通常、仕事におけるチームの生産性を高めるということを考えると、仕組みやシステムに対して改善をするというアプローチをとります。
たとえば、「打合せ」ひとつをとってみても同様です。
まず、なんとなく集まって、なんとなく進めるだけでは良くないと気づく人がいます。
そして、アジェンダをクリアにしましょう、いま出ている論点を整理しましょう、リスクとリワードを整理しましょう、タスクにブレイクダウンしましょう、タスクに優先順位を付け実行できるようにしましょう、といった仕組みが生まれます。
そしてそれが定着し、以後この仕組に基づいて打合せが進みます。
こういったアプローチとは違うものを紹介しましょう。
それは何かというと、打合せが終了した際の理想的な状態をイメージするということです。
これはマインドへのアプローチです。
言語だけではなく、五感を通じた情報すべてにもとづく状態であると望ましいです。
こうすることで、打合せの中身が変わります。
また、こう考えることもできます。
打合せをするという行為を、何か別のタスクの達成した状態のイメージを豊にし、それを共有する場とする、ということです。
そうすることで、各人が打合せ以外の時間をどう進めるのかに対してアプローチすることができます。
注意してほしいのは、細かく各人のタスク、スケジュールをクリアにすることではないという点です。
実はこのアプローチの成立条件がいくつかあるのですが、達成した状態をイメージすることだけでも、これまでとチームの打合せの生産性が変わってきます。