推し進めるような事態が生まれてしまうでしょう。

このようなことは現実世界においても往々にして見られるのではないでしょうか。  

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コーチングでは現状の外側のゴールを設定する

さて、以上のことを踏まえて、コーチングではどのように考えていくのでしょうか。

まず、コーチングにおける目標(願望)のことはゴールと呼ばれます。 このゴールは、心から達成したいものと理解しておけばいいでしょう。

ただし、ゴールの設定にはいくつもプリンシプルがあり、それを外すことは許されません。

プリンシプルの代表的なものは、   ゴールは現状を大きく超えるようなものでなければならない   というものです。

現状とは、現在が理想的に進んだ未来も含まれます。

コーチングのゴール設定では、そのような現状と構造的な矛盾を引き起こす、つまり、現状を破壊しなければ達成できないものをゴールにしなさいと言うわけです。

たとえばあなたが、小説家であったとします。

そして、芥川賞を受賞することをゴールにしたとします。

残念ながら、これは現状の内側のゴールであり、コーチングおいては間違ったゴール設定と判断します。

いかに芥川賞を受賞することが容易ではないとはいえ、それは小説家であるあなたにとって、現状の中にある理想的な状態だと考えるからです。

つまり、現状を大きく超えるゴールではないということです。 この場合の正しいゴール設定には、二つのアプローチがあります。

ひとつは、小説家とは全く違った業界でのゴールを設定するということです。 もし、大企業の社長になるというゴールを掲げれば、小説家の世界から飛び出さなくてはならないため、現状を破壊せざるを得ない正しいゴールであると言えるでしょう。

もうひとつは、同じ小説家の延長であっても、ゴールの程度をすごく上げてしまうというアプローチです。

「ノーベル文学賞をとり、世界中で累計1億冊の小説を売るくらい、世界中の人に自分の文学世界を楽しんでもらう」というゴールを設定したとします。

このくらいになってくれば、小説家のゴールでありながらも、現状を最適化していけば達成できる範疇を超えていると考えられるでしょう。

いずれにしても、現段階ではっきりと想像できるようなものではないはずです。 大きくて達成できたら嬉しいだろうことはなんとなくわかるが、むしろその中身は現状から離れすぎていていまいち想像しづらい、というのが本音ではないでしょうか。

正しいゴール設定とは、過去の記憶をベースとした現状に絡み取られることを回避するために、このくらい大きなゴールを設定することを推奨するのです。  

 

ゴールはどんどんと更新する

さらに、ゴールは一度設定して終わりというものではありません。  

ゴールはどんどんと更新していく   この点もゴール設定における重要なプリンシプルです。

ゴールを更新すべき理由はいくつかあります。 一つは、行動する中で新しいゴールが見えてくるからです。

現状を超えたゴールを設定し、暫定的な計画を立て、それに向けて行動する、そういったサイクルの中に入ると、それまで触れることがなかった知識が入ってくるようになります。

たどり着きたい先が現状の外側なわけですから、それに向かっていけば、新しい知識が入ってくるというのもうなずける話でしょう。

その知識は、いままでのように、たまたま近くにあったものから得てきた受動的なものではありません。 自分で設定した現状の外側のゴールに基づいた、極めて能動的なものです。

そのような知識が蓄積されてくると、ゴールを設定した段階では見えなかったさまざまなものが新しく認識できるようになります。

その中で、「自分にとってはこちらのゴールの方がいいのではないだろうか」と気がつく事態が現れます。

たとえば、小説家としてノーベル文学賞を受賞するくらいの作家になると決めて行動した人が、その行動の中で、海外の文学事情に精通していったとします。 ノーベル文学賞を受賞するには、世界の文学ニーズがどのようなものかを知る必要があるからです。

そうすると、日本ではあまり知られていない素晴らしい作家が、海外にもたくさんあるということに気がつきました。

こんな素晴らしい作品を日本人が享受できていないことに、もったいなさを感じるようになり、「実は自分はこういった作品を日本人に届けることをやりたいのでは、、、?」と考えるようになります。

そこで、文学作品の流通システムや、翻訳者について調べたりしはじめるようになり、行動がどんどんと広がっていきます。

そしてその人は、「世界中に素晴らしい文学を届けるシステムを構築する」ことが自分の本当のゴールであると気がつきます。

このように、新しい知識の獲得とともに、ゴールが変わるべき状況があるのです。

多くの人にとっては、最初に設定されたゴールは、過去の受動的に得てきた知識に基づいて判断されるわけですから、むしろ更新される可能性が高いといえるくらいです。    

 

さて、ゴールを更新するべきもう一つの理由は、モチベーションの問題です。 モチベーションとは、行動を促すやる気のことですが、これは達成したいゴールの結果として生じるものです。

多くの人はこの因果を逆に捉えてしまっています。

モチベーションがあるからゴールを達成できるというふうに考えてしまうわけです。 しかしこれは順序が逆で、どうしても達成したいゴールがはじめにあり、そこに進みたい抑えきれない衝動のようなものをモチベーションと考えるのが正しい理解です。

より専門的に言えば、ゴールの世界があり、その臨場感が上がった結果ゴール側がコンフォートゾーンになり、コンフォートゾーンに引きずり込まれるその心理的作用をモチベーションと呼ぶということです。

強烈なゴールがあり、それがどうしても達成したい人はものすごいモチベーションを発揮し、どんどんと行動してしまいます。

ところが、そういった人も、ゴールがだんだんと近づいてくると、モチベーションが失われていきます。

ゴールが遠いところにあり、そこに行きたくて仕方がないという気持ちがモチベーションなのだから当然でしょう。

この場合にどうするかというのが、ゴールの更新なのです。

行動し、ゴールが近づいてきた結果、ゴールをさらに遠くへと意図的に放り投げます。 その結果として、継続的に高いモチベーションを維持することができるようになります。

こうすることによって、当初設定したゴールは通過点となり、気が付いたらすでに達成していたという状況を作ることができるのです。

だからこそ一度ゴールを設定したからといっても、それが完璧なものではなく、より高い方へと更新してく必要があるということです。

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現実とは何か

ところで、「思考は現実化する」の「現実」とはいったいなんのことを示すのでしょうか。

「思考が現実化する」とは思考したものがどのようになることを言っているのでしょうか。

「現実」という言葉の意味は、認知科学の達成以前と以後で全く違うものになりました。

そもそも認知科学以前の現実とは、物理的現実世界のことを言いました。 この文章を読んでいるみなさんの目の前には、スマホやPCの画面が存在し、座っているとしたらお尻の下には椅子があるでしょう。

また、視点を移動してみると、天井が見え、室内の蛍光灯が光っているのがわかるでしょう。

このように五感を通じて直接的に触れられ、感じられる世界を単純に物理的現実世界と呼んだのです。

そしてその物理的現実世界は、統一的、絶対的なものとして確かにあるのだと素朴に信じられていたわけです。

ところが、認知科学以降、このような認識の仕方は間違いであったとされるようになりました。

例えば、目の前にあるスマホの画面を例に、このことを考えてみましょう。

あなたがスマホの画面を眺めている横に、スマホの画面の設計者がいたとします。

その人とあなたが見るスマホの画面は、果たして同じようなものとして目に映っているでしょうか。

おそらく設計者は、その画面のサイズや材料、画素数といったことを感じながら見ているはずです。

それは設計者の個人的な経験の基づく記憶が、あなたのそれとはまったく違うからです。

このように現実とは、その人の記憶に基づいて主観的に作られるものであると理解されるようになりました。

同じ記憶を持つ人間がいない以上、誰にとっても同じ統一的、絶対的な物理的現実世界は存在しないというのが現代的な現実の捉え方です。

もしかしたら存在するのかもしれませんが、すべての人が固有の記憶に基づいて、その人なりの偏ったものの味方で世界を見る以上、ないも同然であるとしているのです。

いずれにせよ、それぞれの記憶に基づき、脳内でいままさに認識している世界のことを「現実」と呼び、この現実を理想の状態にすることが「思考が現実化」した状態だと考えることができます。  

 

臨場感が高い可能性が現実として選ばれる

個人の中には、複数の現実の可能性があります。

たとえば、あなたが人前に立って話している場面を思い浮かべてみてください。 どんな気分になるでしょうか。

わくわくして、前向きな気持ちになるでしょうか。

あるいは、緊張して、できればそんな状況は避けたいなと思うでしょうか。

いま二つあげた例は、そのままあなたの現実の可能性を表します。

もしあなたが、ワクワクして前向きな気持ちで人前に立つことを認識したとき、現実はそのような形として現れます。

実際に何を話そうかネタを仕込んだり、人前に立って話すにふさわしい服をコーディネートしたりという行動に出るでしょう。

しかし、緊張して、できればそんな状況避けたいと思っていれば、断る方法を考えはじめるでしょう。

このように同じ人間の中でも、現実の現れ方はさまざまな可能性がありえます。

そしてその中でも、そのときもっとも臨場感の高い可能性が、あなたの現実として選ばれているということです。

ここまでの議論をまとめると、以下のようになります。

思考が現実化するためには、まず正しくゴールが設定される必要があります。

ゴールが設定されるということは、その人の中に現実として選ばれる可能性の選択肢を一つ増やすということです。

ゴールは現状を壊すような大きなものにするというプリンシプルから考えれば、ゴールの世界と現状の世界は同時に存在出来ず、矛盾が引き起こされます。 最終的にはどちらかひとつしか選ばれません。

どちらが選ばれるかは、臨場感の高い方、つまりよりリアルに感じられる方が選ばれるということです。

ということは、設定されたゴールの臨場感をいかにしてあげていくかが「思考を現実化」するために重要であるとわかります。

 

臨場感を上げるためにはアファメーションが有効

ゴールの世界の臨場感ををあげていくための中心的な技術には、アファメーションがあります。

いま目の前で選択され、現れている現状の世界はとてもリアルで、臨場感が高いはずです。

というよりも、臨場感が高いからこそ現実として現れ、現状となっているのです。

一方でゴールの世界は、どうしても臨場感が低くなってしまいます。 現状が過去の記憶に基づいて臨場感高く作り上げられているのに対し、未来のゴールは記憶を直接的に利用することができないからです。

さらに、ゴールが大きくければ大きいほど臨場感は感じにくくなってしまいます。 だからこそ、ゴールの世界を達成したはずの自分を検討し、文章に記述し、それを唱える技術であるアファメーションを用いることで、ゴールの世界の臨場感を上げていく必要があるのです。

毎日アファメーションを唱えていれば、だんだんとゴールの世界に臨場感がわいてきます。

はじめはピンとこなかったゴールが、だんだんと実感を伴って味わえるようになります。

やがてゴールの世界こそが現実として選択されることになるでしょう。

  《アファメーションの詳しい説明はこちらを参考にしてください→あなたを成功に導くアファメーションの作り方》  

 

ダイナミックなプロセスへ

さて、本記事では『思考は現実化する』を批判的に検討した上で、コーチングが提示するゴール達成の仕組みを概括しました。

最後に、それらがどのような点で異なるのかもう一度まとめてみましょう。

『思考は現実化する』が提示する目標(願望)の設定は、はっきりとしたものであり、そこから演繹的に導き出される完全な計画を立てることでした。

確かに合理的であり、それなりの説得力がありますが、人間はそのような単純な存在ではありません。 一度定まったスタティックなプログラムの上をただまっしぐらに走っていくことが、人間として自然なこととは考えにくいでしょう。

実際には、ゴールを設定し、行動をしながら現状が変わり、新しい情報を得て、知識を獲得し、その都度ゴールを更新・変更し、また現状の見え方が変わる。

そのようなゴールと現状の双方向的なフィードバック関係そのものがダイナミックに循環しながら未来へと進んで行くのが自然な状態でしょう。

だからこそコーチングでは、現状の外側にゴールを設定したり、ゴールの更新を認めたり、現状の中では見えない知識(スコトーマ)を想定したりしているわけです。

ゴールを設定し、アファメーションを用いて臨場感を高めることでゴール側が現実になっていき、その中で得た知識をもとにゴールを更新、変更していきます。 体感としては、行きつ戻りつ、ゴールと現状が入り乱れながら、より総合的な視点として未来側へと進んでいるという感じでしょうか。

そして気がつけば、はじめは想像もしなかった場所に立っているというわけです。

こういったダイナミックなプロセスを許容する点こそが、認知科学のバックボーンにある非単調性に基づいて構築された、コーチングの最大の特徴であると言えるのです。 参考になりましたら幸いです。

 

お金を稼げない人のためのマインド設計術

 

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苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

資本主義社会に生きる我々にとって、どこまでもついてまわるのがお金の問題です。

多くの人たちにとって、お金を稼げるかどうかは死活問題であり、だからこそお金を稼ぐノウハウが出回っているのです。

ところで、お金を稼げない人にはある共通点があります。

その共通点とは、太っているとか、節約できないなどといった表面的なことではありません。

あたりまえですが、太っていても稼いでいる人はいますし、節約できなくても稼いでいる人はいます。

私たちコーチが興味があるのは、その人のマインド(脳と心)です。

その人のマインドのあり方がどのような状態なのかに、一貫して興味を示します。

そしてそんなコーチから見れば、稼げない人には共通するマインドがあるのです。

この記事では、稼げない人に共通するマインドを解説し、どのようにして稼げるマインドを作っていくのかを考えてみたいと思います。

 

稼いでいるとは何か

稼げるマインドをつくるには、まず稼いでいるのはどのような状態なのかを考えなければなりません。

稼いでいるとはどのような状態をそう呼ぶのでしょうか。

あなたにとって1000万円は稼いでいると言えますか。

とても稼いでいるとは思えないと言う人もいれば、それだけ稼げればたいしたもんだと言う人もいるでしょう。

では、150万円ではどうでしょうか、あるいは、1億円ではどうでしょうか。

それぞれにバランスの違いはあるものの、どんな金額であれ、それを稼いでいると感じる人もいればそうでもないと感じる人もいるでしょう。

つまり、稼いでいるかどうかとは、本来金額では測れない問題なのです。

どのくらいの金額を稼いでいるというかは、その人によって変わる相対的な問題であるということです。

この点には注意が必要です。

なぜなら、金額を基準にして稼いでいる状態とは何かを決めてしまった瞬間、いつまでたっても終わりのないお金のレースに参加することになってしまうからです。

たとえばあなたが1000万円を稼いでいる状態と決めたとします。

それは、いまの収入500万円よりも2倍だからということだとします。

しかし、どこかには1200万円稼いでいる人がいるでしょう。

そうすると、そちらのほうがいいなあと思ってしまいます。

稼いでいる状態の基準を金額の絶対量にしてしまっているということは、金額は多いほうがよいという価値観に同意したと同じことだからです。

この場合の稼ぐとは、たくさんの金額を手に入れることだと決めているということです。

論理的に考えて、いくら稼ごうが自分よりも稼ぐ人は必ずいるはずです。

だとすると、世界で一番稼いでいる1人以外はいつまでたっても稼げない自分に悩んでしまうということになります。

このように、稼いでいる状態を考える際には、金額の多さで決めてしまってはまずいのです。

 

稼いでいる状態をどのようにして決めるか

金額から稼いでいる状態を決めることのリスクはお分りいただけたでしょうか。

どのようにすれば、私たちはこのリスクを避けながら、稼いでいるという状態を決めることができるのでしょうか。

結論から言えば、まず欲しいものがあり、その金額の総計を収入が上回っている状態を稼いでいると決めるのです。

そもそもお金とは、それ自体に絶対的な価値があるわけではありませんでした。

大昔に物々交換をしていたころから、それでは不便であるという理由で生まれてきたものです。

お金は貯めることができるし、特定のもの以外とも交換できるし、持ち運びもしやすいしという理由でどんどんと広がりました。

こういった起源から考えてみると、そもそもお金とは、世の中の人が産み出したサービスや商品を交換していくのに便利な道具にすぎないということがわかるはずです。

だとしたら、お金の絶対量を多くすることを稼いでいる状態であると決め、盲目的にそれを目指すことがナンセンスであるとわかるはずです。

本来わたしたちが手に入れたいと思っているのはお金ではなく、他の人が産み出したサービスや商品であるはずです。

それがいつの間にか、お金そのものを手にいれることが目的になってしまっている人が多いということです。

ということで、まず一番最初に手に入れたいサービスや商品があり、それを手にいれるために必要なお金の金額が決まってくる、そして、その金額の総計を収入が上回っている状態が維持できれば、その人は稼いでいるということになります

ということは、たとえ年収150万円であったとしても、十分に稼いでいると言える人は存在してもいいということになります。

その人が手に入れたいと思っているサービスや商品が150万円以下であれば、その人は十分に稼いでいると考えてよいわけです。

その一方で、たとえ1億円の収入があったとしても、決して稼いでいるとは言えない人もありえるでしょう。

どうしても手に入れたいサービスや商品の総計が、1億円を超えてしまっていたらその人は稼げていないと考えられるからです。

以上のことからわかることは、稼ぐことのできるマインドを作っていくためのは、まず徹底的に自分の欲しいものが何なのかを考えるという段階を経る必要があるということです。

そして、自分の欲しいものの金額の総計を算出し、それを上回る収入を自分なりの稼いでいる状態であると決める必要があると言えます。

まずこれらが稼ぐマインドをつくっていくための出発点になるので、しっかりと考えてみてください。

 

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本当に自分の欲しいものを考えることは難しい

さて、自分の欲しいものはしっかりと考えてみたでしょうか。

実はこの瞬間に、なんだ自分はもうすでに稼げる人なんじゃないか、と気がつく人もいます。

いままでは収入の絶対量を他人と比べ、自分よりも多い金額を稼いでいる人を目の当たりにし、自分は稼げていないと感じていた人がいるかもしれません。

そんな人も、いざ自分が欲しいものを並べ、その総計を算出してみると、すでにその金額を自分の収入が上回っているという場合があるのです。

そういう人はいいのですが、実際に自分のほんとうに欲しいものを考えてみると、意外と思いつかない、考えれば考えるほどますますわからなくなったという人も多いと思います。

どう考えればいいのでしょうか。

実はその人に欠けているのはゴールなのです。

 

欲しいものはゴールから考える

本来欲しいものには目的があるはずです。

どこかに出かけるときに着たいからこの服がほしい、彼女を喜ばせたいからこの指輪がほしい、頭がよくなりたいから大学へ行きたい。

このように、何かが欲しいときにはその先に達成したい目的があるものです。

もちろん、ただ何かが欲しいという場合もあるでしょう。

それにしたって、その何かを手にいれる行為と目的がたまたま同じだっただけで、目的があることには変わりありません。

もしあなたが、自分の欲しいものが一体なんなのかわからないのだとしたら、あなたの未来にはゴールが不在である可能性があります

ゴールとはコーチングにおける最も重要な概念であり、すべてのコーチングはここからはじまるといっても過言ではありません。

(ゴールについての詳しい説明はこちらを参考にしてください→「コーチング理論から考える正しい目標設定の方法」「コーチング理論から考える一歩先に進んだ目標設定の方法」「コーチング理論から考える目標設定のリアリティーを上げる方法」

ゴールとはあなたがこの人生において、心から達成したいことだと考えてください。

その意味で、あなたの人生の究極の目的こそがゴールなのです。

究極の目的であるゴールが定まってはじめて、あなたにとって欲しいものが決まってきます。

そしてその中には、どうしてもお金がかかってしまうものがあるでしょう。

たとえばあなたのゴールが「世界で一番頭のいい人になる」ということであったとしましょう。

だとすると、世界で一番レベルの高い勉強が学べる場所に行かなくてはならないということになります。

それはあなたの住んでいる日本ではないかもしれません。

だとしたら、そこに潜り込み、生活をしていくためのお金が必要になります。

また、その実行の日まであなたは生き延びなくてはなりませんから、そのれまでの生活費も必要でしょう。

さらに家族がいる場合は、家族を養っていくためのお金が必要ですし、万が一のために資産を形成しておく必要もあるかもしれません。

このように、どうしても達成したいゴールがまず存在し、そのゴールを達成するためにはどうしても必要なものがあなたの本当に欲しいものであり、その必然の結果として稼いでいるという状態が決まるということなのです。

ゴールがなければ、欲しいものがわからないという理由がおわかりいただけたでしょうか。

 

稼ぐためには、稼ぐマインドを作る必要がある

さて、ゴールが設定され、その達成のために必要なことがわかり、それにかかる金額の総計が見えてきたでしょうか。

もちろんこれは大体の計算で構いません。

何も1円単位で決めなければならないというわけではありません。

そして、自分のゴールのためなのですから、必要だと思ったら遠慮なくその事実を受け入れることも重要です。

あなたが心から達成したいゴールのためなのですから、何も遠慮することはありません。

その上で次に行っていくことは、なんでしょうか。

そこでわかった必要な金額をどのようにして作っていくのかを考えることだと思うかもしれません。

お金を稼ぐ方法はたくさんあります。

労働、投資、起業などに加え、誰かに貸してもらう、誰かにお金をもらうなど、考えてみればいろいろとあります。

ですが、この記事ではそういった具体的な方法論には触れません。

まだその前にやるべきことがあるからです。

どのような方法をとるにせよ、お金をしっかりと稼いでいくためのマインドを先に作り込んで行かなくてはならないのです。

ゴールが定まり、稼いでいる状態はどのくらいの収入なのかが決まっても、まだ稼ぐためのマインドは完成していません。

ここをしっかりと作り込んで行かなければ、上記のいずれの方法をとっても稼ぐのに失敗してしまう可能性が高いでしょう。

 

お金は汚いと感じる人

稼げない人を観察していると、どうもお金を稼ぐことがよくないことであると感じているように見えることがあります。

それどころか、お金そのものが不浄なものであるかのように感じている人もいます。

その一方で、稼げていない自分の経済状態に対して思い悩んでいます。

よくよく考えてみて欲しいのは、お金そのものはなんら実体のない、いわば無色透明のものであるという事実です。

本当に価値があるのは、みなさんが産み出したサービスであり商品なわけであって、お金はそれらの交換のための便利な道具であったはずです。

そんなお金にきれいも汚いもないのです。

ところが、稼ぎたいと思う人に限って、お金を稼ぐことやお金そのものが汚い、あるいはお金を受けとることが悪いことのように思ってしまうケースが目立ちます。

これは、誰かにお金は汚いものであるということを強く刷り込まれた結果でしょう。

もし、お金が汚いものであるという認識のまま世の中を眺めたとしたら、どうなるでしょうか。

お金を上手に扱ったり、上手に稼いだりするというやり方が見えなくなってしまいます。 当たり前ですが、人間は汚いと思っているものに深く関わろうとはしないからです。

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アンカーとトリガー

アンカートリガーという概念があります。

アンカーとは碇のことであり、トリガーとは銃の引き金のことを意味します。

あなたが、過去に強い情動を伴う経験をしたとします。

たとえば、学校でいじめられたなどがそれにあたるでしょう。

そうすると、あなたの中では、学校はつらいものだという認識が出来上がり、学校に関する情報に接すると、いじめられたときに感じた嫌な情動やその記憶が湧いてくるようになります。

このときの学校に関する情報がトリガーであり、嫌な情動や記憶がアンカーということになります。

実はお金に関しても同様にことが言えます。

ネガティブな情動を喚起するようなお金に関する経験をした人は、お金の情報に接すると、その情動を再現してしまいます。

たとえば、お金は人間の人生を狂わすぞ、などと親から散々脅されて怖い思いをしながら育ったきた人は、お金の情報に接するとなんだか落ち着かなくなったり、もっと明確にお金は汚いと感じたりするようになります。

無意識のうちに、お金とできるだけ関わらないように生活したり、お金を受け取ることに罪悪感を感じたり、できるだけお金のことを考えなくてもいいような暮らしを設計するようになります。

そういった人がゴールを設定し、ゴールの達成のためには今の収入を大きく超える必要が出てきたとき、その方法を探ることに大変苦労します。

稼ぎたい気持ちがある一方で、いつまでたっても方法が見えなかったり、行動がとれなかったりするのです。

その根底には、このように、お金の情報をトリガーとして、嫌な情動や記憶が湧いてくる仕組みがあり、あなたがお金と関わることを排除しようとするのです。

これではいつまでたっても稼ぐ方法は見えてきません。

 

アンカーとトリガーをどうするか

この場合どうすればいいのかというと、実はもうこの文章を読むこと自体がその一部となっています。

アンカーとトリガーの関係は、人間の無意識下に沈んだまま、つまり自分でもよくわからないうちに動いているうちが強力で厄介なのです。

ということは、無意識下に沈み込んでいるアンカーとトリガーの関係を意識に上げてやるだけで、その効力はずいぶんと軽減されるということです。

さらにアンカーとトリガーの効力を弱めるために、もっと意識的にそのことについて考えてみましょう。

もしあなたが、ゴールのために稼ぎたいと思っているのにもかかわらず、なんだかお金は汚いもののような気がする、あるいは、自分がお金を受け取ることに罪悪感を感じる、お金を稼ぐ自信が湧いてこないという人であれば、お金と嫌な情動や記憶が結びついてしまっている可能性があります。

そういった結びつけには何の根拠もなく、あなたが自分のゴール達成のために必要な金額を稼いでいくために断ち切ることを決意してください。

それは強い自己決定であり、宣言です。

何度も繰り返しましょう。

そうすれば、稼ぎたいのにもかかわらずお金のことを考えることが苦しいという不思議な状況から解放されてゆくでしょう。

 

より良いアンカーとトリガーを作る

さて、自分のゴールに不要なアンカーとトリガーを断ち切ることができました。

せっかくなので、もっと前向きなアンカーとトリガーを結びつけるということをしみてはいかがでしょうか。

お金とあなたの関係を、ゴール側から定義し直す作業といってもいいでしょう。

あなたはゴールを設定し、それを達成するような生き方をすると決めました。

だとしたらそのために必要なお金を稼いでいる必要があります。

そのお金を稼ぐだけの能力が自分にはあるのだ、という強い意識を作ってしまうのです。

このような、ゴールを達成するための自己の能力の自己評価をエフィカシーと言います。

あなたのゴールを達成するのに必要な能力の一部が、お金を稼ぐことであるのならば、その能力は自分にはある、と強く宣言してしまうということです。

この宣言を、自分がかつて体験したポジティブな体感、情動を思い出しながら何度も繰り返します。

それこそほんとうに、何度も何度も繰り返します。

そうすると、自分はお金を稼ぐことのできる人間だという観念と、ポジティブな体感や記憶が強く結び付くことになります。

つまり、自分のゴールに合致したアンカーとトリガーを作るという作業です。

これこそが、ゴールに向けて稼ぐために自分のマインドを作り上げていくという行為に他ならないのです。

 

すべてのアンカーとトリガーをゴールにふさわしいものにする

さて、このことはお金を稼ぐということ以外に対しても有効です。

ゴールに向けてあるべき自分像というのは、お金を稼ぐだけではないでしょう。

頭が良くなる、人間関係を上手にマネジメントする、健康になる、常に落ち着いてリラックスできているなど、いくらでもあるはずです。

もしそれらの中で、ゴールに関係があるのにもかかわらずうまく手に入れられていないとしたら、まずは自分の中でそれらと嫌な情動や記憶が結びついているかどうかを検証してみる必要があります。

頭が良くなりたいのになれない、そういう人は、頭が良くなる必要なんてないと刷り込まれているかもしれません。

人間関係をよくしたいのにできない、そういう人は、人間関係なんて考える必要ないと刷り込まれているかもしれません。

健康になりたいのになれない、そういう人は、なんてお前は不健康なやつだ、そう刷り込まれているかもしれません。

いずれにせよ、無意識の中に浮かぶアンカーとトリガーを冷静に吟味し、ゴールに必要なもの以外は断ち切り、ゴールに必要な新しいアンカーとトリガーを作る

このようなマインド構築のサイクルを実現すれば、ゴールに必要なあらゆるものごとを次々と手に入れ、間違いなくあなたはゴールを達成できる人間になっていくと請け合います。

 

まとめ

この記事では、稼ぎたい人はどのようにマインドを作っていけばいいのかについて説明しました。

稼ぐとは、ゴールから考えて欲しいものの金額の総計を収入が上回る状態です。

その収入を上回るためには、不必要なアンカーとトリガーを断ち切り、必要なアンカーとトリガーを作る作業が大切であるということでした。

さらにその作業は、稼ぐことにとどまらず、ほかのあらゆるゴールに必要なことに対して効果的なマインド設計法であるということでした。 参考にしていただけると嬉しいです。

 

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どうしても空回りばかりしてしまうあなたへ伝えたいこと

 

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苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

あなたの周りにもこんな人がいませんか。  

何事も一生懸命やっているし、それなりに正しいことを言っていたりするのだが、どうにも報われず、空回りばかりしている  

たとえば仕事の中で、チームのことを考えてよくしようと働きかけるのだけど、うるさがられてしまい、一人気を吐く、などという人はいかにもいそうではありませんか。

もしかしたらこの記事を読んでいるあなた自身にも心当たりがあることかもしれません。

この記事では、一生懸命だけど空回りしている人がなぜそのような状態に陥るのか、そして以後どう考えていくべきかについて説明したいと思います。

 

昔の友人

私の友人でこんな人がいました。

彼女は私よりも少し年上の、頭のいい女性でした。

努力家でありながら、人格的にも優れ、ものごとをより良くしていきたいという熱意あふれる人でした。

一言で言えば、いい人だったのです。

彼女はある企業に入社すると、仕事に一生懸命取り組み始めました。

自分の考えを持ちながらも、しっかりと与えられた仕事をこなしていってのです。

実際、それなりの結果を出しながら評価もされました。

ところが、あるときからだんだんと元気がなくなってきたことが、はたから見ていると良くわかりました。

心配になったので、「大丈夫ですか」と声をかけてみたものの、大丈夫だと言い張るのです。

しばらく時間が過ぎたとき、彼女から連絡が入り、話を聞いてほしいと言われました。

私は承諾し、久しぶりに彼女と会いました。

彼女は憔悴しているように見えました。

話を聞いてみると、会社の中をよりよくしようと奮闘しているのだが、どうしても受け入れられない、それどころか、最近では煙たがられるようになってきた、ということでした。

他の道を考えてみてはどうかといったのですが、それはしたくないと答えが返ってきました。

それからしばらく仕事は続けていたようですが、その後彼女は体調を崩し、退職してしまったということでした。  

彼女について知っている情報はこれがほとんどすべてです。

その限られた情報から真実がどうであるかを推測することは難しいかもしれません。

しかし、彼女の例を引き合いにしながら一般論を展開し、その一般論を多くの人に役立てることは可能でしょう。

ということで、以下、彼女の事例を元にしながら分析をしてみたいと想います。

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コンフォートゾーンとは

コーチングの概念で、コンフォートゾーンという言葉があります。

コンフォートゾーンとは、安心できる領域のことを表します。

通常、領域というと物理的なものを想像するかもしれません。 たとえば、自宅、いきつけのカフェ、通い慣れた学校などがそれにあたります。

実は認知科学の成功以降、物理の世界は情報の世界の一部であると考えられるようになりました。

その考えに従えば、このコンフォートゾーンという概念も、物理的な領域だけではなく、情報的な領域も含むものであると考えることができます。

情報的な安心できる領域とはどのようなものでしょうか。

この文章を読んでいるほとんどの方は日本国籍でしょう。

もし、明日からあなたはブラジル国籍になりますよ、と言われたどうでしょうか。

なんとなく据わりの悪い、居心地の悪い感じがするのではないでしょうか。

明日からブラジル国籍になった際のデメリットが、意識の上にあがらなかったとしても、わけもなく拒否したくなるのではないでしょうか。

この例における、「日本国籍」こそが情報的なコンフォートゾーンなのです。 つまり、「日本国籍」は実態のない情報的なものであるのにも関わらず、その状態に慣れ親しんでいるということです。

ここで注目してほしいのは、人はコンフォートゾーンを出ることを本能的に嫌がるという事実です。

これは考えてみれば当然の話で、昨日までそのコンフォートゾーンの中で安全に生命維持ができていたわけで、そこを出るということは生命の危機を意味するからです。

もちろん、ブラジル国籍になったからといって生命の危機が訪れるわけではないでしょうが、無意識はその内容を問わず、コンフォートゾーンを出ることが生命の危機に直結すると判断するということです。

 

コンフォートゾーンに善悪はない

さて、コンフォートゾーンのもうひとつ重要な性質を説明しましょう。

それは、人は好ましいものもそうでないものもコンフォートゾーンにしてしまうということです。

よく聞く話で、ある女性が、付き合う男性がどいつもこいつもろくでなしばかりだ、というものがあります。

はたから見ていると、どうしてこの子はこんなにも男運がないのだ、とかわいそうになってくるくらいです。

本人も、今度こそはと思って選ぶ男性がとんでもなくひどい男ばかりなので、ますます自信を失い、運命を呪います。

このような現象は、コンフォートゾーンの原理で説明することができます。

この女性にとって、自分をひどい目に合わせる男性とお付き合いすることがコンフォートゾーンになっているということなのです。

ひどい男性と一緒にいることがコンフォートゾーンなのですから、今お付き合いしている男性と別れることになったら、コンフォートゾーンの外側に放り出された状態になってしまいます。

そうすると、彼女はあわてて次のひどい男性を探し、お付き合いをはじめるというわけです。

冷静に考えれば、自分をひどい目にあわせる男性といるのは嬉しくないはずですが、そういった男性と一緒にいることがコンフォートゾーンになっている以上、無意識が強烈にその状態を維持しようとします コンフォートゾーンであるかどうかに内容の善悪は関係がないということです。

仮に意識ではその内容が嫌だったとしても、容易には逃れられません。

そのくらいコンフォートゾーンの力は強いということなのです。

 

友人の境遇を分析する

はじめに出した女性の例に戻りましょう。

彼女はどの段階で間違ってしまったのでしょうか。

はじめ彼女は、会社の中で生き生きと仕事に取り組んでいました。

おそらくその頃の彼女は、会社のゴールと自分のゴールが矛盾することのない、バランスのとれた状態だったのでしょう。

ここでゴールとは何かについて確認しておきます。

ゴールとは、心から達成したい目標のことです。

コーチングにおけるゴールの概念は実に厳密で、場合によっては目標であってもそれはゴールとは呼べない、ということもあるのですが、いまは単に目標くらいに考えておけば良いでしょう。

(ゴールについての詳しい説明はこちらを参考にしてください→「コーチング理論から考える正しい目標設定の方法」「コーチング理論から考える一歩先に進んだ目標設定の方法」「コーチング理論から考える目標設定のリアリティーを上げる方法」

個人におけるゴールがあるように、実は会社という法人格にもゴールがあります。

こう聞くと意外かもしれませんが、会社は単なる仲良し集団として存在しているわけではないので、当たり前の話です。

会社のゴールは単純で、利益を上げることです。

社長と取締役は、株主に対して利益を上げる責任を負うことで、経営権を委任されます。

そして利益を上げることは、そのまま会社の基本的なゴールとなるのです。

彼女が生き生きと仕事をしていたころは、この会社のゴールと、彼女の目指しているものや実行していることが矛盾なく両立できたのでしょう。

だからこそ意見を提言しながら実績を出し、評価も上がっていったのです。

ところが、会社の中で仕事をする中で、彼女自身が変化、成長していきます。

その結果、彼女のゴールと会社のゴールがうまく両立しなくなってきたと考えられます。

彼女のゴールと会社のゴールに矛盾が生じ始めたということです。

だからこそ会社と彼女の間に軋轢が生じ始めたというわけです。

 

会社と友人の間にはどのような矛盾が生じたのか

この矛盾のパターンはいくつか考えられます。

以下列挙してみましょう。

 

1:彼女のゴールが会社のゴールを超えてしまった場合、つまり会社の利益とは直接関係のないゴールになってしまった場合

2:彼女のゴールは、会社のゴール(利益を上げること)にかなうはずなのに、それを会社側が理解してくれない場合

3:そのいずれでもなく、単に彼女が間違ったことをいいはじめている場合

 

1の場合は、どういう場合が考えられるでしょうか。

たとえば、会社で扱っているものは環境に悪い商品だったとします。

そして彼女は、地球環境のことを考えてその商品を取り扱うのをやめ、もっと環境にいい商品を扱うべきであるというゴールを持ったとします。

しかし、会社側に地球環境を考えるというゴールがあるのなら話は別ですが、利益をあげることが唯一最大のゴールになっていたとしたら、いかに彼女のゴールがもっともらしいものであったとしても、会社からすればいい迷惑になってしまいます。

つまり彼女と会社のゴールに矛盾が生じてしまうというわけです。

2はどうでしょうか。

彼女が地球環境のことを考えて、地球環境に良い商品を売ることをゴールにしたとします。

さらに、世の中の動きを見ると、そういったエコを売り出していくことで今まで以上の利益をあげていく十分な勝算があったとします。

この場合は、絶対とはいえないものの、会社側の利益を上げるというゴールも満たしてくれそうです。

しかし、彼女の想定している商品のマーケティング手法があまりにも斬新であったり、そもそもあまりにも大きなスケールの地球環境の話であったりするため、会社側がその勝算も含めて理解ができないという事態がありえる、ということです。

この場合も結果的に、会社からすれば彼女は面倒なよくわからないことを言っている人と認定されてしまいます。

3の場合は彼女が間違っていることを正すしかないですし、本論の主旨とずれてしまうのでここでは扱いません。

さて、1の場合も2の場合も、いずれにせよ彼女のゴールと会社側のゴールに矛盾が生じています。

そのせめぎ合いの中で彼女はだんだんと疲弊し、やがては体調を崩してしまったと考えられます。

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友人はどこで間違ったのか

本来ならば、1や2の状態になったところで、彼女は自分の道を探し始めるべきでした。

なぜならば、それ以上その中にいても不毛だからです。

もちろん、いずれは時間をかければいずれは会社側が理解してくれたのかもしれませんが、それにしたって限度があります。

彼女は、たとえば独立して自分のゴールにかなった道をさぐるなどという選択をせず、現状の内側の中でなんとかゴールを達成しようとしてしまったのです。

その結果、彼女のゴールそのものや、考えて行った行動が、会社という組織の中で空回りしてしまっということができます。

このように、現状の外へと進んでいかなくては達成できないゴールを、現状の中で振り回してしまっているため空回りしてしまっている人はとても多いのです。

 

どうしても空回りばかりする人はどうすべきか

では空回りしてしまう人はどうすればいいのかといえば簡単で、さっさと現状の外側に出て、自分のゴールに向かって走り出せば良いのです。

ところが、なかなかそうもうまくいかないようです。

それはさきほどコンフォートゾーンの性質として説明したように、現状の外側に出ることがとても怖いことだからです。

しかし、現状の外に出る不安や恐怖に正対せず、それでも自分のゴールはあるものだから、それを現状の中でなんとか形にしようと四苦八苦しているのが、空回りする人であるのは先ほども確認した通りです。

これでは、現状の中の人も当人も双方が不幸せです。

このようなケースでどうしても空回りしてしまう人は、一度胸に手を当てて考えてみてください。

素晴らしいゴールを持っているあなたは、現状の中で空回りし、疲弊していくべきなのでしょうか。

私はそうは思いません。

勇気を出して現状の外へ飛び出し、思い切りあなたのゴールを追求する覚悟を持ってみたらどうでしょうか。  

 

まとめ

空回りする人は、現状の内側でゴールを振り回しているということでした。

その状況を打破するためには、現状を飛び出す覚悟を決める、というのがポイントでした。

参考にしていただけると幸いです。

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毒になる親(毒親)の呪縛に苦しむ人のために

 

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苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

「毒親」という言葉をご存知でしょうか。

「毒親」とは、スーザン・フォワード著『毒になる親』という本から由来する言葉であり、その定義は「子どもを自分の思い通りにしようとし、なかには暴力や虐待、過度の干渉などによって支配下に置こうとする親のこと」となります。

この「毒親」に現在進行形で悩まされていたり、後遺症に苦しんでいる人は大変多いと聞きます。

そこで今回は、「毒親」と「毒親」にまるわる問題について概括したのち、それらの問題にコーチングができることを提示したいと思います。

 

毒親とは何か

毒親とはどういう親のことをそう呼ぶのかは確認しました。

「子どもを自分の思い通りにしようとし、なかには暴力や虐待、過度の干渉などによって支配下に置こうとする親」

このような親をそう呼ぶのでした。

暴力、性的なものも含む虐待などにより、子供を支配下に置き、コントロールすることを想像するのは、そんなに難しくないでしょう。

しかし、親の干渉によって子供をコントロールすることが、「毒親」と呼ばれなければならないくらいにひどいものだとはなかなか感じにくいかもしれません。

どんな親だって、子供のためを思えばこそ干渉もするし、結果的に正しい方向へとコントロールすることだってあるだろう、そう思われる方もいるでしょう。

しかしながら、親のそのようなコントロールが親の過剰で個人的な感情に基づき、繰り返し執拗に行われたとしたらどうでしょうか。

いくら子供のためを思った行動だとうそぶいたとしても、現実問題としてある段階からは単なる押し付けになります。

そのような押し付けを浴びながら育てられた結果、子供にはさまざまな問題が起こるようになります。  

毒親によってもたらされる問題

毒親に育てられた子供には、どのような症状が現れるのでしょうか。

『毒になる親』には以下のような記述があります。

 

一人の人間として存在していることへの自信が傷つけられており、自己破壊的な行動を示す

スーザン・フォワード『毒になる親』(p11〜)

 

具体的には、自分の意思をはっきりと表明できない、常に周囲の評価が気にしてしまう、他人との親密な関係を築きにくい、ものごとを極端に考えてしまう、自分を軽んじるような行動に出るなど、いくらでもあげられます。

 

毒親に育てられた場合の対策

さて、『毒になる親』では、毒親に育てられた人がどのようにすべきかについて、以下のようなやり方を示しています。

  • 現在の思考パターンを変えていく
  • 現在の感情に向かい合う
  • 親と対決する

現在の思考パターンをを変えるとは、毒親によって刷り込まれたものの見方を変更していくということです。 現在の感情と向かい合うとは、鬱積した怒りや悲しみの感情を認識し、それを開放していくということです。 親との対決とは、自分がされてつらかったこと、悲しかったことなどを伝えたり、今後どのようにしてほしいか伝えたりすることです。

こういった作業を繰り返すことで、毒親の呪縛を断ち切っていくということが推奨されています。

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コーチングでは毒親をどう考えるか

コーチングでは毒親をどのように考えるのでしょうか。

なぜ親は子供を過剰にコントロールするのか、という疑問です。

それは、親自身にゴールがなく、あるいはあってもエフィカシーが低いからである、と考えます。

順番に説明しましょう。

ゴールとは本人が心から達成したいことのことを言います。

コーチングにおいては、このゴールを何よりも重視し、それぞれがそれぞれのゴールを達成していくための人生こそがハッピーなものであると考えます。

毒親のように過剰に子供をコントロールする親はゴールを失っている可能性が考えられます。

なぜなら、親自身にゴールがあり、それを達成するような人生を過ごすことができているのならば、そういう親は子供にも子供のゴールがあることを認め、それを尊重することができるはずだからです。

その意味で、毒親のゴールは自分のゴールを持てずにいると考えられます。

エフィカシーとは、自分のゴールを達成するための自己の能力の自己評価のことです。

ゴールを達成する自信、くらいに理解しておけば良いでしょう。

毒親であっても、こういうことができたらいいなあ、と感じることはあるかもしれません。

しかし、このエフィカシーが低いため、そんなゴールを持ったって自分には達成できっこない、とはじめからあきらめてしまうのです。

となると、結果的にゴールを持たない状態と同じになってしまいます。

このように、親がゴールを持たず、持っていたとしてもエフィカシーの低い状態だと、その状態が親の通常の状態になってしまいます。

この、心理的に慣れ親しんだ状態のことを、コーチング用語ではコンフォートゾーンと言います。

ゴールがない状態がコンフォートゾーンになってしまっている人間は、そばにゴールを持ってそれを目指している人間が現れると落ち着かなくなります。

その結果、その人を自分のコンフォートゾーンに引きずり込むような行為を無意識でとってしまうのです。

生まれてすぐの子供は、自分のできないことに物怖じせず、いろいろなことを身につけていきます。

つまり、コーチング的にいえば、ゴールを設定し、高いエフィカシーを維持しながら達成していく、まさに理想的なコーチング的ライフスタイルの体現者なのです。

ゴールを失った親からすれば、自分のコンフォートゾーンを乱される難い存在となります。

もちろんこれは、無意識レベルで起こることなので、親の意識にはあがりません。

コンフォートゾーンを乱す子供をなんとか自分の引きずり込むために、正当化するような理由をつけ、子供をコントロールしようとするのです。

あなたが心配なのよ、あなたのためなのよ、などという言葉はその典型でしょう。

ほんとうに子供のことを思うのなら、子供がゴールを設定し、新しいことにチャレンジしながら自分の人生をクリエイトしてけるようなマインドを作ってあげるべきでしょう。

しかしながら、ゴールがなくエフィカシーの低い親はそれができないのです。

そういった親を毒親と呼びます。

 

コーチングは未来へと働きかける

毒親に育てられた人は、どのようにしていけばよいのでしょうか。

コーチングから考えるアプローチは以下の通りです。

まず、『毒になる親』で推奨されているやり方を概観して見ましょう。

上にあげたやり方は、いずれも過去や現在に働きかけるものになっています。

実はコーチングでは、そのようなやり方は一切推奨しません。

コーチングでは、時間は未来から現在に流れる、と考えます。

未来がだんだんと近づいて現在になり、今この瞬間は遠い過去へと流れていく、そのような時間観を採用しているのです。

だからこそ、どんどんと遠ざかる過去へ働きかけることは不毛であると考えます。

それどころか、現在を含む過去へと働きかけることで、ますますそれにとらわれてしまうリスクを示唆するほどです。

もちろん現状把握として、現在や過去を分析することは問題ありません。

実際にコーチングセッションにおいてコーチは、クライアントの現在、過去のすべてを観察します。

しかし、当事者が過剰に過去や現在を分析し続けることで、本来一番注目すべき未来がないがしろになり、かえって現在や過去にとらわれる可能性を忘れてはいけないのです。

だからこそ、コーチングの基本スタンスは未来に働きかけるということなります。

 

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未来へ働きかけるとはゴール設定をすることである

未来に働きかけるとはどのようなことをいうのでしょうか。

コーチングではその作業のことをゴール設定と言います。

まず心から達成したいゴールを設定し、それを本気で追求する生き方を作り上げる、そのことを徹底的に行うのです。

毒親に育てられた人は、自分にとって重要なものを選択するという生き方を奪われてしまっています。

毒親からのコントロールが執拗に繰り返される中で、毒親の評価軸がまるで自分の評価軸であるかのように思い込まされてきたからです。

しかし、自分の意思でゴールを設定し、自分にとってのゴールに必要なものはいったい何か、という生き方を続けていると、自然の毒親の評価軸は消えていきます。

ということは、現在の思考パターンや、現在の感情は結果的に消えてしまうということです。

親自身との対決も無理にやる必要すらなくなってくるかもしれません。

自分のゴールにとってどうでもいいことは忘れてしまうからです。

このように、自分の心から望ましい未来をクリエイトしていくことで、過去や現在を一気に吹っ飛ばしてしまうような人生を作っていくのがコーチングなのです。

 

*ゴール設定に関する詳しい方法は以下の記事を参考にして下さい 「コーチング理論から考える正しい目標設定の方法」 「コーチング理論から考える一歩先に進んだ目標設定の方法」

 

注意

念のために書いておきたいのは、コーチングは医療行為ではないということです。

繰り返された過剰な毒親のコントロールの結果、PTSDが発症しているなどというように、明らかに病状が見られる場合は医者の力を借りるべきでしょう。

なにもコーチングが万能のツールであると言いたいわけではありません。

とはいえ、医療行為とコーチングは決して矛盾するものではなく、上手な併用の仕方があるはずだと考えます。

 

まとめ

毒親とは、ゴールを持たず、子供を自分のコンフォートゾーンに引きずり込むような親のことであるということでした。

毒親によって自分の評価軸を失って苦しんでいる人は、本物の自分のゴールを設定することから現在や過去を変えていくことがよい、ということでした。

参考にしていただけるとうれしいです。

 

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すべての上司に贈る、使えない部下の育成のポイントとは

 

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苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

組織で働いていると、必ず直面する問題が部下のマネジメントです。

ある程度の時間が経つと、自分より経験の浅い部下を指導していくことも自分の職務に含まれてきます。

自分が仕事をすることは何の問題もなくても、部下に仕事を教えるということに大変苦労する人は多いようです。

実は考えてみれば当たり前の話で、何かを実行することと、その何かのやり方を教えることはまったく別のことだからです。

スポーツでよく聞く、一流のプレイヤーが一流の指導者とは限らない、ということと同じことです。

ただし、スポーツ選手と違うのは、組織に所属するビジネスパーソンにとって自身が指導者となることは避けられないということです。

そこでこの記事では、俗に言う「使えない部下」を上手に育成していくポイントについて書いてみたいと思います。

組織に所属するビジネスパーソンに限らず、従業員を抱える経営者にとっても役に立つ内容になっていると思います。  

 

使えない部下のよくある例

部下を指導する上司や、従業員を指導する経営者には同じような心当たりがあるはずです。

「なんでこいつはこんなに物分りが悪いのだろう」と。

たとえば、上司が部下に書類作成のやり方を指導したとします。 部下は素直に聞き、同じような書類を作れるようになりました。

これでひとつ仕事を任せられるようになったぞ、と安堵します。

あくる日、似たような書類の作成をするように、部下に指示をしました。 先日教えた書類の作り方と基本的には同じやり方なので、まあできるだろうと上司は考えます。

ところが、いつまでたっても書類はあがってきません。 どうしたことかと部下に問いただしてみると、部下は驚くべきことを言いました。

「この書類の作成方法はまだ習っていません。だからわかりません」と。

なんでもっと早く言わないのだ、と上司は感じます。

しかしそれ以前に、前回教えたことが理解できているのに、なんでほとんど同じこの仕事ができないんだ、また一から十まで教えなくてはならないのか、と暗澹たる気持ちになるのです。

こんなやりとりは、それこそごまんとあるのではないでしょうか。  

 

使えない部下はなぜ使えないのか

さて、なぜこのようなことが起こってしまうのでしょうか。 言い換えると、使えない部下はなぜ使えないのかという問いです。

結論から言ってしまえば、このような問題は上司と部下(あるいは経営者と従業員)の視点の違いから起こります

上司や経営者は、それまでの仕事の経験から、より高い視点でものを見ることができるようになっています。

高い視点で見ることにより、先日教えた書類作成と、今回部下に依頼した書類作成が同じものであると認識できるのです。

もちろん細部は違っているのですが、本質的な部分では同じものである、だからこそ依頼をしたわけですが、それは上司に高い視点があったからこそなのです。

視点の低い部下からすれば、先日の書類作成と今回の書類作成はまったく違うものに見えます。

部下は決して不真面目なのではなく、本当に上司の言っていることがわからないのです。

もちろんすぐに報告をしなかったことは問題ですが、先日教えたことが理解できたのなら今回もできるだろうという上司の判断がそもそも間違いであったと言えます。

 

抽象度

この視点の違いをコーチングでは抽象度といいます。

抽象度とは視点の高さのことであり、視点が高ければ高いほどに多くのことを見渡すことができ、物事を本質的に理解できるようになります。

本質的な理解とは、物事の部分にとらわれず、一番重要な部分を見破ることができることです。

さきほどの例で言えば、中身は違っていても同じ書類作成なのだから、本質的なところは同じだと理解する力のことです。

一般によくいう仕事のできる人とは、この抽象度がもともと高い人のことです。

そういう人は、ひとつのことを教えてしまえば、そこから本質的なエッセンスを抽出し、他のことに応用を利かせることができるのです。  

 

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組織では上に行くほど抽象度が高い

組織においては、立場が上に行くほど抽象度が高いことが想定されています。

立場が上にいくとは、物事を広い視野でとらえ、瑣末な情報にとらわれない大きな決断を迫られる機会が増えるからです。

経験を積んで上にあがっていけば、ある程度そういった能力はついてくるでしょう。

だからこそ、上司からすれば「これだけ教えればあとは理解できるだろう」ということも、部下からすれば別の何かをするのに十分ではないという状況が現れるということです。  

ところで、すべての組織においてより上にいくほどに抽象度の高い思考ができる人がいるのかというと、どうもそうではないようです。

権力争いといった政治的な能力や、失敗が少ないキャリアであるとか、敵を作らない無害な人であるという理由で上に行く場合も往々にしてみられます。

現実的には、組織の上に行くほど抽象度が高い人であるとは限りません。  

 

部下を育てるのは抽象度を上げてあげること

さて、こう考えると、部下を育てることが一体何なのかがわかってきます。 もちろん職業に応じた具体的な知識、技術を伝えていくことはもちろん大切です。

美容師ならハサミの握り方を教えるでしょうし、営業なら営業トークの進め方を教えるでしょう。

しかし、指導の本質は、そういった具体的な知識、技術の伝達とともに、高い視点でものを考えられるようにしてあげるということです。

部下や従業員の抽象度を上げてあげることが、もっとも重要であると言うこともできるでしょう。

抽象度が上がった部下や従業員は、ひとつ知識や技術を教えると、そこから得られる情報量が格段に高まります。

よく、部下や従業員が自分で考えることができないと嘆く人がいます。

そういう人は、具体的な知識や技術は教えても、部下や従業員の視点を上げること、つまり抽象度を上げることができていないのです。

以上のことからも、部下や従業員を育てる本質は、抽象度を引き上げ、高いところから広く見渡す視点を作ってあげることであるとわかるでしょう。  

 

抽象度を上げてあげるには

部下や従業員の抽象度をあげるもっとも効果的な方法は、部下に質問をすることです。

知識や技術を与える際に効果的な質問を与えていけば、部下や従業員はひとつ高い抽象度の視点から知識や技術を考えることになります。

たとえば、飲食店での接客指導の際、はじめに喫煙席か禁煙席を尋ねるという手続きを指導したとします。

そのときに、なぜそういうことをお客様に尋ねるのか、というのも同時に考えてもらいます。

まずは単純に、お客様の中に喫煙者と非喫煙者がいるので、それらを識別するためであると言えます。

なぜそのような識別をする必要があるかといえば、お客さまのニーズに適切な誘導をするためであり、究極はお客さまに満足してもらうためだとわかります。

すべてはお客様の満足である、というところまで視点が上がれば、今度は、はじめに喫煙者か非喫煙者が尋ねることが必ずしも正しいとは限らないという可能性に目がいきます。

実際、小さな子供を連れているお客さまは禁煙席を選ぶ可能性が高いので、その場合は「禁煙席でよろしいですか」という尋ね方の方がいいかもしれない、と考えるようになります。

また、手にタバコを持っているお客様に対して、喫煙禁煙を尋ねるような質問をするようなマニュアル的な対応もなくなります。

もちろんいずれの場合も絶対の答えはなく、他のあらゆる情報をキャッチして、最適な対応をする必要があることはいうまでもありませんが。

とにかく、抽象度を高めて接客を捉えることができれば、喫煙禁煙を尋ねる指導ひとつからさまざまな判断を学ぶことができるようになります。

上司や従業員は、視点をひきあげるような質問を組み合わせながら、知識や技術を伝達する必要があるということです。  

 

モチベーションはどこからやってくるのか

ところが、部下や従業員の中には、こちらがどのように働きかけてもモチベーションが上がらない人がいるのも事実です。

この記事でのテーマでいうのなら、抽象度なんか上げたくありませんという人がいるということです。

こういう場合は、上司や部下がいくら親切に知識や技術を伝え、抽象度を上げるような適切な質問をしたとしても、不毛な結果に終わることが多いはずです。 のれんに腕押しとはまさにこのことでしょう。

モチベーションとはどこからやってくるかといえば、その人のゴールからやってきます。

その人が心から達成したいゴールがまず最初にあり、その達成のために必要なことをやりたいと思う気持ちこそがモチベーションなのです。

もし、今の仕事のなかでの部下や従業員のモチベーションが低いようであれば、その部下や従業員のゴールが今やっていることと一致していないという可能性があるでしょう。

ありていに言えば、いまやっている仕事がやりたいことではないということです。

(*モチベーションに関してはこちらを参考にしてください→「誰も教えてくれない正しいモチベーションの上げ方」)  

 

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部下や上司のゴールを観察する

ということは、部下や従業員を育てるためにまず上司や経営者がするべきことは、彼らのゴールは何なのかを観察するということです。

その人が求めるゴールは実にさまざまです。

その人が、出世して得られる名誉がほしいのか、スキルを身につけたいのか、それとも安定志向なのか、人間関係を大切にするのか、ただただお金がほしいのか、人によって全く違います。

その人の求めるものがどこにあるのかを注意深く観察し、その達成のためにいまやっている仕事のレベルアップが必要であるという納得のさせ方をするべきでしょう。

それをはっきりと本人に伝えるかどうかは別として、本人の中で、いまやっている仕事でのレベアップが自分のゴールに一致していると納得できれば、必ず部下や従業員のモチベーションは上がるでしょう。  

 

(*ゴールに関する詳しい説明はこちらの記事をご覧ください 「コーチング理論から考える正しい目標設定の方法」 「コーチング理論から考える一歩先に進んだ目標設定の方法」 「コーチング理論から考える、目標設定のリアリティを上げる方法」)  

 

まとめ

この記事では、俗に「使えない」とされる部下や従業員をどう導いていくかについて書きました。

部下や従業員の抽象度を上げてあげることが重要であり、そのためには適切な質問が有効であるということでした。

モチベーションが上がらない部下や従業員には、彼らのゴールを観察し、いまやっていることがゴールにつながっていくことを納得させることが必要です。 ぜひ参考にしてみてください。

 

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知られざる、安易な『売り上げアップの方法』の危険性

 


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苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

アパレル、美容室、カフェ、コンビニ……、世の中にはたくさんの商売があります。

そのどれもが例外なく売り上げのことを考えて運営されているはずです。

それもそのはずで、売り上げが立たなければその商売をやめなければならないからです。

そこで経営者たちは、売り上げのアップに頭をひねるわけです。

ところが、経営者が売り上げのアップにつとめればつとめるほどに、かえって状況が悪くなるということがあります

状況が悪くなるほどではなかったとしても、なかなか大きな結果を出せないということは本当によくあります

さて、そういった経営者たちは何を間違えているのでしょうか。

この記事では、売り上げをアップさせようとする経営者たちが陥りがちな罠について解説し、どうすれば正しく売り上げをアップさせられるかについて書いてみたいと思います。  

 

既存の売り上げアップの方法

この記事を書くにあたって、売り上げアップの方法としてどのようなものがあるのか調べてみました。

  • 活気のある店舗にする
  • 商品ではなく、人を売る
  • 目玉商品を作る
  • 数量限定の商品を作る
  • ドアのない店にする
  • 選びやすく、手に取りやすい陳列にする
  • 店を清潔にする
  • 愛想よくするよう従業員を教育する

他にもいろいろとありますが、目に付いたのはこんなところでした。

 

問題点

さて、これらのアプローチは正しいのでしょうか。

いかにも正当なことばかりのように思えるかもしれません。

しかし、これらのアプローチは、正しいとも間違っているとも言えません。

「クロスセル」という販売手法をご存知でしょうか。

クロスセルとは、「ある商品を販売する際、その商品の関連商品を同時に進める手法のこと」です。

ハンバーガーショップで「ご一緒にポテトもいかがでしょうか」と言われたことがあるでしょう。 これがクロスセルの代表的な例です。

さて、このクロスセルは多くの店舗で行われていますが、正しい手法なのでしょうか。

やはりこれも、正しいとも間違っているとも決められません。

もちろんクロスセルによって一定の効果が上がる場合もあるでしょう。

しかし、そういった販売方法を嫌がる人も一定数いるであろうことは、少し考えればわかるはずです。  

上にあげた例についても考えてみましょう。  

  • 活気はないが、静かで落ち着いた隠れ家的な店舗
  • 誰が接客しても関係ないくらいにクオリティの高い商品を揃えている
  • これといった目玉はないが、どの商品もはずれがない
  • いつ行っても欠品がなく、安心できる
  • ドアがしっかりとしており、入店すると別世界に行くような気分になれる
  • 陳列が複雑で不親切だが、宝探しをしているような楽しさがある
  • 店が清潔とは言えないものの、味わいがあって落ち着く
  • 愛想がない店だが、変に気をつかわなくていい

 少々強引に見えるかもしれませんが、このようにほとんどの価値観はひっくり返すことができるのです。

これこそが、多くの売り上げアップの方法が正しいとも間違っているとも決められないといった理由です。

もちろん、売り上げアップの方法としてはじめにあげた例は、多くの人を引き込む方法としては正しいのでしょう。

しかし、それを鵜呑みにすることによって、それに当てはまらないお客様がいるかもしれないことを忘れ、思考停止してしまうのが問題なのです。

このような事態を俗に、マニュアル化と呼びます。  

 

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マニュアル化は視点を上げることで防ぐ

マニュアル化に陥らないためには、どうすればいいのでしょうか。

それには視点を上げて考えるしかありません。

視点を上げるとは、目の前のことだけではなく、多くのことにあてはまるようなやり方を意識するということです。

たとえば、先ほどのクロスセルの例で考えてみましょう。

クロスセルをマニュアル的に行うと、それを嫌がるお客様にとってはマイナスであるということは確認しました。

視点を上げて考えるとは、クロスセルをやりさえすればいいという単純な考え方をやめ、そのクロスセルはそもそも何のためにやるのか考えるということです。

クロスセルをなんのためにやるのかというと、言うまでもなく、売り上げをアップさせるためです。

だとしたら、クロスセルをやることによってお客間を不快にし、売り上げが下がることにつながると予測される場合はクロスセルをやるべきではないという判断が出てきます。

このように、ひとつ上の視点(売り上げをあげること)から、それぞれの判断(目の前のお客様にクロスセルを行うのかどうか)をできるようになることこそが、より効果的な売り上げアップのアプローチでしょう。

店舗戦略や従業員教育において、この部分が曖昧なまま、具体的な方法論だけが共有されているため、マニュアル的な対応になってしまうという事態がよく見られます。  

 

視点を上げ続けるとゴールになる

さて、さきほど提案した視点を上げることを推し進めていくとどうなるでしょうか

「クロスセルを行う」という視点から、「売り上げをアップさせる」という視点に移動し、さらに視点を上げると、「すべてのお客様を満足させながら売り上げをアップさせる」、さらに上げると「地域社会に貢献するしながら売り上げをアップさせる」というように、どんどんと規模が大きくなってきます

「クロスセルを行う」というのは、あくまで自分の中だけの話でした。

それが「売り上げをアップさせる」というのは店舗運営という広さでものを見ています。

「すべてのお客様を満足させながら売り上げをアップさせる」となると、お客様を含む広さになり、「地域社会に貢献するしながら売り上げをアップさせる」となると、直接的なお客様以外にも何かできることはないだろうか、というとても広い視野の話になります。

ここまでくれば、立派なゴールと呼べるものになっています。 コーチングにおけるゴールとは、心から達成したい目標のことをあらわします。

実は、このような視点の移動からうまれた大きなゴールが、正しく売り上げをアップさせていくために大変重要な意味を持ちます。  

 

*ゴールに関する詳しい説明はこちらの記事をご覧ください

「コーチング理論から考える正しい目標設定の方法」

「コーチング理論から考える一歩先に進んだ目標設定の方法」

「コーチング理論から考える、目標設定のリアリティを上げる方法」  

 

売り上げをアップさせたいのは現状への不満からきている

そもそも売り上げをアップさせたいということは、現状に何かしらの不満があってそう考えているはずです。

現状の商売の規模に不満なのか、もっと収入を増やしたいなのか、従業員に賃金を還元してあげたいなのか、その内容は様々でしょう。

それらはすべて、現状に不満を感じているのだと考えることができます。

それ自体はまったく問題ありません。

しかし問題なのは、多くの経営者はこういう場合、いままでやってきたことをもっと上手にやろうとして対処しようとすることです。

たとえば、クロスセルを実行してみてあまり効果がみられなかったので、今度はアップセル(購入を考えているものよりも上級の商品を提案する販促方法)でいってみよう、ということをするのです。

しかしながらこれでは、大きな効果を生み出すことは期待できません。 むしろ、あまり効果の上がらない現状の内側での方法論にとらわれ、新しい試みを邪魔してしまう可能性があります

それもこれも、問題となっている現状の内側だけでしか考えていないからです。

現状の内側だけでいくら考えても、現状の不満を打ち破るようなアイデアは絶対に出てこないのです。

 

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大きなゴールは現状の外側に行くことを要求する

それでは、現状の不満を打ち破る、効果的に売り上げアップをしていくためのアイデアを見つけるためにはどうすればいいのでしょうか。

それは、現状の外側にある大きなゴールを持つことです。

たとえば、売り上げを10%アップするという目標を掲げているのならば、売り上げを500%アップするくらいのゴールにしてしまいます。

また、既存の顧客を満足させるという目標を掲げているのならば、地域にいる全員を満足させるというゴールにしてしまいます。

これらはあくまで例ですが、このように大きなゴールを掲げると、嫌でもいままでやってきたことと違ったことを考えなくてはなりません。

そうすると、自然と視野が広がっていくのです。

さきほどのクロスセル、アップセルという例で言えば、お客様の状態にあわせてクロスセルもアップセルも自由自在に使いこなせる接客を身につけるという現状の外側の発想が生まれてくるということです。

現状を大きく超えるゴールを設定し、そのために現状をどう変えていくかを考えること。

それこそが現状を打ち破り、本当に売り上げをあげていくための正しいアプローチなのです。  

 

まとめ

この記事では、安直な売り上げアップの危険性を指摘し、正しく売り上げをアップさせていくことについて書きました。

そのためには現状を超えたゴール設定が重要であるということでした。

参考にしていただけると幸いです。

 

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教育のプロが教える、子供のやる気と結果を引き出すアプローチ

 

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苫米地式認定コーチ、TICEコーチの高嶋芳幸です。

子供のやる気を上手に引き出し、なんらかの結果を出させてあげることは、全教育者の悲願であるといえます。 親も同様でしょう。

事実これまでに、そのことに関するさまざまな方法論が語られ、現在も新しい方法論が生み出されています。

そこで今回の記事では、子供のやる気を引き出し、結果を出させてあげるために、コーチングではどのようにアプローチをするかということについて書いていみたいと思います。  

 

人はどんなときにやる気が最大になるか

人はどのようなときにやる気を出すのでしょうか。

答えは実に単純です。

やりたいことをやっている時にこそ、人のやる気は最大になります

実は、やりたいことをやっているときの状態は、やる気があるという表現もそぐわないほど、それをやることが当たり前になってしまいます。

具体的に説明しましょう。

人間は当たり前のように呼吸をしています。

生命維持を前提とすれば、呼吸はどうしてもやりたいことであると言えるはずです。

だからこそ人間は、あえてやる気をだすまでもなく極めて自然に呼吸を行います。

この場合、呼吸へのやる気が高まっているという言い方には違和感を感じるのではないでしょうか。

人はどうしてもやりたいことがあれば、やる気があるという表現ではそぐわないほどに勝手にそれをやってしまうということです。

ちなみにコーチングでは、心からやりたいことのことを want to と呼びます。  

 

have to とクリエイティブ・アヴォイダンス

一方、本当はやりたくないのにやらなくてはならないことを have to と呼びます。

この状態では、人間はパフォーマンスを発揮することができません。

実際にやりたくないことをやっているとき、人のやる気は著しく低下し、できるだけそれをやらなくてもいい状況を作り出そうとします。

このような心の働きを創造的回避(クリエイティブ・アヴォイダンス)といいます。

やらなくてもいい状況を極めて創造的に作り出してしまうのです。 たとえば、いじめにあってしまい、どうしても学校に行きたくない子供がいたとします。

その子が朝起きて学校に行こうとすると、お腹が痛くなり、動けなくなるというような話があります。

また、宿題として提出しなければならないプリントが見つからなくて、学校に向かうことができない、といったことが起きたりもします。

これらの例は、子供にとって have to になっている、いじめっ子のいる学校に行くことを避けるために、子供自身がクリエイティブ・アヴォイダンスを行っていると考えることができます。

 

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want to は爆発的な生産性を生み出す

人は want to でものごとにあたったとき、どのくらいの生産性をあげるのでしょうか。

アメリカの『フォーチュン』誌が年に一回発行、編集するリストであり、アメリカの企業を総収入に基づいてランキングしたものに、フォーチュン500というものがあります。

そのフォーチュン500の企業を対象に、ハーバードビジネススクールとアメリカのコーチング機関であるTPIがある試算を行いました。

その試算によると、やりたいことを自由にやれる文化の企業のほうが、そうではない企業に比べ、実に756倍の利益率を叩き出したのだそうです。

want to のパワーが産み出した数字であると言えます。

もうひとつ具体例をあげましょう。

かつて指導していた子供の例です(守秘義務があるので、話の詳細は大幅に変更しています)。

その子は当初、勉強を落ち着いてすることが難しい状況でした。

まず机に座ることができないし、かろうじて座ったとしてもすぐに立ち上がり、部屋を飛び出すということが何度も繰り返されました。

しかし、時間をかけながら話をし、勉強をすることが自分にとってのwant to であるというマインドが出来上がると、人が変わったように勉強に打ち込むようになりました。

見ていて頼もしいほどに、能動的に勉強に取り組むようになったのです。 当然ながら、成果もどんどんとあがっていきました。

このように、人は want to の時にこそやる気を発揮し、極めて高い生産背を達成できるのです。  

 

want to はゴールを考えることで見えてくる

さてそれでは、ものごとが want to か have to かはどのように決まるのでしょうか。

実はwant to か have to かはゴールによって決定されます。

心から達成したいゴールがまず前提としてあり、そのゴールを達成するためにやることを want to であると考えるのです。

これは考えてみれば当たり前で、達成したいゴールに近づくことがやりたいことであるのは自明でしょう。

たとえば、先ほどの子供の例を考えてみましょう。

その子供に与えた指示は、心から入学したいと思える中学校を探しなさいというものでした。

そのためにいろいろと資料を集め、たくさんの人の意見を聞き、実際に学校を巡るといった行動をとりました。

そしてその結果、自分はここに行きたいという確信を持てる学校が見つかりました。 その学校に入るには、試験を受けなければいけません。

入学のために必要なのが日々の勉強であるという認識が出来上がった瞬間、憑き物が落ちたように勉強に主体的に取り組むことができるようになったのです。

この例からもわかるように、want to について考えるということはゴールについて考えるということなのです。

 

ゴールは自分で決める

その際に大切なのは、ゴールは必ず自分で決定するということです。

よく陥りがちなのは、子供がゴールを決めているようで、実はそのゴールは親や指導者が誘導したものであるというパターンです。

子供は素直ですから、そのゴールがまるで自分のものであるかのように適応しようとします。

しかし、いくら子供が素直であっても、自分をだますことはできません。

いかに親や指導者が上手にゴールを与えても、そのゴールが子供にとって心から達成したいものでなければ、それに向かっていこうというやる気は湧いてこないということです。

当然のことながら結果を出していくこともできません。  

 

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ゴールはできるだけ大きいものにする

また、ゴールはできるだけ大きなものにするということも大切です。

先ほどの例では、どうしても入りたい中学校を選んだということでした。

しかし、実はその選択の前には、将来どんなことをやりたいかという話からはじまり、大学、高校、中学はどのような学生生活を送りたいかを考える段階がありました。

その際には制限をかけず、できるだけ大きなゴールを考えていきます。

世界中をまたにかけた翻訳者になるのもいいですし、ハリウッドで活躍する女優になるのもいいでしょう。

そして、そのためにどんな充実した学生生活を送るか、と考えていきます。 大きなゴールは、大きなエネルギーを生み出します。

何に対するエネルギーかと言えば、いまこの瞬間に行動をとっていくためのエネルギーです。

ゴールが大きく、心から達成したものであるからこそ、日々 want to なことに取り組んでいくための巨大なエネルギーが生まれてくるのです。

 

子供の場合は小さいゴール設定から

とはいえ、子供にいきなり将来の大きなゴールを設定することに難しさを感じるかもしれません。

そこから逆算していまの want to なことを考えていくことに対しても同様でしょう。

たしかに、いきなりそういったことを子供に考えてもらうことは難しいかもしれません。

どうすればいいでしょうか。

小さなゴールであっても自分で決めて達成のために行動をするという一連の流れを子供に習慣づけるのがおすすめです。

こどもに対していきなり大きなゴールを決めなさい、というのではなく、「今日はどんな日にしたい?」と聞き「じゃあどうするの?」と尋ね、「きっとできるよ」といってあげる日々を送るということです。

ここでは、その内容がどうであるとか、実際に達成できたかということは重要ではありません。

そういったことへの親の評価は一切必要ありません。

自分でゴールを設定し、それに向けて行動するというサイクルを子供の中に作ってあげることが重要なのです。

それが習慣になってくれば、やがて大きなゴールについてもしっかりと語り合うことができるようになるはずです。  

 

まとめ

この記事では、子供のやる気と結果を引き出すために必要なことを説明しました。

ゴールを設定し、その達成に必要なwant to なものを見つけることが大切であるということでした。

まずは小さなものでもいいので、自分でゴールを設定し行動する習慣をつけてあげることからはじまるということでした。

参考にしていただけると幸いです。

 

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