知人に勧められて、秋元康「企画脳」という本を読んでみました。
秋元康さんといえば、稀代のヒットメーカーとして知られるプロデューサーで、おニャン子クラブ、AKB48をはじめとして、世の中に様々な流行を生み出ししたことで知られます。
なるほどと思わせる視点がいくつかありましたが、同時に感じたのは秋元さんはマインドの使い方が上手であるということです。
人間の認知の仕組みを理解し、何らかの目的を達成するためにその仕組みを応用していくことを「マインド(脳と心)を使う」と言います。
マインドの仕組みを知識として持った上で、秋元さんが書いている抽象度の一つ上から同時に読んでいくと、秋元さんのマインドがどのように機能しているかが理解できます。
秋元さんは認知科学者でもコーチでもないので、マインドということを意識はしていないと思いますが、だからといってマインドが不在であるというわけではありません。
よって分析対象として不敵なわけではありません。
それどころか、あれだけのヒットメーカーがどのようなマインドの状態なのかは分析対象として実に興味深いです。
とくに私が感じたのは、秋元さんのゴールの抽象度はどのあたりにあるのかということです。
誰かの書籍を読むときには、これらのような視点で分析してみると面白いかと思います。