ライフコーチング

演じることに疲れたら読む文章


自分を演じている人は疲れてしまうでしょう。

 

自分を演じていると疲れてしまいます。どうもそのように人間は出来ているようです。ですので演じるのをやめるといいでしょう。そこで気になるのは、どうやって演じるのをやめるかです。まずは演じているという状態がどのような状態か考えみましょう。

人間の心の働きをいくつかにわけて考えてみます。意識と無意識です。意識とはいま自分が気がついているところで、無意識とは気がついていないところです。たとえば、今この文章を読んでいる時にも呼吸は止まっていないはずですよね。それは無意識の働きが必要な情報を取り込みながら呼吸活動を行う状態を作り出しているからです。でも、呼吸のことを指摘されると、そういえば呼吸をしてるなと思います。このとき、呼吸をしていることそのものは意識活動にあがったということです。でも、無意識でどのような複雑な働きが起こっているかまではわかりませんね。人体が呼吸を行うのにどれだけ複雑な処理を行っているかは説明不可能でしょう。私もよくわかりません。つまり、無意識の働き自体はよくわからないものだということです。ですが、意識できる部分から無意識の働きをなんとなく推測はできます。呼吸できているということは、無意識の働きも呼吸を維持できるような働きはあるようだ、という感じです。

無意識の働きは、過去の様々な経験によって出来上がります。その働きによって、私たちはほとんどの活動を自動的に行なっています。Aと言われたら怒る、などは無意識の働きです。でも、意識が介入して、Aと言われても怒らないようにしようと考えます。それでAと言われても無理矢理怒らないようにします。これが演じている状態です。無意識の働きを無視して、意識で怒らない状態を作り出しているので失調を起こします。しんどいわけです。

演じるのをやめるには、無意識の働きを変える必要があります。そもそも無意識の働きは、過去の経験によってできた実体のないものです。つまり、はじめから決まった形で存在するものではないということです。さらに言えば、一瞬ごとに変わっています。要するに、日々移り変わる状態に過ぎないということです。その証拠に、Aと言われて腹が立つ時と、気にならない時とありますよね。それ自体が、無意識の働きが流動的なものであるという証拠です。なら都合良い方向へと変えてはどうでしょうか。無意識が変われば、その人は演じているのではなく、そういう人になっちゃったということです。もちろんその変わった先も固定されるわけではないですが。

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