人間の得意、不得意は状況に左右されます。
得意なもので勝負しよう。そうすればあなたは大きな結果を出すことができます。当たり前のことですよね、得意なんですから。結果を出せば、自己評価を高めていきやすいです。「自分はすごい」そのようにかじることができやすくなるということですね。自己評価が上がれば、ますます得意に磨きがかかり、ますます結果を出すことができます。良い循環です。
「得意」ということについてもう少し分析しましょう。人間の得意、不得意は環境(状況)に左右されます。たとえば、実務作業が得意な人がいたとします。Word、Excelなどを駆使して手早く資料を作ったり、会計処理や、会議の段取りを組んで連絡を入れるといった実務の作業全般が得意といった感じでしょうか。ただし、その人の「得意」は環境(状況)に関わらず常に「得意」でしょうか。たぶんちがいます。
A社という環境では、その得意が十分に発揮されるが、B社ではまったく発揮できない、そんなことはいくらでもあるでしょう。あることが得意だからといって、どんな環境でも得意なわけではないのです。ですから自分が勝負する得意は環境(状況)とセットになって考える必要があるということです。
さらに、環境(状況)とセットになった得意はどこからきたのか分析をしてみます。それは、その人の過去の経験です。過去に偶然経験したことから環境(状況)とセットになった得意が出来上がってきたのです。
ということは、その「得意」は未来のあなたにとって必ずしも望ましいものであるとは限らないはずです。だとすると、過去ベースの環境(状況)とセットになった得意に囚われすぎるのは危険であるとわかります。なぜなら、未来の可能性を制限するからです。
ということで、環境(状況)とセットになった得意で勝負しながらも、あくまで未来こうなりたいというところから環境(状況)とセットになった得意を広げていくという戦略が良さそうです。ただ、順番は逆に表現したほうが良いかもしれません。そのほうが過去に囚われにくいからです。
未来こうなりたいが先にあり、そこへ進む過程では環境(状況)とセットになった得意を効果的に活用しながらも、それにとらわれず環境(状況)とセットになった得意を広げ続ける。こんなマインドの使い方をしてみましょう。
それでは。